詠里庵ぶろぐ

詠里庵

打楽器のCD

2006-11-16 06:29:49 | コンサート・CD案内
を紹介します。吉原すみれの「Eclogue」[Camerata36CM-6(1985)]。邦人作曲家を中心とした作品を4つ集めたものです。以前紹介したAmadindaの方が一般受けすると思いますが、ノヴェンバー・ステップス的音楽も好きならこのCDも楽しめるでしょう。

1.フルートと打楽器のための「エクローグ」(野田暉行)[フルート:中川昌三]
 フルートと打楽器のための曲、というイメージから想像される音楽からかけ離れてはいません。そもそも野田暉行はあまり奇をてらわなく、特有の「風がそよそよ流れる」ような音楽。演奏が良いのでさわやか。

2.十絃箏と打楽器のための「漂う島」(石井眞木)[十七弦箏:沢井一恵]
 私は石井眞木を必ずしも良く理解してはいないのだけれど、この曲は好きです。非常に静かに始まりクライマックスを形成してまた静かに終わるのですが、前後があまりに静かなため、クライマックスといっても絶対的には大した騒がしさではないのに相対効果で大きく印象に残ります。ピアノ・フェーズに似たパッセージが現れて盛り上げます。聴いた感じより演奏は困難と解説にありますが、聴いた感じも十分難しそうです。

3.2台のマリンバのための「ピアノ・フェーズ」(ライヒ)[マリンバ:山口恭範]
 この曲と演奏がこのCDで一番好きなのですが、これについてはこの曲の紹介ぶろぐに書きましたのでそれを見て下さい。

4.ホロスコープ(加古隆)
 ジャズ・ピアニストの加古隆が吉原のために作ったという曲だけに、いわゆる現代音楽とは少し違う感じ。といってジャズっぽいわけでもない。こういう作曲活動いいですね。
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