詠里庵ぶろぐ

詠里庵

前評判

2010-06-30 08:10:09 | 日々のこと(一般)
というのは何なんでしょうね。日本、よくやりましたよね。
ここまで来れたのはどうして、というくらい。考えられるのは

(1)FIFA世界ランキングがいい加減
(2)他のチームが相対的にダメだった
(3)日本が本番中に成長した

というところでしょうか。(1)はそんなにいい加減でないかもしれません。(2)はフランス、イタリア、カメルーンの第一戦などありますが、日本の相手が全部ダメだったわけではありません。やはり(3)が一番なんでしょうね。

ところで我が大学の世界ランキングも日本のFIFAランキングとほぼ同じ数字なんですが、そうすると、頑張れば世界8位以内にほとんど互角も可能という希望が湧きます。でもまあ、
(1)タイムズや某大学の「大学世界ランキング」はいい加減
だし
(2)他の大学が相対的にアウトプットが落ちる
ことも考えられません。ここはやはり
(3)日本チームがここまで来れた理由をよく考えて頑張りましょう
ということになるでしょう。
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iPadを持っている友人

2010-06-23 08:07:53 | 日々のこと(一般)
に何人か会いました。ちょっと触らせてもらいました。ま、ブラウズには便利は便利です。所選ばず文献など読めそうな気がします。立食パーティなんかで回して楽しむにはよさそうです。どちらかというとプライベート用なんだろうなと思いましたが、一方プライベートでiPadを使う時間や機会というのがそんなにあるかなとも思うわけです。

そんな中で面白い使い方の人がいました。楽譜を大量にダウンロードしておいて、どこに行ってもそれを楽譜立てに置いて演奏できるというわけです。その人の場合そういう機会が多そうな人なんですが、確かに楽譜は重いので、何曲かあってそれぞれ違う冊子だと大変です。ベートーヴェンのソナタ集だと2巻それぞれ3cmの厚さありますからね。それに紙の楽譜は案外譜めくりがしにくいのです。演奏しながらの譜めくりは瞬時に確率1で毎回成功させなければならないので余計気になります。

iPad楽譜タンクはこれらを一挙に解決しますね。譜めくりもピッと指で触れるだけ。今日はどの楽譜が要るんだっけ、などということを考えずにiPad一個カバンに放り込んで行けばいいわけです。近現代もので著作権のあるものでなければ、クラシックは案外ダウンロードできるようです。

これで思ったのですが、本みたいに見開きのiPadってのはどうでしょう。今のiPadだと、楽譜としてはちょっと小さいし、新聞や論文を読むときももうちょっと大きい方がいいのにと思います。少なくとも今の黒いフレーム部分の面積は減らして、なるべくめいっぱい画面にして欲しいですね。

(オケの団員や歌曲の伴奏や室内楽だと、プロのコンサートでも楽譜を見ながらというのが普通です。指揮者だって結構楽譜を見てやります。そのうちみんなiPad片手に舞台の袖から出て来るようになるのでしょうか。)
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はやぶさ

2010-06-17 23:51:15 | サイエンス
というと、いま話題が二つありますが、イトカワに行った方の話です。無事の帰還、感動をもって受けとめられているようですね。責任者のJAXA川口教授、前の大学にいたときの関係で書類上お名前はよく拝見しました。そうか、こんな仕事をされておられたのか。おそらくいま誰よりも感銘を覚えておられるのではないでしょうか。たぶん、自分を褒めたいというよりは自然に対する畏敬の念として。

この帰還物語、スター・トレックを思い出します。いや、往年のテレビ番組の方ではなくて映画の方ですね。なんでか知りたい人はあらすじをどうぞ。ただし結末まで書いてあるので注意。テレポーテーションの描写で有名なミーハー映画と思うかもしれませんが、コンセプトは2001年宇宙の旅とともにハイクォリティの宇宙映画だと思います。

さて、はやぶさ、早く中を見たいものですが、その前にトモグラフィーで丹念に内部を調べているとのこと。イトカワ上では試料の効率的採取のための打撃装置がうまく働かなかったそうですが、仮に、仮にですが何も入っていなかったとして、それが何だというのでしょう。そのことだけをもって計画続行とか縮小とか言うのでしょうか? 自然は我々の挑戦に応えることもあれば、もっとぶつかって来いよと立ちはだかることもあるのです。
え? 「2位」発言を修正? 遅いっ!

(写真ははやぶさと無関係ですが東京臨海高速鉄道「東京テレポート駅」。最近ここに出張しました。早くテレポーテーションでどこでも出張できるようになればいいのですが)
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「米民間企業の商業ロケット

2010-06-08 21:36:47 | サイエンス
初の打ち上げ試験に成功」だそうです。宇宙もいよいよ官から民へ?・・・将来宇宙探査は民間に丸投げしてNASAやJAXAは成果を挙げたことにするのでは、なんて思った人もいるかもしれません。

そういう危険性は全くゼロとは言い切れませんが、私は産官学の連携がうまく行くことを期待したいと思います。

学生の頃、レーザーは買ってくるものではなく、作るものでした(*下記注)。
今やレーザーは買ってくるものです。下手に「作製する」なんて研究計画を立てようものなら、「そんなヒマがあったら、あなたが作るよりよほどいいものが売られているから、買って来て、その先をやりなさい」と言われるでしょう。で、そういう時代になって光の研究はレーザー製造会社に丸投げということになっているかというと、全然そんなことはありません。「その先」をやるわけです。

研究者が工作室に出入りして新しい機器を作りあげるなんてことは、段々過去の話になりつつあります。今日、とある研究所に出張しましたが、そこはまだ「工作室」というものがありました。大学でも研究所でも工作室が減って来ています。そんなことで大丈夫かと思う一方、進歩と複雑化のもたらす必然という面もあります。これはうまくやらないと研究者は「発注手配師」機器納入者は「業者意識」に陥りやすいかもしれません。

ハイテク機器製造販売者と研究は互いに刺激してうまく絡み合ってこそ科学技術は発展します。これは古くからある話で、そもそもグラスゴー大学相手に実験器具販売修理を営んでいたジェームズ・ワットがいます。彼がいなかったら後年カルノーも熱力学の端緒を切り開くことはできなかったでしょう。ワットの名は電力の単位にもなっています。「業者」の名が重要単位の名前として残ったのです。昔だからこそとはいえ、すごいものです。

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*もちろん当時製品もありました。「Spectra Physics社でしょう?」という声が聞こえてきそうです。もちろんそうですが、日本にもありましたよ。私が使ったのは波長1.15μmのヘリウムネオンレーザー。ヘリウムネオンレーザーといえば当時から赤と思われていましたが、この1.15μmは赤外です。どこの会社かと言えば、NEC。他にもレーザー作っている日本の会社はありました。
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