アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

教師と生徒のがっぷり四つで学校での暴力は減る

2010年09月21日 | Weblog
  学校での暴力について、100℃の対策をしてきたところもあれば、-5℃のところもあるようで…いっこうに減らない。それどころか、平成21年度は、過去最多の6万913件だったという。

 暴力行為が増えた理由について、文科省の分析は…
 1 感情のコントロールができない
 2 コミュニケーション能力の不足
 3 規範意識の欠如
  ※ 傾向として、十数年前は集団で連携して暴力を振るうことが多かったが、最近は1人で行う傾向が表れている。
 今更、何を言っとるのかねえ。これらの事項は20年前のものでしょう。シーラカンスもびっくりですよ!

 発生状況別では…
 生徒間暴力・・・3万4277件
 教員への暴力・・・8304件
 見知らぬ人らへの暴力・・・1728件
 器物損壊・・・1万6604件
 ※被害者が病院で治療を受けたケースは1万1708件。

 こういう数字を見せられて、「何とかしなければ」と思う日本人がどれだけいるかということですね。小・中・高校の問題ですから、まずは学校関係者が、何とかしなければならない。とっくに、何とかしていなくてはならなかったのに…何もしていないのと同じだから20年以上も事件が起こり続ける。

 今から、「原因究明」「ケーススタディ」「フォーラム」…そんなことしか考えない学校関係者はとっととどこかえ消えていただきたい。フォーラムを開催して、暴力が治まるなら毎日開催してるといい。
 驚かされたのは、暴力6万件超が話題になったテレビ番組で、「金八先生が少なくなった」という輩が!いやはや、それってお笑いタレントのコメントでしょう。評論家さんの言うことじゃない。金八先生は、番組終了までに生徒の心を開き、きちんと解決してくれる…。これは、ドラマの中のお話。作り話ですから!こうなる。水戸黄門も、放送時間内に悪い人たちをやっつける。
 美しい生徒指導は、この世では通用しません。教育問題となると、小中高での教職経験がない評論家が理想論を述べる。「おまえは、鳩山か!」と、突っ込みたくなります。

 金八先生は論外として、生徒指導は「夜回り先生」の実践に学ばなければならないと思います。夜回り先生は、出張先、旅行先の、知らない土地でも夜回りされます。
 「子供の心に寄り添って」とかいう、背筋が寒くなる言葉で生徒指導ができるとおっしゃる人たちがおります。その人たちは、夜はとっとと寝ていることでしょう。
 夜回り先生は、寄り添うとか…歯の浮くようなキザなセリフは吐きません。肌で夜の街の子供に寄り添っています。
 夜回り先生の、「早く家へ帰れよー」…これって、当たり前の普通のセリフです。その普通のセリフに、夜の街へ出ていた小・中・高校生が、「はーい!」と答えます。その子たちは、翌日学校で暴れるか?暴れるかも知れない。しかし頻度は減ります。本物を感じたから。「はーい!」と、自分でも信じられないほど素直に返事ができたから。

 小・中・高校の先生に。「夜回りして、普通の言葉で指導しなさい」と、言っているのではありません。「子供達と、がっぷり組みなさい」と、言っているのです。「寝ても覚めても、子供のことを考えなさい」ということです。
 「多忙」を理由に、肝腎なことをおろそかにする。面倒から逃げているだけでしょう。そのような教員がいる学校では、暴力は増え続けます。