龍馬伝

2010-11-29 01:51:09 | 日々のこと(一般)
が終わりましたね。なかなか個性的な大河ドラマでした。脚本だけでなく映画のような色調・画質や、リフレインの多い陽動感ある背景音楽も。

ところで、このドラマで福山雅治を初めて知った、と言ったら、若い人たちに「え゛ーっ」と驚かれてしまいました。なにせ芸能関係に弱い私です。妻夫木聡も天地人で、瑛太も篤姫で、滝沢秀明も義経で、本木雅弘も徳川慶喜で、初めて知ったくちです。大河ドラマってアイドルが主役になることが多いのですね。若い人に見て欲しいという作戦でしょうか。でも長谷川一夫の重厚な赤穂浪士が忘れられない私には、最近の大河ドラマはチャラチャラして軽すぎます。

そんな中で福山と本木は本物だなと思いました。本木はまた坂の上の雲で味を出してくれそうですね。
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「カンディンスキーと青騎士」展

2010-11-24 00:53:57 | 日々のこと(一般)
を見に行きました。絵画展は漫然と絵を集めているわけではなく、何らかのコンセプトのもとに設計されているものですが、だからといってその趣旨をあらかじめ調べて行くわけでもありません。今回も単にカンディンスキーが好きだからというだけのことで、木々も日差しも色づいた秋の一日、妻と出かけました。

行ってみたら、どちらかというと彼の初期である「青騎士」活動を始める経緯やその仲間に焦点を当てたもので、私の好きな後期の抽象画家としてのカンディンスキー展ではありませんでした。しかしそのときどきの仲間たちの作品もあり、彼がどのように抽象画に向かって行ったのか、その時代背景や内的必然性への理解が深まりました。最近の美術展は趣旨がはっきりしていて考証も本格的なので、音声解説とともに展そのものにキュレーターのオリジナリティを感じます。しばらく前にあった芸大でのシャガール展もそうでした。

ま、自分に望むらくは、これがオーソライズされた観点なんだなと盲信するのでなく、自分だったらこういう視点で展を設計するんだけどなーと想いをめぐらすところまで行きたいものです。でもまあそれは片隅に置いといて、まずはキュレーターの描いた世界にどっぷりと浸かり、深まり行く秋の一日を楽しみました。
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理化学研究所

2010-11-21 09:00:30 | 日々のこと(一般)
に行ったことがある人は、すぐ隣に目立つ通信所があるのをご存じかもしれません。よく似た施設は瀬谷や深谷にもありますが。ここはFEN、じゃない、AFNの電波発信もやっていることが知られています。

以前は車の中でFENをよく聴いたものでした。独特の雰囲気があって面白かったのですが、音楽はディスコ調ばかりで少々うんざり。在日米軍家族の悩み相談コーナーなど、本人達は真剣なんだろうけど、あまりにドメスティックな雰囲気と、担当officerが額に汗して一生懸命応える姿に(見てきたような言い方ですが)、思わずニヤッとしてしまうことがしばしば。あとは日本の祭りやイベント情報。こういうのに興味持つんだなという点で面白かった。

FEN(AFN)は極東米軍の人たち向けで、アメリカ本土の人はたぶん聴いていないのだと思いますが、webでこういうのがあればどこでも見られるわけです。最近、外国人(アメリカ人とは限らない)向けの日本事情発信サイトをみつけました。Japan Probeと称しています。これは米軍によるものではなさそうで、日本に滞在するまたは日本に興味のある外国人たちが運営しているもののようです。何なんでしょうね。いまのところかなり分野バランスのとれた情報発信のように思います。外国人はまずこれを見てくれるといいのだが、と思うほど。なにせイギリスのご婦人の中には「日本? ああ、町中自転車がたっくさん走っている国ね」なんて私に言った人がいるくらいですから。
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「反水素原子」を閉じ込め

2010-11-18 07:51:37 | サイエンス
というニュースが30分ほど前にありました。CERNと理研の共同研究だそうです。

水素と反水素が出くわしたらγ線を放出して対消滅しますが、これで思い出すのは手塚治虫の「鉄腕アトム」の「ミドロが沼」。50年前に読んだ漫画のセリフを結構覚えているのですが、アトムのセリフを紹介しましょう。「反陽子波(アンチ・プロトン・ウェーブ)だな。そんな恐ろしい武器は国連で禁止されているはずだ」(カッコの注も原文のママ)
これを開発した進化トカゲの返しセリフ:「ケケケ。人間どもが禁止してもトカゲは禁止しない」

50年前の漫画ですよ。手塚治虫のなんと偉大なことよ。

(まあ、この研究はとうてい恐ろしい武器にはなりませんが。もっと壮大なSFとしては、反物質でできたM87という銀河がありましたね。)
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中国の北部内陸

2010-11-14 11:30:09 | 日々のこと(一般)
から上海近辺の日系企業に出稼ぎに来ている労働者が「食堂の食べ物の味が薄い」と不満を持っているという話が先日のNHKの番組の中で紹介されていました。北京と上海に出張した経験から、この差はよくわかります。味だけでなく料理の色の濃淡や色調にも現れています。(ちなみに私は、関西に住むようになる前からですが、やや薄味派です。)

これなどは五感ですぐわかる食文化の差異ですが、異なる文化の差というものは短時間でわかるものだけでなく、ジワッとわかってくる抽象的な要素もあります。また差異がわかってもそれを受容できるかどうかは、さらに時間をかけないと自分でもわからないものです。

しばらく前のことですがイギリス出張に行ったとき、鳴り物入りで予告宣伝されていた「パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド」を封切り前に飛行機でやっていました。どれ、ということで見始めてみました。しかし・・・

海賊と東インド会社の闘い? 海賊同士の確執? どうでもいいです。
キャプテン・スパロウが延々と砂浜をさまようシュールな表現? 意味がよくわからない。
どうしてこれが欧米で大ヒット?
てな具合で、早々に見るのをやめてしまいました。

ところがです。イギリスに10日滞在した後の帰りの便。何のきなしに同じ映画を見始めてみました。そうしたら、今度はつまらなくなかったのです。楽しんで最後まで見てしまいました。別に出張中に海賊や東インド会社について会話したわけではありません。総合的に頭がイギリス仕様に切り替わったとしか思えません。

クライマックスですさまじい戦闘をやりながらの結婚式。ヒーローとヒロインが敵と切り結びながら、隙を見ては出会って結婚を誓い、そしてまた切り結んでわずかの隙にキス。そして大団円。バカバカしい、と日本に居ながら見ていたら思ったでしょう。しかしイギリス滞在10日後にして、楽しんで見ることができました。

普段の自分はパイレーツ・オブ・カリビアンの世界を受容できなく、10日ほど滞在すると受容できるようになる。こんなことは自分でも何故かはわからないし予想もつきません。

文化受容の話は他にも思うことがあります。また舞い戻って来ましょう。
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1841年製プレイエル

2010-11-03 17:46:13 | 詠里庵・新着案内
のグランドピアノを弾いた、と言ったら驚くでしょうか。

プレイエル社のピアノはショパンが愛用したことで知られています。このブログでも一度取り上げたのを覚えている人もいるかもしれません。ショパンは1849年に亡くなりましたから、1841年製のプレイエルといえば、まさにショパンはこれとほぼ同じようなピアノを愛奏したのだろうということになります。それを約20分ほど弾かせてもらう機会があったのです。

なぜそんな機会があったのか。話せば長くなりますが要約します。
まずユーロピアノというヨーロッパピアノの輸入会社が東京と神戸にショールームを設けていますが、神戸には何回か訪れて顔なじみになりました。そこで何のきなしに「ショパン時代のプレイエルを弾けるような所って日本にあるんでしょうか?」と訊いてみたのです。そうしたら、いやー訊いてみるもんですね。「いま日本に2台はある。そのうちひとつはピアノプラザ群馬というところにあるから問い合わせてみたら?」という話! なんて親切なんでしょう!

そこで「ユーロピアノから紹介されたのですが・・・」と問い合わせたら、どうぞ来て下さい、という話になって、ズンズン出かけました。行ってみたら、そこはピアノオタクにとってはこの世の楽園。まずショールームという言葉は適当ではありません。一番イメージしやすいのは、よく都市郊外に住宅展示場というのがありますが、それと似てます。ただし一軒一軒が大きく、それぞれスタインウェイ館、ベヒシュタイン館、等々、といった風情です。ピアノ再生工房もあります。これを聞いただけでもピアノ好きには垂涎の的でしょう。

そこで至福の休日を過ごしました。さて、ここからが本題なわけですが、さすがにブログ的には長文かつオタク文になります。本家ホームページの詠里庵をしばらく更新していなかったので、音楽の間風雅異端帳」に場所を移しましょう。直接見たい人はここをクリック。
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