アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

「思想と良心の自由」の冒涜

2010年09月11日 | Weblog
 この、デジタルの時代に、いかにもアナログ…
 東京都立高校で、校長(57)が職員室で男性教諭(47)に顔を殴られたうえ、パイプいすを投げつけられ、手を骨折、首を負傷した。
 今、何時代よ!?殴ったり、パイプイスを投げつけるのは、昭和40年代までの手法でしょうがぁ!この、宇宙時代になんとも時代遅れな。
 そういう問題じゃないですね。高校の職員室って、無法地帯なのか?時系列でアナログ暴力事件を追ってみると…
 1 職員室で男性教諭が校長の顔を数回殴った。
 2 校長は職員室から命からがら脱出。
 3 校長が逃げたので、教諭は副校長にイスを投げつけた。 
 4 職員室を出ていた校長が戻り、副校長を職員室から救出しようとした。
 5 教諭は2人を追いかけ、さらにパイプいすを投げつけた。
 6 校長自ら110番した。
 7 校長は病院に搬送された。

 これが、夜の盛り場ならそんなこともあるかなと思えるが、立派な高校の職員室のできごと。

教諭は日頃から、校長の指導法などに不満を抱いていたという。
 日本の教諭は採用の際、「全体の奉仕者として日本国憲法を遵守し、法令及び上司の職務命令に従い職務遂行に当たる事を誓います」という宣誓書に署名します。いくら不満があっても、校長・副校長に対し、職員室内で暴行してはならない…。宣誓を守れなかったわけだから…とっとと教諭を辞めろ!

 ただ…教育現場の実態として、宣誓違反、服務規定違反がまかり通っている部分がある。
 国旗・国歌反対。儀式の場で職務命令に背く行動をとる。侵略と差別の象徴である国旗の掲揚と国歌斉唱の強制は、「思想・良心の自由を妨げる」…のだそうだ。そう言っておきながら、北朝鮮の軍国主義礼讃…おかしいと思わないのか?おかしいと思うことすら、上から止められているのか?止められているとしたら、思想・良心の自由を強制的に妨げられているということでしょう。
 北朝鮮礼讃…「北朝鮮は、搾取者がいないから、みんながよく働き、生活の不安は全くない。泥棒も殺人犯もいないから警察官もいない。強い軍隊を率いることは国の自主性を堅持するうえで欠かせない」こう述べられた教職員組合の指導者がおられました。こぞって北朝鮮へ移住したらいいのにね。

 もっとも、暴力教諭と校長が、国旗・国歌問題で対立していたかどうかは不明です。不明なのに、なぜこの問題を持ち出したかというと、「暴力教諭が、校長の指導法などに不満を抱いていた」という事実からです。校長が教諭に、「飲酒運転しろ、遅刻しろ、ピアスしろ…」などと指導しますか?するはずがない。「宣誓したことを守れ」と指導するでしょう。つまり、日頃の行動面の指導なら、善悪がはっきりしているので暴力へは発展しづらい。と、なると職を賭して校長へ向かっていくのは、「国旗・国歌問題」だろうと。

 暴力教諭が、「宣誓しないと教諭になれないから宣誓書に署名しただけ」…だとしたら、それこそ「思想と良心の自由」の冒涜です。
 まさか、単に腹立ち紛れに暴れたんじゃないだろうなあ?だんだんそんな気もしてきたなあ…。