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WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

瀬戸芸2016 犬島1

2016-08-06 | 瀬戸内国際芸術祭






ついに瀬戸芸夏の章が始まりました\(^o^)/


今日は初めての犬島。
高松からは大変行きにくい島なので、1回目、2回目スルーしています。
いろんな方からよかったよ~~とのお話を聞いているので、今度こそは!!と、楽しみにしていました。

しかし、今回は、撮影禁止のインスタレーションが殆どで、画像でご案内できないのがとっても残念。


とにかく、はやる心で7時のバスで高松港へ。

皆様にいろんなご提案をいただいたのですが、結局、いちばん安い高松⇔小豆島⇔犬島 というルートにしました。

船の中でさっそくうどん。
正直いって、美味しくはないです。普通です。日常の朝ご飯な感じ。しかし…





電車や飛行機と違って、くつろぎまくり。
そして、海は絶景。
ファーストクラスじゃなくても足伸ばして寝れるし。

船旅ってほんといいな。船が好き。手漕ぎボートから、屋形船もフェリーも遊覧船も、豪華クルージング船も。




犬島は花崗岩を産出する島。
鎌倉の鶴岡八幡宮の鳥居、大阪城の石垣など、
ここから切り出された石が全国各地に運ばれていきました。

大阪港の造営が行われていた最盛期、そのにぎわいは
「築港千軒」と呼ばれ、石屋職人や船乗りたちがどっと押し寄せ、
港には遊楽街も立ち並んでしました。

島で一番高いといわれていた「犬の島」の山頂は、
明治時代中期までに、採石のため変分以下まで切り取られてしまいました。
気がつけば、島は満身創痍の姿になっていました。

大阪港の工事が終わる頃には、今度は銅の精錬所が創業を開始しました。
しかし、のちに銅の大暴落。精錬所は閉鎖され、
人々は島を去りました。

静かな時間をすごしていた島は、精錬所跡が美術館となり、
2007年、近代化産業遺産に認定されました。
そしていままた、多くの人たちが島を訪れるようになっています。

          (2010瀬戸芸ガイドブックより)









フェリーと高速艇で、ついに犬島に上陸して、早速インフォメーションで問い合わせたところ、犬島は、「家プロジェクト」が1時間、精錬所美術館が1時間、合計2時間で回れるとか。

犬島でランチして、16;30の最終便までゆ~~っくり見て回るかどうか迷ったけど、それではあまりにも時間が余りすぎるので、お昼過ぎの船で小豆島に戻ってランチしようってことにしました。

こういう情報、事前にあったら便利だな。
ガイドブックにはこんな口コミ的情報は載ってません。会期前から売ってるもんね。
…てことで、私、こうして書いているわけなのですが、、、




さあ!!
まずは「家プロジェクト」から探索。






「石職人の家跡/太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」淺井裕介



もっと細かく写真撮ればよかったんだけど、この地面の絵は、地面に動物や虫や人間が、子どもの絵のように生き生きと描かれていて、ひとつひとつににっこりとしてしまいます。
ひとつひとつに作者の心が投影されているようで、ゆっくりじっくり見たかった。
帰りの船の時間を気にしながらまわることになったので、初っ端からすこしだけ急ぎ足になっています。

そして、さらに隣にはこんなのが…
オープンダイニングキッチン!?!? しかも畑にはスイカが…
キッチンの向こう側には、石づくりの立派なダイニングテーブルと椅子が並んでいるの、おわかりでしょうか!?!?





これも作品の一部なのか!?!?
瀬戸芸ではこういうのがあちこちであります。「これも作品!?」「これも便乗!?!?」「いや、これがフツー????」
こうやってはしゃぎながら歩くのがすっごく楽しいんだよね~~~!!





「S邸/コンタクトレンズ」荒神明香


  





透明アクリルの円形の中に大小のコンタクトレンズのようなオブジェ。見る場所からいろいろな風景を楽しめます。
そして、よぉ~くよく見ると、レンズの中に島の風景が映し出されています。





「A邸/リフレクトゥ」荒神明香



同じく透明アクリルの中に華やかな造花。





作品の周囲にもエキゾティックな草花が植えられていて、作品と島の風景との連続性が感じられます。







「F邸/Biota (Fauna/Flola)」名和晃平



館内撮影禁止。建物の外観はOK。
この建物の中の物体、生きて、生長してるように感じる。これからどうなっていくの?
3年後も、生長した姿を現してくれるんだろうか…?






「C邸/エーテル」下平千夏




ここも館内撮影禁止。

黄色い糸が建物の中に張り巡らされ、ハンモックのようなスペースもあり、荷物を下ろしてだら~~んと寝そべってくつろげます。
だけど、築200年の建物を改修したという空間は、柱や階段の垂直、水平な直線と、黄色い糸の斜めに張り巡らされた直線で、シャープでテンション高い。
島のゆるい風が吹き抜ける中、不思議なインスタレーションで、かなり好きでした♪

館内の様子はこちらをぜひどうぞ。





「I邸/プレーンミラー リバース」


この画像、全然ダメダメです。悪しからず。

ここの庭にはいろんな種類のカラフルな花が野草のように咲き乱れていて、すごく美しかったです。
天国をイメージしているのでは…思われるほど。
そして、建物の内側の壁には、カットされた小さな鏡が一面に貼られて、天国のような庭を映し出しています。
文章では説明できないよ~~ヽ(`Δ´)ノ
こちら ゼヒご覧くださいね!
でも、この画像でも、庭は不十分。まだ会期前の撮影ですから、庭も整っていないと思われます。
私が今回、犬島の中で2番目に好きだった場所です。

ずーっとずっと庭に佇んでいたいと思ったけど、なにしろめっちゃ暑いからね~~!!
ここでかき氷でも出てきたら最高なんですけど♪






これは、おまけ(^_^;)
これもアート? 便乗オブジェ? いや、フツーにこーなってるだけ???
島を歩いていると、こーいうことに遭遇しまくって、とっても楽しい♪♪





そして、かわいい動物達にも出あいました。





尻尾のないトカゲくん。敵に襲われて、尻尾切って逃げてきたのでしょうか?初めてみた。
でも、トカゲくんは、時々尻尾、生え変わるとか?? 
このラインがすごくアートで感動♪
カメラを向けたら、じっとして、ポーズとってくれました。…と思ったら、ポーズの間にウンコしてた模様(^_^;)
ウンコも写ってしまいました。失礼しましたm(_ _)m






にっこり笑ってる?カニさん。
この子も、じっとして、ポーズとってくれました。
島の子たちは、動物ものんびりなのかなあ~~~(*^_^*)






ここで、「家プロジェクト」はおわり。
次は精錬所美術館に向かいます。


            2へつづく

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瀬戸芸2016 沙弥島編

2016-03-31 | 瀬戸内国際芸術祭





3月最終日。
この日は、春会期のみの沙弥島(しゃみじま)へ。

ここは、島といっても、埋め立てれられて、四国本土の坂出市と地続きです。
なので、正確には「島」じゃありません。
瀬戸大橋の袂にあり、一帯には瀬戸大橋記念館や、記念公園、東山魁夷瀬戸内美術館などがあります。
Takが小学生の頃、何回か遊びにきました。

ファミリーにはオススメの場所です。
沙弥島は小さな島で、2時間程度でアート散歩できるので、午後はゆっくり記念館や美術館に行ったり、公園で遊んだりできます。
「マリンドーム」という野外ステージもあって、教会関係のLIVEに出演させていただいたこともありました。
ステージのバックは瀬戸内海♪ 









さて。
アートの旅。

…とはいっても、まずは腹ごしらえ。
実は、「とらふぐ弁当」を食いっぱぐれた( ̄□ ̄;)!! ガーンガーン
沙弥島の目的No.1であったのに!!
到着が遅かった! いや、出発が遅かったからです。

みなさま、ゼヒ午前中の早い時間にいって並びましょう。

でっ、「わかめうどん」と「おでん」に変更。
さすがにがっかりだったので、画像なしですが、かなり美味しかったよ。
県外からの方にはゼヒお薦めです。わかめも盛り放題。
こんな浜辺で、こんな美味しい「さぬきうどん」が味わえるのかと、感動していただけるハズ。

それに、さぬきうどん店ではお決まりの「おでん」も、味が滲みて、美味しかった。




 「そらあみ<島巡り>」 五十嵐靖晃



沙弥島、瀬居島、与島、岩黒島、櫃石島、それに香川本土の方たちとの手作りの漁網。
携わった人の名前がボードに記されています。
 漁師や島の人たちとともに漁網を編むことによって、人と人をつなぎ、海や島の記憶をつなぐ。(瀬戸芸公式ガイドブックより)





「12島の物語 回遊式アニメーション」 蓮沼昌宏



壁掛け時計ぐらいの大きさで、上のハンドルを回すと、1回転分の島に関するアニメーションがぱらぱらと動きます。これが12台。
波や鳥、虫、島の植物たち…
小さな世界に吸い込まれる。



ここから、沙弥島小中学校に移動。


この浜辺から見る瀬戸大橋は、とても美しいです。
大きなタンカーが橋をくぐっていきました。
巨大なタンカー、橋にぶつかるんじゃないかって見えたんだけど、おもしろい遠近感の錯覚でした。
余裕でくぐっていきました\(^o^)/









沙弥島の遊歩道は、1時間程度で美しい瀬戸内海をみながらのんびり1周できます。
これも、瀬戸芸、記念公園などなどとセットでオススメです。
今回は、午後に高校野球の「決勝戦」があるので、見送り。



「Las Islas -しま・しま」 中山玲佳



小学校の外壁に展示された壁画は、ワタクシ的には、イマイチ周囲の景観の中で違和感あり、なんとまあ、、、な感じだったのです。
でも、じっくりと寄ったり引いたりしながら鑑賞すると、だんだん楽しくなってきた。
これもまた、現地の小学生とともに制作されたとのこと。


旧沙弥小・中学校の中の展示




「完熟の唄 海原に浮かぶ瀬戸の太陽」 さくまはな



金時みかんの絞り汁で描いた「あぶり出し」とのこと。小学校の頃、やったよね、、、、









「ハレの日、金時への道」 かわいひろゆき



学校の教室の中が塩の山。
この瓶詰めはなんなのだ?? 人参??
お風呂掃除用の靴に履き替えて、作品の中を歩くのですが、靴を履いたときから、もう塩を踏むのが不思議な感触。
そして、この構成にものすごく遊び心を感じて、なんだかものすごくわくわくする♪♪
何これ?
解説読んでなくて、何の予備知識もなく、子供の心だけが伝わってくる。
ランダムに配置されている瓶詰めが、ところどころ機関車のように並んでいたり、人型が整列していたり。
なんか、世界やストーリーがあるんだな、、、、

この不思議な空間、今回の沙弥島でいちばん好きでした。






「空とぶ赤いボタン」 戸矢崎満雄



空中に浮かんでいる赤いハートは赤いボタン。
床に散りばめられているのは白いボタン。
画像では伝わり切らないけど、とっても美しいです。




「赤いネジ」 しりあがり寿



なにこれ!! Takの部屋じゃ~~~ん!!
学校の勉強机の上でネジが力強く回転しているのですが、
この絵本などなどが散乱している光景は、全くTakの部屋そのもの…ってことで却下!!
見たくないものを見てしまった!!
いんや~~~~ここに来てまでTakの部屋を見るとは( ̄□ ̄;)!!
日ごろ、きちんと整理整頓され、お掃除もゆきとどいた美しいおうちにお住まいの方にとってはとっても興味深い作品であろうかと思われますが、私はヤだよ~~~~っっっっ!!
ε=ε=ε=ε=ε=ε=┌(; ̄◇ ̄)┘
Takの部屋にも、この赤いネジを持ってきてぐるぐるとネジ込めばよいのであろうか!?!?
どうなる!?!?ヽ(`Δ´)ノ
しりあがり寿さん、大昔から存じておりますが、コレは神経逆撫ででありました。
それが狙いか!?!?




瀬戸芸では、島の方たちとの共同作業でつくる作品というのがとても多いです。
私は、先入観を持って、ガイドブックを読んでから作品を見るのは好きじゃないので、あとでゆっくり解説を読みます。

坂出の名産「金時人参」「金時芋」「金時みかん」
「ハレの日、金時への道」では、作者が地元の人たちと、まず畑で金時人参を栽培し、ピクルスを作るところから。


また「空とぶ赤いボタン」では、地域の方たちかなどから集めたボタンで作品を構成する。


アーティストの方がたは、それぞれ、自分のパフォーマンスと、島と、そこで暮らす人たちとをどう結びつけるかということを追求しながら作品と向かい合っているのだということがものすごく伝わってきます。


私もがんばろう!…と思うのです。



さて、高校野球決勝戦を車の中で観戦しました。地元高松商業高校は、惜しくも準優勝となりましたが、素晴らしい試合でした。
超感動でしたが、別のお話しなので、ここでは書きません。

このあと、最後の作品を訪問して、沙弥島を後にしました。




「八人九脚」 藤本修三



この作品は、前回は、学校の前の浜辺に設置されていました。背もたれが斜めっていて、デッキチェアのようで、海と瀬戸大橋と空をとっても心地よく眺められたのに、
この場所で座ったら、海が見えないよ~~!!ヽ(`Δ´)ノ



やっぱ、ここがよかったな… 



島国ニッポンに橋が架かり、トンネルで繋がり、すべての島が、島でなくなる。 島国ニッポンどこへ行く??
いろんなこと、考えさせられます、まだまとめ切れません。

次はどこに行こうかな? 






Comments (2)
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3/24 瀬戸芸 女木・男木編

2016-03-27 | 瀬戸内国際芸術祭


いよいよ始まりました!!\(^o^)/

この日は、まだ行ったことのない直島から…のつもりが、
前日夜更かししすぎて、早起きできず、まあ手近に女木、男木からってことになりました(^_^;)
3年ぶり。

またまた、素敵な出会い満載の旅でした~~~!!

3年も経つと、持ってくものとか、あれば便利なものとか、だいぶ忘れちゃってるな。
でもとにかく、片手にガイドブック以外は持たないで歩く。





チケットをパスポートに換えて、いざ乗船。
そして、20分程度でまずは女木島に着いたら、島からの高松サンポートを撮る…これもお約束(*^_^*)





今回は残念ながら「女木」はゆっくりできませんでした。

洞窟の中の作品は、、、、
初回がものすごく良かったので、それを超えるものを期待してしまうんだな、、
島に上陸したら、まずバスで洞窟に向かうので、バス代かかる、洞窟入場料もかかる…
なので、それなりのものをものすごく期待してしまうのです。
でも、それ以外にも、作品はたくさんあるのだけど、前回と同じものもあるし、船の時間の都合で、早めに女木を後にしました。
女木は、毎回夏に気合を入れてるので、また再訪したいです。


さて、男木島。

さあお昼だから、まずランチしよう。

ここで訪れたお店がとっても素敵でした。
古民家を改築して、古いものをそのまま残し、民宿&自然食レストランとしてリニューアルしたのだそうです。
「ドリマの上」



ランチは、1種類限定。
オーナーさんが、食材について、ひとつひとつ、丁寧に解説してくださいました。
ここに立ち寄れば、男木島で採れた季節の食材だけを使ったランチを、魂で味わえます。




「蘇の膳」のテーマは
”2000年の教え”
蘇は、 「草かんむり」と「魚」と「禾」でできています。
草は、ビタミン
魚は、たんぱく質
禾は、穀物つまり、炭水化物
この3つがバランス良くそろえば、私達の体は、蘇ります。
漢字が作られて2000年。
蘇るバランスの良い食事は、2000年の教え 。
化学物質ではなく、
いのちを頂いて、2000年の間、命をつないできたのです。バランスの良い食事が健康を作ります。
蘇の膳は、化学物質不使用。男木島のいのちを召し上がれ。
(「ドリマの家」Facebook記事より



ここで生活するなんて、現実的に考えて私にはあり得ない。
ここで暮らすには、農業と漁業で生きる。
それこそが人間の原点で素晴らしいと思う。
ここで野菜をつくって魚を捕ってる人たち、ものすごく尊敬します。
そして80歳を超えてなお元気で現役なシルバーの方たち。
生き抜くパワーを持っている方たち。

私にはできない、、、とほほほ、、、、
自分のヘナチョコさを思い知ります。
私は、「おもひでぽろぽろ」で、田舎に憧れている、ストーリー前半のタエ子みたいなものです。
せめて生涯現役で歌をうたいたいです。
「歌うこと」の原点に戻ります。


さて、作品のご紹介もしておきます。














「アキノリウム」 松本秋則


今回の新しい作品のなかで一番好きでした。
納屋のような建物を改造したとこで、梯子で2階に上がると、そこには、床や壁、天井から吊るされた「サウンドオブジェ」というものが展示されていて、
ひとつひとつが奏でる音がランダムに合わさって、えもいわれぬ音楽を奏でるのです。
木、竹、草、風、水…などなどのイメージです。自然が生んだ、これは神さまの音楽?
体育座りで、いつまでもず~~~っと聴いていたい音楽でした。
まさに「WIND AND SOUND」…素晴らしい、、、、








「自転-公転」 林天苗

築150年のこの家で暮らしていた方が日常に使っていらしたものが、それぞれの部屋で、くるくると回っています。
回ること(動くこと)で、旅立って行かれた方が遺された「もの」たちが、新しい命を与えられ、鑑賞者に「伝える」という役割が与えられる。
「なんじゃこりゃ~~」という中に、不思議な納得、奥深いところで腑に落ちる感じでした。





「カレードスコープ ブラック&ホワイト」 川島猛とドリームフレンズ




「均衡」 行武治美 








「SEA VINE」 高橋治希





3時を過ぎ、日が少しずつ傾き始めて、寒くなってきました。
「熱燗がほしいのぅ」
…ってことで、なんかビールじゃなくあったかい酒はないのか!?
SYOさんも私も、上陸したときから「酒系」にチェック入れるのは、もぉ、「お約束」のようなものです。
それはあの6年前、豊島でまさかの積み残しに遭って、臨時高速艇を待つ2時間の思い出が強烈すぎて!!
興味のある方はこちらをご覧下さい。「積み残し」に遭うのはバカヤロウ…ともいえないのですよ~~

まずは、SYOさんが上陸早々にチェックを入れてたオープンカフェに行ってみました。
お客は私たちだけ。
焼酎、ウィスキーあり。
お湯割りできますか?と伺ったところ、OK\(^o^)/ しかも、焼酎お湯割の配合まで聞いてくださり、しかもしかも、「試作品です」といって、ニシガイがオリーヴオイルに浸ったおつまみをサービスしてくださいました。







それからまた次へ。
「男木小中学校」
ここは、前回は休校中で、校内にたくさんの作品が展示されていました。
アートも楽しかったけど、かなり哲学的で、いろんなこと考えさせられました。

ところが今年は「校内立ち入り禁止」

島に、小中学生のいる世帯が移住していらしたのです。
これこそが、今回のいちばん感動したことです。
そして、その学校の入り口には、真っ青な空と雲の壁画のようなアート。
写真撮らなかったのがとっても残念。


そして、男木島の〆は、港のすぐ近くのお店。
ビールとともに、タコ飯や、さざえのつぼ焼きが売られています。
歩きながら「熱燗」を求めてきょろきょろしてると、お店で飲んでるおっちゃんに声をかけられました。
「あとで寄ります~~」と言って作品をいくつか見て回ったら、4時になって、さすがに寒くなってきました。
「熱燗ないですか~~?」
メニューにはないけど、ご主人が、ヤカンに日本酒を入れてあたためて下さり、
大きな大きなサザエのつぼ焼きをいただきました。
久々に食べた! ものすごく美味しかった~~!!






さてそこで、「ひさこばあの息子」と名乗るおっちゃんと、ご主人と私たちと4人で、世間話が始まり…
瀬戸芸について、男木島について、たくさん語りました。
途中で「こえび隊」のお嬢さんもいらして、加わりました。
前回「こえび隊」(瀬戸芸ボランティア)をやって、感激して、男木島に住み着いたのだとか??
お嬢さんにも、いくつか質問しました。

私が知りたいのは、高橋治希さんの「SEA VINE」という作品についてなのです。
1回目から展示されているものですが、私は、この作品がものすごく好きなのです。





作品はすべて磁器でできていて、天上から細い糸で吊るされています。
波しぶきを表現したもののようですが、波から見た島の風景…とでもいうか、
このお花や葉っぱのような小さな磁器の1枚1枚には、すべてに島の風景が描かれているのです。
しぶきのひとつぶひとつぶに短いけれど命が宿っていて、その生まれて消える一瞬に見た島の風景が描かれている…
そんな印象でした。
波しぶきたちは、海で生まれて消えるけれど、こうして、一瞬で見る島の人びとの生活の中に入ってみたい…
そんな願いをアーティストが掬い取って表現しているのだなあ、、、
と、私は感じましたが、作品を観て感じることは、自由。

(前回瀬戸芸の拙ブログ記事より引用しました)


私が知りたいのは、この風景は写生したものでしょうか? どこから?
こえび隊のお嬢さんは、わからないと仰いました。そして、「こえび隊」は、同じところに留まるのでなく、その日によっていろんなところに派遣されるようです。
こーなったら、アーティストご本人と直接繋がるしかないかな~~!!

お店のご主人が、次々と焼いてくださるサザエのつぼ焼きを、はふはふと、本と~~に美味しくいただきながら、SYOさんと私は、ヤカンから勝手に熱燗?をおかわりして、いよいよ最終便の出港の時間が迫ってきました。

もうひとつ食べる?…とご主人。
めっちゃ食べたかったけど、帰りの船の切符も買ってないし、ここは思いとどまるか迷ってたら、「ひさこばあの息子」さんが、
「島では出港15分前はまだ寝よる」
「10分前に着替えれば間にあう」
「乗り遅れたら、ご主人が漁船で高松港まで送ってくれる」
と言い出しました。
…まあ、冗談なのですが、でもものすごい説得力です。
島から島へ、自在に渡れる船、、、

今回の瀬戸芸のテーマは「海の復権」。

瀬戸内海を自在に運航する漁船にとっての「海の復権」というテーマの大きさについて、おっちゃんは語ってくださいました。
ここ、めっちゃ良かった。
島に住む方の視点からでしか語れない。このおっちゃん、タダモノじゃないのです。なので、画像もNG(^_^;)


今回の瀬戸芸の出発点として、男木島で最終便を待つ時間、濃くて深~~いひとときでした。








結局、最後のサザエは諦めたかわりに、お店のご主人と記念撮影しました\(^o^)/
そして、おみやげに、タコ飯2人前もいただいてしまいました。
 ものっそ美味しかった!!

ほんっっっと~~~に楽しく濃く充実しまくりで、高松港に着いてからも、余韻に浸りたく、
SYOさんとライオン通り「ふるさと」で飲んで帰りましたとさ!!



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瀬戸芸\(^o^)/今年も行くよ~~!

2016-03-20 | 瀬戸内国際芸術祭


瀬戸内国際芸術祭公式サイトより



え~~っと、まずは
WIND AND SOUND (TAKAMIのバンド)の2年ぶりのライフまであと2ヵ月。
5月21日です。
めっちゃ楽しみにしててください。
…といっても、これから本格的に構成するんですけどね。
明日から私は、完全にLIVEにシフトなのだ!

今回は、テナーサックス、國井 類 さんをゲストにお招きしての、jazzyなLIVEとなります♪♪♪
…といっても、jazzのスタンダードナンバーとか歌うのではありません。
jazzとクラシックの融合…とか、そんなんでもありません。
とにかく、TAKAMIのステージがjazzyになるのであります♪♪

あまりにも楽しみ!

…については、また改めます。


さて。

今日から瀬戸芸始まりました~~~~!!
前回は、スーパーの女で、シフトの融通がきかず、それでも頑張ったけど、断念した島多数。
今年はいくよ~~~ん!!
スタンプラリーでパーフェクトを目指すつもりはありませんが、全島制覇は目指したいな。
特に、未だ行けてない犬島に、今回こそは!!
そして、直島も、混雑をかいくぐって、シフト調整する。


なんで私はこんなに瀬戸芸が好きなんだろうか?

海を船で渡ること。

島を歩いていたら、突然現れるユーモラスなオブジェ。

学校の教室とかそのほかにも、日常的だったり、或いはふつーあり得ない場所に、文化祭のように展示されているアート。

遠足気分。

帰る頃には、なんでもかんでもアートに見えてきて「これもそうかいな…」といつも言うこと。

「こえび隊」とか、ボランティアの方がたの対応がとっても清清しくて良心的で明るくて頼もしいこと。

島の人は、大半が高齢者…その方たちが、瀬戸芸で島が活気付くことを喜んで受け容れていらっしゃるように感じること。
…これはものすごく重要と思う。
心無い観光客によって島が荒らされてしまってはいけない、そんなところにも配慮を感じます。

瀬戸芸には、いろんな思い出があります。
「瀬戸芸」のカテゴリーの過去の記事、イッキに読んでしまった。どれも懐かしい。
特に、積み残しにあってしまった第1回目の豊島(てしま)の臨時便夜間高速艇は忘れられません。

水を敷き詰めたような優しい瀬戸の海に抱かれた島で繰り広げられるアートフェスタ。

ゼヒご一緒に楽しみましょう。
今年も気合を入れて執筆します♪


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瀬戸内国際芸術祭 小豆島編1

2013-11-13 | 瀬戸内国際芸術祭




今更ですが…瀬戸芸が閉幕しました、、、
今年も、行きたくても行けなかったところ多数、、、

最終レポートは小豆島です。

最初に申しておきます。
今回の小豆島は、心残り大きすぎた。
広い島を1日で回るのは無理と覚悟はしていたけれど、バスの便が少ない、接続が悪い…などで、無駄な時間を費やすこともあり、、、
最初から別のルートで行けばよかった、予習不足だった…
3年前の初回はすごくよかったのになあ…と、、、、

でもまっ、「島」には、ハプニングがつきもの。

今回は、殆ど「遠足気分」な島巡りってことで!


小豆島は、瀬戸内海では、淡路島の次に大きな島。
コンビニもあるよ。ってか、瀬戸内海の島々に、普通コンビニやスーパーはないのです。









フェリーも大き~~い!!
船の中はこんな感じ。窓際はサロン風だし、売店もあって、うどんやアルコール類、おにぎり、おつまみ、いろいろあるよ~~ん♪
…って、これが当たり前と、本土の人びとは思うかもしれないけど、、、

SYOさんはワンカップ、私はビール♪♪
「旅行気分」って、やっぱ朝から酒!?(^_^;)
いいね~~船旅♪♪



















土庄(とのしょう)港は、あたり一面、香ばしい匂いが漂っています♪♪
「かどや」のごま油工場からの匂いらしい、、、


殆ど予習してなかったので、港の瀬戸芸のインフォメーションでどんなふうに回ったらいいか訪ねたところ、私が行ってみたかったところは、バスの便が悪すぎて1日では無理と言われました。
まあ…しょうがない、、、とこのときは諦めたんだけど、
やっぱり、このゾーンがいちばん心残りで、他はパスしてここだけ行けばよかったと…

まあ、とにかくバスに乗って、醤油の町へ…






果物や、お芋さんとお茶のお接待












醤油屋の倉庫や母屋がアートスペースに…
あまり画像はナシ(^_^;)




このお店は、めっちゃそそられました。美味しそうだった~~ ひしお丼…だったかな??



「ザ・スターアンガー」ヤノベケンジ



話題のビートだけし氏×ヤノべ氏の共同作品は、1時間に1度しか現れないということで、バスの時間との兼ね合いで、時間を潰すのがもったいなくて、パス。
この地には、食堂もなく、引き返すことに…
なんだかこの時間がとってももったいなかった気が、、、

でも、ここで、瀬戸芸インフォメーションのおねえさんが、親切に、これからのモデルプランをを、バスの時間と照らし合わせながら作ってくださいました。








やっとランチタイム~~~!!
ありつけてよかった~~~~!!

3年前にも訪れた「こまめ食堂」のおにぎり定食。


どれも優しい薄味で、この島の空気とともにいただくのが最高!





お店のお兄さんが、いかにもいい人そ~~なので、声をかけて訪ねてみました。
「ここのお店も、限定○食とかで、売り切れたりするんですか?」

この「こまめ食堂」のオーナーは、とても気配りの細やかな方だとかで、営業時間内には、絶対に「売り切れ」を出さないよう、万一売り切れても、お待ちいただけるなら、ご飯を炊くところからやるのたとか。
瀬戸芸の島で喰いっぱぐれること続出情報により、ここだけは、そういう心配のない場所にしたい…とのことなのだそうです。

こまめ食堂は、瀬戸芸会期外もやってます。
もともとは、初回の瀬戸芸のために作られたんだけど、周囲からの強い要望で、これまで存続してきたそうです。
会期中の休日などは、1日500食とか…ものすごいことになるそう…
あまりの繁忙期と閑散期の差を乗り切るのも大変なことだろうな、、
いろいろお話を伺ったおにーさんに画像アップ、許可をいただきました~~ヽ(^o^)丿







他のメニューもどれも美味しそう。
ゼヒ訪れてみてね♪♪

なんといってもこのロケーションが最高です!



…醤油の町小豆島と、お遍路さんの「お接待」について、真面目に検索し、お勉強して草稿書いたのに、レッスン終わってPC見たら、保存されてなくて消えてた(T_T)
Takの仕業じゃ~~!
もう、気力ありませんので、このままアップします、、、(-_-;)





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瀬戸内国際芸術祭 本島編3

2013-11-03 | 瀬戸内国際芸術祭





第2回瀬戸芸も、明日で幕を閉じます。
今年は、半分ぐらいしか行けず、残念無念…
終日オフがものすごく減ってしまったので、、、
こんなに会期が長くても、やっぱり、島に渡る時間をつくるのって大変!

そんな中でも、隙あらば行った、行ってよかった!

ではでは、引き続き本島編、お楽しみください(*^_^*)


本島港周辺のアートを見て回った残りは、レンタサイクルで回ることにしました。
平日だったので、レンタサイクル、かろうじて「ギア付き」にありつけました(^_^;)
アップダウン、まあ普通にあります。
高松市街地を走るようなわけにはいかず。

…でも、、、

絶景。

冒頭の画像は、サイクリングの途中の景色ですが、本当に感動的でした。
水を敷き詰めたような、静かで穏やかな海に、点々と浮かぶ小島…
そして、うす曇りの空、水色、空色のグラデーション…
こんな世界が創れるのは神さまだけだ、、、

こんな景色は、高松発のフェリーや高速艇からは見られないものです。
瀬戸内海といっても、場所によって、こんなに景色が違うんだ…





力五山「つなぐ」



約1300年前に建立されたが、近年は人の手入れがされていない状態の「廃墟」だった寺とその庭に命を吹き込む…












銀色の本堂、点在する赤いバルーンは、新しくあたたかな命…と感じます
そして、このお賽銭もアートに見えちゃうよ。
ここに置いていこうという人が殆どで、
これを貰っていこうという人は殆どいない…そんな場所に暖かく蘇った…






次へ向かう途中、瀬戸大橋が美しかった




齊藤正×続・塩飽大工衆「善根湯×版築プロジェクト」


工事現場がアート!?!?

ここに、島の人たちの憩いの銭湯ができるそうです。
塩飽諸島は、かつて、優秀な船乗りと併せて、優秀な船大工にも恵まれていた。
その工法を受け継ぐ「続・塩飽大工衆」たちによってすすめられているプロジェクトで、
建築中の建物の中で、工法の説明など、丁寧にして下さいました。
絶景の瀬戸内海を見渡せる憩いの銭湯、完成が楽しみ♪








さあ、アップダウンが険しくなってきました~~!

頑張ろう!!




平良亜弥と西岡万里子「ここにいるために」

ここが、本島アート、最果ての地。

















ここもまた、建築の中断により取り残された場所を利用して創られたもの。
敷地内はクローバーが生い茂り、子どもの秘密基地のような建物が…

子どもの心になって、足を踏み入れれば、わくわくと心が躍ります♪

アーティストって、みんな子どもなんだなあ…と、すごく感じます。
私の身近なところにいらっしゃるアーティストの方がたを思い浮かべても…

「子ども」ってなんだ…
未熟な大人じゃない。
純粋な心を持った人間?
「純粋」ってなんだ…
混ざり物がないこと?

人間、生きてればいろいろ混ざっていきますから、、、
汚いことも、醜いことも…
そんな中で、それでも「子ども」の心でアートしてる人、私には心に響きます。






最果ての地から、またアップダウンを経て帰ってきて、コスモス畑に寄り道しました。

途中で訪れた「笠島」の町並みも素晴らしかったけど、時間の関係で通り過ぎただけだったのがとっても残念。
でも、突然の終日オフにしては、ほんとに満喫できて、楽しかった、リフレッシュできました。

今まで一度も訪れたことも、興味を持ったことすらなかった「塩飽諸島」でしたが、
ここも、私が小学生時代の2年間を過ごした漁村「庵治」と重なるところがあり、
胸きゅんきゅんでした。
香川県人は少なからず誰でもそうではないでしょうか?
瀬戸内海に育まれたのだから…

そのことを思い起こす、瀬戸芸は、いいきっかけだと感じます。





やっぱり、忙しくてもヨレってても、休日は家で寝てるより、出かけて、自然の空気をいっぱい吸いこむほうが心と体にイイな!って実感♪
続いて、小豆島編、起こしますので、お楽しみくださいね♪

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瀬戸内国際芸術祭 本島編2

2013-10-28 | 瀬戸内国際芸術祭







さて。シーボルトガーデンを後にして、早めにお昼を食べないと、混雑して喰いっぱぐれる~~ってことで、海辺のタコ飯やさんへ。
画像なし。残念!
タコしゃぶと、タコ飯のセットに瓶ビール♪
おばあちゃんちに来て、ちょっとお昼をご馳走になった…ってな感じだったな。

お隣には、「島スープ」のお店があって、100人以上並んでました。
「島スープ」は、春会期のとき、沙弥島でいただいて、もうスタンプも押してあるので、ここはスルー。
こんなに並んでいるところを見ると、私達、沙弥島ではすぐにありつけて、ほんとにラッキーだったねと言いながら、、、


腹ごしらえをしたら、次は…

ん?なんじゃこりゃ~??



村尾かずこ 「漆喰・鏝絵(こてえ)かんばんプロジェクト」 


一応、ここは島の商店街…だったようやね。
小学校5~6年の頃住んでいた「庵治」の家の前の通りはこんなだった。
なんだか郷愁を感じ、ちょっと切ない…




本間純 「耳鳴り」 画像は(瀬戸芸公式サイトより転載)


お寺の畳の上に置かれた「彫刻」
「私たちが立っている場所と、海を繋ぐ、見えない海図」とのこと。
すぐにはピンとこなかった。
このアングルで、じっくり座って鑑賞したかったなあ…






森節子 「崩壊と再生の中で」


この入り口、なんだか愛嬌があって、音楽的な感じがして、思わず声を出して笑ってしまった。
でも、門をくぐって中に入ると、そこは、一面般若心経の世界。仏教五色で埋め尽くされ、笑いは消え、泣く子も黙る…感じ、、











大笑い、大泣き、絶叫、そのむこうにあるもの…みたいな。
家を全部お経で埋め尽くして作品にしてしまう、このアーティストーの精神のただならぬパワーに圧倒されました。
70代の女性とのこと。
解説文もいただいたのだけど、さっと目を通しただけで。
やはり、作品は自分の感性で感じたい。
作者の意図を知ることでも楽しめるけど、作品は作家から離れて、観る人、聴く人の自由に鑑賞されることで命を得る…という気がします。


本日はこれまで。

このあと、レンタサイクルで、島の反対側へ…
次回(予定では最終回)は、「サイクリングで巡る本島」を執筆予定♪


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瀬戸内国際芸術祭 本島編1

2013-10-26 | 瀬戸内国際芸術祭




10月19日(土)

レッスンの生徒さんがお休みになり、突然の完全オフとなったこの日、迷わず瀬戸芸へ~~~!!
久々のアート散歩♪ 楽しかったよ~~~~ヽ(^o^)丿

本島は、丸亀港からフェリーで行きます。









高松からの航路とは違った眺めが新鮮で、とってもよかった。
瀬戸大橋を眺めながらの船旅。
船から眺める瀬戸大橋はとっても美しいです。
瀬戸大橋から眺める瀬戸内海も感動的に美しいけれど、、、

本島、もちろん初めて訪れました。

ちいさな島だし、作品もそう多くないし、突然のことなので、何も予習もせず、お散歩できればいいや…なつもりで行きました。
でも、めっちゃよかった~~~~!!ヽ(^o^)丿

2~3時間でまわれるとのことなので、ひとつひとつじっくり観ていきましょう~♪
ただ、豊島の教訓を生かして、喰いっぱぐれにだけは遭わないように(^_^;)








石井章 「出航」

まず、港で、この作品がお出迎え。


本州と四国が最も接近する備讃瀬戸の海域にある大小28の島々を「塩飽(しわく)諸島」といい、かつて本島はその中心地として栄えた。
優秀な造船、操舵術を持ち、中世から江戸時代にかけて海運業で全国的に活躍し、また、ときの権力者たちは、「塩飽水軍」として利用した。

日本で初めて太平洋を往復した咸臨丸には、塩飽諸島出身の優秀な船員が多く乗船していた。








磐田草平×プロマイノリティ 「New Port-青い香辛料-」

インドの先住民族サンタルの人たちが本島に滞在。初めて海を見る彼らが、島の生活に触れながら倉庫をつくる。
サンタルの建築工法と、島の伝統技術を融合させたもの。
倉庫の壁には、滞在中のプロセスの壁画が…





これはひまわりの種のオブジェ…と、団体の方のガイドさんが仰ってるのが聞こえてきたよ(^_^)





シーボルトガーデン

これが、すっご~~~く楽しかった。素晴らしかったです。
この、ケッタイな小屋、庭も荒れ果てていそうに見える外観、なんじゃこりゃ~~…な第一印象なのですが、、、

長崎のオランダ商館医として来日していたドイツ人シーボルトが、商館長の江戸参府に随行して、瀬戸内海を航行した折、
その美しさに感動し、著書「日本」の中に、紀行文を残している。
それをベースに作られたインスタレーションのようです。



「以下は、「シーボルトガーデン」の屋内展示の解説より抜粋

「舟が向きをかえあるたびに魅するように美しい島々の眺めがあらわれ、島や岩島の間に見えかくれする日本(本州)と四国の海岸の景色は驚くばかりで
……ある時は緑の畑と黄金色の花咲くアブラナ畑の低い丘に農家や漁村が活気を与え、
ある時は切り立った岸壁に滝がかかり、また常緑の森のかなたに大名の城の天守閣がそびえ、その地方を飾る無数の神社仏閣が見える。
はるかかなたには南と北に山が天界との境をえがいている。隆起した円い頂きの峯、それをしのぐ錐形の山、ぎざぎざの裂けたような山頂が見え……峯や谷は雪におおわれている。」
(斉藤信訳『江戸参府紀行』より)



ドイツ人シーボルトにとって、鎖国時代の瀬戸内海のは、どれほどエキゾチックで、魅力的だったことだろう、、、


屋内のそれぞれの部屋




普通の部屋の中で足元が波打ち際になって、寄せては引いている…







こちらの部屋では、たくさんの木箱が積み重なっていて、この中がスクリーンに…
手と足と、植物の動画♪







この部屋は、ミニシネマ的に、シーボルトが集めた草花、観察、研究の記録が投影されます。
本の中の草花が動き出したり…楽しい~~♪♪
普通の家の中の普通の部屋。だから、スクリーンの上にエアコンあります(^_^;)



シーボルトの肖像



こちらは日本人妻(というか、愛人)、楠本瀧かな?

なんだか「蝶々夫人」を彷彿とさせます、、、

どちらともスクリーンになってて、動きます♪
ちなみに、後ほど調べたところ、楠本瀧との間に生まれた娘、イネは、日本で最初の、西洋医学を学んだ産科医とのこと。
いろいろと、お勉強になります…し、とても感慨深いです。





庭を見渡せる、不思議だけど、くつろぐお部屋





ここは、最も感動的だった…
カーテンに仕切られた部屋の障子の向こうは海。
障子が少しずつ開けられて、軒下に吊るしてあるヤツデの大きな葉っぱを、女がやってきて籠に集めるシーン。
詩的で、メルヘンの世界のようだった。








これがシーボルトから観たニッポンの瀬戸内海の風景なのかなあ…
作品解説など、壁に展示されているのだけど、次の人が並んでいるので、読む時間ももったいなく、作品の世界に浸るほうを優先。






庭には、シーボルトゆかりの植物が生い茂って…



な~~~んて書いていたら、本島だけで、どんだけの量になるやら…ふう、、、


次回から少しはしょっていきます。



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瀬戸内国際芸術祭2013 豊島編4

2013-09-08 | 瀬戸内国際芸術祭



photo by BLUESKY・TULIPさん




マトモなご飯を食べてない私たちは、とにかく港に戻って、なんか食べてから帰ろう…ってことで、豊島美術館でじゅうぶうん満足して、バス停に向かったのでした。

しかし…バスはもう出たあとだった( ̄□ ̄;)!!
ちゃんと時間に間に合うように来たのに~~~!!
冒頭の画像、右にちっちゃく見える白いのが豊島美術館。


まっ、島だし、「島時間」だし、こんなことは許容範囲…と、さすがのTakも学習して、次を待つしかないよね~~というところに、一台の車が…

「家浦(港)に行くんですか? ついでだから乗っていきますか?」
運転手さんは、地元のおじさん。

え~~~~っっっ!! ホントですか~~ なんとありがたい!!
もぉ~~3人で、そそくさと乗り込みましたとも♪♪
しかも、私たちが、まだ観たい地域を諦めて帰ろうとしていると言ったら、ご自分の予定を遅らせて、そこに案内して下さることに…




photo by BLUESKY・TULIPさん







途中で、ガイドさんのように、絶景のスポットで車を停めて、瀬戸内海の島々や、豊島から観た香川本土を解説して下さいました。
小豆島より豊島のほうが、オリーブ畑は多いのだとか、道すがら、いろんなことを教えて下さいました。

記念撮影も(*^_^*)
カメラが趣味を超えてセミプロのご様子…




瀬戸内海の向こうには、屋島や八栗の山が見える photo by BLUESKY・TULIPさん



この方が、豊島のおじさん こと  BLUESKY・TULIPさん♪




そして、完全に諦めていた「甲生地区」に、案内して下さり、しかも、作品の解説までも…

ナニモノじゃこの人は( ̄□ ̄;)!!  

そして、Takに、「この葉っぱ、何の野菜か知っとるかー?」と聞いて(答えはレンコン)
豊島美術館の床は、レンコンの葉のような撥水加工が施されている。
豊島にはレンコンがたくさん生えていて、これが豊島美術館の作品のモトになってるとか…









ここからは、このおじさんに出会うことがなければ、観られなかった作品









「国境を越えて ・ 海」 林舜竜(リン・シュンロン)




この大きなオブジェは、中に入るととっても涼しい。





ドラが吊るしてあります。
台湾から流れ着いた木の実をイメージしているとのこと





櫓が生えて?います。コレを使って流れ着いたのかな(*^_^*)







「かがみ - 青への想い」 クレイグ・ウォルシュ&ヒロミ・タンゴ

廃船が鏡張りに。空を映し、水を映し、きらきら光って美しい…






浜辺に佇む少年も、なかなかよいでしょ? 島に溶け込んでるね



Takは、ほんとうに瀬戸芸を楽しんでいました。
作品をストレートに感じる感性がいいな、若いっていいなあ…と思った母でした。





「Big Bambu 」マイク+ダグ・スターン (瀬戸芸公式サイトより転載しています)


これは、道路から道すがら観ただけで通り過ぎました。
竹の道を登っていって、この展望台のようなオブジェに辿り着くと、釣り船の形の展望台になっている。
雨の日や、雨上がりには、足場がよくないので、登れません。





あとで港に着いたとき、「さっきのオブジェはこの舟を模して創ったんだよ」とおじさんが教えてくださいました。









「遠い記憶」 塩田千春




これは、3年前と同じ作品。
3年で色褪せました。 なんだか、味が深まってる感じ。
今日はトンネルのむこうの緑がいっそう鮮やかです♪







今度こそは、舟の積み残しにあわないように!!早めに港に帰ってきました。
おじさん、お付き合いくださり、ほんとにありがとう!

おじさんの車を降りる際に、名刺をお渡しして、「私、歌手なんです」と言ったら、
おじさんはものすごくびっくりしていらっしゃいました(^_^;)
丁重にお礼を申し上げてお別れしてから、私は切符を買うのに並び、SYOさんとTakは、食料とビールの調達に…
といっても、もう瀬戸芸系のお店は閉まってるし、たこ焼きも売り切れ、買ってきたのは、ビールとチーズと、Takのお菓子。

Takは、またまた食いっぱぐれたけど、今回はもう文句はナシ。
「あ~~めっちゃ楽しかった~~! 特にあのおじさんとの出会いがよかった。島の人とのふれあいは、最高!」などと言ってました。

そして、切符を買ってから、また桟橋で立ったまま並んでビールをごくごくと飲んでいるところに、
島のおじさんが戻っていらっしゃいました。

SYOさんと私が名刺をお渡ししたので、ご自分の名刺を持って引き返してきてくださったのでした。
しかも、おじさんはうちのマンションをご存じで、お知り合いの方が住んでいらっしゃるとか。
なんだかお互いにさらに親近感が湧いてきました~~


「おじさん、おじさん」と書いてますが、Takからの視点でありまして、同世代か、私よりお若い方かも…


家に帰ってから、お礼のメールを差し上げたら、豊島の絶景の写真を送ってくださいました。

前回記事「豊島3」にも、豊島のおじさん…こと自称・カメラマン「ブルースカイ・チューリップ」さんの作品を挿入しました。
豊島在住の方による豊島の風景を私の瀬戸芸の記事にアップできるなんて、とっても嬉しい♪
 


Takの超不機嫌から始まった日帰り旅だったけど、最後は、こんなラッキーでハッピーなエンディング。
また次、行きたい、絶対行くってことで、楽しみにしているTakなのです。
またまた3人の珍道中となることでしょう♪♪


さあ、次は秋会期。

LIVEも次々とあって、ものすごく忙しい中、できる限り行きまくりたいです♪

また気合を入れてレポートしますので、お楽しみに(*^_^*)






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瀬戸内国際芸術祭2013 豊島編3

2013-09-03 | 瀬戸内国際芸術祭







「豊島美術館」は、終点「唐櫃」(からと)のバス停から、「心臓」とは逆方向へ、歩いて15分。
バス路線を引き返すのです。上り坂で、真昼の陽射しがきつい。でも、瀬戸内海は真っ青で、風は乾いていて、それほど暑さは感じません。
時折、レンタサイクルの人たちが颯爽と追い越していきます。
すれ違う人は、下りなので、ものすごく気持ちよさそう~~~
やっぱり、豊島はレンタサイクルで巡るのが正解だな、、、



バスからの風景 photo by BLUESKY・TULIPさん




トレッキング気分で、やっと目的地に辿り着いたら、門の前でおねーさんが整理券を配っていて、「次のご案内は、いちばん早くて45分後です」と、、、
(前回もそんな感じだったことを、そこで思い出した)
この中途半端な時間を何もしないでここで待つのはもったいないってことで、お昼を食べてから、また戻ろうってことになって、1時間半後の整理券をいただきました。


さあ、ようやくランチだ! 「島キッチン」にいこう!!

…ところが、辿り着いたら、ランチメニューはすべて完売( ̄□ ̄;)!!

美術館の近辺の屋台系うどん屋さんでさっさとお昼を済ませて、早く美術館に行きたかったTakは、超絶不機嫌になり、
3人の道中に暗雲が立ちこめ、険悪な雰囲気が、、、

そんな中、「島キッチン」周辺のアートを3つばかり巡ったけれど、険悪ムードの中、画像はナシ(^_^;)


「ストーム・ハウス」




実物は全然こんなにきれいで整然とした感じじゃなく、昭和30年代のおばあちゃんちな感じ。
畳も古びて擂り切れ、踏むとへこむし、ガラス障子の桟も薄汚れてガタガタしてて、ホンモノの古い家。
2部屋の和室は、通り雨に包まれている…

薄暗い部屋の中に入って好きな場所に座ると、雨音、雷、風がガラス障子を叩く音、
そして、水が滝のようにガラス障子の外側を流れ、天井からは雨漏りが…
ポタポタと滴る、数箇所の雨漏りの雫は、バケツが受け止める、
電灯は消えたり点いたり、今にも停電しそうな感じ…

臨場感満点です! アートというよりアトラクション!?みたいだけど、この感じ、怖いというより、すごく懐かしい。
古い蔵や、空家を改装した展示はたくさんあるけれど、こんな発想はどこにもなかった。


他2点もゆっくり見たかったけど、とにかく美術館の周辺に戻って、あの屋台系うどんでも食べないことには…と、無言でさっさと歩き、やっと辿り着いたら、ここももう完売閉店!

がーーーん( ̄□ ̄;)!!

トラックで水や食材を運んでくるので、こーいうことになるワケです。
しかし…売り切れとは知らず並んでいる人たちもたくさんいた。
ここは、瀬戸芸とは関係のない、瀬戸芸便乗店のようで、なんだかそっけない感じだったなあ。


ひぇ~~朝からカフェでアイスを食べただけの私としては、キツイなあ、、、
島だから、こんなこともある。覚悟を決めなければ、、、


さて。空腹のまま豊島美術館に引き返し、集合時間までに少しあったので、館内のカフェ(おみやげ屋さん)をのぞいてみました。


ドーナツがあるじゃ~~ん!!

ふてくされまくっているTakと、それに付き合ってくれてるSYOさんを携帯で呼び出し(もう、ふてくされてるので、別行動となっている( ̄_ ̄|||))
「ドーナツがあるよ、集合時間に間に合わなくなるといけないから、早く早く!」
みんなでドリンクと米粉ドーナツをオーダー。
出てくるまでに10分。時間ギリギリ3分で食べたけど、美味しかった~~~!!



さて、やっとドーナツでTakの機嫌が直ったところで、館内鑑賞。

…といっても、これまた15分ぐらい並んで待たされたかな。
1~2グループずつ、館内の説明を聞いてから、靴を脱いで入るのです。
作品は1点のみなのです。
Takが、「何があるの、教えて~~」としつこく聞くので、
「水と風と床と壁」
「え~っ、それだけ? どーなってんの??」

私たちの前と後ろに並んでる人は、何も知らない人もたくさんいるから、これ以上言うとネタバレになるから、内緒!!

…とはいっても、もう周知のことだし、画像検索したらいっぱい出てくるし。


私は前回瀬戸芸を巡って、Takにいちばんここが見せたかったのでした。
Takは絶対楽しむだろうなあ…
当時のTakは5年生だった。一緒にいったのは「大島」だけで、なんだか校外学習みたいだったね。
ハンセン病について、たくさん学んだのはすごくよかったけど。
3年後には中2。もう母と一緒に行こうとは言わないだろうな…
と思ってたけど、Takの周囲には、「瀬戸芸」に興味ある友達がいないらしくて、
3年経ったけど、Takは結局母とSYOくんと(TakはSYOさんのことをこう呼ぶ)3人で来ることになったね~~

そして、館内に入ったとたん、「え~~っ!なんじゃこれは!!」という、まずは普通の反応をしてから、案の定、ハマりました。

ずっと一箇所に座り込んで、水滴を追い続ける。
Takは観察が細かく、何十秒に1度だか、同じところから水滴が流れて、穴に流れ落ちていく様子を飽きもせず観察している。
時々、別のところから、違う水滴がやってきて合流したり、ハプニングが起こる。

1時間近く居たけど、私だってもっともっと居たかったな。

出口のところで、係りのおねーさんに、「雨の日はどうなるんですか?」と聞いてみました。

雨の強さにもよるけれど、当然オープンなので雨は吹き込んできて、床の上の水の動きは活発になり、
雨脚が強いときは、音も館内に響き渡り、静かなときとは全然違った、自然の脅威を見せ付けられる感じなのだそうです。

見たい…

きっと、雨そのものが空から降ってくる様子も、館内から観ると感動的だろうな…
雨の豊島美術館、ぜひ行って見たい。


ものすごく後ろ髪をひかれながらも、「今度は雨の日に行きたいね」ってことで、美術館を後にし、あとは、一路港へ。 
こんどは積み残されないように…ってことで、残りのアートは諦めて、バス停に向かったのでした。


ところが、ここから思いもよらない展開となるのであります。

次回最終回、大長編 「ふれあい編」 乞うご期待♪




photo by BLUESKY・TULIPさん











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瀬戸内国際芸術祭2013 豊島編2

2013-08-31 | 瀬戸内国際芸術祭


瀬戸内国際芸術祭2013 公式サイトよりお借りしています




「心臓いくんなー?」

「うん、心臓心臓!!」

(…といって通じるほど、この「心臓音のアーカイヴ」は有名です)
そういって、終点唐櫃(からと)のバス停で、おじいさんに声をかけられました。

「ほんならそこの突き当たりを右にいって、またすぐ左に曲がってずっとまっすぐや」
「ありがとう、おじちゃん、ほな行ってきまーす」


3年前、私たちは何の予備知識もなく行って、やっと辿り着いたら閉まってました( ̄□ ̄;)!!
あとで、これが豊島の超目玉、超人気スポットだったと知ったが時既に遅し、、、

今回、Takが瀬戸芸のガイドブックにざざっと目を通して、いちばん目について行ってみたかったのがココだったのでした。



この外観、SYOさんのスタジオと似てるね~~



冒頭の画像のこの部屋、見た目ほどにそんなに広くありません。
鉱山のトンネルのような、真っ暗な狭い空間の真ん中に透明の裸電球…みたいなのが目の高さぐらいのところに吊るされています。
これが心臓音に反応して、ドクッ ドクッ…と音がするたびに、閃光を発します。

心臓音によって、閃光の光り方も光の強さも超微妙。デリケートな心臓の音を、そのまま光で表現しているといった感じ。

部屋の中は、ドクッ…という音で光る瞬間以外は真っ暗なのです。
初めて踏み込むと、中がどうなっているのか、全然わからない。


心臓音は、ものすごく大きく、雷のようです。
自分がいったいどんな空間に放り込まれたのかわからず、遠近感も失い、光った瞬間に人の影が見えると、そこで、奥行きがかろうじてわかるって感じ。
一歩進むのも不安なのですが、
少しずつこの状況に慣れてくると、心臓音がだんだん心地よくなってくる…

胎児が母の胎内で聴く音はこんなだろうか…? これを10か月ものあいだ、聴き続けていたのか、、、
他人事じゃなく、私もそうなのだ…暗闇の中であの母の心臓の音だけをずっと聴き続けていたのか、、、、


心臓音には、元気で暴れん坊のような感じ、静かであたたかい感じ、いろんなパターンがありました。




Takと私の心臓音のブックレット



レコーディング・ルームでは、この聴診器のような器具で誰でも自分の心臓音を採取、登録できる




この心臓音は、世界中から採取したもので、誰でもこれに参加できます。
私とTakも、参加しました。参加費、1人\1500
心臓音を採取するレコーディング・ルームがあります。
胸に聴診器のような器具をあてて、心臓音を採取すると、CDに記録されて、記念に持ち帰ることができるし、この空間で、自分の心臓音が光と音で再現されるのです。
また、登録した人の心臓音を選びだして聴くことができるリスニングルームもあります。


Takは、自分の心臓音の光はとても明るく輝いていたといって、嬉しそうだった。
若いから心臓も力強いのかなあ~~






浜辺の道を歩いていると、食べ物やさんのお店のおばあさんに声をかけられました。
瀬戸芸、夏~秋の公式ガイドブックに載ってるおばあさん。
瀬戸芸に訪れる人たちといろいろ話をしているうちに、ご自分も元気を貰いました…という内容の記事だそうです。
私が持っているのは春のガイドブックなので、残念!
それにしても、この方、藤本誠センセに似てませんでしょうか(^_^;)



これは、おばあさんの作ったアート  浜辺に流れついたもので作ったんだって♪





島の方たちと触れ合いつつ歩くのも、瀬戸芸の醍醐味であります。
今回は本当に、そういう意味では、ものすごく意義深い旅だったのですが、また追々に…


まだまだ続きます。次は豊島美術館へ…

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瀬戸内国際芸術祭2013 豊島編1

2013-08-30 | 瀬戸内国際芸術祭






8月26日 Takの部活が急にお休みになって、親子一緒のオフが降って湧きました。
ほんっっと、この夏休み、Hiro君親子との休日以外、一緒のオフが全然なくて、人生ってこーゆうもんよね…なんて、諦観してたんですけど(^_^;)

さあ!どうする!? もう明日だよ。

満喫しまくりたい! やっぱり瀬戸芸行きたい!!


というわけで、どこに行くか、あーだこうだと何も知らず勝手なことをいうTakとの妥協点を探りつつ、豊島にいくことに決定。
私は小豆島を推したのだけど、母の言いなりはイヤなようで、Takはいちども行ったことのない女木島に行きたいと言い張る。
でも、女木島はすぐ行けるし、半日で行ける。どうせなら丸一日がかりじゃないと行けないところにしようよ…
この攻防、ホント疲れるんだけど、まあこれも旅のプロローグってことで。


さて。当日朝。
起き抜けから睡眠不足で機嫌の悪いTak。
「雨じゃん。雨なのに行くの?」
「当たり前でしょ。雨は関係なし。今日は昼から晴れるんだよ」

SYOさんが7時ジャストにお迎えに来てくれて、腹ごしらえする暇もなく、じゃあフェリーの中で食べよう…とかいってたのに、勘違いで、フェリーじゃなく高速艇だった( ̄_ ̄|||)



高速艇は、約80人乗り


なので、私たちは朝ご飯を食べずに島に渡ってしまった~~~!!
瀬戸芸系のカフェやキッチンが開くのはだいたい10時ごろからなのに、私たちが島に着いたのは8時半。
さあ、お腹がすいたといって、Takは、ますます機嫌が悪くなる~~~

頼みの綱は「よろず屋」さん(^_^;)
雑貨やさんっていうの!? 朝早くから開いてるお店も殆どない、いや、お店自体があまりない!!

3年前の「積み残し」事件で重々承知しているSYOさんと私は、よろず屋さん?の場所もちゃんとインプットしてた。

(あっそうそう、3年前の旅の道連れ「甲さん」…ってのもSYOさんね(^_^;)
当時はシャイなSYOさんは、ブログに出るのを恥ずかしがって匿名希望だったっす)

「ごめんください…」
こんな言葉もいまどきあまり言わないよね、、、
「子供がお腹を空かせているのです、何か、パンとかないでしょうか…」
「それは可愛そう…あいにく昨日は日曜日だったから、パンは入ってきませんでした。カステラや、ドーナツのお菓子はどうかしら?」

コンビニでおにぎりな発想のTakにとっては、かなりカルチャーショックに違いない…

店にあるものを物色して、Takが選んだのは、1個30円の駄菓子のスルメと、カラムーチョ( ̄_ ̄|||)

島とは、こういうところなんだと、最初から言い聞かせておくべきだった。
しかし、起きてからここまで超不機嫌だったTakも、こんなお菓子ですっかりご機嫌が直りました(^_^;)



私達は、その後も、食べるものにはとても翻弄されまくることとなったのでした。


さあ、スタンプラリー開始!

最初のほうは、館内撮影禁止のところばかりで、画像がないのですが…


木下晋 「100年の闇」ほか

これは、3年前と同じ場所に展示されています。
古い空家の座敷、薄暗い2階の壁…
盲目の旅芸人、小林ハルさんをモデルとした鉛筆画ですが、作品は入れ替わっています。
今回はハルさんの後姿、ハルさんの手、目を閉じた横顔。
これらを鑑賞するのに、この環境が本当にすばらしい。

靴を脱いで上がった座敷には、前回と同じく、小林ハルさんの生い立ちが書かれた資料があり、自由に閲覧できます。
Takは、今回の瀬戸芸、初めての作品がこれで、熱心に隅々まで資料を読んでいました。
前回も訪れた私たちは、先を急ぎたかったけど、初めてのTak優先に。



続いて「豊島横尾館」






中はすべて横尾忠則ワールド。

三連の大作絵画「原始宇宙」をメインとした平面作品11点と、円塔の中や庭園に展開されるインスタレーション作品が敷地全体に拡がる。
生と死をひとつのものとして考える場となる。(瀬戸内国際芸術祭2013 解説より)

館内撮影禁止が続きますので、どうぞ、クリックで、作品の一部、ご覧くださいね。

Takは、
「俺、こんな絵好きや」
保育園時代から、ダリの回顧展に行ったりしてる彼は、楽しくてたまらないらしい。
率直な視点でとらえた感想を聞くのもすごくおもしろい。
当然Takは、解説など事前に読んでもいないし、先入観もなにもない。「横尾忠則」氏がどんな人かも知らない。
言わずにいられないって感じで、次々と感想を喋りまくるんだけど、私が感じるととはまた違った視点からの感想だったりして、
おおおぉぉぉ~~~なるほど、そう観たか …っていうのが新鮮だったりで、
こうやって感想語りながら瀬戸芸巡るって、さらに楽しいよね…と思ったよ。

外観の画像の赤いところは、赤いガラスです。
何故赤いガラスなのか? それは館内に入って、中庭に出てみると、一瞬で「おおぉぉぉ!」ってことになる仕組み。
これにもTakはとっても納得しまくって感動した模様(*^_^*)
外観の右側の円柱系の建物の中に入ると、中は薄暗く、手のひらサイズの川や滝の写真が壁面全部にぎっしりと並んでいる驚きの空間でした。。
そして、床は鏡なので、下にも…
あまり多くを書きたくないなあ、、、

こちらも参考までに

ゼヒ体験してください。



それから、トイレもすごかったよ。
横尾式トイレ。
観るだけじゃなく、実際に座って用を足すべき!…とはTakとの見解の一致(^_^;)



横尾ワールドを満喫して、さあ、そろそろカフェもオープンしてることだから、なんか食べよう。
ってことで、次はこちら。





「あなたが愛するものは、あなとを泣かせもする」トビアス・レーベルガー


ここも、港に面した空家を改装した、不思議なレストラン。

ここで腹ごしらえをしようと思ったら、ドリンクや、ケーキ系しかない( ̄□ ̄;)!!
以前は美味しいランチを食べたのに~~(涙)
ほな、もぉ、しょうがない、ビールね!!






ビールはオードブルつき Takはミルクプリン




次なる目的地へ向かい、ここにもカフェがあったので立ち寄ってみました。
瀬戸芸のレストランやカフェにはハズレはなく、どこもとっても美味しい♪♪














朝ご飯食いっぱぐれましたが、そこそこお腹を満たして、さあ、次は「心臓」いきます!



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瀬戸内国際芸術祭 沙弥島 中編

2013-04-12 | 瀬戸内国際芸術祭

校庭に泳ぐこいのぼりは、新緑と桜の中で気持ちよさそう!



千年スープを堪能して、海水浴場を後にして、次にいったのは学校。以上、終わり…なのです。

沙弥島は春だけの開催で、展示されているアートも少ないので、ドライヴがてら気軽にいけます。
ゼヒお近くにお越しの際はお立ち寄りください。

旧沙弥小・中学校では、神戸芸術工科大学によるプロジェクトが展開されています。


休校中の学校を利用した展示は、前回からもう「お約束」のようになってきているけど、
やっぱり、「新鮮」な感覚です。

「○○高祭」みたいな身近で素朴な感じと、それなのにアートを肌身に感じるピリピリ感、これがたまりません。

あまり興味のない人は「なんじゃこりゃぁ~?」なのかもしれないけどね。


さて、薀蓄はホドホドに、、、


藤本修三 「八人九脚」


学校のすぐ傍の浜辺に設置されているベンチ。
背もたれはかなり斜めっていて、デッキチェアが並んでる感じ??
ここで瀬戸の海、そこに架かる橋を眺めて日がな一日過ごせるかも。

人が「空を飛ぶ」ことを発想するように、縄文人も、瀬戸内海に橋を架けることを発想したのかなあ…
なんて、そんな、日ごろは全然考えることもない、とりとめのないことが次々と頭に浮かんで消える。






戸矢崎満雄 「名も知らぬ遠き島より」


沙弥島の浜辺に打ち寄せられた発泡スチロールを廊下から吊り下げるインスタレーション。

ところで、瀬戸芸ガイドブックには「インスタレーション」という言葉が怒涛のように出てきます。

インスタレーション(installation)
1970年代から主に欧米で登場した、展示空間全体を使った3次元的表現。絵画や彫刻といった「もの」を見せるのではなく、様々な素材を組み合わせて配置・構成した「空間」全体が作品。
英語で「据え付け」や「設置」という意味を持ち、日本では仮設(架設)展示、空間構成といった訳語が当てられることもある。


この「名も知らぬ遠き島より」のインスタレーション、記憶が定かではないけど、発泡スチロールに、着色などは施されていなかったと思う。
窓から入る光を黄色と青にすることで、この漂流物に命を与えているのかなと、、、
本来あってはならない、永遠に海と同化することのない海のゴミ。
しかし、彼らには何の罪もない、、、





佐久間華 「塩の結晶 ~落ちた玉汗砂が吸ふた~」



網を編み、それを海水に何度も浸して網に付いた塩を結晶させた作品。
部屋を暗くすることで、塩の結晶がキラキラと光ります。

「塩田小唄」から着想を得たインスタレーションとのこと。
坂出は嘗て「塩田」(えんでん)の町でした。
「塩田」風景、もう全く見られることはなくなりましたが、私も小学生の頃、バス通学で、屋島の麓の「塩田」を見ながら学校に通っていました。
「塩」なんか、こんなに苦労しなくても、簡単に手に入るようになった。
昔を懐かしむだけじゃ何も生まれない。
だけど、その時代にいろんなことを感じて生きていた健気な子ども達が、今は現役の最終段階ってなところで、未来を担っている。
なんとかしようよ。




大畑幸恵 「カイソウ-syamijima-」




沙弥島の海岸で採れた貝殻を砕いて、その粉で描かれた壁画。
その行程を黒板に掲示してあるので、ついそっちに注目してしまうし、この壁画が、ホンモノの瀬戸大橋と繋がっていることもチェックポイントなのですが、
私としては、作品そのものを、じっくり味わってほしい、こんなに素敵な作品なのに…と、、、
画像では伝わりません(T_T)
でも、作者の、沙弥島への想い、アートフェスタへの想いが私にはものすごく伝わってきます。


















林健太郎 「SHIRO」
画像はナシです。ぜひ、直接訪れてご覧ください


教室の椅子に腰掛けると、黒板が投影され、桜吹雪の中、授業が始まります。
風に窓のカーテンがたなびき、柿本人麻呂の長歌が黒板に板書されます。

教室の壁には、毎週の時間割が掲示されていて、私は、この時間割が全部、短縮で体験できるのかと思ったんだけど、そこはムリだったなあ~~~(^_^;)
残念!!

しかし、このインスタレーションは本当に素晴らしかったです。





学校の中に開設されている「えのきcafe」でホットみかんジュースをいただきました。
ここでは香川の「あんもち雑煮」も味わえます。
ホットみかんジュース、生まれて初めてでしたが、すっごく美味しかった。
柑橘類をあたためて飲むなんて、絶対酸味が強くてNGだろう…という概念はすっかりなくなりました!
なので、「あんもち雑煮」なんてNGだろうと思っている方は、ゼヒここで初体験してください。



えのきcafeに展示されている作品



さて。柿本人麻呂さんについては、ちょっとお勉強してから、改めて続編アップいたします。
瀬戸芸、沙弥島アートはこれで終わりですが、私の中ではまだ終わっていません。



香川県人、ぜひとも時間をつくって見に行ってほしい。
香川出身じゃないアーティストも、こんなに瀬戸芸に心を砕いて「島」と「海」について、模索して、自分の中で咀嚼して、作品を産みだしているのだと思うと、、、
私にはそれが波紋のように伝わってきます。


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瀬戸内国際芸術祭 沙弥島 前編

2013-04-11 | 瀬戸内国際芸術祭





4/8 月曜日は久々の完全オフ。
今回の瀬戸芸は「沙弥島」(しゃみじま)
ここは、坂出の瀬戸大橋の袂にあって、埋め立てされて島ではなくなっちゃったので、気軽に行けます。
…とはいっても、私は実は「沙弥島」の存在も知りませんでした。
そんなもんなんだ、、「島」って、普段はそっぽ向かれてる。

そういう四国だって島だし、いや、日本だって島だし、、
実は世界からそっぽ向かれてるかもしれないよ、、、






とってもいいお天気でした。
瀬戸芸では、このような標識を頼りに、それぞれのスポットを巡ります。

さあ、いよいよ、徒歩で島に入ります。
車での乗り入れは禁止。




ターニャ・プレミンガー 「階層・地層・層」



もちろん登れます。まだ芝生は造成中…って感じでしたが、この小さな丘のてっぺんから、瀬戸大橋を見ると、とても美しい。
…てか、沙弥島から観る瀬戸大橋は、ほんとうに美しいです。


沙弥島港を通過して、沙弥島海水浴場
…なんて、存在も全然知らなかったよ。

ここの浜辺に建てられた「海の家」で、地元で獲れた食材を使っての、お弁当やスープが供されます。


「千年スープ」


これは、1000年前からこの島にあるある食材だけを使って作られたもの。



平安時代の言葉で食材が書かれています。読めるかな?



醤油や味噌はまだなく、味付けは塩と、「亀の手」という貝の出汁。
大きなどんぶりで供されます。






これが「亀の手」
 




とっても美味しかったです。
具沢山で、単純に「素材を味わう」って感じ。


でも「美味しさ」よりもっといろんなことが押し寄せてきました。
1000年前にも、この島は、こんなにたくさんの食物に恵まれていたのだなあ…
瀬戸内地方って、本当に、美しい海、穏やかな気候、海の幸、山の幸に恵まれて、本当にいいところだったんだなあ、、、

瀬戸大橋ができて、初めて橋を電車で渡ったとき、この視点から見る瀬戸内海は当然初めてなんだけど、
讃岐平野って、なんて恵まれた土地なんだろう…と、感動して涙ぐんでしまったことを思い出します。






大学で東京に行ったとき…東京の友達と、初めて千葉の外房の海に行ったとき、
「コレがホントの海だよ」
波打ち際が湖のようにちゃっぷん…ってなってる海なんて、ショボすぎるよ。今まで海だと思っていたアレはなんだったんだ。
井の中の蛙だったんだ私は…と、なんだか、そんな思いで、瀬戸内海を侮蔑しました。
小学校~高校まで、瀬戸内海の水質汚染や、赤潮の被害などについて学び、瀬戸内海は景色は美しくても実は汚い海だと教わってきました。

しかし、平安時代よりも、もっと太古の昔から、瀬戸内海沿岸の人びとは、どれだけこの海の恩恵を受けてきたことか。
瀬戸内海はどれほど豊かで穏やかな海か…

瀬戸内海を見渡しつつ「千年スープ」を味わいながら、そんなことを考えました。

隣の人が食べているお弁当もすごく美味しそうでした。
こちらは、地タコを初め、天ぷら満載、ご飯は押し寿司で、すごいボリューム。
カフェでモーニングを食べて来た私たちは、この時間にこのボリュームは無理で、諦めました(T_T)

瀬戸芸は、食もアートなのです。
どの島のどのメニューも、都会ではあり得ない、この島の空気と一緒にいただくことで、いろんな思いが揺さぶられるのだなあ…と、私は感じます。




五十嵐靖晃 「そらあみ」


網の向こうに見える、海、空、雲…
この作品は、斜めから「網」を鑑賞するのでなく、網を通して瀬戸内海の景色を観る…というコンセプトのようです。


まだ、ここは入り口なんですが、、、
今回はもう、これだけでじゅうぶんいろいろインスパイアされまくったので、
続きはまたこんど。

沙弥島…さらっ、、といくつもりだったけど、
いきなり柿本人麻呂さんが現れたり、ものすごく濃いツアーとなってしまったのであります。



平山郁夫美術館を訪ねたときの記録です
どうぞ、ぜひこちらもあわせてご覧ください。私の「瀬戸内海」への深い深い思い入れです、、、




Comments (2)
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瀬戸内国際芸術祭 男木島 後編

2013-04-05 | 瀬戸内国際芸術祭




次に訪れたのは、休校中の学校。ここを利用して、「昭和40年会」というアーティスト集団が、「大人も学べる男木学校」を開校…ということらしい。
学べる…っていうから、なんか夏にはワークショップなどもあるのかな?

そうそう、「休校中」であって、廃校ではありません。
先に記事をアップした女木小学校も「休校中」でした。大変失礼いたしました。
訂正しておきました。
ここに子供のいる家族が1世帯でも引っ越してきたら、学校としてすぐに機能できるのかな…








こんな教室があって、荷物置き場もあり、ここでゴムのようなロープをくぐったりなんかして遊ぶのかなあ~~
他にも、いろんな展示がされていて、休み時間には放送が流れたり、
「パルコキノシタ」という校長先生がほんとに実在していたかのような雰囲気が漂っています。
階段の壁に書かれた、キノシタ校長の落書き?
横には本棚があったり、校長先生の椅子があったり…






画像はありませんが、「社会科展示室」には、「クリーンなエネルギー、原子力」「原子力発電 公害のない街」などの、
私たちが小学生の頃、夏休みの宿題なんかで描いた覚えのある、原子力発電のポスターが、モノクロの写真になって、展示されていたのも印象的でした。
原子力黎明期の、明るい未来を信じる、無垢な子供の作品…って感じ。



どうぞ、実際に行ってご覧ください。

アートだけでなく、ほんとうにいろんなことを考えさせられる瀬戸芸、、、
ホントに「大人も学べる男木学校」でした~♪ やっぱりここも夏全開!の様相なので、
ぜひ、夏に訪れてみてください。
Takも、夏休みまでに一緒に行くお友達がみつかればいいなあ…




西堀隆史 「時の廊下」




和傘も香川の伝統工芸。
広い、薄暗い畳敷きの空間に、数百本の和傘の骨が展示されていて、傘の奥からの照明で、和傘の骨が幻想的に浮き出して見える…というのがメインの展示室。
ここは、その隣の小部屋です。
傘がモーターでゆっくり回り、その影が壁に投影されて、いくつもの時計が、くるくると時を紡いでいる感じ。

時間は流れているのだろうか、回っているんじゃないだろうか…

2階もあります。2Fの傘も回っていました(*^_^*)
歩きつかれて、畳にへたへたと座って、くるくると天井で回る傘を眺めるのはなんとも不思議なくつろぎ…あるいは瞑想空間です。
大きく開かれた窓の外はもちろん瀬戸内海…

寝そべったりもして鑑賞できるよ。




石塚沙矢香 「うつしみず」


島の多くの家庭から現在と昔の生活用具を集めたというものを、天井から吊るして展示しています。
まとまったものが何箇所かに吊るされています。
隅の暗いところ、窓辺の明るいところ…
生活用具のまとまりは、島のようにも見えます。




この島の未来は明るいのだろうか? それとも…
もう使われなくなったけれど、嘗ては島ではなくてはならないものだった、そんな道具の、これは葬列なのか、またこの島に新しい命は吹き込まれるのだろうか?






川島猛とドリームフレンズ 「とき まき つつの家」


新聞や雑誌を巻き、筒状のオブジェを数多く制作し、古民家に展示。
島の大勢の人たちを巻き込んでのプロジェクトだとのことで、こんなタイトルなのだと思います。

これが、今回最後に観た作品ですが、そのあと、船の出港まで少し時間があったので、私たちは、港の傍の小さなお店の外のテーブルで、ビールを飲みながら、蛸めしをいただきました。

お店のおばちゃんは、私たちや、他にも数名のお客様に、タコ天とナマコ酢をふるまって下さいました。
美味しかったよ~~~!!

そして、船が来るまでの間、いろいろお話を伺ったのだけど、
男木島でいちばん若い人は60代なんだって。平均年齢は80ぐらいかなあ…と、、

エッ、じゃあ、さっきの、島の大勢の人を巻き込んでの「まきまきプロジェクト」って、60代以上のおじいちゃん、おばあちゃんを巻きこんでってこと??

私は高齢者の方のぱわぁは、凄いのだとキッチリと認識していますし、かなわないと思っています。
この歳で自分は年齢より若く見える…なんて自慢げに言うことがどんなに浅はかなことかもよぉ~くわかっています。
男木島の坂道を毎日歩いて暮らしている方は、私なんかより全然足腰も強く元気で、私たちが想像する「都会の高齢者」の方たちとは全然別枠なのでは…と感じます。


…そんなことも、深く考えさせられる「瀬戸内国際芸術祭」

まだまだ入り口。




男木島でも桜が満開でした。

いろんなブロガーさんが、満開の素晴らしい桜をアップされているのを拝見しています。

私としては、こんな男木島の桜をご紹介して、瀬戸芸、女木島&男木島編、終わりにします♪




次回は「沙弥島」を予定してます。



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