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坂バカさんにチャレンジして欲しい・・・激坂 in 安房鴨川

2017-02-17 07:24:00 | 自転車/マラソン
 


世の中に「激坂」という言葉が在るのをご存じだろうか?

「急坂」という言葉は良く耳にするが、「激坂」という言葉は一般には耳にしない。

しかし、自転車乗り、特に「坂バカ」と呼ばれる方たちは「激坂」という言葉を多用します。例えばこんなふうに・・・・。

「本日はヒルクライムにチャレンジしてきました。最初の方は緩やかでしたが、途中からは激坂。途中で痛恨の足つきしちゃいました。」

ところで、どの程度の斜度(傾斜)から「激しい坂」と呼ばれるのか・・・大方は斜度10%を超えた辺りから坂道は「激しい」と表現され始める傾向が強い。

斜度と角度は混同されがちであるが、斜度は「( 水平距離 / 垂直距離 )x100(%)」で求められる。



要は「地図上の100m進間に、何メートル上昇するか」を表す数字である。

ちなみに「道路構造令の第20条」によれば「道路の縦断勾配は道路の区分および設計速度に応じて、2~12%以下でなければならない」事になっている。従って、国道や県道などは大方12%以下の勾配で設計されている。

しかし、私道などはこの範疇では無いらしく、上の写真は都内某所にある息子のアパートの前の私道であるが、写真で計測する限り角度は18°程度の「激坂」である。これを斜度に換算すると32%になる。

この坂道を降りる年配の方の多くが塀に手をついて降りている。そうしないと転びそうで怖いのだ。

ちなみに、以前、ミニベロで登攀を試みたが、ハンドルポジションの高いミニベロでは前輪が浮き上がってしまい、敢え無く挫折している。


ちなみに、プロのロードバイクの選手が、どの位の「激坂」を登れるかというと、




上のYoutube動画はティレノ〜アドリアティコ第6ステージにある有名な「激坂」。最大斜度は28%。多くの選手が力強く登っているが、最後の方の選手は、何と自転車を降りて押して登っている。雨が降ると後輪がスリップして登れない選手が続出するらしい。

ところで、関西の自転車乗り、それも「坂バカ」達が挑む「激坂」が大阪と奈良の県境にあるらしい。「暗峠(くらがりとうげ)」と言うらしい。何だかオドロオドロシイ名前である。

先ずはネットで見つけた写真を見てみよう。



「マジ!!」と思わず口にしてしまった。この場所の斜度は31%だそうだ。ほぼほぼ息子のアパートの前の「激坂」と同じである。

ところで「暗峠」はれっきとした「国道」である。古来より大阪から生駒山を超えて奈良に至る主要な道路で暗越奈良街道と呼ばれていた。現在は「国道308号線」となっているが、道幅は小型乗用車が一台やっと通れる程度。写真が如き急勾配が続き、「酷道(こくどう)」と揶揄されている。

ネットにはこの「激坂」にチャレンジした映像が沢山アップされているが、大方は途中から自転車を降りて歩いている。希に足を付かない猛者の映像も在る。


自転車乗りの一部が喜ぶ「激坂」であるが、短い距離ならば身近にも点在する。息子のアパートの前の道も、「激坂マニア」はしっかりとチェックしてネットに情報があがっていた。


実は娘の鴨川のアパートの近くにも「激坂」が存在する。





鴨川市を見下ろす魚見塚展望台に至る道がそれである。自転車乗りの中には、「ああ、あの道はすごい激坂だよね。20%は超えている」と思われる方のあるかと・・・。

しかし、彼らが知っているのは海側から嶺岡中央林道2号線にアプローチする坂道であろう。確かに駐車場までの数十メートルは20%に近い激坂であるのだが・・・実は展望台に鴨川市街の陸側からアプローチする坂がヤバイ。

田圃からいきなり65mの標高差を一気に登る坂道であるが、途中からは斜度は20%を超え、ところどころ30%に近い箇所も・・・。以前、娘と自転車で降りた事があるが、フルブレーキでソロリソロリと降りても、前側に転がりそうで怖かった。歩いても腰が引ける。

先日、嶺岡中央林道を走破した際に、試しにロードバイクでこの「激坂」を登ってみました。娘のアパートに泊まったので、足がフレッシュだったので思いついた無謀なチャレンジです。

20%超え区間は100m程だと思うのですが、30%に近い所では後輪がスリップして、無理にトラクションを掛けるとかえって登れなくなります。

そして、苦しくなって蛇行をしようとすると前輪が浮き上がってしまってハンドルを切り返す事が出来ない・・・。

それでも何とか39t-28tのインナーローで登り切りました。次にチャレンジしても多分無理だと思います。脳が「苦痛」をメモリーしてしまったので・・・。

この坂を上った後は、10%程度の傾斜は「緩やかな坂道」に感じられました・・・。





ちなみに東京都には「和田峠」という激坂があるらしい。奥多摩の方だという。自転車乗りの多くがチャレンジしている。


ところが、千葉県に「和田峠越え」の「激坂」が存在するという情報がチラホラ。「富山(とみさん)に至る登山道がヤバイらしい。


・・・・自転車乗りの血が騒ぐ・・・。
ア!!、先日、後ろのスプロケの最大を28tから27tにしちゃった・・・・。