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WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

食べるということ 4

2006-10-26 | 健康とダイエット
以前このテーマで3まで書いて、続きを書くことを忘れてた訳じゃありません。
考えているうちに、大きな問題の前に、あまりにも自分の書いていることが浅くて、それ以上進めることができなくなってしまいました。

先日、コープ自然派オリーヴ(香川)の最初の注文がどどどどっっっ!と届きました。
いや~実は、初回なのであれこれ試してみたくて、7000円分も注文してしまった…
牛乳、卵、練り物、ソーセージ、ベーコン、冷凍もの、それに野菜をかなりまとめて。

土の匂いのする野菜、とっても嬉しかった…
しっかりした味わいで、ほんとに美味しい。

でも私、いろいろ思うのです。
減農薬、無農薬の、なるべく安全な野菜をつくるために、一生懸命努力をしている農家の方々のこと、
安くて便利な商品を開発して流通に乗せる企業のこと、
それらを選んで買う消費者のこと、、、、

まずは自分のことです。
私、この割高なシステムを、ずっと続けることができるんだろうか?
7000円分の注文はスーパーで買ったら5000円ぐらいの量。
食べ盛り、育ち盛りの中高生の子供が2,3人もいる家庭で、進学の準備や塾に途方もなくお金がかかる時期に、無農薬で安全な食品を…なんてやっていられるんだろうか。
先日も少し書きましたが、私がスーパーに行く時間には、豆腐や油揚げのコーナーでは、いつも国産大豆の商品が売り切れています。
主婦は、自分のできる範囲で、なるべく安全なものを買いたいと思っているということでしょう。
先日も、この話題で記事を書きましたが、コープを利用されてる人が多いこと(っていうか、殆んどでしたね)からもわかりますよね。
ほとんどの主婦は、多かれ少なかれ、「便利で簡単で安価」と「安全」の間で悩んだり迷ったりしているのだと思います。

「コープ自然派」の練り物や、ふりかけ、お漬物、普通なら「アミノ酸」「ソルビット」など当然のように入っている添加物が入っていないお惣菜は、私には、なんだかホッとする味です。
コレだよ。これが普通~の味じゃん。

 

お漬物もふりかけも、家で作ればいいんだろうけど、なにしろ2人家族だし、たくさん作っても、毎日毎日そればっかり食べられないし、、
結局作るでもなく買うでもなく、買ってもなんとなく「アミノ酸」系のぴりぴりが気になって、気がすすまないでいるうちに賞味期限が過ぎて、半分以上捨ててしうまうってこともありました。

私の理想は、自然食レストランの味なのです。
国分寺~府中時代、お気に入りの小さなお店がいくつかありました。
店頭では、無農薬、無添加の食品を売っていて、奥が素朴なダイニングになっているような、そんなお店です。
野菜、肉、魚の旨味だけで、あっさりと一瞬淡白だけど、それぞれの素材の味がしっかり味わえて、とっても美味しい。
自然食レストランのお味噌汁は、お味噌がかなり薄いのです。
玄米ごはんに、野菜や豆が中心の少しのおかずとお味噌汁。でもとっても美味しい。最高の日常食だと思います。
こういう食事が、自然食レストランにいかなきゃ食べられないってヘンじゃない??
「趣味」化してるようで、なんだか…

味の薄くなった食材に、ハコに入ったなんたらのモト系のどろどろの調味料をかけて炒めて食べる日常食、私は正直いって、気持ち悪いです。
このまま、食料自給率の低い日本で、一般家庭でこんな食生活をしていたら、数少ない農家の人たちが作っている無農薬、減農薬の野菜、無添加の加工食品などは、そのうち、お金持ちでグルメな人たちしか口にすることができなくなるんじゃないだろうか、日本人の食生活は二層構造になっていくんじゃないだろうか…
と、不安になったりするのです。
スーパーで1個100円のアボカドが、「自然派」では200円。アボカド大好きな私ですが、さすがに200円もするアボカドは贅沢品…ってことで却下です、、

しっかりした味のある素材は、手をかけなくても、凝った料理をしなくても美味しい。
子供にもわかるほどにです。
そういう食材を、消費者が買えば、あっという間に売り切れるほど買いまくれば作り手はもっと作るし、国内で作りきれなくなったら、海外でも、日本のマーケットに向けて、作るんじゃないだろうか。
今は、全く逆の状態…

私は自分の個人的な食べることへのいろんなこだわりを、政治と結びつけたくはないのです。でも、こうやっていろんなことを考えて書いていると、どうしてもそれを避けて通れなくなります。
政治は、大規模農業で、農業人口の激減をフォローしようとしている。それに「政治」はいつでも、「何かあったとき」のことを考えなくちゃいけない。飢饉、災害、戦争… そうなったときの食料確保。
これらをスピーディーに切り抜けることが、優秀な政治家といういことなんでしょうか??
一般市井レベルは「非常時」のことは殆ど考えませんから…
今、この日常を生きるのが精一杯。毎日の食事を楽しく食べることで精一杯。

でも政治家を選んでいるのは市民なんだから、文句をいうのも筋違いなのかも。
それに、「非常時」に備えることも国の務めであると…思います。

政治が誘導している食料政策に消費者が乗せられているのか、消費者の選択が政治を動かしているのか…

こうしてまた行き詰まっているところで、
今日、久々に岩盤浴にいってきました。
すると!なんと、知らない間に、回数券が値下がりしているではないか!1回1000円!
やった~これなら毎週通えるぞ。
しかも!お肌、さらさら、すべすべになってとっても気持ちいいところに、ローズヒップティーのサービスが…
広いテーブルでお茶をいただいてゆったりくつろぎながら、ふと脇にあった雑誌が目にとまりました。

「クロワッサン(別冊付録) 辰巳芳子さんの提案 いのちを養う豆のちから」
(発売中)

                   

提案とは
1 子供たちが学校で「掌一杯」の大豆を育て、収穫し、それを食べることで、大豆を身近な食材として感じられるよう、伝承すること。
2 農家や専門家は、各地域の風土にあった品種やその食方法を調査し、大豆の復活を促進、援助すること。
3情報交換によって、ネットワークを強化する…力をあわせること。
(詳しくは こちらです

私は記事を3ページばかり読んで、、お茶をいただきながらじょわぁ~~っ…と涙が溢れ出しそうになって、そそくさと岩盤浴を立ち去りました…

「食べるということ」は、全く完結しません。
ぜひぜひ、ここに訪れてくださる方も、いちど立ち止まって、考えてみてください。
Comments (8)
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