かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

朝から晩まで

2009年11月20日 21時58分58秒 | 医者仕事
今日は1時半頃に電話が鳴って起こされた。熱が出たというので、やむなく病院に行って血培をとって帰ってきた。折しも寒くて布団が恋しくなってくるこの季節である。この時間の睡眠は値千金であるが、これも商売なので仕方がない。
朝は何事もなかったようにやってくるもので、今日は3回目の末梢血幹細胞採取。ほぼ目標は達成できて、来月初めに移植の運びとなった。
その後は頼まれて処方したり、点滴を入れたり、注射をしたりであっという間に一日は過ぎていき、気が付いたら夜になっていた。
と、文章に書くと味気ないような一日だったが、決してそんなことはない。むしろ食傷気味な今日この頃である。

採取法の妙

2009年11月19日 23時29分40秒 | 医者仕事
今日は2回目の幹細胞採取。昨日は残念な結果に終わったので期待薄といった雰囲気であったが、ほんの少し採取法を変えただけで結果は劇的に変わった。10倍以上の採取に成功し、移植も現実味を帯びてきた。
そのため、自分で採取を受け持った後で同じ人の移植まで受け持つことも夢ではなくなった。免疫をかなり抑える以上大変だろうが、勉強にはなるだろう。
今日は午前中の回診と重なっててんやわんやであっという間に時間が過ぎていったが、やることが色々あって大変だった。
夜になってようやくほっと一息ついたら、気が抜けて疲れが一気に襲ってきた。気の持ちようというのはずいぶんと大切なものらしい。

機械番

2009年11月18日 22時34分42秒 | 医者仕事
今日はとうとう末梢血幹細胞採取に踏み切った。その前に頭を何度か下げるハメになったのだが、それについてはここでは割愛。さて、機械を動かしている間中誰かがついていなければならないのだが、いかんせん全部終わるのに4時間以上かかったこともあり、途中で代わってもらって他の仕事をしていたが、それにしても長かった。ちなみに末梢ルート確保は絶不調。簡単そうな人に3回も刺すという失態であった。
そのあと、採取した幹細胞を凍結保存するために研究所に移動してドラフトの中で作業をした。このドラフトの中での作業が実に楽しかった。思うように実験を考えて研究をしてみたいと思い続けていても、とてもそのようなことができる環境ではなく、日々さほど好きでもない臨床の場に立っているせいだろう。
とはいえ、もちろん仕事は仕事。心でどう思おうと顔に出してはいけないのはいうまでもない。
ということは、裏を返せば笑顔の影で何を考えているのかわからないということにもつながるが。いい狸であることも医者には必要か。

首にカテーテル

2009年11月17日 23時46分04秒 | 医者仕事
今日も初めての手技があった。この時期まで中心静脈カテーテルを入れたことがなかったというのも何だが、今日ようやくその機会に恵まれた。よくわかってる人だったからよかったが、色々と気を使って大変だった。そして、たぶん高さが合っていなかったからだろうが、かなり腰が痛くなった。
今日は末梢血幹細胞採取の予定だったが、幹細胞が少なかったため、明日に延期になった。ところが、肝心な検査の予約を入れるのを忘れていたことにだいぶ後になってから気付いた。かなりまずいような気がするがもはやどうしようもない。
夜にチャートラウンドがあったが、周りがどんどん話してしまうので特に自分で話すことはほとんどなかった。ただただ時間が経つのを待つのみである。
なんだかんだで帰るのもかなり遅くなった。今日は疲れた。

大成功!

2009年11月16日 22時43分58秒 | 医者仕事
今日は初めての月曜日。他の平日よりも始まるのが30分早い。それはなぜなのかを考えたこともなかったが、回診があるからであった。とはいっても特に何かを突っ込まれるわけでもなく、別段大したことはなかった。
その後は、年末調整の書類を庶務にもっていったり、検査に電話をかけたりという用事をこなした。輸血が必要になり点滴を入れなければならなかったときのことで、一見して容易ならないとわかったが何とかして入れる血管を探そうとあちこち指先で探した。しかし、実に3連続失敗。最後にはようやく入ったが、その時には相当消耗していた。正確には消耗した気がした。
というのは、現金なもので別の患者さんの骨髄穿刺に成功した後には高揚感があったからであった。その後の末梢ルート確保もスムーズにいった。
その後は細々とした用事が続き、気が付いたら10時過ぎになっていた。そんなものである。

日曜日の仕事

2009年11月15日 17時51分34秒 | 医者仕事
今日は日曜日。昨日少しゆっくりでいいと言われたのでゆっくり目に行くことにした。別段心配するような問題はないため、今日やることはというとそれほど大したことはなく、受け持ち患者の様子のチェックと経過表をつけることくらいだった。そのあと、サマリー出だしの部分だけ書いてからあがることにした。
10時前に行って3時くらいまでいたので、都合5時間くらいになったろうか。ただし、休日の給料は正確に0なのでどこまでいってもただ働きはただ働きである。
明日からまた容態が安定しない患者が入りそうなので、明日からは大変になりそうである。

空気の違い

2009年11月14日 17時55分17秒 | 医者仕事
今日はひさしぶりに土曜日に出勤。ちょっと遅すぎたかと思ったが、土日は朝来る時間に制約はなく、適当に仕事が終わったら切り上げてよいということだったのでとりあえず一安心。
ところが、今日も発熱患者がいてまたも血培採取になった。そしてマキシピームを流し始めることになった。そのあとさらに体温が上昇し冷や汗をかいたが、他に症状もなく抗生剤が効くまで様子を見ることになった。
昼過ぎに一通りの仕事が終わったので、あがることにして帰宅。
あとは電話が鳴らないかちょっと心配しながら過ごしているというわけである。

初マルク

2009年11月13日 23時23分06秒 | 医者仕事
マルクといってもドイツとは関係ない(ドイツ語としては関係あるか)。要するに骨髄穿刺であるが、今日は一気に2連荘でやる機会があった。ところが、骨が柔らかかったせいかうまく骨髄を採取できず、上手にはできなかった。
受け持ちが少なくて喜んでいたら、今日は3人の入院患者があった。1人は簡単に注射だけで済み、他の2人も本格的には週明け以降になるのでとりあえず今週末はなんとかなりそうである。来週以降がちょっと心配ではある。
だんだん血液内科医のはしくれになりつつあるが、まだまだ序の口もいいところである。
昨日は血培をとることになったが、今日は今のところそのようなことは起こっておらず、ほっとしているところである。

ギアチェンジ?

2009年11月12日 20時29分18秒 | 医者仕事
今日は回診があって、トレイに消毒とアルコール綿の箱を入れて捧げ持ち、ゴミ袋を運ぶのが仕事である。木曜日の午前はこれでつぶれることは決まっているらしい。ただし、何かを聞かれるわけではなく純然たる雑用である。言い換えれば、木曜日の午前はこれをしているだけで過ぎていくともいえる。
昨日は比較的穏やかに過ぎていったのに対して、今日は少しずつだが波風が立ってきたように思える。というのは、発熱があって血培をとるという作業を繰り返したわけで、いよいよ血液内科らしくなってきたといえばそれまでであるが、次第にきつくなってくるのだろう。
まだ受け持ちが4人しかいない時点でそれほどではないのだろうが、次第次第に危険になってきそうな気がする。

雨と緊張の中で

2009年11月11日 19時51分13秒 | 医者仕事
今日は新しいクールの最初の日であるがあいにくの天気であった。
これから6週間は血液内科で過ごすのだが、あちこちの人からいろいろと吹き込まれて多少の覚悟を決めて新しい職場に向かった。今日はたまたま医長がいない日で、最初からさほど緊張する雰囲気ではなかった。しかしながら、やはりいろいろとやることは多そうで、大変そうなのはよくわかった。早く慣れたいのだが、こればかりはしばらく過ごしてみないことには力の入れ方もわからないというものである。
引き継いだ患者が少なかったおかげで、初日の仕事はわりと余裕を持ってこなすことができた。これからだんだん受け持ちも増えてきて大変になってくるだろうが、慣れない最初に余裕を持てたことはとてもありがたかった。
6週間は振り返るときにはあっという間だが、これから歩んで行くには長い時間である。6週間終わった後に、ある程度こなせるようにはなっていたいところである。