かつてのひまな野球人の記

野球が好きだった医者が書きたいことを書き散らすブログ。今は保健センター教員をしつつ神経内科医と研究者もやっています。

思いも寄らない結果

2015年02月17日 23時50分14秒 | 一般
さて、父の急逝から一晩が明けた。まだ現実感はわかない。とりあえずしばらく大学病院を休むための連絡は昨日の夜のうちに済ませたので、今は目の前のことをとにかく片付けていくより他にはない。
今日は諸々の連絡をして、葬儀の打ち合わせも始めるつもりだった。父の体は警察署に安置されていて、今日監察医の検案があることになっている。
昨夜は実家に泊まっていたのだが、家にいる嫁さんから慌てた電話がかかってきた。折悪しく外は雪が舞っていた。すぐに家に帰ったのだが、入れ違いで息子を病院に連れて行ったという。すぐに病院に行ったら、急に泣き出して嘔吐をしてひきつけを起こしたらしく、息子の顔は真っ青だった。すぐに小児科の先生に診てもらい、結局そのまま入院になった。午前中はほぼずっと付き添いでつぶれてしまい、合間を見て携帯電話で母と連絡を取ったり、医局に連絡したりはできたが、予定していたことのうちのごくわずかしかできなかった。
父の検案は朝一番だったのだが、結局行政解剖に回ることになり引き渡しは少し遅くなるらしかった。
午後に嫁さんのアルバイトがあったが、状況が状況なので私が代わりに行くことにした。そのアルバイトの間にまた動きがあった。息子が血便を出し、腸重積と診断がついた。すぐに透視室に運ばれて整復を試みてくれたが、なかなか戻らないというところに、私は病院に戻ってきた。整復できなければ手術という状況だったが、ようやく整復ができたらしく、息子は朝に比べるとだいぶ元気になった。今日一日ほとんど何も口にしていなかったせいか、空腹らしくさかんにせがまれるのだが、今夜は何も口に入れてはいけないので頑張って寝てもらうしかない。かわいそうだが、明日きちんと通過していることがわかったらミルクから始めるそうなので、もうちょっと頑張ってほしいものである。
父の急逝の翌日に息子が腸重積になるとは、何ともいいようのないものを感じる。父を亡くした息子としては悲しみで胸が張り裂けんばかりである。一方で父親である私は息子が良くなってくれて喜んでいる。そんなものが胸の中にはごちゃごちゃにおさまっているのである。

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