


ブナ森林道と安の滝の分岐に「出会いの水」という、新しい水飲み場が出来ていました。お天気続きだったせいか、水が出ていませんでした。水が出ていたところで、あなたこんなんで飲みたくなりますか?風情もへったくれもない、やっつけ仕事です。秋田の方言では、「わっぱが仕事」といいます。
昔の農家の仕事は重労働だったため、仕事の割り当て(わっぱが)が決められたそうです。また米一升分のご飯を「曲わっぱ」に詰め込んで仕事したことにも由来しているとか。
仕事を終わらせるために、「でたくだど(急いで、かつ適当にというニュアンスも含む)」やった結果が「はがいぐ(能率が上がる)」ことになり、結果一杯やる時間が早くなるということでしかありません。ルーティンワークとか「からぽねやみ(さぼりたがり)」にも通じるところがあるのかなとも。。
酒を早く呑みたいがために、仕事の出来の見栄えも気にせず、他人の仕事も手伝わずということになりますが、本来の「わっぱが」は一生懸命こなす、目標を達成するという意味だったんですよ。また「終わりにする」「けじめをつける」という意味もあります。
一方それとは対照的に「まで(丁寧)」という言葉があります。しかし、決していい意味では使われず、皮肉がたっぷり入っています。「までだごど」「までだなんし」なんて言われたら、素直に受け取らないことです。
あと秋田県人像としては、やっかみが強くて「えふりこぎ(いい格好しい )」で隣近所と競い自慢し合う。あるいは商売においては、「あだまたげ(頭が高い)」がために売ってやるが強く、買ってもらっても頭を下げることはないのが特徴。
そんな県民性ゆえ、商売気がなく創意工夫もないため、アイディアが出てこないんです。お隣の青森県人と比較すると正反対だと思いますよ。それは祭りにも現われています。青森の結婚式に出たら、秋田県人はびっくりしますよ。ここは沖縄かと(笑)
この安の滝も、シーズンになれば県外ナンバーでごった返します。平日のこの日だって30台以上は駐車していて、第二駐車場にまで停まっていました。期間限定でも、店を出すべきですよ。テントでもいいじゃないですか。今の状態だと観光客に対する利便性は皆無です。国立・国定公園になれば自販の設置もままならないというのは百も承知ですが、ここは県立自然公園でしょ。内陸線での観光拠点となれば尚のことです。点じゃなく、面で考える、つまりは繋がることが大事なんです。
※お断りしておきますが、「でたくだど」なんかgoogleで検索しても出てきませんので(爆) 方言は含み言葉が多く、訳しても微妙なニュアンスまでは伝わりません。 それと秋田県人、実際は真面目人間の方が多いです。


ところで立又渓谷の次は、中ノ又渓谷にある「安の滝」に向かいました。途中の紅葉もきれいでしたよ。



「天国の散歩道」と呼ばれる赤水沢渓谷とは趣を異にしていますが、同じ森吉山麓の渓谷なのでナメに関しては共通するものがあります。







ブナの紅葉は、黄葉とも呼ばれるとか。語ってしまったため、かつて日本の滝百選第2位にも選ばれたことのある、安の滝は次回です
