詠里庵ぶろぐ

詠里庵

「電車にて」

2006-06-08 05:11:40 | 日々のこと(一般)
では音楽の題にならないでしょうかね。「戸外にて」だとバルトークのすばらしい曲がありますが。

前の職場ではずっと車通勤だったので、電車の乗り方がヘタになっていました。ヘタという意味は、急行や準急の乗り継ぎを間違えて、よけいな時間をかけてしまったり、ひどい場合は目的の駅に停まらない電車に乗ってしまったりするのです。

しかし最近電車で出かけることが増え、ようやく電車の感覚を取り戻しつつあります。この前も目の前の鈍行に乗らずに見送り、さりとてずっと来ない急行を待ちすぎることもなく、正解の準急に乗って最短時間で目的地に行きました。

そのときの話ですが、その準急はかなり混んでいました。乗ってからしばらく経ったときのことですが、近くに立っていたおじいさんが突然「あれ?あれ?」と言いながら、回りの人たちのポケットに手を突っ込み始めました。なんだこの人は?スリにしてはありえないな、と思っていると「財布スラれたみたいだから、ちょっと確かめさせて」とか言って私のポケットにも手を突っ込んできます。

そのおじいさん、「さっき降りたのかな、素早えな」と言いながら自嘲気味に苦笑いし「早えーよな、まったく!」とため息をついてました。身近にいたのかな、そんなのが。私も含めそこら中の人が何かスラれてないか自分のポケットを確認しまくったことは言うまでもありません。ハァーとあきらめたおじいさん、ちょっとかわいそうな感じで電車に揺られていました。

これが鈍行だったらスリはいないかもと思いました。というのは、あまり空いているとスリはしにくいのではないでしょうか。逆に急行だと、混んでいる点でスリしやすいかもしれませんが、駅をとばしてずっと停まらないので、逃げるのが難しそうです。準急は適度にギュウギュウ詰めで、適度に駅に停まっては人がゴッソリ入れ替わるので、条件がいいのかも、などと考えてしまいました。

それからというもの、たとえ時間的に最適解でも、混んでる準急には乗らないことにしました。
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