「おため返し」について
廃れゆく風習を、私のための覚書として 記す。
私の実家筋では、親類縁者から結婚祝いを自宅で頂戴した時のみ、必ず行われていた。
吉日の午前中にお祝いする事が多いので、その後、昼食をご一緒する。
昔は、「おため返し」をしないというのは、今後お付き合いを控えさせてもらいたい、という意思表示だと言われた。
しかし、今はそれほど強いこだわりを感じないし、しない家もあるが、その後のお付き合いに問題はない。
実家に決まりごと等はないが、今回、母に教わりながら、昔母がしてくれた通りに行った。
昔と違うのは、結納品を和室ではなくリビングに飾ったことくらいか?
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写真左より、今回準備したお茶(桜と昆布茶)、お干菓子(井津美屋、鶴亀松葉)、茶卓と蓋つきの湯のみ
前回は、U・Y・U&ふさ君 お勧めの洋菓子と紅茶だった。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3b/d4/dc0957dc9a20596cfbea2f9d3589d2dd.jpg)
左より、おため紙表側、裏側に金封、金封と礼状を挟んだ状態
今回のおため紙の中身は、半紙やお懐紙ではなく、祝儀袋。
礼状の末尾には、本来はU・Y・Uの名を入れるのだが、今回は、我が家の名字だけを入れた。
'17.05.14追記 昔私の時には、披露宴を取り仕切る実父の氏名を書いたが、今回は若夫婦が披露宴を取り仕切るので、筋としてはU・Y・Uの氏名を書くべきだが・・・と悩んだ末の結果
礼状は、言付かって代理でお持ち下さった方のみに添えたが、省いても失礼ではない。
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頂戴したご祝儀は、別室にて検(アラタ)め、頂戴した金額の一割(新札)を金封に入れる。
おため紙に金封を挟み(場合によっては礼状も挟み)、切り手盆に乗せ、袱紗を掛けて、お一人ずつお渡しする。
その後の昼食は、
仕出しのお料理で会食。
昼食を辞退された方々には、太巻きと押し寿司の折詰をお渡しした。
過去記事
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お多芽=
NIKKEI STYLE 参照
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東京人も知っておきたい 関西流お祝い返し「おため」 =
=感想=
・おため返しは関西地方独自の風習だった。
・一割返しには、領収書の意味があると知った。
・金封をおため紙の表に挟む画像がある。
・最近のおため紙は多岐にわたり、紙でなく、スティック状の緑茶やコーヒーまであって驚いた。
・この地域では、慶事の干菓子を日常に扱う店が少なく、事前準備に10日は必要。
17.05.09記