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アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

対北朝鮮で日米韓局長級協議 今月前半にも  (共同通信)

2014年04月03日 | 東アジアニュース
対北朝鮮で日米韓局長級協議 今月前半にも
共同通信 47news 014/04/03 12:53】

 日本、米国、韓国は北朝鮮の核・ミサイル問題に対処するため、3カ国外務省局長級協議をワシントンで今月前半にも開催する方向で調整に入った。複数の日本政府筋が3日、明らかにした。

 安倍晋三首相、オバマ米大統領、韓国の朴槿恵大統領が先月下旬のオランダでの日米韓首脳会談で、北朝鮮対策をめぐる連携強化で一致したことを踏まえた対応。協議では、北朝鮮が新たな核実験実施などの挑発行動に出る可能性もあるとみて緊密な意思疎通を図る。

 日本は拉致・核・ミサイル問題の包括的解決への理解と協力を米韓に求める。3月末に北京で実施された日朝外務省局長級協議の内容も説明するとみられる。












中国が主張する南シナ海の「九段線」、フィリピンが挑戦状 ( ウォール・ストリート・ジャーナル)

2014年04月03日 | ASEAN諸国ニュース
中国が主張する南シナ海の「九段線」、フィリピンが挑戦状  (抜粋記事)
ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 4月 02日 19:32 JST 
By ANDREW BROWNE

 【北京】満州人が中国を支配していたとき、そこは南海と命名された。漁師の避難場所となった小島や環礁、礁湖が点在する海域だ。
 今日の地図で南シナ海と呼ばれる海は、国際水路機関(IHO)が1953年に刊行した「大洋と海の境界」で英語の名称が付けられ、位置が定められた。それは世界経済にとって決定的に重要な意味を持っている。
 世界の海上貿易の半分以上がこの海を通って行われる。急成長を遂げているアジア太平洋諸国と欧州や中東、アフリカの市場を結びつけるルートで、膨大な石油埋蔵量があるともみられている。

 しかし、中国を統治している満州帝国の継承者がそのほぼ全部を自分たちが誇らしげに復活させている古代国家の一部だとますます強引に主張していることは、中国の周辺国のみならず米国も驚かせている。
 彼らの歴史的な主張に基づく境界は、9本の境界線「九段線」で記されている。これは中国南部の海南島から遠くはインドネシア北岸近くまで伸びる線で、だらりと垂れた大きな舌のように、輪を描くように下がっている。


「九段線」はこれまで常に不可解なものだった。旧中国国民党政権が台湾に逃れる前の内戦終戦前の混沌とした時期である1946年に描かれたものだ。実際、当初は9本ではなく11本だった。勝利を収めた共産党員がこの線を採用した後、1953年にそのうち2本が削除された。地図作成者は規模と正確さを尊重するが、九段線は正確な位置を示していない。太くて黒いマジックペンで書き足されたように見える。


 さらに、中国政府がこの九段線の意味を適切に説明したことはない。この線の内部に点在する領域の要所に対する「疑う余地のない主権」という中国の主張は、この線自体から発生しているのだろうか。あるいは、その逆で、この線は領域の要所と周辺の海域から発生しているのだろうか?
フィリピンやベトナム、ブルネイ、マレーシアといった領有権問題で対立する中国の周辺諸国は、想像することしかできない。
 こうした理由のため、国際法に従えば、九段線の正当性が認められる可能性はほとんどないだろうというのが、欧米の法学者たちの一般的な見解だ。

 ほどなく、この問題がはっきりする可能性がある。フィリピンは3月30日、国連の常設仲裁裁判所に提出した4000ページの意見陳述書の中で、九段線が無効だと主張した。こうした主張はこれまでで初めて。九段線に法的強制力がないと判断されれば、国連海洋法条約に基づいて設定された排他的経済水域(EEZ)内の沖合いのエネルギー資源や漁業資源の開発が可能となる。中国はこれまでのところ、法的手続きを行っていない。

 米国務省東アジア太平洋地域担当のダニエル・ラッセル次官補は2月の議会証言で、米政府は主権問題ではっきりした見解を示していないが、中国が九段線によって領有権を主張しているため、「不確かさや不安感、不安定さ」が増していると指摘した。同次官補はその上で、米国は「国連海洋法条約に従い、中国が九段線の主張を明確にし、調整することを歓迎する」と述べた。


 以下省略