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ガンプラ秘密工場(仮)

ガンプラ他、プラモデルを限られた環境下(ノンシンナー)で楽しもうというブログ
 

HGUCニューガンダム(その12)

2008年05月13日 | 現在製作中
 HGUCニューガンダム最大の難関、フィン・ファンネルの製作に入ります。フィン・ファンネルといえばオールレンジ攻撃だけでなく、親機であるニューガンダムを取り囲んでビームバリアを発生する防御性能を有する上に、ネオジオンのエースパイロット(?)ですら「放熱板」と誤認してしまう外見を持つという超兵器です。
 映像で見るとひたすらカッコ良く、「スーパーロボット大戦」などのゲームではとても頼りになるスゴいヤツなのですが、プラモ的にはかなり大変なヤツでもあります(汗)。


 この写真は1基分のパーツです。10パーツあります。ということは…


 全部で60パーツ…(汗)。ゲート処理の作業箇所を考えると気が遠くなりますねぇ。さらにヒケ処理のためのペーパー掛けをするとなるとさすがに時間が掛かりすぎるので、省略しました(←オイ!)。


 フィン状のパーツは種類を区別するために、パーツの裏側に番号を書き込む必要がありましたが、連結用ジョイントのパーツには区別用の刻印が入っています。刻印以外は見分けが付きませんねぇ。


 機体中央のメインスラスターがあるブロックは巧みなパーツ分割により色分けが充実しています。可動部のジョイントはABS樹脂製で、信頼性は旧キットと比べて格段に向上しています。
 旧キットといえば、最初に発売された1/144ニューガンダムにはフィン・ファンネルは付属していませんでした(おそらく映画公開までフィン・ファンネルの情報が漏れるのを防ぐため&価格を抑えるためだと思います)。後に発売された「フィン・ファンネル装備型」キットのフィン・ファンネルは白一色の成型色で、6基のうちの2基だけが変形可能でした。HGUCニューガンダムが旧キットからいちばん進化した部分は、このフィン・ファンネルなのかもしれませんねぇ。


 スキー板を並べているような光景ですが、組み上がったフィン・ファンネルです。パッと見はどれも同じように見えますが、実は3種類あります。連結用ジョイントの位置がそれぞれ違うんです(詳しくは次回…)。


 攻撃形態のフィン・ファンネルです。可動部のジョイントが目立たないので見栄えも良いです。これでMG Hi-ニューガンダムのようなエフェクトパーツが付いていれば完璧なのに… ちなみにじゅにあさんはビーム発生部のエフェクトパーツを自作されていますので、ぜひ見に行ってくださいね♪


 *第47回静岡ホビーショーがもうすぐ開催されます! いつもどおり会場のミドリ店長エプロンさんからの情報を元にホビーショーレポートをお送りしますので、15日をお楽しみに~♪


HGUCニューガンダム(その11.5)

2008年05月12日 | 現在製作中
 毎日更新ペースに復帰してから1ヶ月しか経っていないというのに、体調不良その他の理由により3日連続で更新を休んでしまいました。申し訳ございませんm(- -)m。今日から更新を再開いたします。

 ウチでぬか漬けを漬けてみることになったのですが、近所のスーパーでぬか床のパックを見比べているうちに、包装の裏面に意外なことが書いてあることに気付きました。

 「シンナー臭がする場合」

 …えっ!? ぬか床でシンナー臭!? 漬け物とシンナー臭ってどういう関係があるのん?

 ネットで調べてみると、この「シンナー臭」は「セメダイン臭」とも呼ばれている刺激臭で、本物のシンナーとそっくりのニオイだそうです(吸うことによって健康に害を及ぼすかどうかは不明ですが…)。
 ぬか床の発酵の具合によって生じる現象で、塩水を加えることによって治る場合があるそうです。不思議ですねぇ…。


 さて、HGUCニューガンダムの製作もいよいよ終盤です。

 ニューハイパーバズーカの砲身のダークブルー部分は、行方不明だったガンダムマーカー「SEEDダークブルー」が出てきたので塗り分けておきました。キットの成型色とは微妙に色が違いますが、わりと大丈夫だと思います。

 次はシールドです。

 シールドは表面の色分けや伸縮機構の無いシンプルなデザインのため、パーツ分割もシンプルです。裏面のビームキャノンの砲口が開口されているのがうれしいですねぇ。


 シールド表面に貼るアムロのパーソナルマークのシールは、余白をできるだけ切り取って使用します。デザインナイフで注意深く印刷部分と余白の境界線を切り、余白部分を取り去った後にマークの部分を台紙からはがします。余白を台紙からはがさずにマークだけをはがそうとすると、たまに余白部分が完全に切り取られていなかったりして、マークが破れてしまうことがありますので注意しましょう。


 シールドは前腕の側面または後ろ側の2ヶ所に取り付け可能です。最近のHGUCキットではおなじみの方式ですが、下の写真のHi-ニューガンダムのような「買い物カゴを提げたような状態」にならなくて済むのがありがたいです。 


 シールドが付いたところで…

 ニューガンダムといえばイラストでよく見かけるこのポーズが印象的なのですが、イラストとまったく同じ姿勢にするのはHGUCの可動範囲をもってしてもやや難しいです。ホンマはもうちょい踏み込んだ、重心を低くした感じにしたかったのですが、両足の裏を地面に接地させた場合はこれぐらいが限界のようです。


 同じポーズを斜めから見たところです。正面から見るよりカッコ良いと思うのですが…。


 

HGUCニューガンダム(その11)

2008年05月07日 | 現在製作中
 昨日の記事にも書きましたが、ライフルやマシンガンを持っていることが多い機体の組み立ての場合、筆者はバズーカのパーツをランナーから切り取らないことが多いです。しかしニューガンダムの場合はそういうわけにはいきません(汗)。なぜならモビルスーツ本体のバックパックが、バズーカを背負う目的のために真ん中がえぐれたデザインになっていますし、バズーカのカラーリングも本体とコーディネートされているからです。「ニューハイパーバズーカ」という名前もカッコ良いですからねぇ。


 砲身と弾倉とで白と濃紺に色分けされ、砲弾が赤いというカラフルなバズーカです。

 
 写真左:キットでは砲身パーツの先端部に黒いシールを貼ることによって砲口内部の影というか奥行き(?)を再現するようになっているのですが、光の当たり具合によってはシールがキラッと光ってしまいます。
 写真右:やっぱり自然な影の方が良いなぁと思ったので、砲口内部をコトブキヤさんのモビルパイプ(4.5ミリ径)と丸ノズル(5ミリ径)の組み合わせで作ってみました。これに砲身先端のパーツを取り付けると…

 こんな感じです。設定では口径は280ミリなのですが、キットのバズーカはパッと見では口径が1メートル近くありそうに見えます(設定画のバランスから考えるとこのぐらいの太さが正解なのですが…)。そのギャップを埋めるため、実際の砲身に白いカバーをかぶせてあるという解釈にしてみました。
 砲身を二重にしたのはもう一つ理由があります。ガンダムMk-Ⅱの設定画の中に、Mk-Ⅱがバズーカでハイザックを殴っているというシーンが描かれています。弾丸が切れたらバズーカ自体をこん棒として使うんですねぇ。ビームライフルに比べて使い捨てられる場合が多いバズーカですが、相手を殴ってしまうと砲身が曲がってしまって使い物にならないというのももったいないと思います。それで砲身が曲がりにくい二重構造にしてみたんです(ヘビーガンやGキャノンが使っているビームライフルも砲身を保護するために二重構造になっていますねぇ)。


 このバズーカで気になるのがバックパックへの取り付け部です。正面から見るとT字型の突起がかなり目立ちます。じゅにあさんがこの部分を非常にカッコ良くアレンジされているので、ぜひ見に行ってくださいね♪ 筆者はじゅにあさんのモロパクリにならない程度に削ってみたのですが、加工後の写真を撮り忘れてしまいました…(←オイっ!:汗)。


 バズーカの色分け境界部は塗装の際に便利なように後ハメ可能になっています。


 組み上がったバズーカです。設定カラーでは砲口近くと砲身中央部に付いている板状の部分はダークブルーなのですが、ガンダムマーカー「SEEDダークブルー」が行方不明になってしまったため塗っていません(汗)。つい最近使ったのに…。



 バズーカのグリップが可動式になっているため、肩にかついだ射撃ポーズを取らせることができます。また、肩の付け根の可動部のおかげでバズーカを両手で構えさせることも可能です。
 …そろそろ欲しいですよねぇ、サテライトキャノンをカッコ良く両手で構えることができるガンダムX!


 昨日のコメント欄にご質問をいただきましたので…

 *オタッキーさん:「JTrim」は黄色いカエルの顔でOKです。使い方についてはヘルプを参考にしながら適当にいじっていると分かってくるようになると思いますが、分からないことが出てきたら質問してください。
 あと、過去の記事に「JTrim」の使い方を書いてありますので、そちらも参考にしてくださいね♪

 *まこっちさん:筆の柄の先に貼ったペーパーは確か600番か800番だったと思います(たぶん800番)。筆の柄の先は「丸い」と書きましたが、正確には「角度のユルい円すい形」です。適当な表現が思いつかなかったもので…(汗)。


HGUCニューガンダム(その10.5)

2008年05月06日 | 現在製作中
 筆者はバズーカよりもライフルやマシンガンの方が好きです。ロボット系のアクションゲーム(アーマード・コア)とかでも破壊力よりも弾丸数や連射スピードを重視してライフルやマシンガンを使っています。
 それがプラモの製作にも反映されているのか、ライフルはセンサーをディテールアップまでするのに、バズーカはランナーから切り取ってもいないということもけっこうあります(バズーカ派の皆様、ごめんなさい:汗)。
 そんな筆者ですが、HGUCニューガンダムのハイパーバズーカの砲弾パーツを見て…

 「こりゃ、マズい…(汗)」
 ニューガンダムのハイパーバズーカは他の機体のバズーカと違い、弾倉に並んでいる砲弾の先端と尾部が丸見えになっています。丸見えなのに尾部がまっ平らなのはさすがに気まずいので、噴射ノズルっぽく加工することにしました。
 この部分、じゅにあさんはコトブキヤさんの丸ノズルを使って再現されています。筆者は手持ちの丸ノズル(4ミリ径)の在庫が少なくなってきた(汗)ので、別の方法を採ることにしました。

 
 写真左:1ミリ径のドリル刃を付けたピンバイスでまず中心の基準となる穴を開け…
 写真右:3ミリ径のドリルで穴を広げます。1ミリ径の穴で中心をねらいやすくしているのですが、それでも少し中心からズレてしまう場合があります。
 
 写真左:そのズレをごまかすため、砲弾尾部のフチの厚みを一定にするための工具を作ります。工具といっても筆の柄の先端(先が丸くなっているもの)に耐水ペーパーの細切りを瞬間接着剤で貼っただけのものです。これを砲弾尾部の3ミリ穴に当て、グリグリと回してペーパー掛けします。
 写真右:なんとかフチの厚みが一定になりました。タコの吸盤みたいですが…。


 これはコトブキヤさんのバーニアノズルです。これにはおわん型とコップ型のものがありますが、おわん型のノズル内部を参考にして…

 丸ノズルの径の小さいもの(これなら在庫はたくさんあります)を貼り付けました。

 塗装するとこんな感じです。ちょっとノズル内部の深さが足りませんが、まあいいや(笑)。



 *先日、コメント欄常連のまこっちさんがプラモ好きのためのコミュニティサイトプラモパークを開設されました。このサイト、なんと電撃ホビーマガジンでおなじみ(30代以上の方にはホビージャパンの方がピンと来るかも)のプロモデラー・越智信善氏が経営するお店「模型職人工房 マエストロ」さんの投稿画像も見られます。スゴい!
 画像やムービーの投稿が可能、質問コーナーなどもありますので、ぜひ見に行ってくださいね♪


 *昨日の記事にオタッキーさんからご質問がありましたので…
 まず、画像の横に画像を並べる方法から…(他のブログのシステムが分からないため、gooブログ限定の解説になりますが)
 1.記事内に「IMG」ボタンを使って画像のURLを貼る。
 2.先に貼った画像のURLのすぐ後(スペースを空けてもOK)に、もう1度別の画像のURLを「IMG」ボタンで貼る。
 これで画像を横に並べることができるのですが、画像のサイズが大きいと並べた状態で画面に入りきらないので(1枚の画像の横幅は前回のニューガンダムの画像ぐらいが限界です)、小さい画像にしておく必要があります。

 画像を小さくするには…:写真を加工するソフトがあれば、画像を大きくしたり小さくしたりが出来るので便利です。「フォトショップ」があれば良いのですが、かなり値段が高いですので、筆者はフリーソフトの「JTrim」を使っています。フリーソフトをネット上からダウンロードする場合は、コンピュータウイルスなどの危険がありますので、必ずコンピュータにくわしい大人の人に相談してください。


 *昨日の記事にエキスポさんからコメントをいただいていますが、名古屋パルコさんにて「ガンプラEXPO in名古屋」が開催されているそうです。開催期間は5月11日までということですので、お近くにお住まいの方は(そうでない方も)ぜひ! 


 


HGUCニューガンダム(その10)

2008年05月05日 | 現在製作中
 ようやく本体が完成しました♪
 
 スリムで長身なモデル体型といった感じでカッコ良いっす! 出渕裕氏によるアニメ設定画のラインを追及して立体化すると横幅がかなり広くなってしまうと思うのですが(旧キットはアニメ設定画の再現度がかなり高いと思います)、HGUCでは横幅を抑えたアレンジによりシャープな印象になっていますねぇ。
 基本的にはRX-78直系の子孫という感じのデザインですが、後姿は腰後ろアーマーの形状やふくらはぎスラスターカバーが形作る脚のアウトラインにより、ゼータガンダム的な印象もあると思います。


 「設定画ではこんな感じだったかなぁ」と思いながら画像の横幅を10パーセント増やしてみました。これはこれでカッコ良いかも…(笑)。MGキットってこんな感じでしたねぇ(もうちょい肩アーマーは小さかったですが…)。

 
 真正面と真後ろと…。


 そういえばフィン・ファンネル取り付け部のミゾ部分はオレンジ色が正解です。すっかり忘れていました(汗)。

 縦長の写真が続いたので、横長の写真を…

 MS本体のカラーリングと同色のビームライフルは4パーツ構成です。フォアグリップやスコープなどの突起物が無いデザインのため、可動箇所もありません。


 銃身上部のダークブルー部分は上からかぶせる方式のため、銃の上半分の合わせ目を消す必要はありません。カラーリングの再現と合わせ目処理の簡略化を果たした見事なパーツ構成です。
 MS用の銃器類はグレーのものが多いですが、やっぱり人間が持つ銃器類が黒っぽいことから「銃は黒いもの」という先入観から来ているんでしょうねぇ。白とダークブルーで塗り分けられたニューガンダムのビームライフルはなんとなく「特別」な感じがします。


 ビーム砲口の真上に付いている筒状の部分はセンサーなのかグレネードランチャーの砲口なのか分かりません。確か旧キットの説明書には「銃身の上部にはグレネードランチャーを備え…」とか書いてあったような気もしますが、別のキットまたは別の機体の説明と勘違いしているのかもしれません。
 とりあえずどっちの場合でも見栄えが良いように開口部の穴を広げておきました。

 次はバズーカの組み立てに移ろうと思ったのですが、砲弾が…(汗:次回に続く)。


 


HGUCニューガンダム(その9)

2008年05月04日 | 現在製作中
 今回と次回は縦に細長い写真が続きます。脚の組み立てから本体の完成まではいつも縦長になってしまうんです…(汗)。人型の宿命ですねぇ。

 
 写真左:脚の装甲のパーツ構成はMGキット並みです。分割ラインが工夫されているため、消さなければならないようなパーツの合わせ目がありません。やっぱりうれしいですねぇ。
 写真右:足首関節部をスネに取り付ける際の向きは左右で違います。説明書では右脚を写真の向きにするように指定されています。説明書とは逆にした方が見た目はともかく接地性が微妙に良くなるような気がしますので、完成後でも好みに応じて左右のひざ下を交換しても良いかもしれません(交換する時はひざ関節の接続軸が折れないように注意が必要ですが…)。

 
 写真はスネ装甲のスソの部分の裏側です。MGキット並みにモールドが入っています。HGUCもここまで来たか!という感じです♪

 
 写真左:ふくらはぎ後部スラスターノズルのカバー裏にもモールドが入っています。あまり見えない部分ですが、こういうところにモールドが入っているとうれしいですねぇ。 
 写真右:カバーのフチはバンダイキットとしては薄く成型されている方だと思います。

 
 写真左:足首の横方向への可動範囲はこれぐらいです。思ったより広くないですが、カトキ立ちぐらいはこなせます。足首関節を逆にするともうちょい広くなると思うのですが(気のせいかも)、スネと足首のつながり方が不自然に見えてしまいます。やっぱりキット指定の向きが正解なんでしょうねぇ。
 写真右:ひざ関節は120度弱ぐらい曲がります。見た目も良いので、1/144キットの中でもかなり出来の良いひざ関節だと思います。

 
 足首の前後方向への可動範囲はこれぐらいです。


 ひざやふくらはぎのアポジモーターの開口部にも他の部分と同じく自作シールを使用しました。今回はコピー用紙を使用せず、代わりに折り紙(千羽鶴用の小さいもの)の白い面を表側にして使用しています。コピー用紙よりも薄い紙なので、両面テープ込みの厚みはキットのホイルシールと同等になりました。探してみれば他にももっと良い紙があるかもしれませんねぇ…。



HGUCニューガンダム(その8)

2008年05月03日 | 現在製作中
 ゲバイが接着剤の乾燥待ち状態に入ったので、そのスキにニューガンダムの脚に取り掛かりました。
 
 写真左:ふくらはぎ後部のスラスターノズルの部分ですが、このノズルはスネ内部のフレームと一体化された状態で成型されています。別パーツでも良いとは思うのですが、こんなところにさりげなくスライド金型による成型を使ってしまうところがスゴいですねぇ。
 写真右:ノズル内部はオレンジ色に塗っておきました。バックパックのノズル内部がオレンジ色ですから、たぶんここも同じ色ではないかと…。


 このフレームにはひざ関節の下側も含まれています。ふくらはぎ後部スラスターノズルの可動式カバーはポリキャップによる接続&可動です。


 写真左側は足首関節のパーツ、右側は太もものフレームです。スネのフレームもそうですが、これらのパーツには左右の区別はありません(太もものフレームのみ向きを変えることによって左右の違いを出すようになっています)。


 ひざ関節中央部のパーツです。ひざ関節の構造は「機動武闘伝Gガンダム」1/100HGシリーズから「機動戦士ガンダムSEED」1/100シリーズまでの間でよく見られた方式と似ています。太もも・ひざ関節ブロック・スネを完成後も分解できるのは大きなメリットですが、先に述べた1/100スケールキットの場合、ポリキャップの軸がヘタりやすいという弱点もありました。このHGUCニューガンダムに使用されているPC-132ポリキャップは軸は太くて精度が高いため、ヘタりの心配は少ないと思われます。
 関節の前側にモールドされているシリンダー部分は足首関節と同様にガンダムマーカー「ガンダムゴールド」や「メッキシルバー」のインクを筆塗りしました。マーカーの撹拌が足りなかったためか、発色がイマイチですが…(汗)。


 太ももからスネにかけてのフレームは外から見える部分にのみディテールが入っています。でも1/144キットとしては充分な内容ですねぇ。
 このキットはヘルメットの成型や新型ポリキャップの採用などの特長がありますが、関節部の構造には目新しい部分は特にありません。フィン・ファンネルの装備やサイコ・フレームの採用は別として、基本的には従来からの技術の蓄積による信頼性の高い構造を採ったニューガンダムという機体の性格を表しているかのような設計ですねぇ♪

 
 *昨日の記事にご質問のコメントをいただきましたので…
 コジロウさん:ガンダムカラーの色が何ていう色なのかはけっこう難しいですねぇ(汗)。筆者の場合は「あのキットのグレー成型色に近い色」とかキットの塗装指示でよくあるパターンの混色など(あと、カラーのアニメ用設定画の色とか…)を頼りにして認識しています。ゲバイで多用している「Zグレー」は「ミディアムブルー+赤を暗くしたような色」という感じですねぇ。

 不知火アスカさん:筆者が使用している両面テープはニチバンの「ナイスタック」の普通のヤツ(文房具売り場でいちばんよく見かける赤い印刷の紙製テープホルダーのヤツです)です。短期間貼った状態ならわりとはがしやすいため、個人的にはいちばん使いやすい粘着力だと思います。
 ゲバイの左ひざの合わせ目はかなり頑固に「パカッ」と開くので、両面テープの粘着力に助けてもらいました(汗)。接着剤の乾燥後、すんなり剥がすことができましたが、塗装後のパーツに貼るとヤバいかもしれませんねぇ…。

HGUCニューガンダム(その7)

2008年04月29日 | 現在製作中
 最近はHGUCニューガンダムとゲバイの製作作業を交互に行っています(そのため記事の方も交互です)。ヒーロー体型の主役メカであるニューガンダムとズングリムックリの量産やられメカであるゲバイ、現在の最新技術で開発されたガンプラの組み立てやすさと20年前のキットの作り応えを交互に味わうことができるので、非常に充実した製作時間を送ることができます。
 そういえば川口名人の懇親会の中で、「モチベーションの維持の仕方は?」という質問があったのですが、「いろんな模型を交互に作る」という方法を取っていらっしゃるそうです。川口名人はガンプラだけでなくミリタリーモデルや艦船モデルなど、いろんなジャンルの模型を製作されているのですが、常時複数のアイテムを製作中で、日によって違うものを作っているため飽きないということです(たまにゲームで息抜きも…)。

 さて、ニューガンダムの足首です。

 足は片方で7パーツ。多過ぎず少な過ぎず、ちょうど良いパーツ数だと思います。足首関節パーツのシリンダー部はガンダムマーカー「ガンダムゴールド」と「メッキシルバー」で塗り分けておきました。パーツの色がメタリックな感じなので、塗り分けると豪華な感じになりますねぇ♪


 ポリキャップは足首関節パーツ内部にこのような配置で組み込まれます。写真上側、大きい方のポリキャップはすね側のボールジョイントに接続されるものです。ポリ軸がありますが、足首関節パーツにはほぼ完全に固定されるためポリキャップ自体は動きません。
 写真下側のポリキャップは靴底のパーツに接続されます。ちょうどスリッパを履いた足のつま先のような感じで可動するのですが、分かりにくい説明ですねぇ(汗:「MGガンキャノン方式」と言った方が分かりやすかったかも…)。


 組み上がった足です。カッコ良いデザインですねぇ。筆者はどちらかというと足首アーマーが独立したデザインのガンダム脚の方が力強さを感じるので好きなんですが、ニューガンダムは足首アーマーが足の甲と一体化したデザインで、「これはこれで…」と思います。

 
 足首関節は少しだけ「グイッ」と前方向にせり出します。サイズ的にはつま先とかかとが別々に動く関節を設けることはできたと思うのですが、デザイン的につま先からかかとまでのラインが分断されてしまうのを避けたのかもしれません。


 足の裏はアニメの設定よりも濃いめのディテールになっています。つま先とかかとのスパイクというかクロー(黄色い部分)の肉抜き穴は埋めておいた方が良かったかもしれませんねぇ…(汗)。


 MGクロスボーンガンダムの足との比較。1/144スケールの20メートル超級大型MSの足の方が1/100スケールの15メートル級小型MSの足よりも大きいんですねぇ(!)。

 
 

HGUCニューガンダム(その6.5)

2008年04月27日 | 現在製作中
 筆者がプラモの製作過程で苦手なことの一つが、「同じものを何個も作る」です。ゲート跡が多かったり塗り分けがあったり、同じもののように見えて実は微妙に違っていたりするものだとなおさらです。
 …フィン・ファンネルって、かなり苦手です。

 ガンダム本体の脚に取りかかる前にフィン・ファンネルの組み立てをさっさと済まそうと思うのですが、HGUCニューガンダムのフィン・ファンネルは白いフィン状のパーツの一部をオレンジ色に塗る必要があります。キットにはシールが付属していますが、成型色のオレンジ色とはやや違う色なのでやっぱり塗ることにしました。

 このパーツは同じように見えるのですが、実は5種類あります。塗り分ける部分にもランナーのゲートがあるため、ランナーからパーツを切り離してから塗装する必要があるのですが、切り離してしまうとパーツの区別が付きません(汗)。とりあえず、パーツの裏側に番号を書き込んでおきました。


 ゲート処理が済んだパーツを塗装します。筆ムラ防止のためにやや薄めの塗料を4~5回重ね塗りしました。暖かくなってくると塗料の濃度を保つのが難しくなりますねぇ(汗)。12本あるパーツを塗っている間に、どんどん塗料の溶剤が蒸発して濃くなってしまいます。最初の方に塗ったパーツと最後の方に塗ったパーツではかなり色の差が出てしまいますので、塗る順番を変えたりしながら調整しました。
 う~ん、キットの成型色のオレンジと並べて置くと、けっこう色の差が出てしまいましたねぇ…(汗)。いっそ、オレンジ色のパーツにも塗装すれば…気が向いたら塗ります(笑)。


 フィン・ファンネルの白パーツに塗った塗料が乾くのを待っている間に、つま先のオレンジ色部分を修正しました。左が修正前の状態ですが、いくら塗り重ねても下地の色が透けてしまう部分があります。ムカついたので、キット付属のつま先用シールにオレンジ色を軽く塗り、他の塗装部分に色を似せたものを貼り付けました。

 今回は重ね塗りでかなり時間を食ってしまったので、この辺で…。

 *よよよさんからご質問いただいた(コメントありがとうございます!)HGナドレ&HGイナクトカスタムの件ですが…
 HGナドレは残念ながらスケジュール的にちょっとキツいかなぁと思っています。実はバーチェ関連についてはずっとノータッチ(HGも1/100も、FGすら…)だったため、スキがあったらやりたいなぁと思っているのですが…。
 HGイナクトカスタムについてはサーシェスの凶悪さをさらに強調すべくマーキング追加&一部形状変更のアイデアを練っています。でも資料が少ないので苦戦しています(汗:昨晩「00」本編を20話分ぐらい早送りで観たのですが、肝心な部分が映っていないんですよ…)。

HGUCニューガンダム(その6)

2008年04月24日 | 現在製作中
 HGUCニューガンダムは、パーツの合わせ目が目立たない上に、成型色による色分けもかなり充実したキットです。しかし、「逆襲のシャア」に登場するモビルスーツの姿勢制御用バーニア(アポジモーター)はかなり小さめにデザインされているため、パーツ分割で色分けするのが困難な部分が多いです。そのため、塗装して再現ということになるのですが…


 ダークブルー成型色のパーツにもオレンジ色に塗り分ける必要がある部分が多いです。暗い色に直接オレンジ色を塗ってもキレイな発色は得られませんので、下塗りとしてシルバーを塗っておきました。
 赤・黄・オレンジ・ピンクなどの鮮やかな色の下塗りにはやっぱり白がベストなのでしょうが、濃い色の上から隠ぺい力の低い白だとどうしても厚塗りになってしまう可能性が高いです。そのため、明るい色のわりに隠ぺい力が高いシルバーを軽く筆塗りして、厚塗りになるのを避けるわけです。水性塗料やマーカー類にはベースホワイトなんて便利なものはありませんから、仕方ないといえば仕方ないですけどねぇ。


 下塗りのシルバーが完全に乾いてから、オレンジ色を塗ります。写真は2度塗りした状態ですが、白いパーツに塗った色に比べてなんとなく濁った色になってしまっています。シルバーの上に白を塗ってから塗った方が良かったかも…(汗)。
 上の写真の状態に塗る前の話ですが、かかとの裏のスパイクというか爪の部分はオレンジ塗装するつもりはありませんでした。筆者はわりと細部の塗り分けには無頓着なもので…(汗)。しかしカラー設定画(メディアワークス刊「ガンダム MSエンサイクロペディア MS大全集98」に掲載されたもの)を見てみると、やっぱりかかとにもオレンジ色が入っている方がカッコ良いと思ったのでやっぱり塗りました。

 カラー設定画を見て気付いたのですが…

 バックパックのスラスターノズルの内側も設定ではオレンジ色なんですねぇ。全体的にカラーリングが地味なので、ここもオレンジ色にするべく下塗りのシルバーを塗っておきました。
 
 ところで、前腕の途中にある小さなアポジモーターですが…

 最初は「ここもオレンジ色に塗らないとアカンかなぁ」と思っていたのですが(説明書の完成写真でもそうなっていますし)、カラー設定画を見るとここは白になっています。オレンジ色に塗るべきかどうか、ちょっと迷っています。うぅむ…(汗)。

HGUCニューガンダム(その5)

2008年04月19日 | 現在製作中
 腰アーマー周りのアポジモーターの塗装が終わったので、腰の組み立てに入ることができました。

 腰のパーツ一覧(?)です。各パーツの色分け部分は前もって塗装したりシールを貼ったりしています。最近のHGキットには股関節に何らかのギミックが入っているものが多いですが、このキットの股関節はシンプルな構成になっています。
 腰フロントアーマーが最初から左右別々になっていたり、スタンド取り付け部がポリキャップ接続になっている他は、特に変わったところはありません。

 
 いきなり組み上がった状態の写真ですが…(汗)。緑色の楕円で囲った部分は腰後ろアーマーのパーツと一体になっていて白いのですが、わりと目立ちそうなので塗っておきました。このキットのメカ色成型色はやや茶色がかったガングレーメタリックという変わった色なのですが、ガンダムマーカー「ガンダムゴールド」と「SEEDダークブルー」を適当に混ぜたら似た色になりました。画面で見るとほぼ同じ色に映っているのでビックリです。
 腰正面の連邦軍エンブレムはアポジモーターと同じオレンジ色に塗ろうと思ったのですが、気が付けはゴールドで塗ってしまっていました。まあ、アクセントということで…(汗)。
 腰後ろの赤い部分までパーツ分割で色分けされているのはありがたいですねぇ。写真にはウェルドラインがバッチリ写っているのが気まずいですが…(汗)。後でちゃんとペーパー掛けしておこうっと。



 
 腰が付いたので、ようやくスタンドに取り付けることができました。出渕氏によるアニメの設定画とはかなり雰囲気が異なりますが、メリハリが効いていてカッコ良いですねぇ♪

 
 さて、このキットはHGクラスとしては珍しく、握り拳はいわゆる「穴あきゲンコツ」にはなっていません(ビームサーベル用の穴あきゲンコツは右手のみ付属しています)。造形的にはガンダムSEED無印1/100キットなどの「ユルく握った細長い握り拳」に近い感じなので、ザクⅠスナイパーの時のようにもうちょっと深く握り込ませたいところですが、材質がABS樹脂製なのでやめておきました。ABS樹脂を切ると、エッチングノコギリの寿命が縮むような気がするんですよ(汗:実際、無印1/100デスティニーガンダムの手指を加工したらノコギリの切れ味が悪くなりましたし…)。

アポジモーターのオレンジ色が…(HGUCニューガンダム・番外編)

2008年04月17日 | 現在製作中
 「機動戦士Zガンダム」以降の作品に登場するモビルスーツの機体各所には姿勢制御用のバーニア(「逆襲のシャア」の場合はなぜか「アポジモーター」と呼ばれています)が設けられています。「Zガンダム」よりも少し前に別のTV局で放映されていたサンライズ製作の作品「銀河漂流バイファム」に登場する人型兵器「ラウンドバーニアン」の影響だと思われますが、初代ガンダムの頃に比べて一気に「リアルな宇宙兵器」といった雰囲気になったと思います(「Z」以降のMSには他にも「装甲騎兵ボトムズ」の可動式装甲・「重戦機エルガイム」の可動骨格や360度スクリーンのコクピットなどが盛り込まれていますねぇ)。
 この姿勢制御用バーニアはアニメの色彩設定では黄色や赤、オレンジなどの色になっており、良いアクセントになっています。しかし、プラモ的にはこれらの鮮やかな色が機体の各所に散らばっているというのは悩みの種です。

 HGUCニューガンダムは成型品の段階でかなり設定色に近い色分けがなされていますが、さすがに細かいアポジモーター類はサイズやコストの問題で色分けが省略されています。塗り分ける必要がありますねぇ。
 いつもならガンダムマーカーを使うところですが、キットのオレンジ色の成型色に近い色はありません(「Zガンダムベーシックセット」の「Zイエロー」が一番近い色なのですが、それでもかなり違います)。しかも、オレンジ色というのはなかなか難しい色で、マーカーのイエローにレッドを混ぜてもキレイなオレンジ色にはなかなかなってくれないんです(泣)。

 そこで、MGクロスボーンガンダム製作時に作ったオレンジ色に登場してもらうことにしました。

 久しぶりにランナーに塗ってみると、キットのオレンジ成型色の方がより赤みが強いことが分かりましたので、オレンジイエロー(黄橙色)を追加しました。

 細めの平筆で塗っていきます。はみ出しは気にせず、色が均一になるよう気を付けながら2度塗りしました。水性ホビーカラーは乾くのに時間が掛かるので、1度めを塗ってから丸1日置いて2度めを塗りました(ホンマはもっと乾燥時間を取るべきなのでしょうが…)。

 塗料が乾いたらはみ出した部分を修正します。先端をマイナスドライバーのような形に削った爪楊枝で、はみ出した塗膜をこすり落とします。爪楊枝をマイナスドライバーのように削るのは、必要な部分まで塗膜を削ってしまうのを防ぐためです。慣れればプラスチックの表面にあまり傷を付けずにシャープな境界線を得られます。塗膜の弱い水性塗料による部分塗装だからこそできる修正方法です。

 しかし、水性塗料でバーニア(アポジモーター)のオレンジ色を塗ってしまった場合、困ったことが出てきます。バーニア内部の凹部分を黒く塗るにはどうすれば良いのかという問題です。
 ラッカー系(油性アクリル塗料)でオレンジ色を塗った場合、凹部分はエナメル塗料のツヤ消し黒などで塗れば、はみ出しても簡単に修正できます。しかし、水性塗料の場合はその方法が使えません。
 ならばガンダムマーカーのスミ入れ用ブラックで…これも使えません。マーカーのインクで先に塗ったオレンジ色が溶けてしまい、その溶けた塗料でマーカーのペン先が詰まってしまいます(汗)。

 あ~、やっぱりアレをやるか…。

 またしてもシールです。手持ちのマーキング用シールの黒い部分の在庫が底をついてきたので、シャッターモールドを作った時と同じ方法で黒いシールを作り、細切りにして貼りました。シール類を切る時、ナイフは新品の刃を使う必要があります。使い古しで切れにくい刃を使うと、「切ったつもりが切れていなかった」ということがよくありますので…(汗:よくやるんですよぉ)。
 
 無事、色分けの完了です。あ~、でもふくらはぎのダークブルーのパーツのアポジモーターが残ってます。イヤやなぁ、アレ…。

HGUCニューガンダム(その4.5)

2008年04月16日 | 現在製作中
 ニューガンダムは宇宙世紀の主役ガンダムとしては珍しい、左右非対称な部分が多いデザインになっています(宇宙世紀以外のガンダムにはけっこう左右非対称なヤツがいますけどね)。設定ではアムロが設計に関わっているということで、アムロのクセとか使い勝手の良さなどを考慮した設計になっているのかなぁと想像しています。白とダークブルーという渋めのカラーリングとこの左右非対称なデザインにより、独特の存在感がありますねぇ。


 左の前腕のパーツ群です。シンプルな右腕に比べ、予備ビームサーベルラック兼シールドジョイントがある分、パーツ数が4つ多くなっています。
 
 写真左:ダークブルーの前腕カバーのパーツは、ランナーにつながっているゲート部分が太いので、ランナーから切り出す際に注意が必要です。あと、赤い矢印で示した部分が細いので、ゲート処理の時などに曲げてしまわないように気を付けましょう(筆者はちょっと白化させてしまいました:汗)。
 写真右:前腕内側はパーツの合わせ目が片側に寄せてあるため目立ちません。実にありがたいです♪

 
 写真左:予備サーベルラック内部にはサーベル取り付け&可動用の小さなパーツが入ります。向きを間違えないように注意が必要です。
 写真右:サーベルラック裏側にはフタ兼用のスライドレール受けが付きます。ABS樹脂製のパーツであるため、スライド部分の保持力はけっこうあります。ひじアーマーの裏にディテールが入っているのが芸コマですねぇ。




 予備サーベルラックの展開。ダークブルーの前腕カバーが後方(というか上?)にスライドし、サーベルが起き上がります(注:連動ではありません)。20年前の旧キット製作時は黄色い部分が前というか下にスライドすると思い込んでいて、プラ板でスライドレールを作ったことがあります(笑)。若かったなぁ…。


 ひじの可動範囲は90度強。最近のキットとしては狭い方ですが、見た目が良いうえにバズーカを構えるには差し支えなさそうなので充分でしょう。




 手首パーツのボールジョイントを受ける前腕側ポリキャップは深さに余裕があるため、手首に角度を付けるとき以外は手首関節の細い部分を引っ込めておくことができます。細かい所ですが、うれしい配慮です。

 保持力が高くなったポリキャップ、MGキット並みの肩アーマーの取り付け方法、見た目も良くなったひじ関節、すき間をなくせる手首など、隙の無い可動ギミックのオンパレードという印象の腕ですねぇ。やっぱりガンプラは進化し続けています。スゴいです。
 握り拳については次回に…。

HGUCニューガンダム(その4)

2008年04月14日 | 現在製作中
 HGUCニューガンダムの続きです。

 肩内部の球体部分と上腕のパーツ分割はこんな感じです。従来のHGUCキットでは肩内部のブロックから長く伸びた軸に上腕の外装パーツを通す方式になっていましたが、このキットでは上腕にポリキャップが入るようになっています。上腕は最近のガンプラではすっかりおなじみの筒状に整形されたパーツです。


 この手の肩内部ブロックが球体になったデザインは、肩アーマーとの干渉を避けるためか小さめの球体になってしまうことが多いですが、このキットではかなり大きめの球体で、見るからに頼もしいです。上腕装甲とのすき間がほとんど無いのがうれしいですねぇ。球体部分のメタリックな輝きとツヤがなんとも良い感じで、「塗装するのがもったいない」と思ってしまいます(笑)。


 MGキット並みの構造を持つ肩アーマー取り付け基部のおかげで、肩の球体ブロックを肩関節軸へ取り付けるのがかなり楽です。肩アーマーを上に跳ね上げ(青い矢印)、腕を取り付けて(赤い矢印)から肩アーマーを元に戻すという手順になります。


 ひじ関節はABS樹脂製パーツの組み合わせになっています。ニューガンダムは機体サイズが大きいわりに、ひじ関節は小さいです。しかも四角いブロック(ポリキャップを隠すカバーには最適の部分)を持たない筒状のデザインであるため、ポリキャップを内蔵するのは無理だったようです。

 前腕内部はこんな構造になっています。ひじ関節を受けるポリキャップがあるため、パッと見は二重関節に見えますが、実は見た目を重視した一重関節です。ポリキャップは接続だけを目的としたものなのですが、やっぱりこういう部分がポリキャップ式になっているのはありがたいです。


 右前腕の外装はこんな感じに分割されています。右側の四角いパーツは前腕外側のパーツです。設定では左腕:シールド接続部と予備ビームサーベルラックを兼ねたブロック、右腕:シンプルな外装という左右非対称の腕になっています。このキットでは、左右非対称の前腕のベースとなる部分は左右共通で、外側に付くパーツを換えることによって左右を使い分けているという解釈になっているようです(ただし外見上の話で、実際には前腕のベースとなる部分のパーツは左右別物です)。なんかMGガンダムNT-1とMGジムカスタムの前腕を思い出します。ガンダムNT-1・通称「アレックス」とニューガンダムはともに出渕裕氏によるデザインであるため共通点が多いのですが、パーツ分割によってこんなところに共通点が生じるとは…。前回も書きましたが、プラモの構造から実機の構造を想像するのって好きです♪

 左腕は次回にお送りします。 

HGUCニューガンダム(その3)

2008年04月13日 | 現在製作中
 最近のガンプラの説明書では、組み立て手順のわりと早いうちに武器の組み立てが出ているようですねぇ。HGUCニューガンダムの説明書では「胸→バックパック→頭」と来て、その次が火器類&シールドになっています。筆者はモビルスーツ本体が完成してしまうと、どうしても武器類の組み立て作業が面倒くさくなってしまう性分なので、最近の説明書の手順がちょうど良いとは思うのですが、やっぱり昔からの手順で組んでしまいます。困ったもんです(汗)。


 バックパックはあまり大きいサイズではないのですが、意外と複雑な形状をしているためパーツ数は多めです。ビームサーベルの柄を加えると19パーツ! 旧キットの1/144ガンダムMk-Ⅱ(ビームサーベルを含めると18パーツ)を超えています(汗)。
 写真の左上の方にある3つのパーツ(フィンファンネル固定具)は、ランナー構成の都合上2セット入っています。通常はバックパック左側に6基装備されるフィンファンネルを左右に3枚ずつ装備することもできそうです(キットを2つ用意すれば左右に6枚ずつの装備も可能ですが、固定具のパーツが2セット余ります:笑)。
 

 バックパックは側面にあるダクト類のディテールを再現するため、凝ったパーツ分割になっています。バズーカラック(写真中央よりちょっと上のグレーに見える部分)が付く中央部分をバーニアノズルが付く両サイドのパーツで挟み込むようになっていて、両サイドのパーツの上側にはさらに武装ラックのブロックが取り付けられるようになっています。
 各パーツの合わせ目はMGのガンダムNT-1やジムカスタムなどで見慣れたパターンに近い雰囲気がありますのであえて消しませんでしたが、合わせ目付近の面のうねりを消すためにバックパック各面にはしっかりペーパー掛けをしておきました。
 バズーカラックは斜め上方向にスイング可動しますが、その効果についてはバズーカを組み立ててみないと分からないでしょうねぇ。



 バックパック右側に付くメインビームサーベルはハンドガード(?)の部分が可動式です。1/144スケールでは無理だと思っていただけにビックリです。スライド金型の使用により、柄の後端のビーム発生部にもちゃんと穴が開いています。旧キットを作っていた時は使用状態のサーベルのハンドガード裏や後端のビーム発生部をピンバイスやヤスリでグリグリと開口したもんです。


 完成したバックパックです。設定画が公開された時は左右非対称のバックパックに驚いたものですが、HGUCのパーツ分割を見ていると「実機ではフィンファンネルの装備が遅れた場合のため、左右ともビームサーベル装備にするためのパーツが用意されていたりして…」という妄想を抱いてしまったりします。プラモの構造から「ここはひょっとしたらこうなっているのかも!?」という解釈ができるのって楽しいですねぇ♪