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GSのファンドですら現金化する時代・・・金利=リスク

2011-10-20 02:38:00 | 時事/金融危機
 

2010年10月31日 GS 毎月分配型投資ファンド「妖精物語」 運用内容



2011年9月30日 GS 毎月分配型投資ファンド「妖精物語」 運用内容



さて、久し振りのGSの債券投資ファンド「妖精物語」の定点観測です。

何と、運用内容のチャートに「現金」が出現しました。

たまたま、どこかの債券を売却して現金化していたのか、
あるいは、リスクが高すぎて、現金で保全しているのか、
あるいは解約に備えて、現金を用意しているのか、

実態は分かりませんが、このチャートで「現金」を見るのは初めてです。


しかし、こうやって一年前と比較すると、
モゲージから国債に思い切りシフトしている事が一目瞭然です。

この様に、日本の老人達の老後に備えた資金は、
好むと好まざるに関わらず、市場で運用されています。

何故、日本の老人達の資金と分かるかって・・・・、
だって、「毎月分配型」なんて効率の悪いファンドは、
日本の老人くらいしか買わないでしょう。

利益を毎月分配していたら、元本はいつまで経っても増えません。
毎月分配される分配金だって、元本を食いつぶしているのかも知れません。
これじゃー、ハイリスクで預金を引き出しているのと変わりありあません。

一番安全と思わる投資信託ですらこの有様ですから、
はたして日本の老人達の金融資産
今後どの位目減りするか、考えただけでも恐ろしいものがあります。

日本の富裕な老人達は、リーマンショック後ですら、
銀行に薦められるまま、新興国のファンドなどを買っていた様です。

「金利 = リスク」という概念を日本人は持ち合わせていません。
本来、リーマンショックで学ぶべき所を、
「老後の資産運用」という言葉に騙されてしまうのです。

プロに言わせれば、投資信託で儲けられるのは、
1割に満たないと言われています。
その1割の人達は、長期保有では無く、
投資信託を、普通の金融商品の用に常に売買する人達だそうです。

現在、その様な目先の効く人達は、
とっくに撤退してしまっているでしょうから、
現在の金融市場は、逃げ遅れた人とマネーによって支えられているのでしょう。

■ GSは欧州のリスクを少なく見ている? ■

春頃までドイツやイタリアやカナダの国債が運用の上位にチラホラとありましたが、
欧州投資銀行債などに、その座を奪われています。
リスク回避の動きなのでしょうか?
それとも、欧州各国の国債を売り浴びせているのはGS?


それにしても、ここ数ヶ月、このチャートに登場している
「韓国」「フィンランド」「南アフリカ」は気になる所。
利回りが良い訳でも無く・・・。

さらには、現在リスク回避で選好されているアメリカ国債が全然無い!!

永年このポートフォリオを眺めていると、
どうもGSは市場操作に、個人から集めた資金を使っている様な気がします。

サブプライムの時もそうでしたが、
一般の個人投資家向けのファンドでサブプライム関連の価格と吊り上げ、
一方で、上客には、空売りで儲かる様にしていました。

「韓国」は今年の6月くらいからの登場で、注目していましたが、
案の定、現在韓国は「火の車」です。

さて、「フィンランド」「南アフリカ」にはどんな仕掛けがされているのか?

「EUの政府機関債」は欧州財政統合で大化けするのか?
あるいは、どこかで「売り浴びせ」の弾に使われるのか?


単なる老人向けファンドのポートフォリオですが、
妄想のネタとしては、結構楽しめます。





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