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その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

妙高山・火打山テント泊山行(4)

2015年08月09日 | 新潟・福島

 火打山方面。意外と雲が多く山座同定できず。


 雲海の向こうは日本海。


 左上;山頂はオンタデが群生 右上;ウルトラマンかと思いましたよ。


 日本岩という巨岩経由で南峰へ。



 南峰とは書いてませんでしたが、こちらが北峰より8m高い2,454mの妙高大神にして妙高最高峰。


 いつの間にかコガネムシがタオルについてました。何匹もいましたね。右上;ミョウコウトリカブトはツボミ。


 黒沢池ヒュッテで700円の500ml缶ビールを買いました。ところがぬるくてがっかり。温いビールほどテンションが下がるものもないです。すぐ近くに残雪があるので、埋めたら即冷えるだろうに。こちらのテン場は、木陰が出来てよさそうでしたが、虫も多そうでした。公式には3張となってますが、15張はいけそうです。


 高谷池テン場には17:30着。テントは20張以上に増えてました。ここも公式には10張となってますが、30は大丈夫でしょう。この日は19時過ぎまで明るかったので、余裕で夕食の支度ができました。しかし隣に設営してた女、私が固定に使ってた石をちゃっかり借用してるにも関わらず挨拶もなしかよ。しかも私の夕食の支度を“ギロリンチョ”と睨みやがる。さりげなく観察すると、どうやらグループで来てるらしいが、テントはそれぞれ1人用のを持ってきてるらしい。人のことは言えないけど、そういう輩が増えてるのでテン場が混むことにつながってるみたい。



 20時には入眠し、山小屋と違って一人の世界なのでぐっすり眠れました。一応耳栓とアイマスクは必ず携帯することにしてます。この日も入眠時ガヤガヤしてたので耳栓をしました。4時過ぎから皆朝食準備をし始めましたので、自然と目覚め。昨日同様サブザックで5時に火打山に向け出発。残雪の影響で、コイワカガミやイワイチョウがまだ咲いてました。火打山は遠くに見えてますが、2時間で山頂に着きました。帰りは55分でした。風景は妙高とは好対照ですね。高山植物は火打の方が圧倒的に多いです。


 左上;アオノツガザクラ 右上;ハクサンボウフウ


 モミジカラマツとカラマツソウが同じところに生えてました。


 モミジカラマツの花後とコバイケイソウの花後。


 “ウソ”という小鳥。首のオレンジの輪っかが特徴。渡り蝶のアサギマダラも何回か見ましたが、止まらなかったので撮れませんでした。結構トリッキーな飛び方をするんですね。


 シロバナハナニガナとミヤマホツツジ。ピンボケで掲載できませんが、ミヤマオダマキもまだ咲いてました。



 天狗の庭は花の種類も多く、残雪や池塘の風景とからめて撮影スポットとなってます。特に池塘に映る逆さ火打は狙いです。
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妙高山・火打山テント泊山行(3)

2015年08月08日 | 新潟・福島

 高谷池ヒュッテから47分でドーム状の特徴ある黒沢池ヒュッテ着。



 少し進んでキヌガサソウ発見。日が当たる場所のはくたびれてましたが、日蔭のは花も葉もシャッキとしていて状態がよかったです。


 立て続けに【ラン科ツレサギソウ属オオバノトンボソウ】と思われるのを発見。どう見てもタカネサギソウでもないですね。葉は根本の2~3枚が大きく、上にいくにつれ小さくなります。形は長楕円形で互生してます。でもこんなに葉をつけてるのは見たことないですね。


 出発から1時間17分かかって大倉乗越着。長助池を俯瞰できます。ここで同じテン場にいた人と遭遇。もう妙高山頂を踏んで戻ってきたらしい。ありえない速さです。


 大倉乗越から見た妙高山。一旦コルへ下ります。



 トラバース道は広範囲で崩落してました。


 左上;ノウゴウイチゴ 右上;アカバナ(花色は薄紫色ですが)


 左上;ハクサンオミナエシ(別名コキンレイカ) 右上;ハクサンシャジン(タカネツリガネニンジン)


 雪渓出現。アイゼンは必要ありません。


 長助池と妙高山頂との分岐。ここの標高が2,040mなので約400mを直登で登り返すことになります。



 マラソンの川内選手が下りてきました。心肺機能強化と体幹やバランス感覚を鍛えるためにトレランを取り入れてるそうです。トレラン人口が増えるにつれタイム優先という競技の性格上、これまでの「登り優先」というルールが崩れつつあり、トレッカーやクライマーにとっては必ずしもウエルカムではない状況が生じております。日本だからこそ共存共栄できてるわけで、他国ではそうはいかないような気がします。


 ハクサンシャジンが盛りで、急登の疲れを癒してくれました。標高が上がるにつれダケカンバだらけに。


 わずか1kmに1時間半もかかってしまいました。
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妙高山・火打山テント泊山行(2)

2015年08月07日 | 新潟・福島

 左上;オトギリソウと光沢のある細葉はヤマハハコのツボミ。右上;ツツジ科イチヤクソウ属のマルバノイチヤクソウかコバノイチヤクソウ。この二つは似すぎていて判断がつきかねます。もうすぐ高谷池ヒュッテという辺りで、わりと群生してました。


 左上;コオニユリとクルマユリも似ていて分かりませんね。右上;オオバミゾホオズキ。オオバって途中まで検索しててSKE大場美奈が出てきたりすると、そっち見ちゃうことってありませんか。ほとんどグラビアですからね。


 左上;マルバスミレ。右上;ナンブタカネアザミ。


 約4時間かかって高谷池ヒュッテ着。テン場使用料410円を支払い、黄色いプラカードを受け取り。忘れないうちに妙高・火打の山バッヂ(それぞれ600円)も購入。


 テン場には3番目着でしたから、いい場所が取れました。右上は張ってあった女性単独行者ので私と同型のトレッカライズ。



 撤収時に撮ったもの。結露で濡れているので、フライシートを剥がして乾かしました。トレッカライズ1は、2人用なので1人だと十分な広さです。別売のグランドシートを付けて5万円でした。ペグ打ちには百均のゴム&プラハンマー。石で打つとペグに傷がつきますので。ペグは全部打たないで石で代用します。ロープはポールの延長線上にくるのが理想ですが、場所が狭いとそうも言ってられません。


 一見美味しそうな水ですが、池塘から流れ出てきてるもので、消毒されてません。煮沸してください、とのことでしたが飲むとしたら携帯浄水器も必要でしょうね。それと温いので、飲み物を冷やそうとしてもムダです。テン場には7月20日ころまで残雪があったそうなので、雪に埋めて缶ビールを冷やすことができたと思います。


 左上;ハクサンコザクラ 右上;マルバダケブキ


 ハナニガナとミヤマアキノキリンソウも色鮮やかでした。


 左上;ヨツバシオガマ 右上;ウサギギク


 左上;テン場から見える池塘群。右上;火打と妙高の分岐。


 概ね快晴でしたが、時折ガスってきたりしました。


 左上;ヤマハハコ 右上;トモエシオガマ


 左上;ウメバチソウ 右上;ヒトツバヨモギ



 茶臼山を下ったところの風景。黒沢池と外輪山越しに妙高山の頭が見えてました。
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妙高山・火打山テント泊山行(1)

2015年08月05日 | 新潟・福島


 妙高山・火打山へ登ってきました。妙高野尻バイパスから新潟県道39号線(妙高高原線)を九十九折に15kmほど進むんですが、道路が狭いのに大型車も来ますので結構大変でした。道中猿も見ました。日中は気温が35度もあったんですが、標高を上げるにつれガスがかかってくるのは高原ならでは。行程は笹ヶ峰4:30発~十二曲~富士見平~高谷池ヒュッテ8:30着。テント設営後、60Lはテントにデポしサブザックで高谷池ヒュッテ10:00発~茶臼山~黒沢池ヒュッテ10:47~大倉乗越11:17~大倉・長助池分岐12:00~妙高山北峰13:38~妙高大神14:00~高谷池テン場17:30。結局11時間半歩いてました。水場もないので、料理用の水を含めて6リッター(アルコール1L含む)を担ぎ上げ。暑い日でしたので、これでもギリギリでした。


 キャンプ場の方の駐車場は金曜の夜時点ではわりと空いてたんですが、日曜山から下りてきたらほぼ満車状態でした。


 7/31は、満月が月に2回あるというブルームーン。月が青いわけではありませんが、朝方まで明るくトイレに行くにもヘッデンが必要ありませんでした。実は2時ころトイレへ行った際、星にしては明るく大きすぎるなと思ったら、左右に揺れてたUFOでした。(右上画像は月)



 1時間ほど歩くと橋を渡ることになるんですが、見応えのある渓流でした。


 十二曲りまでは、長い木道が続きいささかウンザリでした。


 白やピンクのカニコウモリが沢山咲いてました。キレイな花だね、と言ってたオバサンにも花の名前を教えてあげました。葉の形が蟹の甲羅、あるいはコウモリの羽に似てることが由来と余計な薀蓄を添えて。


 左上;トリアシショウマ 右上;花の付き方がちょっと違うような気もしますが、シロバナシモツケだと思います。



 十二曲りを過ぎるとゴロ石続きで歩きにくかったです。ゴーロが好きな人っているんでしょうか?


 ツルリンドウとギンリョウソウ。


 ゴゼンタチバナとマイヅルソウもまだ咲いてました。


 左上;ヤグルマソウの花。右上;山頂までの標柱。


 富士見平の分岐。


 分岐から25分ほど登ったところで、右から火打山、影火打、焼山。
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磐梯山八方台口(2)

2014年10月22日 | 新潟・福島


 弘法清水には、鐘、清水、弘法大師の像。


 岡部小屋と弘法清水小屋は営業してませんでした。どうやら土日営業みたいです。そのため山バッヂは買えませんでした。ここでツアーガイドが「はい、ここでトイレ休憩です」と叫んでました。笑っちゃいますね。下調べしてないんですかね。トイレはないですよ。代わりに携帯トイレを使うことになってるんです。早池峰も携帯トイレなんですが、どちらの山も登山者が多いですから、富士山とか北アルプスのように水洗を設置してくれたらありがたいんですけど。


 山頂には2時間26分かかりました。磐梯山は「いわはしやま」といって天に掛かる岩の梯子の意味だと、とあるブログに書いてありました。梯は「かけはし」と読みますし、梯子(はしご)といった使い方もしますものね。


 山頂にも岡部小屋がありました。山頂の標柱は、磐梯明神の一段下になってました。独立峰がゆえ風が強いためでしょう。この日も身をかがめてないと飛ばされそうでした。岩手山なんかも独立峰なので山頂付近は強風が吹いてます。


 お花畑方面へ行ってみると、ドウダンツツジやノウゴウイチゴの葉も赤くなってました。


 お花畑と思われる場所に着きますと、ここも風が強く即退散。木々はブナからダケカンバに代わってました。


 下山時には段々晴れてきて猪苗代湖も見えました。


 ズームしてますが、火口壁の向こうに銅沼(あかぬま)が見えてます。


 徐々に草木が生えてくるものなんですね。中腹のブナにはほとんどコケが生えてました。




 登山口には携帯トイレの回収ボックスが設置されてます。ピストンで標準CT4時間のところ、4時間半かかりました。団体の通過待ちとかお花畑にも寄りましたし、中の湯や山小屋のところでも時間を使いましたからね。


 八方台駐車場前の紅葉。すっかり青空が出て、まだ盛りであることに気付かされました。

 いつの日にかリベンジでまた登るとしても、山バッヂはやはり持っておきたいので送ってもらいました。600円でした。
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