ぱそらぼ (ぱぁと1)

パソコン講座を、まじめに愛するブログです

2006年08月29日 | 雑談
40人近くの生徒に机の上の米を一粒一粒真剣に数えさせる授業があるそうです。2時間もかかってやっと10万粒を数えるけれど、先生は気の遠くなるような数字を口にします。「3億個」 君たちは3億という精子の中のたった一つが卵子にたどりついて生まれた命なんだよ…と。その気の遠くなるような数値に、自分の命の尊さを実感して欲しいという先生の想いだそうです。10万という数から想像する3億という数字の大きさに、生徒たちは「自分が存在する」奇跡を感じると言います。

ただ…命の重さは「3億分の1」の偶然だからでもなく、精子と卵子が巡り合ったからでもないような気がします。人間は限りないほどの「科学」を進歩させてきて、自然現象の殆どすべてに近いものを解明してみせて、幸せになれたのかというとそうではないような気がしているのです。科学は科学。文明は文明。心からその発展に寄与して来られた多くの先人たちに敬意を表します。

でもそうじゃない気がします。夏の陽射しを照り返す波は無限にキラキラときらめくから。山の向うに沈んでいく夕陽はとてつもなく赤いから。漆黒の空に輝く星々が静かにただただ無言で何も言わないから。自分自身の存在がこの大きな大宇宙に比べて、本当にわずか一瞬の瞬きでしかないから。


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