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安倍政権への恫喝?・・・メディアが支配する民主主義

2017-02-26 02:53:00 | 時事/金融危機
 

■ 森友学園問題のメジャーメディアの報道が少ない? ■

森友学園の大阪市豊中市における土地取得に関する疑惑について、メジャーメディアでの報道が少ないと話題になっています。私はTVを持っていないので、ニュースはネットでTBSを見ていますが、TBSは毎日系列だけに、結構報道している様に思います。

ネットの書き込みなどでは読売新聞ではほとんど記事が掲載されず、NHKのニュースでの扱いも小さいとか・・・。

■ 朝日新聞のスクープだけれど、問題自体は昨年から ■

豊中市の土地売却における疑惑は、昨年から豊中市議会の木村真議員が昨年から疑惑を追及していました。

市が公園予定地として国に売却を希望していた土地が、昨年5月に突然囲われ『瑞穂の國記念小學院 児童募集 / 学校法人・森友学園』のバナーが取り付けられた。「森友学園」は幼稚園児に戦前教育を施すなど問題が指摘されていた学校だけに、不審を抱いた市議が近畿財務局に情報資料請求した所、売却金額が黒塗りされた売買契約書が送付されて来ました。

国有地の売買の価格は公開が原則の為、不審を募らせた市議は2月8日に大阪地裁に提訴し、これを9日に朝日新聞が紙面に掲載したのが事の経緯だそうです。

■ 安倍首相のアキレス腱になると言われていた昭恵夫人 ■

今回、名誉校長になる予定だった首相夫人の昭恵氏は、以前より「安倍政権のアキレス腱」になるのではないかと噂されていました。

首相夫人らしからぬ奔放な言動が問題視され、リベラルな人達とも交流がある事から「家庭内野党」などと揶揄されています。

政治的にはタブー視される「医療用大麻の解禁」をホームページなどで積極的に支持しています。医療用大麻解禁を訴えて参議院選挙に立候補したミュージシャンの三宅洋平氏と会うなど首相夫人としては「脇が甘い」というか、ちょっと不思議ちゃんな感じがします。

ただ、リベラル好きやスピリチャル好きの側面と、今回の「名誉校長」の件は一貫性が無くしっくりきません。森友学園は戦前教育の復活を求める、いわゆる「日本会議」系の人達の絡む学校法人ですが、経営する「塚本幼稚園」では教育勅語を園児に暗唱させるなど、かなり右寄りな思想を押し出しています。昭恵夫人は塚本幼稚園も訪問しており、園児達の姿を見て涙ぐんだとか・・・。

右なのか、左なのか、それともスピリチャルなのか、イマイチよく分からない不思議ちゃんキャラの昭恵夫人ですが、今回の事件はむしろ安倍晋三首相側の交流人脈の問題だと思います。昭恵夫人は「首相夫人」としての名前を使われただけかと。さすがに現職の安倍晋三首相を名誉校長とする訳にもいかないので・・・。

■ 朝日新聞の役割と、アメリカの恫喝 ■

今回の事件、世間的には「リベラルな朝日新聞が、宿敵の安倍政権に一矢を報いた」と見るでしょう。

しかし、陰謀論者の私は、朝日新聞などリベラル系のメディアも「民主主義の虚構」に重要な役割を担っていると考えています。報道が極端に偏ると「メディアは政府の犬だ」などと言われるので「左」と「右」の報道機関を適当に作る事が民主主義が機能していると見せる為には重要です。これは一種の国民のガス抜きです。

一方で、政府と対立するメディアにはいろいろと利用価値がありあす。「従軍慰安婦問題」をでっち上げたのは朝日新聞ですが、その影響は「日韓が協力出来ない」という地政学的なクサビとして、結果的にアメリカに利益を与えています。

又、今回の「森本学園」問題も、トランプ政権が今後日本の強い要求を出して来るであろうタイミングでクローズアップされており、この問題のメディアの扱い方次第では安倍政権の命取りにもなります。

世間では「安倍政権はメディアに圧力を掛けて報道の自由を奪っている」と言われますが、私はむしろ民主主義において最大の権力はメディアであり、メディアの報道が世論を形成して政治を支配していると考えています。

ですから、根幹の事件の報道がエスカレートするならば、メディアの背後に居るアメリカが、「安倍政権を恫喝」しているのだと解釈します。アメリカの要求を飲まないならば、この問題を大きく報道して、政権基盤を崩すぞ・・・と。


今回の事件で「朝日新聞はよくやった!!」と溜飲を下げているリベラルな人の多くは、「民主主義の罠」にどっぷりと浸かっているのです・・・。疑うべきは政治家では無くメディアなのです。