詠里庵ぶろぐ

詠里庵

今日、

2007-05-07 02:00:59 | コンサート・CD案内
いやもう昨日ですが、内藤晃氏のリサイタルを聴きました。
この人は天性的に音楽を奏でるために生まれて来たみたいな感じです。
聞こえてくる音楽はひたすら美しく生き生きしている。
弾きぶりも魅力的です。弾くことがいかにも幸せそう。しなやかなタッチと指揮者のような腕と身のこなし。ちょっとファジル・サイやディーナ・ヨッフェを彷彿とさせます。
挨拶でも言っていたしブログにもありますが、病みあがりで約1年ぶりの演奏活動ということ。その前から素晴らしい演奏をすることは知っていましたが、今回はさらに磨きがかかっていました。終了後回りからも「素晴らしかった」と声が聞こえてきました。

さて少し脱線しますが、鍵盤が汗で濡れたのか、休憩時間中にスタッフの一人が鍵盤をていねいに拭きました。音が出ないよう片手でキーを持ってもう一つの手で拭いていましたが、キーは上に持ち上げると若干浮いてとどまることがあるので、その場合軽くポンとたたいて引っ込めないと高さが不揃いになります。案の定真ん中を中心に出っぱったキーがいくつか残りました。まずいな、内藤氏の精妙なタッチに影響しないたろうか。横から見ると微妙な不揃いがわかりますが、正面から見る彼は気がつくだろうか? 出向いて高さを揃えてあげたい気になりました。やがて出てきた内藤氏、休憩後のプログラムを弾き始めようとして、「ん?」という表情ででこぼこに気がつきました。自分でていねいに高さを揃えてから弾き出しました。ああよかった。

ちなみにピアノはベヒシュタイン。ガンガン鳴るようなことは皆無。フォルテもピアノも美しい響きです。彼にピッタリのピアノでした。

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