人力でGO

経済の最新情勢から、世界の裏側、そして大人の為のアニメ紹介まで、体当たりで挑むエンタテーメント・ブログ。

200年後に見てもカッコイイのではなイカ?・・・youtubeで「Pファンク」を堪能する

2011-10-20 12:03:00 | 音楽
 



■ 200年後でもカッコイイ ■

来年の話しをすると気分が暗くなるので、
200年後に思いを馳せて、ちょっとした気分転換を・・・。

現在、サイバー空間には様々な映像がアップされていて、
200年後の人類は、それこそ過去の情報のゴミに埋もれて生きているのでしょう。
整理もされないアーカイブに乱雑に放り込まれた映像や音源を、
彼らは、過去の歴史を発掘する様に、あてど無く検索する事でしょう。

そうして、こんな映像に出くわした200年後の人類は、
はたしてカッコイイと思ったりするのでしょうか?

■ 「対白人音楽」としてのブラックミュージック ■

冒頭の映像で気分を悪くされた方はゴメンナサイ。

世の中には「FUNK(ファンク)」と呼ばれる音楽ジャンルが存在します。
一言で言ってしまえば、あれです・・・、「ゲロッパ!」です。
ジェームス・ブラウンに代表されるコテコテの黒人音楽が「FUNK」です。

日本でも好きな人はトコトン好きで、嫌いな人はトコトン嫌いなのが「FUNK」です。

一頃、ブラック・コンテンポラリー・ミュージックなんて洒落た呼び方をしていました。
「アース・ウィンドー・アンド・ファイヤー」なら知っている人も多いでしょう。
日本人にとってのファンクはディスコミュージックだと言っても良いでしょう。

ところが彼らは「白人向け」の黒人音楽です。
ジェームス・ブラウンにしても、白人に対して黒人を演じる事で成立する音楽です。
黒人音楽は、JAZZであっても、マーケットの主流を白人が占めるので
「対白人」的音楽の傾向を帯びる事は、避けえない事なのでしょう。

先日ウッド・ストックのジミー・ヘンドリックスの映像を
息子と一緒にYoutubeで見ていたのですが、
改めて見てみると「その以外な白さ」にビックリします。
顔の色では無いですよ、演奏スタイルの洗練さ具合の話しです。


■ 「黒人」の「黒人」による「黒人」の為のミュージック ■

では本場アメリカの黒人は何を聞いているのかと言えば、
現在はコテコテのヒップホップなのでしょう。

ではロックが元気だった頃はと言えば、
「Pファンク」では無いかと勝手に思っています。

「Pファンク」はジョージ・クリントンを中心とした黒人音楽集団です。
「パーラメント」と「ファンカデリック」というバンドが活動の中心だったので
「Pファンク」と呼ばれています。

冒頭の映像にもある様に、もうコテコテの黒人集団で、
一方、その音楽性は、時代を突き抜けて、
現代でも色褪せる事の無いカッコヨサを保っています。

ブッチー・コリンズというバカテクなベーシストや、
バニー・ウォレルという、素晴らしいキーボーディストを擁し、
1970年代から1980年代に破壊力抜群のアルバムを連発します。
・・・が、しかし、白人社会からは無視され続けます。

■ ファンクを体現する存在 ■



どうです、あまりにも分かりやすいこのスタイル。
今では、ファンクのアイコンの様になっていますが、
この星型サングラスの、ふざけたオッサンの演奏を聴いたら、
音楽ファンならきっと、ノケゾリます!!



■ PTAの敵、「Pファンク」 ■

ファンクを音楽用語に直すならば「ブラック・シンコペーション・ロック」となるでしょう。
延々と繰り返される腰の強いリズムの上で、
様々なコーラスや楽器のソロが現れては消えてゆくのがファンクです。
これは明らかに祝祭音楽です。

彼らの派手なステージもまるでお祭りです。

[[youtube:gjKFCYzqq-A]]


当時、ステージで大麻をプッハァァァーなんてやっていたもんだから、
黒人の良識的な大人達は、子供にはPファンクのステージは絶対見せたくない。
正に、アメリカの「8時だよ全員集合」みたいなバンドなのですが、
黒人中学生達は、Pファンクが街にやって来ると、
窓から抜け出して、そのコンサートを見に行ったとか、行かなかったとか・・。

ところで、そのステージと歌の内容たるや、
悪い宇宙人が地球を征服に訪れたが、Pファンクの「ラブ・ガン」で撃退してやったぜ
といった、実にバカバカしい内容だったのです。

「ラブ・ガン」ですよ・・・エッチ・・。

■ 時代と共に輝きを増すPファンク ■

アース・ウィンドウ・アンド・ファイヤーやシックなど、
当時を代表する黒人バンドを今聞いても、
懐かしいだけで、今一つピンと来ないのですが、
(シックのナイル・ロジャースのギターのカッティングには痺れますが・・)
Pファンクはアタリ、ハズレはあれど、とにかく古臭さが一切無い。
いえ、時代と共に、その輝きを増している様に見えます。

「黒人の為の黒人ミュージック」という事で、
日本は元より、アメリカでも知名度はいま一つなのですが、
Youtubeのおかげで、彼らの当時の姿を見る事が出来るのは、喜ばしい限りです。


「200年後の人類が、彼らの映像と音楽を、どの様な思いで眺めるか」
と考えただけで、なんだかニタニタしてしまいます。


とても日本人には縁遠いPファンク、どれか一枚と言われたら、
私はブッチ・コリンズの
ホワッツ・ブーツィー・ドゥーイン What's Bootsy Doin'? (Columbia, 1988)
をお勧めします。

コテコテでありながら、洗練されていて、おまけに楽しいアルバムです。






なんだかストレスばかりが溜まる時代に、コテコテのファンクは如何でしょう?

きっと彼らなら、こう言うに違いありません。
「金融危機が何だって?そんなもん、俺達のラブ・ガンでやっつけてやるさ!!」



<追記> 

私の駄文よりも、素晴らし紹介ページを見つけたので
興味をお持ちいなった方は、是非そちらで。

http://ameblo.jp/solsmth/entry-10778967411.html





GSのファンドですら現金化する時代・・・金利=リスク

2011-10-20 02:38:00 | 時事/金融危機
 

2010年10月31日 GS 毎月分配型投資ファンド「妖精物語」 運用内容



2011年9月30日 GS 毎月分配型投資ファンド「妖精物語」 運用内容



さて、久し振りのGSの債券投資ファンド「妖精物語」の定点観測です。

何と、運用内容のチャートに「現金」が出現しました。

たまたま、どこかの債券を売却して現金化していたのか、
あるいは、リスクが高すぎて、現金で保全しているのか、
あるいは解約に備えて、現金を用意しているのか、

実態は分かりませんが、このチャートで「現金」を見るのは初めてです。


しかし、こうやって一年前と比較すると、
モゲージから国債に思い切りシフトしている事が一目瞭然です。

この様に、日本の老人達の老後に備えた資金は、
好むと好まざるに関わらず、市場で運用されています。

何故、日本の老人達の資金と分かるかって・・・・、
だって、「毎月分配型」なんて効率の悪いファンドは、
日本の老人くらいしか買わないでしょう。

利益を毎月分配していたら、元本はいつまで経っても増えません。
毎月分配される分配金だって、元本を食いつぶしているのかも知れません。
これじゃー、ハイリスクで預金を引き出しているのと変わりありあません。

一番安全と思わる投資信託ですらこの有様ですから、
はたして日本の老人達の金融資産
今後どの位目減りするか、考えただけでも恐ろしいものがあります。

日本の富裕な老人達は、リーマンショック後ですら、
銀行に薦められるまま、新興国のファンドなどを買っていた様です。

「金利 = リスク」という概念を日本人は持ち合わせていません。
本来、リーマンショックで学ぶべき所を、
「老後の資産運用」という言葉に騙されてしまうのです。

プロに言わせれば、投資信託で儲けられるのは、
1割に満たないと言われています。
その1割の人達は、長期保有では無く、
投資信託を、普通の金融商品の用に常に売買する人達だそうです。

現在、その様な目先の効く人達は、
とっくに撤退してしまっているでしょうから、
現在の金融市場は、逃げ遅れた人とマネーによって支えられているのでしょう。

■ GSは欧州のリスクを少なく見ている? ■

春頃までドイツやイタリアやカナダの国債が運用の上位にチラホラとありましたが、
欧州投資銀行債などに、その座を奪われています。
リスク回避の動きなのでしょうか?
それとも、欧州各国の国債を売り浴びせているのはGS?


それにしても、ここ数ヶ月、このチャートに登場している
「韓国」「フィンランド」「南アフリカ」は気になる所。
利回りが良い訳でも無く・・・。

さらには、現在リスク回避で選好されているアメリカ国債が全然無い!!

永年このポートフォリオを眺めていると、
どうもGSは市場操作に、個人から集めた資金を使っている様な気がします。

サブプライムの時もそうでしたが、
一般の個人投資家向けのファンドでサブプライム関連の価格と吊り上げ、
一方で、上客には、空売りで儲かる様にしていました。

「韓国」は今年の6月くらいからの登場で、注目していましたが、
案の定、現在韓国は「火の車」です。

さて、「フィンランド」「南アフリカ」にはどんな仕掛けがされているのか?

「EUの政府機関債」は欧州財政統合で大化けするのか?
あるいは、どこかで「売り浴びせ」の弾に使われるのか?


単なる老人向けファンドのポートフォリオですが、
妄想のネタとしては、結構楽しめます。