アジア・オセアニアNews blog ~お日様とお月様の光と影~

アジア・オセアニア地域の通信社が配信する記事から『中国の領土紛争問題』を伝え日本の安全保障などのニュースブログ。

中国公船が領海侵入 2週間ぶり、今年9回目 (時事通信)

2014年04月26日 | 安全保障と東シナ海紛争
中国公船が領海侵入=2週間ぶり、今年9回目
時事通信 2014/04/26-14:46)

 沖縄県石垣市の尖閣諸島沖で26日、中国海警局の「海警」2隻が日本の領海に侵入した。中国公船の領海侵入は2週間ぶりで、今年9回目。第11管区海上保安本部(那覇市)によると、海警「2166」「2401」が正午ごろ、魚釣島の西側で領海に入った。海保の巡視船が領海から出るよう求めたが、「釣魚島(尖閣諸島の中国名)周辺は古来から中国の領土だ」と無線で応答し、従わなかった。


小野寺防衛相 豪、マレーシア訪問に出発 (NHK NEWSWEB)

2014年04月26日 | ASEAN諸国ニュース
小野寺防衛相 豪、マレーシア訪問に出発
NHK NEWSWEB 4月26日 13時07分

 小野寺防衛大臣は、26日から今月30日までの日程でオーストラリアとマレーシアを相次いで訪れることにしており26日午前、羽田空港を出発しました。

 このうち、オーストラリアではジョンストン国防相と初めて会談し、防衛装備品の共同開発に向けて意見を交わすなど、ことし6月に東京で開催が予定される外務・防衛の閣僚級協議、いわゆる「2+2」に向けて防衛分野での協力を強化したいとしています。

 また、マレーシアのヒシャムディン国防相との会談では、自衛隊も参加している南シナ海の上空で消息を絶ったマレーシア航空機の捜索について状況説明を受けるほか、日本の防衛政策を説明して理解を求め、交流を深めたい考えです。

 さらに、小野寺大臣はそれぞれの国防相と厳しさを増すアジア太平洋地域の安全保障情勢を巡って意見を交わし、東シナ海や南シナ海で海洋進出を活発化させる中国を念頭に、力による現状変更の試みを容認しない立場を確認したい考えです。

日韓防衛に軍事力辞さず オバマ氏が北朝鮮に警告 ( 共同通信 )

2014年04月26日 | 第二次朝鮮戦争と韓国の内政問題
日韓防衛に軍事力辞さず オバマ氏が北朝鮮に警告

共同通信47news 2014/04/26 12:22】

【ソウル共同】アジア4カ国歴訪中のオバマ米大統領は26日、米韓連合軍司令部のあるソウルの竜山基地で演説し「北朝鮮が核兵器開発を続ければ、一層の孤立化を必ず招く」と述べ、4回目の核実験を強行した場合には追加制裁を科すと警告した。同盟国防衛に当たっては「軍事力の行使をためらわない」とも表明し、日韓防衛への決意を示した。

 オバマ氏は韓国の朴槿恵大統領と同司令部を訪問。朴氏によると、米韓の大統領が共に訪れるのは初めてで、北朝鮮の挑発行為をけん制する狙いがある。
 朴氏は25日、北朝鮮が核実験準備を「完了した状態」と指摘していた。


マレーシア首相一問一答 米中関係の安定化に期待 (ウォール・ストリート・ジャーナル)

2014年04月26日 | ASEAN諸国ニュース
マレーシア首相一問一答 米中関係の安定化に期待 (抜粋記事)
ウォール・ストリート・ジャーナル 2014年 4月 25日 16:53 JST

By JAMES HOOKWAY

 前文省略

  マレーシアはこの(東南アジア)地域でもっと目に見える外交上の役割を演じるつもりはあるか? 例えばマレーシアは、フィリピン政府と南部バンサモロ地域の反政府イスラム勢力(モロ・イスラム解放戦線)との間の和平合意の仲介に活躍した。

  もっと大きな役割を演じられる態勢にあると思う。バンサモロの紛争解決で、マレーシアの貢献は膨大だった。
  40年間にわたった紛争の解決によってバンサモロの政治的なアイデンティティーが解決されたことを人々は
  理解しないかもしれない。
  しかしそれは、われわれがアルカイダやその下部組織からフィリピン南部での拠点を奪ったことをも意味しているし、
  この地域におけるテロリスト活動を除去するのに役立っている。
  われわれはまた、タイ南部での問題解決に一役買おうとしている。

  
 
 中国は、370便の捜索でマレーシアの対応をしばしば激しく批判したが、それが両国間の関係を悪化させていないか。
 
  基本的な関係は変化していない。それはパーセプション(認識)の問題にすぎない。両国の指導者は、両国にとって良いものが
  沢山あることを理解していると思う。今回の悲劇から回復し、両国関係は前進していくと信じている。



 アジアでの影響力を競う米国と中国についてマレーシアはどう考えているか?

 われわれは一方を選択して他方を捨てるような立場にはいたくない。一方を選んで他方を捨てるよう要請されるような
 立場にもいたくない。われわれは米国と中国との強い関係を確実にしなければならない。

 基本的に、われわれは米国がアジアに向けた関心をリバランス(再編成)しようとしていることを歓迎する。
 それは、東南アジア諸国連合(ASEAN)、さらにはアジアの影響力と重要性が米国にとって拡大していることを暗に示唆している。
 そして米国がアジアへの関心を強めていることは、多くの戦略的な分野でわれわれが関係を深化させられることを意味する。
 貿易、投資、技術、教育などの分野だ。この動きは、われわれが米国との関係を拡大する機会を増やすことにつながるとみている。

慰安婦問題「甚だしい人権侵害」 北朝鮮核実験を容認せず 米韓首脳 ( 時事通信 )

2014年04月26日 | 日韓紛争
慰安婦問題「甚だしい人権侵害」北朝鮮核実験を容認せず 米韓首脳
時事通信 2014/04/25-22:31)

 【ソウル時事】韓国訪問中のオバマ米大統領は25日午後、ソウルの青瓦台(大統領府)で朴槿恵大統領と会談した。オバマ氏は会談後の共同記者会見で、旧日本軍の従軍慰安婦問題について「歴史を振り返るなら、実に甚だしい人権侵害と考えなければならない」と明言した。その上で「(日韓は)過去を振り返りつつ、未来に進むべきだ」と、関係改善も重ねて求めた。

オバマ氏が従軍慰安婦問題で見解を示したのは初めてで、日本に対応を求める朴大統領の立場に一定の理解を示した。
 オバマ氏はこの中で「安倍晋三首相と日本国民も、過去はより正直かつ公正に理解されなければならないと認識しているだろう」と指摘。従軍慰安婦制度への旧日本軍の関与を認め謝罪した1993年の河野洋平官房長官談話を継承するとの約束を守るよう念を押した。
 一方、朴氏は3月下旬にオランダ・ハーグで行われた日米韓首脳会談や日韓局長級協議に触れて「機運を生かすため、安倍首相が約束を誠実に実践することが重要だ」と述べ、慰安婦問題解決に向け日本が努力するよう主張した。

 オバマ氏はまた、北朝鮮の核問題について「北朝鮮の無責任な外交政策と挑発は米国への脅威であり、関心を持ち続けなければならない」と強調。朴氏も、核実験を強行すれば「6カ国協議による努力は全て無駄になる」と危機感を示し、強力な制裁で対応すると警告した。両首脳は、北朝鮮の人権侵害について当局の責任を追及していくことでも一致した。

韓米首脳会談 強固な同盟を再確認 対日姿勢では温度差 (聯合ニュース)

2014年04月26日 | 東アジアニュース
韓米首脳会談 強固な同盟を再確認 対日姿勢では温度差
聯合ニュース 2014/04/25 21:21

【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領と来韓中のオバマ米大統領は25日、青瓦台(大統領府)で首脳会談を行い、韓米連合軍司令官(在韓米軍司令官兼務)から韓国軍への有事作戦統制権移管について、移管時期の見直しを検討することで合意した。また、北朝鮮の4回目の核実験などさらなる挑発には新たな制裁を伴うと強く警告した。

 両首脳は1時間半にわたる会談で、①北朝鮮核問題への対応 ②韓米同盟強化 ③韓米自由貿易協定(FTA)の履行 ④韓国の環太平洋連携協定(TPP)交渉参加 ⑥原子力協定の改定 ―などの懸案を協議するとともに韓米同盟の強固さを確認した。


 オバマ大統領の来韓は2012年3月に続き4回目で、朴槿恵政権発足後は初となる。

 特に両首脳は北朝鮮の核・ミサイルの脅威と変化する安保環境を踏まえ、作戦統制権移管時期の見直しを検討することで一致。具体的な時期と条件は両国国防当局の交渉に一任した。

 今回の合意は、韓国海軍哨戒艦撃沈や延坪島砲撃など北朝鮮による相次ぐ挑発や、4回目となる核実験強行の示唆など、南北関係の緊張の高まりに加え、中国と日本による領土紛争など、朝鮮半島周辺の安保状況の変化を受け、作戦統制権移管を再延期したいという韓国の要求を米国が事実上、受け入れたものと分析される。

 作戦統制権は来年12月の移管を予定している。韓国側は移管時期の延期を求めているが、米政府はこれまで明確な立場を示してこなかった。

 北朝鮮の核問題については、「完全かつ検証可能で、後戻りできない北朝鮮の非核化」を達成するために、確固たる意志を持って緊密に協力するとした上で、北朝鮮が国際社会で果たすべき義務を果たし、公約に背くような追加挑発をしないことを強く求めることで一致した。

 オバマ大統領は朴大統領が南北統一構想「ドレスデン宣言」で提示した平和的に統一された朝鮮半島に対するビジョンを支持した。また、北朝鮮当局の住民に対する「組織的かつ持続的な人権侵害」について追及していくことで両首脳は合意した。

 韓米FTAと関連しては、「協定の完全な履行」に努めることを再確認し、米国が主導するTPPへの韓国の参加について、緊密に協議していくことで認識を共にした。

 さらに会談後の共同記者会見で朴大統領は北朝鮮の核問題について、「北の新たな形での挑発は、新たな国際的な圧力を招く」と警告。北朝鮮による4回目の核実験の可能性については「いつでもできる状態」とした上で、「誰の話も聞こうとしないなら、(北朝鮮核問題をめぐる)6カ国協議も必要なくなる。中国が北に対し、強い措置を取ることを期待する」と述べた。

 「ドレスデン宣言」については、「北の政権が拒否しているが、この構想は苦痛を受けている北の住民に最低限の人生の価値を伝え、南北の住民が同質性を回復するためのもの」と説明。「我々は原則を持って推進する」と強調した。

 オバマ大統領も「北朝鮮が中国の安全保障も脅かしているという事実に、中国が少しずつ目を向けているようだ」とした上で、「今後継続して北朝鮮の挑発があると予想されるだけに、さらに北朝鮮に対し圧力をかける方法を模索することが重要」と述べた。

 
 対日姿勢では温度差

 朴大統領は韓日関係に関連して、村山談話と河野談話の継承、慰安婦問題の解決など安倍首相が過去に行った約束に触れ、「約束した部分については誠意ある実践が重要だ」との認識を示した。

 一方、オバマ大統領は、戦時中だったことを考慮しても慰安婦問題は非常に無残な人権侵害問題であり、被害者らは尊重されて当然だと共感を示しながらも、「安倍首相と日本国民も過去をより正直に、公正に理解しなければならないことを認識しているだろう。日本と韓国の国民に話したいことは、われわれが過去を振り返りつつも、前に進まなければならないということだ」と述べ、温度差が浮き彫りになった。