「押小ダイアリー」~昭和町立押原小学校(山梨県)公式ブログ ~

●平成22年4月からのブログも公開しています。

10月9日(木) 創立記念特集④ 戦時下の押原の子どもたち

2008年10月08日 | 2008年度複数~全学年
 創立記念特集4回目は,昭和初期から終戦のころまでの内容です。日本はこの時代,国家政策により,教育面でも軍事色が濃くなります。地域の中核であった本校にもいくつかの写真や記録が残っています。

●昭和10年 それまでの「青年訓練所」が「農業青年学校」となり軍の指導による教練を行うようになる。(→★写真右上下:昭和11年,軍が「押原農業青年学校」を査閲した時の記念写真の一部)
●昭和14年 「建国体操」が制定され,全国の学校で行われ始める。(→★写真左上:「建国体操」をする押原国民学校の児童等)
●昭和16年 「尋常小学校」が「国民学校」となる。戦争や兵隊の内容による教科書を使い始める。押原国民学校で国語教育の公開授業を行う。
●昭和18年 学徒動員が始まる。
●昭和19年 学童集団疎開が始まる。押原国民学校で味噌汁給食が始まる。(→★写真左下:「昭和19年度押原国民学校卒業記念写真」)

 当時のことを自らの体験として語れる方々も少なくなっています。大切なことを後生に伝え,二度と悲惨な歴史をくりかえさないようにしていきたいですね。
 

10月8日(水) 演劇教室を開催 

2008年10月08日 | 2008年度複数~全学年
 創立記念特集③に加えて,もう一つの話題です。
 
 今日は,子どもたちが楽しみにしていた演劇教室がありました。
 演じられたのは「アラジンと魔法のランプ」。アラジンと魔法使いが,子どもたちを痛快な物語の世界へ誘(いざな)ってくれました。
 照明や音響も本格的に用意され,体育館が劇場になったようでした。登場人物が劇の中で困っていたり,問いかけたりすると,子どもたちも身を乗り出し,大きな声で応えていました。歌あり,おどりあり,アクションありで,子どもたちも大変楽しむことができました。希望された保護者の方にも観ていただきました。
 テレビやアニメとは違った「生」のお芝居の面白さ,感動を味わうことができました。(この演劇教室は,町がすべての費用を負担して行われています。)

10月8日(水) 創立記念特集③ なつかしい「五号館」とチャイムの今昔

2008年10月08日 | 2008年度複数~全学年
 上の写真を見て懐かしく思われる方も多いのではないでしょうか。これは,昭和7年に完成した本校校舎の一つです。平成4年に取り壊しとなるまで約60年もの間,「五号館」の愛称で児童や人々に親しまれていた建物です。
 左下の鐘は,この五号館が完成した時,当時の常永村,西条村から寄贈されたものです。授業開始や終了の合図のためにずっと使われていました。毎回毎回の決められた時間に,用務員さん等が手で鳴らしてくれていたのです。
 現在のチャイムは,校内放送・防災設備関係のシステム(写真右下)に組み込まれ,自動的に秒単位の正確さで鳴ります。時代は進み,機械も益々姿を変えていくでしょう。でも,ひょっとすると,玄関ホールに展示されている古い鐘は,「ぼくの音も,今の子どもたちに一度聞いてみてもらいたいなあ」と思っているかもしれません。