土日は忙しくて、今週の授業の準備が全くできなかった。
GW過ぎるまでは、ゴタゴタしてるから仕方ないのですが、う~ん。
さて読書は、中島京子「冠・婚・葬・祭」(筑摩書房)と
池澤夏樹「きみのためのバラ」(新潮社)を取りあえず読了。
後者は8作入りの短編集。
可も不可もなく、おもしろいもおもしろくないもなく、感想はなし。
海外が好き、外国が好き、南国が好きで、池澤夏樹が好きなら読むべし。
そうでない人は…。
どちらかというと、小説より評論文のような
池澤夏樹「母なる自然のおっぱい」(新潮文庫)の方がおもしろい。
(人間圏を含めての生物圏と地球圏ってこと何だろうけど)
自然と人間に関するもので、国語の教科書にでも載ってそうなのが多い。
幾分説教くさくもないですが、この手の話題を客観的に見るという視点は、
如何にムズカシくビミョーであるかを感じる一冊である。
大学時代に読んでいたら、たぶんある種の啓発を受けていたかもしれないけど、
今更遅いです、たぶん。
読むものが無くて図書館で手に取った
テッド・チャン「あなたの人生の物語」(ハヤカワSF文庫)。
イーガンすら全く読んでいないのに、大丈夫かなと思いつつ、
【90年代SF】なんてあってないようなもんだからと
今更ながら借りて来ました。
絶対に万人に受けることはない、ということを念頭に置きつつ
SFのジャンル崩壊を感じてやまない今日この頃。
想像による創造。
果たして世界はいかにして誰に微笑むのか。
空に雲が架かる高度。
そこから見える青空は、昼の世界に咲く青いバラのよう。
その価値は、万人に等しく与えられるだろう。
見えない風とともに。