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経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

逼迫するシリア情勢・・・北朝鮮に世界の目が向いている裏で

2017-09-29 10:17:00 | 時事/金融危機
 

詳しくは改めて記事にしますが・・・実は核ミサイル問題で北朝鮮に世界の目が向いている裏で、シリア情勢は混迷の度合いを深めています。

アメリカはダーイッシュ(IS)を操ってシリア政府軍を攻撃していましたが、ロシアがシリア政府軍支援に本腰を入れてからは、ダーイッシュは撤退を続け支配地域を放棄し続けています。

この撤退線に際して、米軍は躊躇なくシリア政府軍を空爆し始めています。米軍の支援を受けたダーイッシュの反撃でシリア政府軍と行動を共にしていたロシア軍の特殊部隊の将校が数名死亡するなど、ロシア軍もそれなりの損害を被っています。

ダーイッシュの後退と前後するかの様に、クルド人の反政府勢力が台頭しています。クルド人はイラク、シリア、トルコなどに住んでいますが、国家を持たない民族で、各国で独立運動を展開しています。

トルコの政権がロシア寄りになった理由も、アメリカやイスラエルがクルド人勢力を支援している事も一因です。イラク政府も北部の油田地帯をクルド人勢力が押さえている為に、クルド人の独立運動に過敏に反応します。

ダーイッシュに代わって、中東各地でクルド人勢力が攻勢を強めると、中東情勢はまた新たな混迷状態に入ります。特にお金で雇われたゴロツキの集団のダーイッシュと違い、クルド人達は独立を悲願として長年戦って来ただけに、一度火が付けば各国ともその対応に手を焼きます。

欧米メディアは「クルド人弾圧」とか「クルド人迫害」として、政府軍の攻撃を報道し、それを理由にNATOの空爆がトルコやシリアやイラクに仕掛けられるかも知れません。これにロシアが過剰に反応すれば・・・中東はアフガニスタンの様に米露の直接戦闘の場になる可能性が有ります。

さらに、アフタにスタンで米軍が増強されたという事は、米露はアフガニスタンでも衝突する可能性が有る。


こうなると、原油価格が急騰する事確実です。(ロシアにとっても、アメリカのシェール企業にとっても、シェール企業に出資するウォール街にとても好都合)


原油価格上昇で困るのは誰か・・・実は日本です。

異次元緩和の初期にインフレ率が上昇しましたが、この主原因は円安による輸入物価、特に原油価格の実質的な上昇です。その後、原油価格は40ドル/バレル代まで下落し、日本のインフレ率のゼロ近傍まで低下しますが、中東の戦乱で原油価格が上昇しれば、日本のインフレ率が外的要因によって再び上昇に転じます。

物価上昇は長期金利に反映しますから、10年債の金利を現在のゼロに張り付ける為に、日銀は指値オペを連発する事態に陥るかも知れません。


北朝鮮という分かり易い危機よりも、中東の危機の方が、今の日本にはヤバイのです。

モリカケ問題も政界再編のネタだったとしたら・・・陰謀論的妄想

2017-09-29 08:55:00 | 時事/金融危機
 

■ 一気に進んだ政界再編の仕掛け人は・・・ ■

本日は陰謀論的妄想。

民進党の解党と希望の党への合流で政界再編が一気に加速しました。

表面的には「これ以上安倍政治を許さない」という共通の意思と、国民の支持によって、この強引な再編劇は正当性を獲得しています。民進党左派も、この「大儀」の前には沈黙を余儀なくされています。

所で、9月末に前原代表と小池百合子氏、そして小沢一郎氏が都内で会談していた事が伝わっています。私はこれで今回の民進党解党劇のシナリオを誰が書いたか、何となく分かりました。多分、小沢一郎氏でしょう。「創って壊す」「内部から壊す」は彼のお家芸です。そして、その度に政界の勢力図は大きく変わって来ました。

■ モリカケ問題はアメリカの憲法改正への牽制では無いかという妄想 ■

今回の政界再編の原動力はモリカケ問題追及を避ける為の、安倍首相による強引な衆議院解散ですが、私は森友問題が発覚したと時から違和感を覚えています。

安倍政権は「一強」と言われ、メディアに対する統制も盤石でした。大阪で森友学園の土地売買に関わる不正が発覚してとしても、朝日新聞の報道を抑える事は簡単だったはず。

実は新聞社は政府寄りの政治部と、あまり政府の縛られない社会部が存在します。朝日新聞の社会部は従軍慰安婦問題をデッチ上げるなど、半ば反社会的な勢力ですが、最近は政治部が優勢で朝日は政権にすり寄り気味だった。

実はマスコミで出世するのは官邸付きの政治部の記者出身者が多く、彼らは政権に不利な記事が世に出る事を抑える役割を担っていると言わています。モリカケ事件の発端となった大阪での小さな事件(財務省近畿財務局への資料請求)など、簡単に握りつぶせたはずです。

ところが、朝日新聞、毎日新聞はもちろん、自民党の秘密兵器の週刊文春までが一緒になって森友学園問題を追及し始めた事に私は違和感を覚えていました。

日本のマスコミは時に政権に不利な情報を流しますが、そういう時は大抵、裏でアメリカが動いていると私は妄想しています。安倍1強と言われる状況で、安倍政権に不利な報道が各社から報じられる(読売、産経は別として)のには、裏でアメリカの意思が働いているのでは無いか・・・。

比較的アメリカ寄りの安倍政権がアメリカの尻尾を踏んだとするならば、それはロシアとの北方領土返還交渉ですが、これは外務省によって潰されています。

もう少し妄想を逞しくするならば、安倍一強と北朝鮮の核ミサイル開発の加速で現実化そそうな「憲法改正」をアメリカが牽制しているとも考えられました。モリカケ事件で確実に芽が摘まれたのは憲法改正だったからです。

日本の軍備を認めない現行憲法は、日本がアメリカ依存を継続するのには都合の良い憲法です。専守防衛と集団的自衛権を制約する現行憲法では、日本の単独自営は難しいからです。

仮に憲法を改正して日本が日米安保条約を破棄し、さらに中国、韓国、ロシアと極東安全保障条約を締結したら、欧米のアジア支配が根底から崩れます。日本の政界の裏側には中韓の影がチラチラしていすから、アメリカはこれを警戒したのでは無いか・・・。

■ モリカケ問題から政界再編の仕掛けが始まっていたとすれば・・・ ■

モリカケ問題が憲法改正阻止へのアメリカの牽制であったならば、アメリカが背後に居るであろう前原代表や小池代表の今回の動きは矛盾します。何故なら、今回の選挙で躍進するであろう希望の党への参加基準は「憲法や安全保障の現実的な考え方」なのですから。希望の党は憲法改正にかなり前向きです。

そう考えると、「蟻の一穴」の様な森友事件報道が、安倍政権の危機にまで発展し、安倍首相が強引な解散を仕掛けたというのも、政界再編を目的とした「自作自演の危機」だったのでは無いか。

本来、リークされる事のない今井 尚哉首相補佐官の「愚痴」がリークされたのも、政権内部で抗争が起きていると思わせるブラフだったのでは無いか・・・。

■ 火を付けて撤退する米軍? ■

トランプ政権はアフガニスタンにアメリカ軍を増派したり、北朝鮮を不必要に挑発したり、はたまたシリアでシリア政府軍やロシア軍を直接攻撃したりと、オバマ政権で縮小に向かっていた海外での米軍の活動を活発化させています。

しかし、これは継続的ではありません。中東と極東での同時期的な軍事的な混乱にアメリカ軍は従来から対応出来ませんし、財政負担からも「世界の警察」の座から米軍は下りたがっています。

一方で軍産複合体は武器の輸出を増やしたいので、軍事的な緊張を高めたり、或いは紛争の火種をばら撒きます。極東では北朝鮮と中国をわざと挑発して、彼らの暴発を狙っている?

そして、一旦、紛争が始まったら、先日も書いた通り、米軍はグアム-ハワイラインまで撤退し、後は東アジア諸国軍に正面対応させ、米軍は後方支援に回る。この時に日本が現在の憲法のままでは身動きが難しいので、憲法改正によって日本の軍事的自由度を拡大しておく。

こう考えると、森友事件に端を発する今回の政界再編劇がポトリと収まる所に収まる気がします。

■ アメリカは希望の党に乗っかる? ■

小池百合子氏の背後にはアメリカのジャパンハンドラーが居ると噂されますが、彼らは小池氏を首相にしたいと考えている。多分。

小池氏は東京都の特区を巡る発言でも分かる様に、規制改革に前向きです。一方、自民党は官僚機構と結びついて既得権を守ろうとするので、アメリカの規制改革要求を巧みに無効化して来ました。

アメリカが規制改革を日本で推進しようとした場合、邪魔なのは自民党と官僚ですが、小池氏は小泉氏に似ていて、官僚との喧嘩のやり方も心得ています。そうなれば、アメリカのジャパンハンドラー達は自民党では無く、希望の党に日本の政権を委ねる方が得策です。

麻生派の昨今の処遇を見ても、ジャパンハンドラー達は自民党の古い利権や、それに連なるヨーロッパの利権を切り離しに掛かっている可能性があります。麻生家はフランスロスチャイルド家と姻戚関係にありますが、デビットロックフェラーの死後、ロックフェラー王国を引き継いだGSのオーナーのジェイ・ロックフィラーは、イギリスのジェイコブ・ロスチャイルドと連帯してフランスのダヴィット・ロスチャイルド家と反目していると私は妄想しています。

ここら辺の陰謀論は「お楽しみ」の一つで、いまいち本質が見えませんが、いずれにしても、今回の政界再編のジェイコブ・ロスチャイルドと関係お深い小沢一郎氏が一枚噛んている事がポイントだと思います。

アメリカのジャンパンハンドラーにとっても、イギリスのロスチャイルド家にとても、古いシガラミに縛られた自民党よりも、希望の党の方がコントロールし易い。

■ 希望の党が大躍進したら、一気に安倍崩しが始まり、自民党が瓦解する ■

問題は今回の選挙で希望の党がどれだけの議席数を獲得するかです。自民党には創価学会という集票機関が着いていますから、「希望の党大旋風」でも起こらない限り、希望の党の議席数は限定的でしょう。

そこを突き崩すには・・・モリカケ問題でもう一波乱有るか・・・。

もしかすると、選挙期間中にモリカケ問題でとんでも無い新事実が飛び出すかも知れません。これで、一気に自民党から希望の党に票が流れ、気付ば希望の党が第一党になっていた・・・なんてね。

まあ、小池氏が衆議院選挙に立候補しない様なので、このシナリオは実現しそうにありませんが。



本日は久しぶりに陰謀論タップリにお送りしました。どうでしょう、選挙戦が面白くなったでしょうか?