詠里庵ぶろぐ

詠里庵

太陽系外新惑星

2005-06-14 22:40:53 | サイエンス
として最も『地球似』の惑星発見というニュースが今日(アメリカは時差で13日発になっていますが)流れました。こういうニュース、興奮します。それも地球からたった15光年のところだそうです。

発見したといっても天文台から直接見えたわけではなく、Gliese 876という恒星に木星型のガス惑星が二つあって、その軌道の異常性から第三の惑星が存在しなくてはならない、というわけです。その惑星の重さが具体的に地球の7.5倍しかないと計算されたため、それは木星・土星タイプでなく地球・火星・金星・水星のような岩石型に違いないということです。上のサイトでいきなり現れる星の絵は想像図です。

この発見のされ方は海王星と似ています。天王星の軌道の異常性から海王星の存在が予言され、1846年に実際に予測された位置に観測されました。同じ言葉遣いをするならばGliese 876の第三惑星はまだ予言の段階ですが、軌道面が私たちの視線より40度傾いていることもわかっていたりします。Gliese 876から非常に近く、一年が48時間しかないなど、細かいことは上記サイトに。

さてこのネタはいろんな話題への展開が可能なので、後日いくつかの方向に話を進めようと思いますが、とりあえず今日は、さすがアメリカと言っておきましょう。先頃の出張で見たスミソニアンのこともそのうち書きますが、やはりすごいと思います。傲慢でヤなアメリカでもありますが、こういう活動は素直に世界から尊敬を集めるでしょう。

一応日本も頑張っていることを言うために、国立天文台も紹介しておきましょう。ここのニュースリリースはさすがに表現が学問的でお固いです。ま、無責任なことは書けないんでしょうが、夢のあるSF的説明のサイトがあってもいいように思います。その辺は本来科学マスコミの領分かな。
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