詠里庵ぶろぐ

詠里庵

今週の一曲

2006-04-09 08:16:33 | 詠里庵・新着案内
を更新しました。元ページはここ。直接聴きたい場合はこれをクリック。この曲、出版された楽譜に基づいて弾いていますが、聴いたことのある人はまずいないのではないかと思います。

先週の一曲はドビュッシーのピアノ連弾用「小組曲」から「行進」でした。1975年録音の一人二重奏。調性感の明瞭な初期においてドビュッシーはどちらかというと長調を好み、夢見るような曲や軽快な曲を作っています。短調の曲も悲しくてしかたがないというよりは、一応短調で書かれた印象派風の曲ばかりです。この曲は初期ドビュッシーの長調特有の明るさに溢れています。
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5 コメント

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今週の一曲 (あつこ)
2006-04-09 15:48:10
どなたの曲でしょうか。静かな諦観の中に凛とした強さが感じられて、しみじみと心に沁みました。



こんな風に感じるのも、自分の状況のせいかもしれません。、昨年交通事故に遭い、半年ほど療養を続けていましたが、経過が思わしくなく、昨日、こちら(米国)での職場復帰を断念。帰国することに致しました。



昨年春にこちらに赴任した当初はあまりに忙しく、テレビもオーディオもない生活がしばらく続きました。こちらのサイトから流れる曲だけが、生活の中の唯一の音楽でした。オフィスで一人夜なべ仕事をするとき、紙コップの紅茶で一息入れるとき、明け方に帰宅し布団にもぐりこむとき、いつも「今週の一曲」を流していました。



慣れない仕事に泣きそうなることもしばしばで、旧知の詠里庵さんが演奏されていると思うと、音楽は余計に楽しく懐かく響きました。ダウンロードした曲が次第に増え、CDができそうなほどたまった頃、ようやく少しずつ、仕事が面白いと思えるようになってきたのでした。



事故は、その矢先に起きました。酔っ払って高速道路を逆走してきた乗用車と、時速100kmを超す速度での正面衝突。車はまったく原型をとどめていませんでした。一ヵ月後にようやく退院し、再びこのブログを訪れた時に聴いたのが、ドビュッシーの「音と香りは夕暮れの大気を漂う」。聴きながら「帰ってきた」という思いに、心が震えました。



今、「今週の一曲」を順に聴くと、短い米国生活にあった様々な出来事が、まるで紙芝居をめくるように蘇ってきます。一つ一つが、特別な曲になりました。
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今週の一曲 (詠里庵)
2006-04-09 22:30:57
ええ?そんなことがあったんですか。なんと大変な。しかしよくご無事で・・・

私は信心深いわけではありませんが、そんな車に正面衝突されて命に別状なかったとは、何かに感謝したくなります。



曲については、作曲者は・・・と申し上げたいのですが、実は「作曲者不詳の古い賛美歌」となっています。音楽の原点のような曲。静かな中にも凛とした強さ、私も感じました。

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Unknown (ひろみ)
2006-04-14 01:25:36
始めまして。

何度か拝見させていただいてます。



私は現在、大学院に在学し、

スクリャービンのソナタについての論文を書こうと研究を始めたところです。



詠里庵・音楽の間のスクリャービンの和声

を拝見させていただきました。

そこで、質問させてください。



独自のお考えでしょうか?

何かの文献を参考になさったのでしょうか?

文献探しに手間取ってまして…



突然の質問、失礼いたしました。

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スクリャービンの和声 (詠里庵)
2006-04-14 07:13:53
 「4.属七和音とテンション-その3-」以降は完全なオリジナルの考えで、世に文献はないと思っています。もっとも音大図書館に入り浸りたいと思いつつ一度も入ったことがないので文献検索したことがないのですが。

 「3.属七和音とテンション-その2-」まではイントロで、わかっている人はわかっている話でしょう。ただし譜例も論旨も何かから写したのではなく、全く自分の言葉です。私のホームページや著作全体に言えることですが。譜例はFinale(OS変えたら動作せずいま困ってますが)で書きました。

 参考にした書物はバウアーのスクリャービン本と「モスクワの憂鬱」という和書です。いま赴任先なので詳細情報がわかりませんが。あまり参考にならずすみません。
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ありがとうございます。 (ひろみ)
2006-04-18 22:58:25
挙げていただいた2冊はすでに読みました。

後の、アナリーぜはやはり自分の力でやらなければ…!ですね。

私にとっては難題ですが、頑張ります。

ありがとうございました。
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