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WIND AND SOUND

日々雑感 季節の風と音… by TAKAMI

瀬戸内国際芸術祭 男木島 中編

2013-04-04 | 瀬戸内国際芸術祭



栗真由美 「記憶のボトル」





これもまた、圧巻でした。

作者が島で見つけたものや、島の人たちの思い出が小さな瓶のなかに入っています。
約1000本のボトルだとか。
いろんな島の記憶が集結して、灯りが点される、、、

作品は古くて暗い土蔵の中に展示されています。
ここ以外の場所を思いつかない、、、、

いつまでもこの中で佇んでいたいと思いました。1本1本の瓶の中を全部見てみたいと思いました。
本当にこの作品たちは、会期が終わったら、居場所を失って、どこに行くのだろう??






漆の家プロジェクト



前回と同じものに、さらに、緑の色漆を使った新たな部屋と、和室のカフェが加わり、
漆のアクセサリーなどの販売もしています。






アクセサリーは繊細でものすごく美しく、写真を撮りたかったけど、あまりにもどれも素晴らしい作品なので、選ぶことができずにパスしてしまいました。
これから訪れる方は、予算を組んで、ここでご家族やお友達へのプレゼントや、ご自分のためのアクセを買うこと、超オススメです。
1点 \2000 程度の予算かな?
残念ながら、年度末を乗り越えたばかりの私には、そんな余裕はありませんでしたけど(T_T)

香川は実は漆芸が伝統工芸なのです。
ここは、香川の漆芸家たちによるプロジェクトだとか。
漆というと、伝統的なイメージばかりでしたが、和風モダンを超えて、ピアスや指輪、チョーカー… 
まるでおとぎの国のお姫さまが身につけるような繊細さでした。






角文平 「AIR DIVER」



なんだかテンション高い写真が撮れたぞ。

廃屋の部屋の中の机や碁盤や箪笥…などからピアノ線のようなのを使って、瀬戸の島々や、そこを行き交う船を空中に配置しています。
天上からはハンガーを吊るして、その下に船を配置したり、、

配置の工夫によって、「海の中から島の風景が見える仕掛けを施す」と、ガイドブックには書いてありました。

私には、うーん、なんかやっぱり作者の想いがわかるような気がする…
わかってないかもしれないけど、私なりに、ものすごく説得力を感じる。
もう誰も使っていない廃屋の中のちゃぶ台や、箪笥や、碁盤…嘗て日常に使われていたそれらを海の底に沈めて、そこから鉄線で島を浮かばせる…
男木島の哀しみをこんなふうに表現するのだなあと、、、、





山口啓介 「歩く方舟」


なにアレ、きのこが歩いてるんじゃないの?!

なーんて言いながら、遠くから、だんだん歩いていくうちに実体が明らかになっていくんだけど、
それが、「歩く方舟」!?
こんな楽しい作品も、るんるん♪おんぷな気分でイイもんだ。





ゆるるんな瀬戸内海の海と空にすごく似合ってる、なんだか可愛くお茶目な作品でした♪



今日はこの辺にしておこう。


実はこの後残す作品も少ないことだし、1便早めて帰ろうかという提案もあったのだけど、やっぱり、そんな、さっさとはしょりたくなかった。
最後までじっくり、こころゆくまで鑑賞したかった…


後編に続く。




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2013 瀬戸内国際芸術祭 男木島 前編

2013-04-03 | 瀬戸内国際芸術祭





女木(めぎ)島をお昼過ぎに後にして、次は、すぐお隣の男木(おぎ)島へ。

3年前に訪れたとき、この小さな島での、アート・スタンプラリーがすごく楽しくて、それで私は瀬戸芸にハマってしまったのでした。
それなのに、前回の男木島での作品の紹介は2,3点のみ…


今回は気合を入れて取材?しましたので、どうぞ、楽しんでくださいね♪

まずは、港では、「男木島の魂」がお出迎え。
その隣の広場に新しい作品ができていました。




矢野恵利子 「あたりまえと当たり前」



スタンプラリーは、細い路地の坂道のあちこち、何番の作品はこっち…という標識に従って、あちこち歩きます。
「ここから先に、アート作品はありません」とか、とても細かく親切♪
これが瀬戸芸のお約束。


次の目的地に向かっている途中でも、作品が突然出現!




アーサー・ファン 「光の家」



安全柵のポールの上に…
今回観たいちばん小さな作品かな(*^_^*)
男木島の灯台の上に集落が山のように積み重なっています。

男木島の象徴…ですね♪




「オンバ・ファクトリー」




男木島は、狭い坂道ばかりのちいさな島。
車は乗り入れることができません。
そこで、活躍する唯一の車両は、「オンバ」(乳母車のことを、香川ではオンバといいます。バにアクセントです)




この画像は、実際に、島の人々から注文をいただいて作ったもの(中古品を改造したものが多数)が注文書とともに壁一面に貼られています。
このファクトリーで作られたお洒落な「オンバ」が実際に島の人びとの家で、使われているのです。




心意気ですね♪ このほかにも、たくさんの「オンバ」が展示され、カフェも営業しています






高橋治希 「SEA VINE」




これは、私が今回もっとも感動した作品です。
実は、前回のときにも展示されていましたが、時間に追われ、急いで見てまわったので、
あまりじっくりと鑑賞できませんでした。

作品はすべて磁器でできていて、天上から細い糸で吊るされています。
波飛沫(なみしぶき)を表現したもののようですが、波から見た島の風景…とでもいうか、
このお花や葉っぱのような小さな磁器の1枚1枚には、すべてに島の風景が描かれているのです。
飛沫のひとつぶひとつぶに短いけれど命が宿っていて、その生まれて消える一瞬に見た島の風景が描かれている…
そんな印象でした。






波飛沫たちは、海で生まれて消えるけれど、こうして、一瞬で見る島の人びとの生活の中に入ってみたい…
そんな願いをアーティストが掬い取って表現しているのだなあ、、、
と、私は感じましたが、作品を観て感じることは、自由。

作品が展示された時点で、作品は、アーティストから切り離され、一人歩きをしていくのだと思います。


小さな男木島ですが、アートは濃い…

今日はこれくらいにしておきます。まだまだ続きます、男木島アート散歩♪
またあした(*^_^*)




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瀬戸内国際芸術祭2013 女木島編

2013-04-02 | 瀬戸内国際芸術祭

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今年も始まりました。「瀬戸芸」♪♪

4月1日、女木島と男木島に出かけてきました。アート散歩♪

女木島(めぎじま)と男木島(おぎじま)は、高松から船でそれぞれ20分と40分。
船は1日数便なので気が向けば気軽に行って帰る…ってわけにはいかないけれど、
船で港を出たらもう非日常にどっぷり…で、日帰り行楽ドライヴするくらいなら、絶対に会期中に訪れること、オススメです♪

特に、車依存しまくっている香川県人、糖尿病率ワーストの香川県人、たまには電車と船とバス…そして、徒歩で! 
のんびりゆるゆるの時間を過ごすことで、なんだか魂が元気になるよ。
いきましょうよ、みなさん、瀬戸の島々、アート散歩♪

小さなフェリーに乗って、高松港を出発。










カモメたちがず~~っとついてきます。
船から餌をあげる人がいるからか? カモメたちも、すごく懐いてる感じ。
餌もちゃんとお行儀よく順番に貰いに着てるかんじ???
画像では2、3羽ですが、何十羽も、もっと間近に見られました。
これを眺めているだけで、あっと言う間の20分。

3年ぶりの女木島…

そう、、瀬戸芸がなければ、女木島を訪れることもありません。






禿鷹墳上 20世紀の回想






3年前と同じく、浜辺に野晒しのグランドピアノがお出迎え。
今回はアングルを変えて、椅子の上に立って、フレームの中の弦も撮ってみました(*^_^*)
SYOさん「弾いてみたんやけど、全然音が出んのや~~」



島に上陸してまもなく、山の上の洞窟行きのバスが出ます。島は、桜が7~8分咲き。

のんびり揺れながら狭い道を走るバスの中からは、だんだん山を上がっていくにつれ、視界が開けて、瀬戸内海が見渡せます。
海も、島も、空も、どこまでも春、春、春、、、
自分がどこから来たのか、昨日まで何をしていたのか忘れさせてくれます。

女木島は、「鬼が島」ともいわれていて、桃太郎伝説の島です。
洞窟は人工的に作られたもので、ここが「鬼」たちの住処であったとか??




フィリップ・アルタス カタツムリの軌跡














この洞窟内に、今回は、3箇所にスクリーンを設置し、カタツムリを素材に、地球の進化や、進化の緩急についてをテーマとしたアニメーションが上映されています。

ひんやりとした、「洞窟の中」という環境で、この作品を鑑賞するところが、瀬戸芸ならでは。




朝ご飯も食べてなかったので、早めのお昼は、ここ。


瀬戸芸のレストランはとても充実しています。
ほんのちょっとお高いけど、瀬戸内海の魚介類や、地元の農作物をふんだんに使ったメニューで、空気ごと、雰囲気ごといただくには、コスパかなりGOODです♪








行武治美 均衡




この作品は、前回も展示されていました。
「なーんだ、同じか」と思う方もいるかもしれないけれど、「再会の歓び」ってあるのよね。
立ち去りがたく、でも時間も限られているからと、心惹かれる作品のところにずっと佇んでいるわけにもいかず、後ろ髪をひかれながら後にした作品に、また会えた嬉しさって、すごくよかったよ。

他にもいろんな作品と再会をしましたが、3年間、あなたは、ここでずっと闇の中にいたの?
それが気になって、ボランティアの「こえび」さんに訊ねてみるのだけれど、
「すみません、わかりません」と言われてしまったよお~
え~~っ? そんな~~ 知らないの?
「じゃあ、ぜひ調べておいてね」と言いましたが、きっと彼女たち「こえび隊」(瀬戸芸ボランティアの人たち)は、会期中、いろんな方たちから様々な質問をされ、それぞれ、一生懸命調べたりなんかしながら、
作品や、島や、瀬戸芸そのものに対する愛着も増して、成長していくんだろうなと思います。

そう、前回と同じ作品は、この場所でずっと眠っていたのだろうか?
地震や津波に耐えられるような場所ではないので、いったん撤去して、また組み立てなおしたのではないだろうか??
じゃあ、撤去された後はどこに保管されていたのだろうか?
…などなど、2回目ならではの疑問が湧きあがるのであります(^_^;)



この作品が展示されているのは、この小屋の中








休校中になっている女木小学校校庭には、「女根」(めこん)という凄いアート空間が展開されていました。
建物の外壁もその中の教室のカーテンも強烈な蛍光色の朱と黄緑!

撮影不可だったたので、コレをなんとか文章で表現しなくては!!

巨大なブイに椰子の木が乗っかってる… そして、木の根っこで作られたのか?っていうオブジェが、その辺にてきと~な感じで置いてあるし、しかし、ポンプ室…だか忘れたけど、そんなのもあって、いったいどれがアートなのか、コレは関係ないのか???(@_@;)
…でも、全体的に見回してみると、やっぱ、この空間が「女根」なんだね。
だいたいこのタイトルがスゴいわ。南国のバリとか、陶酔、倒錯の世界、しかし、女木島の大地にどっしりと根を張った、プリミティヴで爽やかな世界。

夏の夜にはライトアップされるとのこと。
もぉ~~そのために創りました!ってな感じ!!
この強烈な蛍光色が、夜のライトアップでどんな世界を創るのか、、、すっごく楽しみ♪♪
できれば、ここで、「メコン・ウィスキー」(タイの安酒)とか売ってさ~~、、、
さらに怪しい空間にしたらいいのにな~~っっと、思いました。

共感してくださる方いないかな~~


さて、次は本格的にオープンエアの作品に!!

ちょっとだけ道を間違え、とんでもない藪の中を分け入るハメに…
辿りついたここは、立ち居地によって、作品の背景ががらりと変わり、海と山、それぞれを借景とした作品を鑑賞できます。





何十年も前に、箱根や、美ヶ原の高原美術館を何度か訪れました。
自然の中で佇む作品は、美術館の中の作品たちよりも断然生き生きとしていて、素晴らしいと思ったけれど、
瀬戸芸の作品たちは、「この場所」が選ばれ、ここに相応しい作品として命を得ているところ、
自然や、人々の生活と隣合わさったところで息づいているところが、ものすごく説得力があると思います。


最後に鑑賞したMEGI HOUSE も、前回と同じ建築の中に、新しい作品が展示されていましたが、愛知県立芸術大学プロジェクトチームによる作品。
頑張れ、芸大生!













全国からアーティスト魂を持った若い人たちに訪れてほしいな。

でも、香川の交通はめっちゃ不便だし、高いし、「伊豆箱根フリーパス」みたいな、しかも特別な「学割」ってできないのだろうか…と思います。
瀬戸芸用、長期滞在の宿とかもね、、、

私、個人的に瀬戸芸で長期滞在したい方ONLYで、素泊まりお1人さま1泊\1000、チャリも無料貸出しOKで、応相談ですので、お問い合わせくださいね。
エアコンなし扇風機のみ…など劣悪な環境でもOKの方に限る!ですけど。


次回は、「男木島編」です。お楽しみに♪
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瀬戸内国際芸術祭 終章…積み残し編

2010-10-30 | 瀬戸内国際芸術祭




そーなのです、、、

豊島は、普段は静かで、訪れる観光客もなく、カフェもレストランも、「…食堂」っちゅうのもほとんどなく、、、
人々は、ひたすら「瀬戸芸」だけが目的で訪れる。

そんなところで、最終の船に積み残されてしまった私達…


そんなことも最近あるらしいのは当然知ってたので、最終便の整理券が配られる1時間前には港に戻って並んだ私たち。

…しかし、甘かった。

みんな考えることは同じなので、、、


最終便高松行きの高速艇は、私たちの6人前で定員になってしまいました( ̄_ ̄|||)


でっ、どーなるかというと、最終便17:20のあと、臨時便が18:40に出ることになる。
それまで待てない人は、小豆島を経由して高松に戻る便もある…

甲さんと協議した結果、やっぱ、臨時の最終便で帰ろうってことに。

しかし…

1時間もず~~っと整理券発券まで待ち続けたあげく、「最終便には乗れません」ってことになって、臨時便の整理券を貰ってとりあえず乗船時間まで解散。


寒い。
ハラへった。
みなさまご存じのように、全国的に、この日からめっちゃ寒くなったのです。
私は、半袖Tシャツに、七分袖のうす~いブルゾンという無謀なカッコでした。
島を歩き回っている日中は暖かかったけど、夜になるとヒサン…

豊島には何もない…

幸い?甲さんと私の共通点は、「飲んべー」ってことで、

「ワンカップでも買おう」
「おお、もちろんそうじゃ。ビールでは寒い。」

喫茶店が一軒だけあるのだけど、積み残しの人たちで満席。
しかも喫茶じゃ酒飲めないしね…

ってことで、朝、上陸してすぐにナニゲに甲さんがチェック入れてた「○○商店」っちゅう、よろず屋さんのような、倉庫のようなお店で、ワンカップ3本と、ツマミ(入荷したばかりのウマそーなちくわを2種類)購入。
寒くても、酒を求めて歩くことは厭わない私たち!!
いんや~~ホント、今日は甲さんと一緒でよかったよ♪♪♪
私ひとりだったら、こんな根性なかったもんね、、、

ワンカップと竹輪を持って、積み残し客で溢れかえる瀬戸芸のインフォメーション・センターに戻る、、、

そこには、2Fへ上がる階段もあるけど、暗い。
でも、とりあえず上がってみる。
そこにも、積み残された人たちがいるいる…
フツーはスタッフオンリーって感じのようだけど、こーゆう時には、まあしょーがない…って感じで解放してるらしい、、、

なんかさ、「SOUND OF SILENCE」の世界みたい…
わかる~このカンジ??

甲さんと私は、椅子を2脚確保して、通路のくら~いところにセッティングして、
こっそりワンカップを開けて、ちくわをツマミに飲んだわよ。
それ以外どんな時間の潰し方があるっちゅーのよ!
ここはもぉ~~飲むしかないっしょ!!ってのが、2人のぴったり一致の見解。
しかも、ビールじゃなくワンカップ(^_^;)

呑んでるうちに、だんだん楽しくなってきて、いっぱいいろんな話をしたよ。
特に盛り上がったのは、「前世」とか「来世」とか、仏教のお葬式とかの話だったなあ…
なんでそんなんで盛り上がるんだよ???

私たち、もぉ~~朝から何時間も歩きまくって、身体はものすごく疲れてるハズ。
だけど、なんか、ワンカップ、ひとり1杯半で、元気になって、さっきまでの「ひもじい」気分は消え去り、「いんや~~これも旅の思い出」なんて、すっかり楽しく満足しまくりだったのです。
おつまみに買ったちくわがまた、ウマかったのよ。


でっ。

18:40の高速艇に乗り込み、やっと高松へ向かって出発。
港に着いてからここまでの時間、ものすごーーーく長かった。


夜間飛行ならぬ「夜間高速航行」。

初めての体験。
きっと、こんなこと、もうたぶんとないと思う。
「積み残し」にでも逢わなければ、こんな経験はできないってもんだ。

ところが。
これがものすごくロマンティックでした。

船内の明かりを落として、真っ暗な夜の海を高速艇で走り抜ける。
窓からは真っ白な飛沫が上がっているのが見えて、
所どころ、島の燈台や民家の灯り、客船、漁船…などの灯りが見える。
高速艇の乗り心地…ってか、揺れ加減は、新幹線とYS11の中間ぐらい…かな。
瀬戸内海の島々を縫って駆け抜ける…って、昼間は何度か楽しみましたが、
夜は、昼間と全然違う。

私は、窓におでこをくっつけて、眼を凝らして、夜の瀬戸内海に見入るのだけど、それですっかり感動&満足なのでありましたが…
暗い船内、こんな心地よい揺れに身を任せながら、カレシと手を繋いだり、寄り添ったり…なんていいな~いいな~~♪♪

…それは、積み残されたカップルだけの特権なのであろう…


「残り物には福がある」なんちゅー作品もあったけど、
「積み残しには、幸がある」のだよ。うんうん。





額を窓にくっつけて見た夜の瀬戸内海は、デジカメだとこんなになってしまった~
もやもや白いのは飛沫ね。




高松駅で、Takに「マリンライナー弁当」\1300をおみやげに買って、家に着いたのは8時半でした。
Takは、もちろんふつーに学校に行って、帰ってきて、私の帰りを待っているのでありました。

ホントは「瀬戸芸」、Takと一緒にいきたかった。
どの島も、どの作品も、いつも「Takも楽しめるだろうな~」って、思いました。

Takは、いつも私の「瀬戸芸」レポートを楽しんでいます。ケナゲです(T_T)
3年後に開催されたとき、Takは「絶対今度こそお母さんと行く」と今は言ってるけど、きっと、お友達とか、彼女とかと一緒に行くことになるんだろうな。

1日ぐらいかーちゃんに付き合ってよ(^_^;)
次回は、私も気合いをいれて全制覇を目指したいと思います。

ほんとうに楽しいアート遠足でした♪♪


おしまい♪




Comments (7)
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瀬戸内国際芸術祭 豊島編3

2010-10-29 | 瀬戸内国際芸術祭






「豊島の気配」




順番が前後します。

豊島には、今月17日から、「豊島美術館」がオープンしています。
終幕間際のオープンなので、島にはど~っと人が押し寄せ、この美術館も、整理券がないと入れない状況。
その辺の事情をあまりよくわかってない私たちは、美術館で1時間後に入場できる整理券をいただいて、急いでまたバスに乗り、別のエリアに行って、小走りに作品を観てまわったのですが、人気のところは、どこも15分待ち、30分待ち状態。
こんなのまだいいほうかも。
週末などは、1時間以上なんていうのもあり。
まるでディズニーランド(@_@;)

人気のアトラクション…じゃなくて、人気の作品は泣く泣く諦めても、美術館だけは行きたかった。

冒頭の画像は、美術館の傍の池に浮かんだオブジェ。
見る場所、方向によって、こんなにイメージが違います。
池の向こうに海が見えて、空が池に映って、全部ひとつに繋がっているような不思議な感覚にとらわれます。
島の棚田に向かって立つと、池には緑が映り、島のいのちがこのオブジェのひとつひとつに息づいているように見えます。







でっ、これがその、「豊島美術館」

ここには、たった1点の作品だけが展示されています。
建築と作品が一体となった、あっと驚く美術館、、、

私、なにも予備知識なく行きました。
敢えて行く前にネットで検索とかしませんでした。
「瀬戸内アートフェスタ」は、ディズニーランドとは違う。
効率よくまわる…とか、予備知識を持って、計画を立てて…とか、そんなのとは全然違う世界なんだもん。


美術館に整理券を貰いにいったら、おねーさんが、これから観賞する人たちに解説をしていました。

「作品は、1点です。そして、それは、小石やリボン、水…などでできていて、とてもデリケートなものです。
皆さまの足元に展示されています。
みなさまは、作品の上に立つことになります。」

もぉ~~こんなん聞いただけでわくわくするじゃないのよ♪♪♪

靴を脱いで、ドームのような美術館のトンネルのような入り口を入っていきます。

そして、それはコレ。

↑画像だけは、ゼヒご覧ください。
2ページめもゼヒご覧下さい


興味のある方はインタビューも。




水が、小さな真珠ほどの白い小石から点滴のように、ものすごく僅かずつこぼれ出すのです。
そして、それが小さな水溜りをつくり…
微風でもそれは幽かに揺れて、動き出します。
震えたり、走りだしたり。
生きているのです。

やがて、大きな水溜りに絡めとられていく。
命の誕生と終焉のようです。


すっご~~~くよかった… 来てよかった、これだけで、よかった。


アートフェスタ終幕後も、美術館は存続してます。
ぜひ体験してみてください。
しかし、、\1500…ってどんなもん??
このアートに値段をつけるのは、ものすごく難しいと思う。

いや、どのアートでも、音楽でも、「値段」をつけるのは難しい。

子供はタダだ。
子供には、思う存分観て感じて、楽しんでほしい。

でも、私はTakを連れていけませんでした(T_T)
一緒に行けたら、すごく親子で楽しめたのに…

3年後は、Takは中2。
友達や彼女と一緒にいく時代だもんね、、、
今は、「3年後に、絶対おかーさんと一緒にいく」と言ってるけどね。
なんか、その発言もケナゲ、、(T_T)
Takは、私が平日に行ってきたアートフェスタの画像をこのブログにアップした画像をみて、3年後に思いを馳せているというわけです(T_T)


さて。

豊島美術館を後にして、高松行の最終高速艇に乗るために、他の作品はすべて諦め、さっさとバスに乗ったのでしたが…甘かった、、、


(つづく)






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瀬戸内国際芸術祭 豊島編2

2010-10-29 | 瀬戸内国際芸術祭




「遠い記憶」




循環バスで次にいった海辺ゾーン。

公民館だった建物に古民家の窓や扉を配置したもの。
全体を観賞するのもおもしろいのだけど、「サッシ」じゃない、ひとつひとつの窓や建具もすごく懐かしい…
こんな窓、ウチの家にもあったよね…
建具でトンネルを作ってあって、そこを歩いて中に入ると、昭和の、私の子供時代にタイムスリップするような、、そんな感じ。
トンネルの向こうには、島の畑の風景が見える…





「潜在意識下の海の唄」



海はこんな唄をうたっているのだろうか…

「堤防にオルガンパイプを設置し、波と潮の干満ののリズムを音として紡ぎ出すサウンド・インスタレーション」
とのこと。

3本のパイプから聞こえてくる音は、低音の F A♭ C(とパイプには書いてあるが、絶対音感が怪しいTAKAMIには、ど~もちょっと違うように聞こえる)
いずれにしてもマイナーコード(短3和音)です。
低くてもの悲しい響きが、風向きによっては、遠く離れた海岸を歩いていても聞こえてきます。
この逆さになったボートの上に設置された3つのパイプは、ず~~~~っとずっと、たったの3音だけで、海の唄を、奏で続けているのです。
訪れる人もいなくなった、深夜の海岸でも…

夜の海岸で、一晩中海の唄をきいてみたい…なんていう思いに駆られる、、、


海岸から少し陸に歩いて、次の作品へ。





歩きながら、民家の庭先にきれいなクモの巣をたくさん見つける

そして、こんな美味しそうなぶどうが、目の前に…





「残り物には福がある。」







古民家の中にティラノザウルスがいます。
たくさんの古びた家具を抱えて、守り神のように。




土間のキッチンには懐かしい調理器具が…









島の家は、みんなこの瓦とこの壁。
雨や風に強い。




「ハーモニカ」


ここは、漁師の家
家全体は、漁網で覆われています。
座敷には、布で大切に包まれたお皿が「豊島」を模って並んでいます。
これがアート??…って、
これがアートです。
奥に見える押入れのお布団とか、箪笥とか、家まるごとアート。
この作品は、ここで暮らしていたひとへの思いであふれかえっているように感じる。






この箪笥の引き出しを閉めるとき、ハーモニカの音がします。
懐かしい、郷愁を駆り立てられる音。
それで…この作品の名前は「ハーモニカ」…


ここで、時間切れ。最後の「美術館」にいかなくちゃ。
びえ~~~ん(T_T)

(つづく)


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瀬戸内国際芸術祭 豊島編1

2010-10-28 | 瀬戸内国際芸術祭


ギリギリの駆け込みでまたも行ってきました。
豊島(てしま)。
今回は、お友達、甲さん(仮名)と一緒です。

もうホントに最終週なので、平日だけれど船は満席。
港は人で溢れていました。





直島行きフェリーからの高松・サンポート



急に寒くなったけれど、お天気はとっても良くて、海が青い…


豊島は、アートフェスタでもない限り、観光客を受け入れるような島ではありません。なので、行くのも、すんなり直行便というのはなくて、いろんなルートはあるのですが、私たちは、まずは直島にいって、そこから高速艇に乗り換えましたが、それもすんなりとはいかず…。

「整理券」がないと乗船券を買うことができず、いきあたりばったりでやってる慣れない我々は、乗り継ぎのいい船を逃し、1時間待ち…



いよいよ豊島へ出発




未踏の豊島に到着



未踏の島に上陸するって、やっぱりわくわくするってもんです。

なにが待ち受けてるんだろう…って、、、

さ~~~
とんでもない波瀾万丈の旅の始まり~~~!!


豊島は、開催期間中無料で運行している循環バスを利用しながら、点在しているアートスポットを巡ります。

まずは、港の傍の歩いていけるところから…


こちらです

106歳で亡くなった小林ハルさんという盲目の旅芸人の方を鉛筆で描きあげた3点の作品が、古民家の中に展示されています。

100歳の手。ハルさんの見開かれているけれど見えない眼を描いたもの、その眼を硬く閉ざしてうつむいている作品…の3点。
作品は、階段の途中から薄暗い2階に展示されているものを眼を凝らして観賞するように展示されていたり、この環境が素晴しいです。

美術館の展覧会の壁に展示されるのと違い、まず、靴を脱いで、畳の部屋にあがると、そこに、この絵のモデル「小林ハル」さんの生い立ちを細かくレポートしたA4サイズの資料が置いてあります。
私たちは、畳に腰をおろして、それをじっくり読むこともできます。

じっくりゆっくり、存分に味わいたかったけれど、先を急ぐ私たちは、レポートははしょって読んで、作品の鑑賞を優先しました。
…でも、できることなら、この古民家の中で、存分に浸りたかった。


次は、アートカフェ??っちゅうのか、ここも、外観は島独特の古民家なのに、
一歩足を踏み入れたとたんに、こんな不思議な空間。

直島からの乗り換えで1時間ロスしてしまった私たちは、ここで早めのランチにしました。


0
「あなたが愛するものはあなたを泣かせもする」



2Fに行く階段だけど、どーなってんだか画像からはよくわからない???!



食事はやっぱりグレード高い!





感動の美味しさです。
食器ばっかりやたらデカイのですが、この器に入っているゴハンとおかずは、
島で採れた美味しいお米とお野菜、そして、魚のアラのお味噌汁なんかをこんなふうに盛り付けるのもアリか…
魚はもちろん、新鮮ですっごく美味しい。

前回の小豆島のランチは、島の農村風景を見渡しながら、空気も一緒にいただいて大満足だったのですが、
このふしぎ空間でいただく島の幸…ってどぉよ???



さて、エキサイティングなランチでハラごしらえをして、いよいよ循環バスで島を巡ります。

ホントにこの日帰り旅行は波瀾万丈で、スゴいことでしたので、お楽しみに(*^_^*)

(つづく)
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瀬戸内国際芸術祭…小豆島編

2010-10-24 | 瀬戸内国際芸術祭




いってきました。「瀬戸芸」。
今回は小豆島。
もうギリギリの駆け込みって感じですが、こんども充実しまくりでした。

小豆島は、瀬戸内海の島の中で、淡路島の次に大きな島。
でも、アートフェスタの会場は、一箇所に集中しているので、観てまわりやすかった。
終幕間際なので、平日でもかなり混んでると覚悟していったのですが、船も空いてたし、のんびり観てまわれました。
観る順番も自ずと決まってくるので、まるでツアーのように、同じ船で訪れた同じ顔ぶれで、なんとなく移動してる…って感じ。最後のほうではなんだか、顔なじみになって、歩きながら少しお話したりも(*^_^*)


まず、冒頭の画像は、「つぎつぎきんつぎ」
「金継ぎ」という陶磁器修復技術で、地域の住民の人たちの家庭で、使わないけど棄てられない食器をつなぎ合わせて作った作品。
「金継ぎ」って、私の同級生&ブログ友達のatatachanが習ってるってことで、初めて知った。
割れたり欠けたりした食器を、元通りに復元するのではなく、継ぎ目に金を施すことで、新しい作品へと生まれ変わるという、アートなのです。

「島の住民の日常と記憶を繋いで結晶させる」というのが作者の意図。

「これくらいドアを開けてた状態の光で観るのがきれいなんですよ」と、
ボランティアのおにいさんが「調光」をしてくださいました。
幻想的で、ほんとうに素晴しかった…







こちらは「小豆島の家」

竹で編まれた通路と大きなドーム。
広々としたドームの中では靴を脱いで、お昼寝もできる。
いんや~~ホントに、寝たかった。
気持ち良すぎ…
作品に包まれて寝るって最高、、、
なんだかバリ島な気分で、神さまに包まれているよう。
















作品は、農村の棚田が広がる風景の中に点在していて、こんなところにも作品の立て札が。










5mもあるかという竹の節に穴を開けて、風が吹くと、竹独特の音を響かせるのだそうです。









刈り取られた稲藁で作った象。
このほかにも、縄文時代の竪穴式住居や、鯨が、田んぼの中に登場します。
竪穴式住居は座ると藁の匂いに包まれて、これも気持ちい~い…



ランチは、「こまめ食堂」という、アートフェスタのプロジェクトの一部のカフェでいただきました。





メインは掻き揚げと茄子の素揚げ。揚げたて!それに、小鉢が数種。
画像がうまく撮れませんでした。残念!
どれも手作りで、感動的な美味しさです。
おにぎりも、お米がすごく美味しい、手で丁寧に握られていました。
この食事も、アートでした。

そして、それを、こんな農村風景を眺めながら、島の空気とともにいただく幸せ…

う~~ん、アートフェスタって、ほんとに素晴しい。






こちらは、屋内展示。

土です。
瀬戸内地域の随所の田や畑、崖…などから採取した土約600種類を並べてパターンをつくっています。
すごく美しい…
着色は一切してなくて、自然の色です。土って、こんなに多彩なのです。
これも感動。






これは「Net-Work」という作品
浜辺に、無造作に網が干してあるように見えます。
よく見るとこの網、小さな金色の人型でできています。膨大な人型が繋がれています。
砂浜に敷かれている部分は、海水に晒されて金色が剥がれて銀色になっていました。


ここの展示にたどりついた頃には、もうなんだかみんなか御馴染み…って感じ。

パスポートを落とした女の子がいて、青ざめて周囲の人に「落ちてませんでしたか?」って聞いていた。
「落ちてたわよ。ここの道に入ったところ。私はそのままにしておいたんだけど、あるといいね。」

女の子は慌てて戻っていった。
その後ろから私もゆっくり歩いていったら、女の子のパスポートはちゃんと道の少し脇のところに、風に飛ばされないように石の錘を乗せて置いてあったようです。

「見つかったー?」
私も声をかけました。
「ハイ! よかった~~!! これまでの思い出が消えてしまうところでした(^_^;) 」

女の子は、岡山の人で、これまでに大島以外を巡ったのだそうです。
どこがよかった…とか、いろいろ情報も教えてもらうこともできました。
豊島がとっても楽しかったと…

行くぞ、、なんとかして、、、とヒソカに決心する私。

岡山でも、「瀬戸芸」は、一部の人しか興味を持ってなくて、「やってるのは知ってる」って程度なのだそうだ。

私としては、こんなイベント、初体験。万博とか、期間限定のイベントいろいろありますが、これだけの質の高い作品を、点々といろんな島に配置して、そこを巡りながら島の空気に浸りながら作品を鑑賞して、スタンプラリーのようにハンコを押して回る。
これがまた楽し~い♪♪

同窓生&マイミクのtarumi氏なんか、全島制覇を目指すといって、着実にやってらっしゃいます。
mixiには、パスポートの「スタンプラリー」のハンコが徐々に溜まっていってるのをアップしてるし。
1島を数回に渡ってアップされてます。
作品や、作者名入りです。
mixiされてる方は、ゼヒご参照ください。

私も、3年後の開催のときには、全島制覇を目指したいなあ。
なんといっても夏が暑すぎて、夏休み中に行けなかったのが敗因だな。


全国のみなさま、今年はもうすぐ終わってしまいますが、また次回開催のときには、ぜひ訪れてみてくださいね。


今回は、実は、携帯もデジカメもバッテリーが切れる寸前状態だったので、思う存分画像が撮れませんでした。残念!
手持ちの画像は全部アップしました。


次、なんとかいくぞ~~
頑張る!?!?


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瀬戸内国際芸術祭 女木島~男木島

2010-09-16 | 瀬戸内国際芸術祭
加筆修正済み



女木の浜辺に野晒しのグランドピアノ
桃太郎伝説の鬼たちの魂がやってきて弾くのだろうか
時折音楽を奏でるのだとか…




涼しくなったので、ようやく動き始めることにしました。
…でももうあと1ヵ月半しかない!!

夏休みにTakと回って、宿題には旅行記を提出しようかと思っていたのに、
あまりの暑さで挫折…

「女木島」「男木島」は、高松市に所属し、女木までは船で20分、男木までは、さらにそこから15分。

女木島は「鬼ヶ島」ともいい、桃太郎伝説の島。山の上にはかなり大きな洞窟(4000㎡とか)があって、中はディズニーランドの「カリブの海賊」のアトラクションの中のような感じ。

大昔、遠足で行ったり、海水浴にも行ったっけな。それっきり。
男木島に至っては、たぶん2度ぐらいしか訪れたことがないと思う。
とっても小さな島で平地がほとんどなく、集落は石垣と階段ばっかりの記憶…


というわけで、何十年ぶりに訪れた島。


平日だというのに、小さな船はほぼ満席。

もちろん、瀬戸内国際芸術祭のお客さま満載。
学生さんらしき一人旅の人が目立ちます。


土地の一部に囲いを作って作品を展示するのでなく、島に溶け込み、島と共存するアート。
おこがましいけれど、この目線は、私が常々考えている「ホームコンサート構想」と共通するところがあり、とても共感をおぼえ、わくわくしていたのでした。

現地では、背中にリュック、手にはガイドブックという人たちがたくさん。
県外っぽい人もたくさん♪






屋内の展示作品などは、撮影が許可されていないので、一部のご紹介となりますが、
例えば、この画像の作品は、男木島の集落の階段の途中に突然出現します。
石垣の上にバケツや薬缶を吊るして、1日3回、ここに水を溜めてシャワーの雨が降るという仕組み。バケツたちの下には屋根瓦。
水不足の島で、島民たちは、山の上の井戸まで水を汲みにいった、そんな人と水とのかかわりを考えさせられる作品となっています。


女木島(参照)では、休校中の小学校をギャラリーにした「福武ハウス」があります。
ここは、「学校を改装した」というよりも、学校をそのまま利用して展示室にしてある感じで、、「音楽室」「図書室」「理科室」それぞれそのままの雰囲気が、展示作品と溶け合っていて、「備品もアート?」みたいな感じ。標本や、子供のお習字の作品、音楽室のオルガン、家庭科室の白い無機質な調理台…などと、アーティストの作品が教室の空気の中で調和してる。
暗室も、黒いカーテンで覆われていて、子供の頃、その中に入るときのわくわく感が蘇る。

島全体が、そんな感じ…







女木島でのランチタイムは、廃屋を改装して再生させた中にあるカフェ。
「不在の存在」
ここには、作品も展示されている。
石庭のような中庭に、時折「ざっざっ」と、靴音が聞こえ、足跡が刻まれます。
数秒後には跡形もなく消え去り、また暫く経つと「ざっざっ」と…
こんなアートを観賞しながらいただく「瀬戸内魚介のパエリア」ランチも、本格的ですごく美味しかった!

また、別室のお茶室には、自分の姿を映さない鏡があり、鏡の中は不思議なトリック空間…







これはステージ。
母屋の中にはグランドピアノが待機していた。
母屋は、天井も壁も床もアートだった。
これも、空き家を改装して作った、愛知県立芸術大学のチームのプロジェクト。






洞窟までふつーバスで行くところを、歩いて登りました。
途中、瀬戸内海の向こうに屋島が望めます。
山の木々には蔓が絡まり、「島の原生林」といった様相。







鬼伝説の洞窟の中にもアート作品

真鍮ワイヤー製なのだそうですが、「ザルの網」でできてるように見えます。
鬼に捕らえられた人たちの魂を表現しているとか…
とにかく美しかったです。洞窟という場所にこれも溶け合っていた。

広い洞窟のあちこちには、もともとコミカルな鬼の像がでーん!といるんだけど、
(鉱山の蝋人形より全然陳腐(-_-;))
そんな安易な演出じゃなくこんな作品を展示して、「洞窟美術館」にしたらいいのにな…



男木島は、迷路のような階段や、坂道だらけの路地を歩いていると、突然作品が現れるような感じで、宝捜しオリエンテーリングのようです。(参照
入場料を払わなくても観賞できる作品がたくさんあって、散歩がてらふらりと訪れられます。
…でも、やっぱり、屋内展示は圧巻でした。






瀬戸の海と島の、美しさと厳しさのイメージを絵画化。
大きな左右の鏡で幽玄の空間に…(撮影可)






島のカフェのこの場所は、夕陽の指定席とか…





何時間も坂道を歩き、階段を登り…
わくわくするアート遠足?でした。

しかし、帰りの船では爆睡したし、
翌日足が筋肉痛で立ち仕事に耐えられるか!?とコワかったので、炭酸ガスのお風呂にゆっくり入って、入念にストレッチをししました。
ストレッチの途中で寝てしまったよ(^_^;)
おかげさまで、筋肉痛もなく、元気に仕事もいったし、
また次いくぞ~~~~!!



http://setouchi-artfest.jp/



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