助っ人

2011年05月09日 | 健康・病気

日曜日、私は夜勤でした。
6時前にある利用者が来た。
毎週日曜日の夜、中学生たちに社会的なことを教えている私塾の先生です。
いつもは部屋の利用料を払うと真っ直ぐ借りた部屋に行ってその日の準備をするのに、
その日は何か私に話したそうだった。

彼の年齢は30歳前後かと思う。
私の息子と同じような年齢と私は見ている。
やおら彼は、DPEで現像するともらえるようなアルバムを私の前で開いた。
3.11のあの日からよくテレビでお目にかかる風景が写っている写真があった。
「福島に行ってきました」
「えっ、ゴールデンウィークにですか、どれくらい?」
「5日間でした」
彼は、ボランティアに相馬地方に行ってきたという。
一輪車と携帯コンロと自分の食料その他を車に積んで行ったという。
被災地の片付けを手伝ってきたそうだ。
細かい話を聞きました。
彼は、事前にボランティアの組織に詳しく聞いて福島に行ったという。
多くの人がボランティアに来ていたそうだが、
自分の食料などを持っていかなかった人は帰されたそうだ。
一輪車はかなり役にたったという。
(よけいなことですが、この一輪車はネコのことです。
 小学生が体育の時間に乗る一輪車ではありません)

話を聞いていて私は感動した。
なかなかボランティアに行けるものではない。
私なんかそんな気にもならない。
でも、そこには全国から若者が来ていたそうだ。
アルバムには、津波に襲われた海岸や街の様子、地震で潰れた家屋などの写真があったが、
ボランティアに集まった若者たちの集合写真もあった。
それはそれは中高年の私には、眩しい写真でした。
もし、私も20代だったらボランティアに行ったかなと考えた。イクワケナイヨナ~。ダメなオトコです。

彼は、その日来る子どもたちに福島でのボランティアのことを教材の一つとして話すのだろう。
いいことだと思う。
しかし、遠い世界のことだと思っていた東北でのボランティアに、
私の身近な人でしていた人がいたなんて、なんかうれしくなりました。
私は、心を込めて彼に「お疲れ様でした」といえた。

いつだったかTBSラジオの「土曜ワイド」で永六輔が、
「ボランティアを意味する良い日本語がないかな?」といっていた。
その翌週、「ボランティアの日本語として『お手伝い』がいい」と話していた。
私も提案します。
「助っ人」がいいのではないか。
「スケット」って響きもスマートでしょ。

コメント (5)
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