九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

低酸素室@鹿屋体育大学

2011年09月08日 | 週末の活動・個人山行記録etc...
こんばんはATです。

先程実家の鹿児島より福岡に帰ってきました。
今回の帰省は、鹿屋体育大学での低酸素室トレーニングを兼ねてのものでした。

日程は5,6日の1泊2日。参加者はタサルツェ登山隊の中溝先輩、本田先輩、私でした。
お世話係に院生のMさんとSさんが付いてくれました。お二人とも非常に明るく、一緒にいて楽しくなる人達でした。


さて、5日10時よりトレーニングが始まりました。まずは3000mの高度に部屋が設定されていました。圧力は常圧です。
入ったばかりは、低酸素のせいか、早起きのせいか欠伸がたくさん出ましたが、特にこれといった症状は出ませんでした。

今回のトレーニングでは常に血中酸素濃度(SpO2)と心拍数を測りました。
また、半日に一度、トレッドミルという歩行トレーニングを行いました。

午後からは4000mの高度に設定を変化。しかし、3人とも4000mでも特に高山病の症状は出ませんでした。
酸素の割合は、下界では20%、4000mでは12.6%ほどになります。
流石に体は何か感じているらしく、3000ではSpO2が90%程度、4000では80%程度まで落ちていました。(下界ではほぼ100%)

運動をするとさらにその値は減り、低い時では75%程度までになりました。

先輩方の話だと、高山病の症状がはっきりと出てくるのは5000mを超えたあたりとのこと。これは実際に現地で順応するしかないですね。


トレーニング中の空き時間には備え付けのビデオデッキでエベレスト登山のビデオを見ながら海外登山のことや、今回の遠征に関していろいろな話をしました。

いよいよ出発まで1週間となりました。楽しみでわくわくです。無理はせず、思いっきり楽しんできたいと思います。