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月が遅く昇る夜

2006-10-09 | 読書【未カテゴライズ】
 今日は図書館で、梶尾真治『精霊探偵』(新潮社)を借りてくる。ついでに生物関係の本、植物と動物の寿命の違いとか、渡り鳥を衛星で追跡した奴とか、文化鳥類学が~、といった本も借りてくる。あと本屋で中谷美紀『インド旅行記2 南インド編』(幻冬舎文庫)を購入。思った以上に薄くてペラペラ、3巻以降だいじょうぶなのでしょうか…。

 夕方、何となく本棚から取り出した三田誠広『いちご同盟』(集英社文庫)を読む。3回目か4回目だったのですが、徹也の「百で生きろ」の一言が心に残ります。国語の教科書では、カツ丼と相撲のところだけのいいとこどりの内容だったのを覚えています。死と中学生というテーマの下、上辺だけではない友人の「死」という現実に、高校受験、親や友達の人生観を織り交ぜてあり、細部を読めば読むほど、この3部作の根底に流れる「ひとあるいはその世代の挫折と抵抗」が見えて来ます。

 最近、青春直球ものばかり読んでいたので、この辺で別の路線に乗り換えるつもりで、『精霊探偵』を借りてきました。正直、去年の『波に座る男たち』(講談社)も未読のまま本棚に眠っているので、読めるかどうか分かりません。『黄泉かえり』(新潮社)以降、徳間デュエル文庫(だったかな?)のエマノンシリーズとかまともに買っても読んでいないのです。たぶん、私の中のイメージの問題としか答えようがないというか、単におもしろくなくなったと言ってしまえばそれまでなのですが…。

 話は全然変わって、今度、TAで1年生に『重力』について教えないといけなくなった。といっても万有引力の法則から地球の密度を求めるだけなんですけど。重力加速度gが求まれば、地球の密度が分かるという事を理解させろ、という指令なんです。万有引力の法則は、F=GmM/R**2。Rは地球半径、Mは地球の質量。そもそも力は、F=mgなので、M=g*R**2/Gを解けば、地球の質量が出ます。これを地球の体積V=4πR**3/3で割ればρ=M/V、地球の密度が求まります。簡単。すげー簡単。でも、ケプラーの第3法則から話をしないといけないと言われたので、ちょっと『ファインマン物理学 Ⅰ力学』(岩波書店)などで復習。地球の質量を求めるのが問題なんでしょうか?