読書

読了後、返却した本の覚書。
古い漫画だけれど、私は満足した。


まだ古書は流通しているけど、将来、図書館で読める作品なのかな？
そう思うと、コレクションしようか悩む作家作品だった。
お勧めしてくれて、ありがとうございました。


BLUE MOON（全5巻）
森脇真末美　：（1986年～1988年）小学館PFビッグコミックス

懐かしい作家の、懐かしい作品。
今の世で、この出版社の雑誌で発表できるだろうか？

＝あらすじ＝

掲載当時と思われる現代が舞台。
小学校すら通えず世に放り出された双子の葛藤、彼らの10代後半から20代半ばまで、を描いた物語。
著名な画家、ゴッホと弟テオの兄弟関係がモチーフの彫刻も取り上げられていたりして・・・

かつて、純粋で奔放だが、一生懸命生きている、とある美しい男女がいた。
彼らが、10代で一卵性双生児の親となる。

生まれた男児達は戸籍も与えられず、その後父親は失踪。
母親は、精神に失調をきたし…


ボクってダレ？

幸せってナニ？

ソレって、手に入らないの？

家族と？社会と？　ナニと戦ったら得られるの？

ボクが判らないのは、生まれ持った素質？それとも育った環境・・・？


主人公に感情移入すれば、重い鉛のような考えがよぎる。
なんとも切ない話だが、読後感は悪くない。
14.04.05記