アンティークマン

 裸にて生まれてきたに何不足。

デジタル・ナンバープレートでクイズを出題

2010年09月26日 | Weblog
  アメリカ(人)の発想はどれもおもしろいのですが、「車」に関しては、特におもしろい。ナンバープレートですが、後ろに付けるのみ。日本は、車の前と後ろにそれぞれ付けるのですが・・・?

 アメリカでは、なぜ後ろだけでいいのか?ダンキンドーナッツで油を売っている警察官に尋ねると…きっと次のように答えるでしょう。

 1 暴走車をパトカーで追いかける時、暴走車のナンバープレートがよく見える。だからナンバープレートは後ろに付けるんだ。え?日本では前にも付ける?ヘーッ?日本では、前から追跡することがあるのかね?いくら日本でも、そりゃないべーッ!
 2 当て逃げされたときだって、後ろのナンバープレートが見えればよい。当て逃げしようとする車が、バックで逃げるか?前にナンバープレートを付けたって何の役にもたたんじゃろ!
 3 (参考までに)アメリカでは、逃げた車を停止させたとき、決して前には回らない。後ろに停めて銃をいつでも取り出せるようにして、用心深く車に迫るんだ。停まった車の前に停めると、パトカーから出る寸前に、銃撃される可能性があるからね。

 そのアメリカのカリフォルニア州で、「デジタル・ナンバープレート」の実用化へ向けた取り組みが進んでいる。 
 「デジタル・ナンバープレート」…どんなものか?
 自動車の(後部の)ナンバープレート…走行中は通常のナンバープレートのように車のナンバーを表示。渋滞時や赤信号などで4秒以上停止すると、後ろの車に向けて広告を表示し始める。おもしろい!よくもまあそんなことを考えたものです。

 カリフォルニア州上院は、デジタル・ナンバープレート実現へ向けて調査する法案を全会一致で可決しました。なぜ、カリフォルニア州が?カリフォルニア州は、日本円にして、約1兆7000億円の財政赤字を抱えているのです。とにかくお金が欲しい。デジタル・ナンバープレートを取り入れると、導入費用はかかるが、広告収入がそれを上回るのではないか?と、いうこと。

 車の所有者は、「自分の好きな言葉」「応援するスポーツチームの名前」「(緊急時には)交通情報」「行方不明者の情報(アメリカでは、牛乳パックに印刷されている)」なども表示できる。(広告表示中は、車のナンバーは分からないのかって?常時小さく表示されるそうです)
 広告が表示できるのであれば、無声ながら、映画だって、野球中継だって放送できる。前の車が動き出してナンバー表示だけに戻っても、続きが観たい場合、追跡して(前の車が)停車すれば観られる。「追跡して続きを観た車の表示の続き」が見たくて、別の車が追ってくる。さらに別の車、別の車・・・。パイドパイパーのあとに続くネズミのような状況が起こり…起こるわけないね。
 
 渋滞になっても退屈しない。渋滞だからこそ、「表示」される…。
 カリフォルニア州が成功したら、当然日本でも取り入れるでしょう。個人的には、「クイズが出題され、解答が表示される」これがおもしろいと思うのですが。渋滞に巻きこまれるのが、楽しみになりますよ。