詠里庵ぶろぐ

詠里庵

「記憶を妨げる遺伝子

2006-06-09 20:26:10 | サイエンス
の数が学習で半減することを貝を使った実験で解明」というニュースがありました。パブロフの犬の貝版みたいな実験です。貝はよだれはたらしませんが、どんな実験かはここを。

ところで「この貝の脳は構造が単純で、細胞数もヒトの1%以下の数十万個と少ないため・・・」とありますが、これはちょっと・・・人間の脳の細胞数はもっと多いと思われます。ある京大関係のサイトでは2000億個と書いてあります。まあ、2000億個だとしても、最近のコンピューターのCPUの方が集積度は高い(素子サイズが小さい)ですね。そもそも動作原理が全然違うでしょうが。余談ですがCPU単位体積あたりの消費エネルギーはコンピュータよりヒトの脳の方がずっと少ないらしい。脳はエコマークですね。

それにしても貝に脳があるとは。漠然と「脊椎が発達したのが脳だろう」と思っていましたが、軟体動物にもあるようです。確かにイカやタコにも目があるし敵に向かって墨を吐いたりするのだから、脳があっても不思議はありません。マグロはもちろん脊椎動物だからあるでしょう。ウニはどうでしょうね?(発想が・・・寿司屋に行ったもので)

このニュースの研究者は「これらの遺伝子はヒトにも存在しているので、記憶力の向上に役立つ薬剤開発につなげたい」とのこと。そんな危ない薬ができたら、健常なうちはともかく老後は欲しくなるかもしれません。
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