・・・「継体天皇の謎」に続いて読んだ、古代史の本は「邪馬台国はどこか」。著者の紹介を見て歴史家でないサラリーマンが書いた歴史書である。一寸、内容が怪しいかもとは思いながらも、出版社が大手であるので、読んでみた。
・・・朝日新聞社刊 「邪馬台国の謎」 後藤巧著
・・・内容的には先回紹介した「継体天皇の謎」関裕二著よりよっぽどましであるが、真実を知りたいと思っている人間の期待には内容に得る所は少なかった。
・・・しかし、中国の史記類を読破し、それを読む中に「邪馬台国」は姫路から、熊本、四国のどこかである。と云う事と、長さに関する古代中国の考え方の考察はよく勉強しておられて納得のいくところがあった。
・・・肝心の邪馬台国の場所については、考古学的な所見と関係なく推理だけで場所を考えるのには、ばかばかしいと思った。