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九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

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3年生、最後の合宿 in 五竜岳

2025年04月14日 | 春合宿

 こんにちは、1年の原です。タイトルにもある通り、先月末に北アルプス五竜岳に行って参りました。年末の北岳、2月の大山と、2度の機会を逃した私にとっては初の雪山。前日の昼過ぎに博多駅を出発して新幹線へ乗り込みましたが、高揚と不安感が入り混じり道中は妙なテンションでした。新大阪に到着後、夜行バスで松本市に向かい電車を乗り継いで18日の朝に白馬五竜スキー場へ到着。9時過ぎに山行がスタート!やったー!

【神城駅からスキー場へ向かうY崎さん】

 と、初の本格的な雪山に心躍らせたのも束の間。小遠見山までの何度かの上り坂でとんでもなくペースダウン。帰宅を促されるのではと内心ヒヤッヒヤッしました。

 当初の計画では1日目に中遠見山まで荷揚げし、2日目に西遠見山手前のコルまでという予定でしたが、時間に余裕があるため初日に2日分の行程を済ましてしまおう!と変更に。ですが想定よりも時間がかかって2日目の幕営地点までは到着できず、大遠見山山頂にテントを張りました(その手前のコルで幕営する雰囲気が漂っていましたが、T田さんが空身でどんどんどんどんラッセルを。ヤッケの赤色が遠のいていく)。この日、3人用テントでは油淋鶏を食べました。なんと美味しいこと。

 次の日は結構な吹雪。西遠見山手前のコルに幕営地点を移動させようなんて話が出ていましたが、全員で沈殿することになりました。

 3日目は前日の強風が嘘のような穏やかな青空!未明に幾人かが五竜岳アタックへとテン場を発ちました。原と佐藤は待機。

【五竜岳アタックへ向かう一行】

【佐藤さん、1枚お願いします!】

堀を直したり、トイレを作ったり、眠ったり。しているうちに14時頃にT田さんを始めとして5人が無事に帰幕。と思いきや1人負傷者が居りました。Y崎さんが指に凍傷を!!先端が青白い。Mくんも怪我はないものの到着後はへとへとで放心状態。アタックで何があったんだ…。教えて木下君!

 

 4日目はY本さん、佐藤、原の3人が白岳にアタックへ。前日のアタック組の頑張りのお陰でトレースもラッセル跡も残っているはずと思いきや、夜間に降った雪で消えてしまっているところもいくつかありました。ですがラッセルの練習が出来てよかった。しかし、この日はヤマテンの予報に反して天気の悪いこと!白岳から下る際に晴れ間が見え始めたものの、それまでは風が強く、耐風姿勢を取りながらの移動が続きました。4時過ぎにテン場を離れ、トレースを追って8時に五竜山荘に到着。ワカンをアイゼンに付け替えて登り始めると20分ほどで白岳山頂へ(雪庇を踏み抜く危険があるため厳密には山頂手前で引き返しましたが)。

【白岳山頂、吹雪の中写真撮影。なんと原が装着しているゴーグルはY本さんのものなのだ!うっかり首にかけていたせいで内側が凍って原のゴーグルは使い物にならなくなったため、Y本さんが交換して下さった。ありがとうございました、そしてごめんなさい】

その後、ヒヤヒヤするトラバース地点も折り返しで何事もなく通過し、ワカンでの下り方のコツ等々をY本さんにご教授頂きながら帰幕。ですが西遠見山手前で定時通信を行った際に、テン場の方から驚きの報告が。「明日以降強風が続くため今日帰ることが決定しました」。3人ともたまげました。そんなわけで11時頃にテン場に着くと片づけが大分進んでおり、到着後30分ほどたってから下山を開始。トレースがしっかり付いていて歩きやすい。

帰りはスキー場近くの温泉に寄った後、電車を乗り継ぎ松本市へ。実は今回の春合宿は、3年生にとっては現役として最後の合宿でした。お夕飯を奢っていただきました。Y崎さん、Y本さん、ありがとうございます。その後は思い思いの形で各自帰路につきました。



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