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アンブロークンアロー、読了

2009-07-25 | 読書【SF】

さて久々のSFである神林長平「アンブロークンアロー」(早川書房)を読了。

前作「グッドラック」(早川書房)からいったい何年経ったのかも不明な、

数年前からSFマガジンに連載されていた、戦闘妖精・雪風シリーズ第3作。

そう言えば、その間にアニメ・マンガ化されていたようですが(私は完全無視)

デビュー30周年記念作品第一弾だそうな。








<感想>


前作「グッドラック」のクライマックスの続きではなく、手紙からスタートです。

前半は、捏ね繰り回し過ぎてかなり小説的に読むのがツライです。

あとここがポイントではあるのですが、零が出てこない。

中盤以降は前半の捏ね繰り回しや読むのがツライ理由が判明するあたりから

本作で何がイイたいのか漸く見えてきます。

(つまり、必ず2度は読まないと分からないよということです。)

(余裕がある人は「フムン」の数を数えてみましょう。)

ただ最後は、タイトル通りから予想されるようなクライマックスに着地する。




このシリーズ、そもそも敵である「ジャム」の存在が何であるかを

作者が物語の中で登場人物といっしょになって考えているという、内部構造なので、

あと何十年かかっても終わるような話ではないのです。



ああ、でも、30年で3作なんて、いくらなんでもあんまりだ。