アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

オカルトバスターがアグネスを指導…

2010年09月05日 | Weblog
 老人の原宿といわれている町に、「チタンのブレスレッドで病気が治る」という店がある。店員の老婆は、80歳を超えているのだそうだが、見かけは79歳ぐらい(ほぼ年齢相応のルックス)。「若く見えるのもチタンのお陰」と、いう(見えてない、見えてない!)。家内は、老婆の店員を信じて、買う気になった。私の病気が、チタンのブレスレッドで治るのではないかと考えたわけ。私としては、「そんなモノで病気が治ったら世の中から病人が消えるべ」と、猛反対。店内での夫婦喧嘩となった。見かねた老婆の店員は、「1万5千円でいいよ。も、も、もう、1万円でいい!」と絶叫。家内はますます買う気満々。なんとか頑張って買わせませんでしたがね。なんなんだろう?チタンのブレスレッドは、人柄を変える効果があるということか。

 今なお、新聞広告、新聞の折り込み広告に、「脅威の○○パワー!」「着けてるだけで痩せる○○」こういう怪しげナモのがいっぱい。ウソに決まっている。被害者が出る前に、取り締まれないものか…。

 で、今問題になっているのが、たびたび御登場いただいているアグネス・チャン。アグネス・チャンの商品は、まず、パワーストーン。「ピンクは恋愛運、病気緩和に効くそうです」「黄緑は健康運、仕事運、家庭運を呼び込む」…11種類のブレスレッド。どれも、3,780円。そんないい加減なブレスレッドで、病気が緩和したり、仕事が見つかったり、家族が仲良くなったりするか?アグネスの写真入りで、「みなさん買ってね」と書いてあれば、「アグネスが効くというなら間違いない」と、買う人がいますよ!アグネスは間違いなく霊感商法をしていることになるのです。

 さらに健康食品。きのこの霊芝をエキスにしたもの60粒入りが約2万円。中国の医薬書を引用して、「目を治し、肝臓の機能を補い、心を落ち着かせ、寛容な心の持ち主にする」などと紹介。肝機能にいい影響があったという利用者の体験談も載せた。12箱セット約20万円のものもある。利用者の体験談…100%とはいわないが、99%は創作でしょう。

歌手・タレント・エッセイスト・教育学者・日本ユニセフ協会大使…こういう人が薦めるのですから、霊感商法のはずがない…大抵の人はそう思いますよ。

 アグネスの霊感商法に、早稲田大学の大槻義彦名誉教授が噛みついた。大槻教授についても毎度御登場願っておりますが、私が尊敬する学者さんの一人。 私の現在の心配事は…アグネスはしばらくは今まで通りやっていればよい。問題は、大槻教授が御高齢であるということ。大槻教授に後継者はいるのか?大槻教授亡き後、誰がオカルトを取り締まるのか?後継者がいなければ、一連の怪しげなものを斬って捨てる人が不在の日本国になってしまう。一番怪しげな人物が首相になるかも知れないぞって?やはりそこへ落ち着きますかね。

アグネスは、「知らなかった」「誤解を与えてごめんなさい」と。それで済ましてしまうから、世の中は怪しい商品が大手を振っているのですが…。この機会に政府は、大槻教授だけに任せないで腰を上げたら如何かな。え?国会も霊感商法の巣窟みたいなものだって?た、た、確かに。