アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

総理大臣になるハエは…真面目、不真面目、非真面目…

2010年09月15日 | Weblog
 森政弘さんの「非真面目のすすめ」…古いって?古いからダメってことはないかと。「非真面目のすすめ」に、部屋へ紛れ込んだ三匹のハエの逸話がある。

 1 真面目なハエ・・・窓ガラスにアタックして脱出を試みる。隣の窓が開いているのに気づかず。果てしなく努力する。
 2 不真面目なハエ・・・どうせ無理だと、とっとと諦めて、何もしない。
 3 非真面目なハエ・・・何度かアタックしてダメダと知ると、部屋の中央に戻り休む。そして風の動きを読む。開いている窓に気づき、まんまと脱出する。つまり、生きる力を一番持っているのが、非真面目なハエというわけ。

 このたびの民主党の代表選挙戦。結局、菅さんで決まりましたが、菅VS小沢、時々鳩サマ。「三匹のハエの話」を思い出し、「代表になるのは非真面目な人だろう。それは果たして誰か?」興味深く見させていただきました。

 当初は次のように見ていました…
 真面目なハエ…菅さん
 非真面目なハエ…小沢さん
 不真面目なハエ…鳩サマ(代表選には立候補してないけど)
 つまり、不利を伝えられてはいたが、小沢さんが、「風の動きを読み、開いている窓に気づき、まんまと脱出する。つまり、生きる力を一番持っている」のではないかと考えておりました。結局、非真面目なハエは菅さんだった。小沢さんは、真面目なハエでした。
 
 見かけは、「721VS491」で菅さんの圧勝…しかし、内容に唖然とさせられた。
 党員・サポーターのポイントは、「249VS51」で菅さんの圧勝であるのに反し、国会議員のポイントは、「412VS400」つまり、菅総理を望む国会議員は、小沢総理を望む人より、6人多いだけだった(国会議員票は、1人2ポイント)。
 民主党の国会議員って…なんなんだ?党員・サポーターの声を反映させるのが職務でしょう?ねじれてるっつうの!
 小沢さんの仕返しを恐れて、日和見のハエと化したのでしょう。なにしろ小沢さんのところは、民主党の最大にして最強の派閥ですから。

 つらつら考えるに、ハエは、真面目、不真面目、非真面目の3種類だけではありませんね。私の観察では… 
 無真面目なハエ…窓ガラスにアタックせず、じっと留まっている
 仮真面目なハエ…窓ガラスにアタックするが、休憩が長い
 偽真面目なハエ…窓ガラスにアタックするふりをするだけ
 虚真面目なハエ…アタックの途中、室内を飛んで金品を物色する
 それぞれのハエに政治家の顔が浮かんでくる…。

 またしばらくは、永田町が落ち着かない。有効な景気対策は…いつまで待っても出てこないのか…。景気頼みの私は、真面目なハエで生涯を終えるなあ…。