

ウサギ滝までは、赤水・桃洞分岐から4.2kmあります。昔の人は、田んぼが一段落すると、この沢を歩いて玉川温泉まで行ったそうです。しかも湯治なので大量の食料やら荷物を背負ってです。ウチの近所にもいます。80歳になる人ですけど。

沢歩きできない部分が難儀ですが、ナメ床(川床一面が岩盤になっていて、その上を水の流れが滑るように走っている状態)は5~10cm、深くても15cmほどなので長靴で歩けます。岩にはコケが生えてますが、不思議なぐらいすべりません。でもステッキは必需品です。地下足袋という手もありますが、足が濡れてしまいます。こちらでは「たかじょ」と言います。今や死語ですけど。
スパイク沢靴というのもあるそうですが、長靴もスパイク付きである必要はありません。九階の滝などへ沢登りしない限りは。とは言っても農業用とかじゃなくて、冬用がオススメです。スッテキもゴム付きのにしましょう。あくまでも自然にやさしくね。スパイクだとナメ床を傷つけることになりますので。。
余談ですが山に登ったら必ずすることは、登山靴を洗うことです。なぜなら次に登山をした場合、靴底についた前に登った山の植物の種子を、その山に置いてくる可能性があるからです。生態系維持には、基本的な配慮です。


ウグイ(ハヤ)や尺岩魚が群れをなしていました。でも残念ながら桃洞沢、赤水沢、そしてノロ川も通年禁漁区なんです。


浅いからと油断はできません。底が見えないぐらい深い甌穴(おうけつ)があるからです。水面が光って見えにくいですし。


ハウチワカエデの紅葉は、葉が大きいので一際目立ちます。遅めの昼食は、眺めのよいところで。コンビニのおにぎりでも普段より旨かったですよ。


紅葉は思ったほどではなかったです。



右上;切れ込みの少ない葉からハルユキノシタかなと思いました。この辺にはユキノシタ科のダイモンジソウも多いそうです。


この流木は、大型犬とか恐竜に見えませんか?動的なものを感じます。


ウサギ滝はもう少しだと思われましたが、時間もなくこのナメ滝、ナメ床から引き返しました。左上;休み場の滝。この日は、かれこれ4時間ほど歩きっぱなしでしたね。