有吉佐和子「私は忘れない」(新潮文庫)を読了。
硫黄島の近くの黒島(鹿児島県)での島の生活と辺境教育を扱った小説。
著者の初の新聞小説でもあるそうです。(映画化もされたようです)
実は黒島という場所は前から知っていたのですが、
小説(1960年代)の背景となる島の様子は中々衝撃的です。
現在は、観光によって生活の様子は変わったのでしょうが、
岩がゴツゴツとした断崖に囲まれた島という感じは変わらないのでしょう。
いつか南に浮かぶ島々には行ってみたいという願望はあるのですが、
実行には至らないのです。
有吉佐和子「日本の島々、昔と今。」(岩波文庫)もおすすめです。