指揮者のネヴィル・マリナー

2016-10-03 23:01:30 | 日々のこと(音楽)
が昨日亡くなったということです。レオンハルト、アーノンクール、ピノックなどと違って現代的なバロック演奏でした。それは前三者がバロック時代を思わせる低めの調弦だったのに対しAcademy of St. Martin-in-the-Fieldsの調弦が現代的だったことに象徴的に現れています。その意味でミュンヒンガー/シュツットガルトも同じく現代的だったのですが、ミュンヒンガーの暖かく深みのある叙情を湛えた演奏とマリナーの瑞々しい溌剌とした演奏は対照的でした。マリナーはその後レパートリーをバロック以前や近現代まで拡大して行きましたが、私にとってはバロックのマリナーでした。あとは「アマデウス」の音楽を担当したこと。初っ端のモーツァルトの交響曲第25番冒頭! こんなに緊張した音楽も珍しいと思いますが、マリナーの演奏はそれに輪をかけて緊迫感に満ちていました。同じト短調の名曲第40番より狂乱的です。

(・・・と、第25番冒頭を思い浮かべながら書いていて、いま突然気がついたのですが、これ、ベートーヴェンのピアノソナタ第1番の冒頭によく似てますね。もちろんモーツァルトの方が20年ほど早く作曲されていますが。)
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