九州大学山岳部 ブログ 「QUAC blog」

日々の活動、部員の声etc... QUACの日記です。

比叡山:2日目 鉾岳 大長征

2013年05月09日 | 合宿(岩登り)

二年の中本です。
合宿2日目は鉾岳、大長征へ行った。前日、我々がお邪魔させていただいた公民館で、一緒になった米澤先生と鹿児島黒稜会の方2人の3人パーティも同じ所へ行くということだったので、先導をしていただくことに。
鹿川キャンプ場に車を停めると30分ほどなだらかな山道を歩いて取り付きへ。
初めてみる鉾岳スラブのスケールにただ圧倒された。素晴らしいの一言だ。

取り付きから見上げる鉾岳スラブ



1P~3P

1P目は他のサイトではピンが果てしなく遠いという記述もあったが最近になって新しくピンがうたれたようだ。3Pで写真中央部の木の根元まであがる。傾斜がかなり緩いため足を使ってグイグイと登れる。



先行する黒稜会と米澤先生のパーティそして我々のリードの青木


4P

ここからトラバースを開始する。中央バンドを目指して右上へとあがる。このあたりで後ろから来た地元の山岳会のパーティに追いつかれた。ルートのアドバイスをしていただき非常に助かった。


5P~7P

中央バンドをたどっていきたくなるところだがややクライムダウンした所でトラバースするのが正規ルートらしい。美しいトラバースのルート名通り眼下には川が見え非常に快適に登れる。天気も快晴だったため気持ちがよかった。

トラバース中


8P~9P

一の坊主を目指して直上する。ホールドはあまりなくスメアリングでたえるといういやらしい箇所が続く。9P目が核心のようだ。今回、我々は間違えて晩秋の滝ルートへとそれてしまった。本来は大滝左ルートをとる。

一の坊主の基部が終了点。


10P~11P
やや登ったところから左にのぼる。10P目の終了点から頂上へと登るルートもあるようだが今回はそのまま下降点へと向かった。


下降点からは懸垂下降をしたのちフィックスロープを伝って延々と下る。急な箇所が多く注意する必要があるだろう。

3日間の合宿は天気も良く非常に面白かった。先輩が車を出してくれ、リードもしてくれたため私にとってはなんともお気楽な旅であった。しかしながら後輩も入ってきた今となっては、いつまでもフォローでついていくだけではだめだろう。夏合宿のマルチでは私もリードして後輩を引っ張っていけるよう、これからのトレーニングにもっと精を出して取り組まねばなと、帰福する車の中でうとうとしながら考えていた。