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ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUC ザクⅡ改(その9)

2008年06月06日 | 現在製作中
 接着剤の乾燥待ち中の脚は、念のためもう少し放置しておこうと思っています。その間に出来る作業というと、もうマシンガンの組み立てぐらいしか残っていません。ちょっと前までは複数のネタを混ぜて作っていたのに、このHGUCザクⅡ改では他のキットには目もくれずここまで来ています。なんだかんだいいつつ、かなり気に入ってるんですよ、このキット。

 MMP-80前期型マシンガンは左右貼り合わせ式の本体にセンサー、銃口、グレネードランチャー、弾倉のパーツを取り付ける6パーツ構成です。グレネードランチャー取り付け部は、グレネードを取り付けなくても見栄えするよう、取り付けピンの形状が工夫されています。

 ところでこのマシンガンですが、設定画を初めて見た時「なんでドラムマガジンじゃないねん!?」と思いました。ザクのマシンガンというと円盤状の弾倉というのが小学生の頃から刷り込まれていましたから、かなりの衝撃を受けました。ザクFZのデザインって、このマシンガン以外にも支柱の無いモノアイスリットやランドセルに3基並んだスラスターノズル、どちらかというとザクⅢのような胸部などなど、ザクⅡの基本的なラインからわざと外したようなデザインになっていますねぇ。後のザクⅢやギラ・ドーガにつながるデザインを目指したのかもしれません(他にもガンダムNT-1→ニューガンダム、ジム・スナイパーⅡ→ネモ、ゲルググイェーガー→ガルバルディβ、リックドムⅡ→ドライセン、ハイゴッグ→カプールなど、発展の流れが感じられるようなデザインになっていますからねぇ)。


 センサーの部分には「Hアイズ ミニ」の1.5ミリを貼り付けてあります。サイズが小さいので、裏面にラピーテープを貼る代わりにガンダムマーカー「メッキシルバー」を塗ってあります。モノアイよりも光ってしまうと気まずいですし…(笑)。 
 銃口はキットのままでもちゃんと開口されています。

 このマシンガンは「ガンダム0083」以降、「MMP-80前期型」と呼ばれるようになりました。「0083」には「MMP-80後期型」が登場するのですが、デザインはともかくサイズがかなり違うような気がします(銃身部のデザインの違いを差し引いても)。両者が同じ口径の銃とはとても思えないぐらい…(汗:口径と銃のサイズはあまり関係ないのかもしれませんが)。
 MMP-80前期型には120ミリ口径説と90ミリ口径説がありますが、サイズを考えると120ミリ口径の方がしっくり来るなぁと思います(あくまでイメージ的なものですが)。現実の銃でも同じ銘柄で口径が違うものもありますので、「前期型=120ミリ」「後期型=90ミリ」というのもアリだと思うのですが…。


 *HKRさん:>昨日のはまだです ←うう、ごめんなさいっ(汗)。
 カッコ良いっす! 股間ブロックは下方向に延長してあります? スゴく落ち着きのあるプロポーションになっていると思うんですが…(腰高な印象にならないようにするためには、股間ブロックの上下高さは重要だと思います)。
 Bタイプ頭部は筆者ももう少し低い方が好みです。

 *daiさん:こちらこそありがとうございます♪ B型ヘッドはモノアイシールドの取り付けでかなりてこずりましたが、おかげさまでなんとかなりました。バーニア類の部分塗装は面倒くさいですが、頑張ってくださいね!

 *コジロウさん:ありがとうございます! 最後の写真は画像加工無しであそこまで光ってくれた奇跡の一枚なんです♪
 Vガン武器セットの手首は良いものですね。筆者もVガンリーオーで使っています。1/144サンドロックやヘビーアームズは他の3体と頭身が違うのが難点ですねぇ(特にサンドロック)。う~、なんかヘビーアームズ作りたくなってきました(笑)。

HGUC ザクⅡ改(その8)

2008年06月05日 | 現在製作中
 脚が接着剤の乾燥待ち中ですので、その間にBタイプの頭部を作ることにしました。Bタイプの頭部はギラ・ドーガの先祖のような、旧ドイツ軍のフリッツヘルメットを模した形状になっています。通常タイプとは大幅に形状が異なりますが、パーツ構成はほぼ同じです。 

 モノアイの可動ギミックを仕込む作業は過去記事「HGUC ザクⅡ改(その2)」および「その3」と同じですので、そちらもお読みいただければさいわいです。通常型頭部ですでに同じ作業をやっているため、こちらはすんなり出来ました。ところが…

 フリッツヘルメット状の頭部上半分パーツは通常型頭部上半分パーツに比べて深さがあるため、ビニール製モノアイシールドは余裕で入ると思っていたのですが、なかなかうまく入りません(汗)。キット付属のシールよりも上側と下側を約0.5ミリだけ広げたサイズにしたら、ようやく入ってくれました。

 通常型頭部との比較。「その3」の記事に読者さんからいただいたコメントにあるとおり、Bタイプの頭部はヘルメットに収まった形状になっているため、通常型よりも小顔になっています(横幅が狭いです)。幅が狭い分、モノアイシールドのカーブがきつくなっているため、ビニールフィルムが入りにくかったのかもしれません。
 ビニールが入ったのは良いのですが、通常型頭部に比べるとヘルメット内部容積に余裕があるため、ビニールが落ち着かない(浮いてきて目尻の下にすき間ができる)ことが多いです。その場合は頭部インナーパーツ(A8)をいったん外しかけて戻すと、頭部下半分パーツ(B29)とA8とでビニールを挟み込んで固定できるようです。

 完成したBタイプ頭部。通常型よりもひさしの部分が長いので、モノアイがあまり光ってくれません(汗)。

 今回はモノアイと頭部インナーパーツとの干渉が無いように気を付けて作業したため、可動に支障はありませんでした。モノアイは正面よりも左右どちらかに振っておいた方が光が反射してよく光ってくれると思いますよ♪


 *Zくろばさん:Vガンダムの変形についてはコジロウさんのおっしゃる通り「角川書店 100%コレクション機動戦士Vガンダム vol.1&2」がおそらくベストの資料だと思います。あと、こちらのサイトさんが3DCGモデルで変形プロセスを再現されています。あとの資料としてはTV第1話をじっくり観るのがよろしいかと…。

 *コジロウさん:フォローありがとうございます。m(- -)m とても助かりました。
 Vガンシリーズ~1/144エンドレスワルツシリーズのポリ手首って難儀でしたねぇ(汗)。メタルプライマー塗ってからラッカーで塗ってもハゲますし…。

 *Jさん:人型であるモビルスーツにとって、手指の表情は全体の印象を左右するほど重要だと思います。モノアイMSなら視線の移動がありますが、連邦系などツインアイやゴーグルアイの機体なら目つきなどの芝居ができませんから、なおさら…。

 *HKRさん:ウホ♪ 塗装直前の状態を見ると燃えますねぇ! 肩軸の移動が効いていますね。塗装後の状態が楽しみです♪ ライデンの肩ビーム砲は残念ですが、複雑なギミックですから仕方がないですねぇ。 


HGUC ザクⅡ改(その7.5)

2008年06月03日 | 現在製作中
 タイトルには「その7.5」と書きましたが、正確には5月31日の記事「その5.5」の続きですので、「その5.8」ぐらいの内容になりますが…(汗)。 
 今回は左の握り拳をガッチリと握った状態にする改造です。前にも書きましたが、作業的にはザクⅠスナイパーの記事とかなり重複していますので、そちらも合わせてお読みいただければより分かりやすいかと思います。


 人差し指~小指の先端部とつながった状態の親指をエッチングノコギリで切り離し、切断面をヤスリと耐水ペーパーで整えます。指先の形状は右の銃持ち手や左の平手の親指を参考にします。
 指先にはパッド状の部分をランナーから削り出して接着し、復元しておきました。


 親指を切り離す時に、人差し指の先端部がどうしても欠けてしまいます。中途半端に残っている部分にランナーの小片を接着して復元するよりも、指の第1関節から先をランナーから削り出して新造した方が早くてキレイだと思います。ザクⅠスナイパーの時は接着には瞬間接着剤を使用しましたが、今回はリモネン系の流し込みタイプ接着剤を使用しました。多少強引に接着してもなんとかなってくれるのがありがたいです。


 指先を復元した親指および人差し指~小指の先端を手の甲側のパーツに取り付けた状態です。接着剤が乾いたらパーティングラインや仕上げの荒い部分を処理します(接着剤の待ち時間が要るので、やっぱり瞬間接着剤を使った方が良かったかも…:汗)。
 


 手指の接着剤の乾燥待ちの間に、これまた接着剤の乾燥待ち中の脚を胴体に組み込んで撮影してみました。だんだんキットのプロポーションに目が慣れてきたのか、「設定画のイメージと比べるとぜんぜん違うけど、これはこれで…」と思うようになってきました。慣れって恐いですねぇ…。


 *びといんさん:確か筆者の手元にはザクⅠスナイパーの改修済み握り拳があるはずなのですが、現在ザクスナ本体とともに行方不明なんです。発見したら使うかもしれませんねぇ(色についてはガンダムマーカー「ガンダムメカグレー」でなんとかなりそうです)。それにしてもどこに行った、ザクⅠスナイパー!?

 *コジロウさん:筆者もあのタイプの可動指は好きなんですが、なぜか姿を消してしまいましたねぇ。昔のMGキットみたいに固定指と併用する形で復活してくれたらなぁと思うのですが…。

HGUC ザクⅡ改(その7)

2008年06月02日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改の製作も後半に差し掛かってきました。大きな武器とか背負い物が無い分、楽で良いです♪

 太ももの装甲は前後分割です。

 (*写真のパーツは部分塗装してあります)すね装甲も前後分割になっています。ふくらはぎのスラスターノズルはすね内部のフレームに一体成型されています。

 太ももとすねは「接着→合わせ目消し」が必要ですので可動範囲などの検証は後回しにして、接着剤が乾くまでの間にできることをやってしまいます。

  

 銃持ち手とヒートホーク持ち手を兼ねる(?)右手です。銃持ち手の状態を優先したために、人差し指が思いっきりカギ状になっています。これではヒートホークを持たせてもサマにならないので、なんとかしたいところです。
 前にも書きましたが、細くて小さい印象の前腕に比べると、手はかなり大きいです。エッチングノコギリで指や手のひらをいったん切断して、長さを詰めて再接着するなりして小型化したいところですが、それをやってしまうとマシンガンのグリップまで加工しなければならなくなってしまうため断念しました。
 
 とりあえず自己主張の強すぎる人差し指だけエッチングノコギリで根元から切断し、角度を変えて再接着しました。この作業についてはHGUCシャア専用ゲルググの記事も参考にしていただければさいわいです。

 ヒートホークを持たせてみました。キットのままよりも多少マシになった、かな…? コストなどの面で仕方なかったのかもしれませんが、やっぱり右の握り拳も付けておいてほしかったなぁと思います。


 左の平手は親指がグワッと開いていて、まるで恐竜のイグアノドンの手のようです(当ブログの最初の製作ネタ「HGUCパワードGM」の時も「あんたはイグアノドンか!?」と書いたのを思い出しました。懐かしい…)。
 親指だけでなく、全体的に手が大きく見えるポーズになっていますので、親指と薬指と小指をエッチングノコギリで切断し、角度を変えて再接着しました。接着する時には流し込みタイプの接着剤を使うと作業しやすいです(削って角度を変えた指と手のひらとの間にすき間ができても接着剤が良い感じに埋めてくれます)。

 指のポーズ変更により微妙に小さくなったような気もしますが、あんまり変わらないかも(汗)。

 次回は左握り拳の続きです。


 *ここで臨時ニュースです。ホビーショップ ミドリホームページにてバンダイホビー事業部さんの7月~8月のラインナップが出ています。先日のホビーショーでは発表されていなかったアイテムがありますよ!

 コーラサワーファン待望のAEUイナクト「模擬戦なんだよぉ~!」デモカラーや緑色のHGUCリックドムⅡ(店長&エプロンさんから話を聞いた時は我が耳を疑いましたよ)、1/12ビームサーベル(!?)、BB戦士のガンダムエクシア(なんと胸のGNドライヴの色が変わるトランザムモード再現ギミック付き!)などなど、驚きのラインナップですよ♪ こんな隠し球があったなんて、ずるいぞバンダイさん!(笑&うれしい悲鳴)

 
 *昨日の記事にUNKNOWNさんからアドバイスのコメントをいただきました。
 >ガンダムマーカー等を使い同系統の色をあらした面に塗り30秒程経ったらティッシュ等でふき取って←30秒程経ったらというのが勝利のカギのようですねぇ! さっそく試してみます。アドバイスありがとうございます♪ 

HGUC ザクⅡ改(その6)

2008年06月01日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改は出渕裕氏による設定画や劇中のイメージとは大幅に異なるプロポーション(むしろMGザクver2.0に近いと思います)であるため、評判はあまり良くありません(モノアイが固定式であることもその一因であるとは思いますが)。ファンの多い機体なら、なおさら劇中あるいは設定画のイメージを尊重すべきだと思うのですが…。
 しかし、優れた部分も数多く持ったキットでもあります。今回はその優れた部分の一つ、足です。


 片方の足で10パーツもあります。1/144スケールのザク系MSとは思えない充実っぷりです♪ ひと昔前の傑作キット「HGグフカスタム」では3パーツで構成されていた部分です(デザインの違いはありますが)。
 おかげで可動も色分けも従来の1/144ザク系キットとは大きく異なります。
 それにしてもやっぱりサイズが小さいですねぇ(汗)。


 ザク系MSの足首の可動範囲を狭くしている原因である足の甲のパーツは、設定カラーの再現のためだけの別パーツ化ではなく、可動範囲を確保するために可動するようになっています。このパーツだけ独立可動するのではなく、足首関節ブロックに固定された状態で、足首関節の動きによって向きを変えるようになっています。1/144キットでは初のギミックです。従来ならユーザーが手を加えていた部分が製品の段階でギミック化されているというのは非常にありがたいですねぇ。



 色分けも可動も本当に良くできています。HGUCでF2ザクがキット化されるなら、ぜひ同様の機構を盛り込んでほしいなぁと思います。これでプロポーションが設定画または劇中のイメージに近ければ、もっと評価が上がるのにと思うと実にもったいないです。

 次はひざ関節です。

 ひざ関節は2重関節になっています。旧キットでは下側のみ可動でしたが、今回は上側の可動部はダミーではありません。
 下側関節のポリキャップの軸が若干ユルいような気がしますので、ポリ軸にごく少量の瞬間接着剤を塗ってからひざ関節パーツに組み立てると、接着剤が乾いた後でちょうど良い固さの可動になるのではと思います(筆者は忘れていましたが…)。
 旧キットではひざアーマーはすね装甲に一体成型されていましたが、今回は別パーツ化され、ひざ関節に取り付けるようになっています。MGクラスのキットのような「連動可動」ではありませんが、連動可動っぽい雰囲気を味わえます♪


 ひざの裏側の合わせ目部分には段差ができますので、丁寧に合わせ目消しをしてやる必要があります。筆者は装甲の合わせ目は消しても関節部の合わせ目を消さないことがけっこう多いですが、今回はさすがに段差が目立つので消しました。
 
 今日は両脚の全パーツのゲート処理をしたため、かなり時間を食ってしまいました。続きは明日…。

 
 *びといんさん・コジロウさん:「おたすけグッズ」懐かしいですよねぇ♪ 「ご可動さま」やラーク(現・ウェーブ)のポリキャップが発売される前は、キットを一つつぶしてポリキャップを確保していたことを考えると夢のような商品でしたねぇ。

 miffyさん:はじめまして! コメントありがとうございます。 息子さんに喜んでいただけて、とてもうれしいです。息子さんによろしくお伝えくださいね♪
 今後もよろしくお願いします!

 Zくろばさん:何を隠そう、Zくろばさんがご覧になった「てっちゃん」を数日前に筆者が「どれにしよう…?」と見比べていたんですよ(笑)。Vダッシュガンダム、入手できて良かったですね♪ オーバーハングキャノン⇔コアブースターのギミックが良くできているキットですから、ノーマルに比べるとお得感が高いですからね♪
 それにしても、意外と近くにお住まいなのでビックリです。お会いできるチャンスもあるかもしれませんねぇ。



HGUC ザクⅡ改(その5.5)

2008年05月31日 | 現在製作中
 ヒケ対策の実験が失敗に終わる少し前の話です。
 HGUCザクⅡ改の腕を組んでみて「やっぱり手が大きいなぁ(汗)」と思い、なんとか小型化しようと思いました。参考のために用意したのがこれです。↓

 昔懐かし(15年ほど前でしょうか)コトブキヤさんの「おたすけグッズ てっちゃん」です。「おたすけグッズ」シリーズは現在の「モデリングサポートグッズ」の前身で、写真のメタル製ハンドセット「てっちゃん」、プラ製プロペラントタンク「たっくん」、プラ製バーニアノズル「ばにいちゃん」、ポリキャップ「ご可動さま」など、ユニークな商品名が楽しいシリーズでした。


 「てっちゃん」はホワイトメタル製のキャラクタープラモ用手首なんですが、写真の「剣が握れるタイプ」の他に「握り拳タイプ」や「銃が握れるタイプ」などがあります。それぞれの手のポーズに対し丸指タイプと角指タイプが存在し、出渕裕氏デザインのモビルスーツの手を意識したデザインとなっています。
 他にも小型モビルスーツ用の小さいサイズのものや「機動武闘伝Gガンダム」対応の「ファイティングてっちゃん」もありました。「ハイディテールマニピュレーター」と違い、300円という低価格なのが良かったんです。

 さて、その「てっちゃん」ですが…

 あれっ? 意外と大きいです。1/144スケールの「逆襲のシャア」登場MSにはちょうど良いサイズなのかもしれません。もっと昔に発売されていた「てっちゃん」の初代モデルは1/144ザクFZにちょうど良いサイズだったのですが…。

 もともと現在入手困難の「てっちゃん」を使用するのは当ブログ的に反則と思っていたので、やっぱりキットのパーツを加工して小型化することにしました。
 手の甲の長さを切り詰める方向で…と思ったのですが、手のパーツをよく見てみるとマシンガンのグリップを持つ右手を小型化するのはかなり難しいことが分かりました(汗)。左の握り拳や平手の小型化に成功しても、右手が大きいままではマズいなぁと…。
 仕方が無いので、それぞれの手指のポーズを変更して、手が小さくなったように見せることにしました。

 まずは左の握り拳から。ザクⅠスナイパーの時とほぼ同じ作業ですので、詳しくはそちらをお読みいただければさいわいです。
 

 ここまで加工した翌日に、昨日の記事に書いたヒケに気が付きました(汗)。「うわ、のんびり手首をいじっている場合じゃなくなってきた!」
 脚周りは接着→合わせ目消しの必要な部分が多いですからねぇ…。というわけで、手の小型化はいったん中断です(汗)。


 *昨日の記事には読者の皆様からたくさんのアドバイスのコメントをいただきました♪ 失敗談や今後の対策についてコメントをいただけるというのはやっぱりうれしいです。ブログやっていて良かったなぁと思います。

 不知火アスカさん・コジロウさん:実は接着して写真を撮った後に急用が入り、固定しないまま乾燥させてしまったんです(汗)。やっぱり接着後の固定って大事ですねぇ。

 がんばさん:瞬着硬化スプレーはゼリー状瞬着にも有効なんですか♪ 筆者はゼリー状瞬着は好きなんですが、硬化に時間が掛かるのが難儀やなぁと思っていたんです。ありがとうございます!

 雷鳴さん・Unknownさん・のびさん・通りすがり774さん・通行人さん・POLさん・JIHさん:白化対策へのアドバイス、ありがとうございます! 予防する方法から発生後の処置まで、いろんな方法がありますねぇ。皆様から教えていただいた方法と筆者が使っている方法とを合わせて、それぞれの症状に応じた方法をまとめた記事を書きたいと思います。ありがとうございます!

 わっきいさん:せっかく買ったキットですから、できる限り丁寧に作りたいですよねぇ♪ それでいて早く完成させたいという気持ちもありますので、これからも丁寧かつ効率の良い方法を考えていきたいと思います。

 KENさん:セラムコートの色数の多さや価格にはとても魅力を感じていますが、塗膜の弱さがネックで「食い付きを良くするためのプライマーみたいなモノがあればなぁ…」と思っていたんです。まさかダイソーでそんな便利なモノが手に入るとは! さっそく探してみます。有力な情報、ありがとうございます!



HGUC ザクⅡ改(その5)

2008年05月29日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改の腕です。

 右腕の全パーツです…と思ったら、上腕の装甲パーツを置き忘れていました(汗)。このキットに使用されているポリキャップは新型のPC-132ではなく、おなじみのPC-123プラスです。


 左肩スパイクアーマーは真ん中のスパイクだけが別パーツになっています。合わせ目消しの作業中にスパイクの形がいびつになってしまうのを防ぐための配慮かと思われます。
 
 写真左:スパイクアーマーの頭部に近い側の裏面にはスナップフィットのはめ込みピン&ダボを隠すため(?)の仕切り板が付いています(写真では扇型に見える部分です)。先日、けいずさんからいただいたコメントによると、この板の部分を削り落とすとほんの少しだけ怒り肩にすることができるそうです。けいずさん、ありがとうございます♪
 写真右:設定画のスパイクアーマーはサザエの殻のような有機的な形状に描かれていますが、キットのものは他のザクキットとあまり変わらない形状でまとめられています。設定画に近付けるとなると、パテ類が必要になりそうですねぇ。あと、スパイクも設定画に近くするなら、5ミリプラ丸棒を鉛筆削りで削ってから先を丸めたものに交換すると良いのではと思います(ちょっと細いかも…)。


 右肩シールドの取り付けは旧キットでもボールジョイント式でしたが、HGUCでもそれを受け継いでいます。裏面のディテールと、単なるL字型ではない折れ角度が再現されているのがうれしいですねぇ。


 
 写真左:HGUC旧型ザク系キットではひじ関節はABS樹脂製2重関節でしたが、このキットではポリキャップ式に戻っています。独特のひじ関節のデザインを再現するためと思われますが、この構造により旧キットの前腕パーツとのミキシングが容易になっているそうです(ひざ関節から下の部分も旧キットのパーツと交換可能のようです。詳しくはびといんさんのブログの記事を見に行ってください。カッコ良いんですわ、これが!)。
 写真右:肩の四角いブロックにはポリキャップ隠しのカバーが付いています。HGUCザク系の伝統ですねぇ。
 

 ひじ関節の可動範囲は約90度。可動範囲自体は旧キットと大差ないですが、ポリキャップが丸見えでないのがありがたいです。


 前腕は設定画や旧キットと比べるとやっぱり細いです。「太さは同じでも、せめて前腕内側各部の比率が違えばもうちょっと太く見えただろうに…」と思って画像加工したのが右の写真ですが、この比率だと手首用のポリキャップがたぶん入らないでしょう(PC-132のものなら入ったかも:泣)。
 設定画や旧キットではひじ装甲から4本の小さなスパイクが生えているのですが、HGUCでは安全基準にクリアするためか、リベット状のモールドにアレンジされています。ランナーを鉛筆削りで削ったものを取り付けようかと思いましたが、8本も同じ長さに切りそろえるのは難しいなぁと思ったのでやめました(パーツに穴を開けて裏から接着すれば長さをそろえやすいのですが、すでに前腕は接着した後だったので…)。


 接着剤の乾燥待ち状態の腕をボディーに取り付けた状態です。設定画と比べるとやっぱり握り拳が大きいのが目立ちますねぇ(汗)。う~ん…。

HGUC ザクⅡ改(その4.5)

2008年05月27日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改の腰周りは、1/144スケールのキットとは思えない股関節のギミックが入っているだけでなく、他にもいろいろ書くことがありますので2回に分けさせていただきました。

 写真左:腰フロントアーマーは左右がつながった状態で成型されていますが、可動部中央のボールが2つつながったようになっている部分を切り離すと左右独立可動になります。このつながっている部分はタッチゲート式のゲートと似ているように見えますので、思わず手でポキッと折りたくなりますが、やめた方が良いです。意外と丈夫ですので、つながっている部分が折れる代わりに軸の部分が折れてしまう可能性があります。デザインナイフやエッチングノコギリで切り離すようにしましょう。
 写真右:左右独立可動になったフロントアーマー。つながっている部分を切り離すと可動がユルユルになってしまうと思ったのですが、意外と固めです。


 右腰のハンドグレネード(手榴弾)は旧キットでは1個ずつ別々になっていましたが、HGUCでは3個が一体で成型されています。1個1個別々に切り離してもラック(写真右側のパーツ)への取り付けには支障ないようですが、面倒くさいのでやめときました。


 右腰のグレネードラックと左腰のマガジンポーチ(予備弾倉入れ)は腰リアアーマーに取り付けることによって可動します。これは意外な方法ですねぇ♪ ちょっと可動がユルいような気もしますが、完成後も分解可能な部分ですので、後で気が向いたら調節しようと思っています。

 
 写真左:腰・斜め前から。顔のように見えますねぇ(笑)。
 写真右:斜め後ろから。リアアーマーの上の方にある穴はヒートホーク取り付け用の穴です。
 
 左右の腰の装備品が違うので、左右で見た目の印象がかなり異なります。ハンドグレネードはやっぱり1個ずつ切り離した方が見栄えするでしょうねぇ(汗)。


 
 腰まで完成した状態です。いろんな所で目にする評判の通り、設定画や劇中のイメージと比べるとかなり細いですねぇ。でもこれはこれでカッコ良いのではと思います。そういえば旧キット(HGUCと比べるとかなり太い、設定画に近いプロポーション)が発売された当時のホビージャパンの作例では、スリムにする方向での改修が行われていました。


 このキット最大のポイントは、ザク系キットとは思えないほどの可動を誇る腰周辺だと思います。ウエスト部分の可動軸をポリキャップから引き抜き気味にしてやると、腰をかがめることができます。

 腰の可動と腰のリアアーマーが内側に倒れ込む可動により、写真のように寝そべった状態も自然な感じになります。これで股関節の前方移動ギミックを使えば例のポーズも可能だと思うのですが、腕や脚がそろってからでないと詳細は分かりませんねぇ。


 *前回の記事に質問のコメントをいただきましたので…
 ジャアさん:腕や脚はかなり細くアレンジされています。好き嫌いの分かれるところですねぇ。実は旧キットのパーツに交換すれば手軽に腕や脚を太くできるようです。詳しくはびといんさんのブログ(5月22日の記事)を読んでくださいね。ただし、現在では旧キットの成型色が濃くなっているので、全塗装前提の作業になると思います。

 コジロウさん:股関節の軸は最近のキットとしてはかなり細い部類に入ると思います。ちょっと不安ですが、すぐにポッキリということはないのではと思います(汗)。

HGUC ザクⅡ改(その4)

2008年05月26日 | 現在製作中
 月刊ホビージャパン2008年7月号にて「第3回オラタコ選手権」の結果が発表されていますが、リンク先の「あに」さんがなんと金賞を受賞されました!(わ~パチパチ!)
 実物を間近で見る機会があったのですが、とにかく作り込みやウェザリング(特にサビの表現)がスゴい作品です! 詳しくはあにさんのブログやホビージャパン誌をご覧になってください。
 あにさん、受賞おめでとうございます!


 さて、HGUCザクⅡ改の続きです。このキットはパーツ分割による色分けがかなり充実していて、部分塗装で仕上げる場合はほとんど塗る場所が無いのですが、バーニアノズルの内側などの赤い部分は塗る必要があります(設定カラーにこだわらなければ別に塗らなくても良いのですが、各部に赤が入っていると良いアクセントになりますので…)。これから作る部分であるランドセルと腰周りに赤い部分が集中していますので、一気に塗ってしまうことにしました。
 
 HGUCニューガンダムのアポジモーター部分の下塗りにはガンダムマーカー「ガンダムシルバー」を使用しましたが、先日読者の方からいただいたアドバイスを元に「メッキシルバー」で下塗りしました。
 ガンダムシルバーだとややくすんだシルバーだったのですが、メッキシルバーはギラッとしたシルバーなので上塗りの発色にも期待が持てますねぇ♪ アドバイスのコメントをしてくださった方、ありがとうございます。m(- -)m


 赤い部分の塗装にはアサヒペン・カラーパレットマーカーの「ルビーレッド」を使用しました(いつもどおり、インクを塗料皿に少量出して筆で塗っています)。
 もともと隠ぺい力の強いカラーパレットですが、下塗りのメッキシルバーのおかげでキレイに発色してくれました♪ 「ルビーレッド」はバンダイさんの赤の成型色に似た色なのでオススメです。ツヤ消しですのでバーニアノズルの内側にはピッタリなんですよ。

 
 写真左:ランドセルは5パーツ構成です。ランドセルの上側がディテールや形状の再現のために分割されています。
 写真右:旧キットよりもややコンパクトになったような気がするランドセル。


 ランドセル側面に斜めに入った2本のリブは、巧みなパーツ分割により再現されています。その分、思わぬところにパーティングラインが入っているので注意が必要です。


 腰周りのパーツはこんな感じに分割されています。劇中で印象的な尻餅をついた(?)状態を再現するためのギミックが入っているため、他のザク系1/144キットに比べてパーツ数がやや多めです。初期のMGキットよりもスゴいパーツ構成かも…。


 
 写真左:腰フレーム内部には前方にスイング移動する股関節(可動部はポリキャップ式)、腰後ろアーマー可動用ポリキャップ、スタンド取り付け用ポリキャップが収まります。
 写真右:腰フレーム内部はパーツがギッシリです。

 
 写真左が股関節の通常のポジションで、右側が股関節を前方に移動した状態です。MGクラスのキットには似たようなギミックを持つものもありますが、1/144スケールのキットでこれをやってしまうところがスゴい! ギミック面は素晴らしいキットですよ!

 「このまま一気に腰完成まで…」と思ったのですが、予想以上に長くなりそうですので、続きは次回に…。

 

HGUC ザクⅡ改(その3.5)

2008年05月24日 | 現在製作中
 今日は短縮版でお送りします。

 前回の記事では触れませんでしたが、個人的に首の構造が気になっています。このキットの首は頭部インナーパーツ(A9)の裏側から突き出た短いパイプ状の出っ張りなんです。
 顔を上に向けると、やっぱり首の細さが気になってしまうので、手を加えることにしました。


 使用するのはコトブキヤさんの「丸ノズル」8ミリ径です。写真右側のように穴を開けて使用しますが、この穴はパーツA9の首パイプとピッタリのサイズにすると良いです。

 こんな感じにはめ込んで接着します。キットのままの首と比べると、かなり太い首になりました。


 太くなった首が入るスペースを確保するため、首元のパーツの開口部を直径約9ミリの円形に削り込みました。


 これで上を見上げた状態にしても首の細さが気になりません…と思ったのですが、ほとんど見えませんねぇ(汗)。


 後ろから見ると分かりやすいのですが、ランドセルを取り付けると首がほとんど隠れてしまうんですねぇ(汗)。

 やったわりにはほとんど見えない部分ですし、首の可動範囲も多少狭くなってしまったのであまり意味の無い作業のような気がしますが、こういう改造が好きなんですよ…(笑)。


 *オタッキーさんからのご質問、プロフィール欄の絵の件ですが…:筆者は記事内の解説用の図以外のイラスト的な絵に関しては、基本的に紙とペンで手描きしています。それをデジカメで撮影してパソコンに取り込み、線がゆがんだ部分をお絵かきソフトで修正したり(「目の位置がもうちょい低い方が良かったかな?」という場合の調整もできます)、絵のサイズや色合いを写真加工用のソフト(以前紹介した「Jtrim」)で調整したりしています。
 手描きの時点で「上手く描こう」と思わずに、気を楽にして描いた方が良いと思います。多少線がゆがんでも、後で修正できますからね♪
 

HGUC ザクⅡ改(その3)

2008年05月23日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改の胸部です。

 パーツ数はHGクラスのザク系キットとしてはかなり多く、13パーツあります。他のザク系MSよりも2色ほど色が多いカラーリングのためだと思いますが、このサイズでこのパーツ数だとなんかうれしいです。ちなみに旧キットでは6パーツでした。


 胸前面のパーツ裏側にはランドセル取り付け用のものとウエスト可動用の2つのポリキャップを取り付けます。斜めに成型された胸部パーツにポリキャップを組み込むのはなんとも不思議な感覚で、「え、これどうなってるん?」という感じです。ウエスト可動用ポリキャップの前後スイング可動部はややユルい気がしますので、ポリ軸周辺部に瞬間接着剤を少量流し込んで乾かし、キツめにしておきました。


 こちらは背中側です。旧キットでも肩付け根関節部はポリキャップによる前後スイングが可能でしたが、HGUCでは前後・上下へのスイング可動に進化しています。メカ色の関節パーツが付くようになったのもありがたいです。肩付け根関節部の動きは、ポリキャップが胸部に斜めに配置されているため、今までにない感覚の可動ぐあいになっています。先ほど「前後・上下へのスイング」と書きましたが、正確には「斜め上前方⇔斜め下後方・斜め下前方⇔斜め上後方」といった感じでしょうか?
 あと、首付け根のポリパーツの取り付け部がユルいような気がしますので、ウエストと同様に瞬間接着剤を少量流し込んでおけば良かったと後悔しています。


 胸部を横から見たところです。パーツを斜めに分割して合わせ目をエッジに持って来ることにより、広い面に合わせ目が入っている状態を避けることに成功しています。この凝った設計に敬意を表し、合わせ目は消さないでおきます(いえ、単なる手抜きです:笑)。
 旧キットではもう少し前後に長い造形だったような気がしますが、HGUCでは他のザク系MSとさほど変わらない、薄い胸板になっています。設定画のようにドッシリした旧キットに対し、HGUCでは他のザク系キットと並べた場合の違和感が少なくなるようにスリムな造形を目指したのかなぁと思います。旧キットの方が好みという方も多いでしょうねぇ。

 画像を加工して前後に長くしてみました。旧キットはこんな感じだったと思います。HGUCでは胸正面の傾斜もユルくなっていますねぇ。





 以前の記事にも書きましたが、胸部パーツの斜め分割のおかげで、旧キットでは再現されていなかった「出渕穴」のモールドが入っています。胸部上面の出渕穴は頭を取り付けるとほとんど隠れてしまうのですが、モールドが入っていること自体がうれしいですねぇ♪
 それにしても、色分けの充実度がスゴい! キットの成型色は製品表面のツヤのままだと抹茶系の和菓子のように見えて美味しそうですので、パーツ全面をスポンジヤスリで磨き、ツヤ消しにしてあります。


 頭部を取り付けて設定画風のアングルから見たところです。設定画と比べると頭部の厚みや胸部のボリュームが異なりますが、これはこれでカッコ良いと思います。首は前後にスイング可能ですが、いちばん後ろまでずらしておくと頭が小さく、胸が大きく見えますよ。

 
 腕や脚が付くとどうなるか、組んでみて実物を見てみないことには分かりませんが(「細い」という評判ですので…)、現時点では筆者好みのザクです♪


 *Zくろばさんからのご質問・頭部の厚みについて:頭部全体の厚みで測ると(残念ながらB24だけでは測っていません。申し訳ございません:汗)約10.8ミリで、HGUCグフよりも低いです。パーツの肉厚は厚めですので削り込みも可能ですが、設定画のイメージぐらいまで薄くしようと思うとパテによる裏打ちが必要と思われます。

 *Unknownさんからのご質問・Bタイプの頭部について:キッチリ測っていないためAタイプとの差がどれぐらいかは分かりませんが、なんとかモノアイ可動化はできそうです(かなりギリギリかも…:汗)。

 *わっきいさんからいただいたコメントの「横顔が『おじゃる丸』」を拝読して:確かに目の辺りから口まで「まったり」と滑らかにつながったラインがそっくりですねぇ(笑)。Bタイプの頭部だとヘルメットのスソがあの髪型に見えますし…。  


HGUC ザクⅡ改(その2.5)

2008年05月22日 | 現在製作中
 前回からの続きです。
 透明モノアイシールドを用意、頭部インナーパーツ(A9)の上半分を削り落としモノアイが入るスペースを確保、ヘルメット上側(B24)裏面に可動式モノアイを設置というところまで来たので、いよいよ組み立てと思ったのですが…
 
 組み立てがスムーズに進むようにモノアイシールドを両面テープでA9に仮止めしたのですが、この状態のままではヘルメットに入らないことが分かりました(汗)。
 A9はヘルメット内部にすき間無くピッタリはまるということを忘れていました(←オッサン、アホや…)。薄いビニール袋1枚も入らないぐらいピッタリなんですよ。

 この後、写真で赤く示した部分をデザインナイフでカンナ掛けし、ビニール袋が入るだけのすき間を確保しました。あと水色で示した部分を軽く削っておくと、径の大きいモノアイレンズを使用した際の干渉が減ります。


 また、モノアイシールドは両端をキット付属のシールと同じ長さにしておかないと、ヘルメット下側のパーツ(B25)と干渉することが分かりました(前回の写真と見比べてください)。


 各部の調整が終わったので、いよいよ組み立て!
 1.ヘルメット下側(B25)に頭部インナーパーツ(A9)を組み込む。
 2.ビニール製モノアイシールドの中央部をB25とA9の間に作ったすき間に差し込む。
 3.「2.」とヘルメット上側(A24)とをはめ合わせる(上の写真の状態です。モノアイシールドの位置を調整しながら…)。
 4.上下のヘルメットが完全に合わさると、モノアイスリットの目尻の下辺りでモノアイシールドにすき間が出来てしまう(汗)。
 5.A9をヘルメットからいったん抜きかけてからはめ直すと、目尻の下のすき間が無くなる。
 …という手順で組み立てると、モノアイシールドがなんとか頭部内部に収まってくれます。

 
 写真左:完成した頭部です。モノアイレンズは前もって用意していたものがキットのシール(ちょっと大きいような気が…)とあまり変わらない大きさだったので、Hアイズ2ミリ+丸ノズル3ミリで新調したものを使用しました。
 ところが出来上がってみると、長いクチバシに小さな目の組み合わせがまるで魚のカワハギ(特にウマヅラハギ)のような顔に見えてしまうので、結局頭部をいったん分解してレンズを交換しました。
 写真右:モノアイは頭部の裏側から爪楊枝を使って動かします。レンズを正面に向けるのが難しい以外はけっこう良い感じに動いてくれました。ただし、可動部に使ったパーツの径が小さいので、左右にレンズを振った場合の効果が分かりにくいのが残念…。はっきりと視線が動いているようにするためには、やはり可動軸をもう少し奥に設定して、径の大きい可動部を設けるのが良いと思います。

 

 レンズを前もって用意していたものに交換した状態です。カワハギっぽさがなくなったのは良いのですが、径が大きくなったためパーツA9と干渉してしまうようになり、可動性能は悪くなりました(汗)。可動モノアイにチャレンジしてみようという方は、パーツ同士の干渉が無いように充分仮組みして調整してくださいね。

 筆者のザクは仮組み&調整をあまりやらなかったので、モノアイレンズとモノアイシールドとのすき間がギリギリです(汗)。

 一時はどうなるかと思いましたが(途中で「こんな事になるんなら、Bタイプの頭部で練習してからにしておけば良かった」と思いましたから…)、なんとかなりました。かなり細かい作業になりますが、見栄えは確実に良くなる改造だと思います。でもBタイプの頭部にも同じ作業をするのはかなりイヤです…(汗)。   


HGUC ザクⅡ改(その2)

2008年05月21日 | 現在製作中
 HGUCザクⅡ改のモノアイ可動工作です。

 頭部は首との接続部とモノアイシールドが一体化したインナーパーツ(A9)にヘルメット下側(B25)とヘルメット上側(B24)をかぶせ、クチバシのダクト(B23)をはめ込むようになっています。
 モノアイはA9のモノアイシールド表面にシール(モノアイシールドの黒い面のシール+ピンクの丸シール)を貼って再現するのですが、横を向いた状態にするには丸シールを貼り直す必要があります(というか一度貼ると貼り直しは難しいので、結局は好みの位置で固定ということになるのでしょうけど…)。

 モノアイ可動化のための準備です。

 透明なモノアイシールドを再現するため、キットのランナーを包装しているビニール袋を使用します。ビニール袋は2種類ありますが、パリパリした透明度の高いものを使います。
 キットのモノアイシールドのシールを自分の手の甲などに貼ってはがし、粘着力を落してからビニール袋に軽く貼り付けます。シールの外形を参考に、ちょっと大きめに切り取ります。このあとシールをはがし、ビニールの表面に残った粘着材を指でぬぐって落とします。
 こうして出来たモノアイシールドですが、ややサイズが大きかったようです(汗)。結局作り直すことになりました。詳しくは後ほど…。

 
 写真左:頭部インナーパーツ・A9のモノアイシールド部分を削り落とします。写真はヘルメット上側との接続用ピンを切り落とした状態です(白くなっている部分)。
 写真右:ニッパー・デザインナイフ・ヤスリでA9の上半分をゴッソリと削り落とした状態です。パーツの中央に大きな丸穴がありますが、これは首のポリパーツを受ける部分です。この穴の前方にある仕切り板のような部分は後で取り付けるモノアイブロックと干渉しますので、低くなるよう削っておきます。どれぐらい削ったかは写真をよく見てください(分かりにくいですが…:汗)。
 
 *この後の作業で何度も頭部を組み立てたり分解したりしますので、各パーツのスナップフィットのピンまたはダボ穴は分解しやすいようにユルくしておきましょう(重要)。

 ヘルメット上側・B24の裏側には、モノアイ可動用の軸を取り付けるのにちょうど良い穴があります(上の写真左側で切り取ったピンをはめ込む部分)。この穴に直径3ミリのABS樹脂製ランナーを差し込み(ちょっとキツいのでランナーの先を少し細く削っておきます)、4ミリほどの長さの軸を作ります。
 この軸にコトブキヤさんの「モビルパイプ」4.5ミリ外径をはめ込んでモノアイの可動部にします。
 
 仮組みした頭部。右の写真の水色線で囲った部分がモビルパイプです。
 劇中の顔アップではモノアイシールド越しにモノアイレールや補助カメラなども見えるのが印象的なので、モノアイレールをもう少し大きめの円盤状パーツで再現したかったのですが、軸位置をもう少し奥に設置しないとパーツが入りきらないようです(入ったとしてもモノアイがあちこちに干渉して動かないのではないかと思います)。

 
 写真左:B24の裏側です。モビルパイプにモノアイレンズを取り付けた状態です。モビルパイプ側面のレンズを貼り付ける部分は削って平らにしておくと良いです。レンズがモノアイシールドと干渉するのも防げます。
 可動軸となるABSランナーはモビルパイプの長さと同じになるように切っておきました。
 写真右:モビルパイプの底面には切れ込みを2ヶ所入れておきました。モノアイを動かす時には、頭部の裏側からこの切れ込みに爪楊枝の先を引っ掛けて動かすようにするためです。切れ込みはもっと数が多い方が操作しやすいかもしれません。

 各パーツがそろったので、いよいよ頭部の最終組み立て! と思ったのですが…

 A9にビニール製モノアイシールドを両面テープで仮止めしてヘルメットに組み入れようとした時に、思わぬ苦戦を強いられるのでした。どうする、オッサン!?(次回に続く…)


 *一昨日の記事に読者の皆様からフォローのコメントをいただきました♪

 5月20日にコメントしてくださったUnknownさん:下塗りにメッキシルバー、このザクⅡ改のバーニアなどで試してみます。ありがとうございます。m(- -)m
 
 5月21日にコメントしてくださったUnknownさん(同じ方かも):説明書のイラストはユニオンフラッグなどと同じ方だったんですね♪ あと、コミック「ダブルフェイク」も同じく福地さんなんですね。バーニアの描き方などに見覚えがあったのですが、どなたか分からない状態だったんです。ありがとうございます。m(- -)m










 

HGUC ザクⅡ改(その1)

2008年05月20日 | 現在製作中
 久々の1/144スケール新作ザクキット、HGUCザクⅡ改の製作に入ります。とりあえずランナーを見ていくと…

 Aランナー。旧キットではコクピットハッチの赤や靴底およびランドセルのダークグレーは再現されていませんでしたが、今回はちゃんと色分けされています。つま先のミディアムブルー部分も分割されていますよ(!)。
 動力パイプの黄土色パーツはアサフレックス製かと思いましたが、どうやらスチロールプラ製のようです。


 Bランナー。すねと太ももは前後分割、頭部は上に積み上げていく方式の分割です。


 Cランナー。ABS樹脂製かと思いましたが、スチロールプラ製でした。ABS樹脂で成型された銃器類は合わせ目処理が大変ですからねぇ(汗)。


 胸部パーツは斜めに分割され、ランナーに斜めに配置されています。この分割のおかげで脇の下や首元に並んだ丸穴・通称「出渕穴」が再現されています(貫通はしていませんが。あと、胸側面に二本並んだ斜め線も再現されています)。このモールドを目安にしてピンバイスで開口してやると良いかもしれません。


 頭部は先ほども書きましたが、HGグフカスタムを始祖とする「上に積み上げていく方式」の改良版です。クチバシのダクト部が別パーツになっただけでなく、ダクト内部は写真右端の黒っぽいパーツの先端が露出することにより色分けされます。その黒っぽいパーツは首のポリパーツとの接続部とモノアイシールドを兼ねるパーツです。
 モノアイは残念ながらその黒いパーツにピンクの丸シールを貼る方式になっています。HGUCザクやゲルググでは可動式モノアイ(モノアイ自体はシールで再現)、HGUCヅダやドム/リックドムにいたっては可動&クリアーパーツのモノアイシールド付きという仕様になっていただけに、このザクⅡ改の仕様には「なんで?」と思いました。
 しかしザクⅡ改のモノアイシールドは自動車のフロントガラス並みに傾斜が付いていて、しかも上から見た際のカーブが急になっています。こんな形のモノアイシールドでは、ノーマルザクやゲルググのように頭の中で円筒が回るタイプの可動方式にするのは無理なのかもしれません。

 でもやっぱりモノアイは可動した方がうれしいですよねぇ(力説)。というわけで、「クリアーパーツ&アルミテープによるモノアイレンズ+左右スイング可動+ビニール袋を利用した透明モノアイシールド」に改造することにしました。
 うまく行くかどうかかなり不安でしたが、「バクゥの時よりはマシやろう」と思い、試行錯誤すること数時間…

 なんとかなりました。作業の内容については次回にお送りします(かなり長くなりそうなので…)。

HGUCニューガンダム(最終回)

2008年05月14日 | 現在製作中
 HGUCニューガンダムの最終回です。フィン・ファンネルの連結から行きます。

 旧キットではフィン・ファンネルどうしの連結は、無可動のファンネルから突き出た(または着脱式の)平行四辺形の板を可動タイプのファンネルに差し込むといった感じの構造になっていました。HGUCでは連結用ジョイントが格納式になっています。ファンネルの側面にある突起に手の爪を引っ掛けて「ぐりんっ」と回すとジョイントがせり出します(オレンジ色の丸で囲った部分)。


 フィン・ファンネルはジョイントの位置が異なる3種類がありますが、極力見た目の差が出ないように設計されています。しかしそこはさすがバンダイさんです。昨日の記事にいただいたUnknownさんのコメント「フィンパーツには四角い凹モールドの中に「Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ」と印がついてますよ^^」の通り、ビーム発生部分の面には目立たないように識別用のモールドが入っています。同じように見えて実は違うというものを見分けるのは難しいですからねぇ。

 説明書をよく見てフィン・ファンネル6基を連結します。
 
 それぞれのファンネルはABS樹脂製のジョイントによってカッチリとつながります。
 ファンネルを並べる順番、どれを開いた状態にするかはちょっとややこしいのですが、筆者は前側(写真左・白い面が多い方)から見た状態で「左からⅠ・Ⅱ・Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅲ、2番目と6番目を開く」と覚えました。
 設定画では連結したフィン・ファンネルはやや内巻きのカーブが掛かっているのですが、格納式ジョイントを採用したHGUCでは平面になっています。旧キットでは確かジョイントに微妙な角度が付いていて内巻きのカーブが再現されていたと記憶しています。HGUC開発時はギミックを取るかカーブを取るか、難しい選択だったのではないかと思います。



 フィン・ファンネル装備状態のニューガンダム。機体の左側だけに翼状のパーツが長く突き出たシルエットは今見ても新鮮です。もともとフィン・ファンネル装備状態のニューガンダムは「マントを羽織ったガンダム」というイメージでデザインされているそうですが、後のマント付きガンダム(マスター・デスサイズヘル・クロスボーン・デュナメスなど)とは違う印象ですねぇ。やっぱり片側だけというのが効いているんでしょうね(←ガンダムローズは…?)。
 フィン・ファンネルのボツデザインの中には、連結されたフィン・ファンネルが巻き寿司に使う「まきす」のようにクルリと巻かれた状態になって、まるで巨大な筒状のブースターのように見えるというアイデアのものもありました。これはこれで見てみたかったかも…。
 
 キットのフィン・ファンネルはカラーリングとギミックを再現したため、けっこう重いものになっています。写真のポーズで立たせると重心が左に寄ってしまい、右足の裏が地面から浮いてしまいます(汗)。写真撮影時は右足の裏に両面テープを貼って地面に固定しておきました。


 設定画のポーズで…(設定画ではビームライフルを持っていませんが)。このポーズは実にさりげないポーズなのですが、なんとなくこのあとフィン・ファンネルが左端から順番に撃ち出されていくという映像が頭に浮かんでくるんです。ケレン味のある決めポーズだけがカッコ良いというわけではないことを教えてくれるような設定画だと思います。さすが出渕さん!

 HGUCニューガンダムは現在のバンダイさんの技術力を充分に味わえるキットだと思います。アレンジによってニューガンダムらしさは多少薄れた感はありますが、成型やギミックは旧キットから格段に進歩しています。ホンマ、ええキットですよ♪


 いよいよ明日は第47回静岡ホビーショー! うあ~、緊張してきたぁ~!