を日本物理学会誌の5月号をめくっていたら見つけて、しかも去年8月に亡くなられたと書いてあって、びっくり。
もう40年以上も前のことですが、田辺先生の講義「量子力学II」を履修しました。手ぶらで現れ何も参照せず黒板に次々と書かれる式や図を一生懸命筆記するだけで整然としたノートが出来上がってしまう先生の講義は鬼気迫るものでした。ある日、かなりの風邪をひかれているのに休講にせずやってきて、頻発する咳とともに風邪声で授業を始められました。相変わらず明解な説明で、そのうち咳も減り声も良くなってきて、終わるころにはすっかり治って颯爽と帰っていったのには驚きました。この先生はひどい風邪をひいても講義をすると治るのか。名著と言われる「配位子場の理論とその応用」と「応用群論」(いずれも共著)のうち前者は先生の第一の業績にかかわる(かつMaimanの世界初の可視光レーザーであるルビーレーザーと独立同時期の)ルビーの電子準位理論と関連の深い内容です。後者の応用群論は私の授業でいまだに参照しています。
もう40年以上も前のことですが、田辺先生の講義「量子力学II」を履修しました。手ぶらで現れ何も参照せず黒板に次々と書かれる式や図を一生懸命筆記するだけで整然としたノートが出来上がってしまう先生の講義は鬼気迫るものでした。ある日、かなりの風邪をひかれているのに休講にせずやってきて、頻発する咳とともに風邪声で授業を始められました。相変わらず明解な説明で、そのうち咳も減り声も良くなってきて、終わるころにはすっかり治って颯爽と帰っていったのには驚きました。この先生はひどい風邪をひいても講義をすると治るのか。名著と言われる「配位子場の理論とその応用」と「応用群論」(いずれも共著)のうち前者は先生の第一の業績にかかわる(かつMaimanの世界初の可視光レーザーであるルビーレーザーと独立同時期の)ルビーの電子準位理論と関連の深い内容です。後者の応用群論は私の授業でいまだに参照しています。
私も田邉先生に量子力学を教えていただきました。
「とても格好良い!」と憧れていました。
お亡くなりになったのですね…。
ご冥福をお祈りいたします…。
教えていただいて、ありがとうございました。