新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

十干について(2)

2013年11月30日 |  四柱推命(十干と十二支)
●己…(田園の土・湿土)
【語源】己は、もともと紀(すじの意)をその語源とし、草木が充分に繁茂して盛大となり、かつその条理に整然となった状態を表している。
・「己」とは「紀」のことで、筋道という意味を持つ。…万物が成長し、はじめて物事が成就したとき、そこに「筋目」が現れる様子。
・自然界では田園の土、湿土。壬丙甲の配合が大切。
【人物】人間的な魅力もあるが、時には温かく、また、冷たい面もある。柔順さがあるので、融通が利きすぎて物事をまとめる力は減少する。大きな組織の責任者には向かないが、少人数の技術集団等には向いている。
●庚…(鉱石・鉱脈・斧)
【語源】庚(こう)はもともと更(こう:あらたまるの意)と同語で、草木が成熟固結して、行きづまった結果、自ら新しいものに改まっていこうとする状態を表している。
・「庚」は「更」で、更(か)わるの意味がある。…万物が成長しきった結果、次の新しい物に生まれ変わることを示している。
・水が多過ぎれば金は沈み、世の中に出られず、金水寒冷で肺や呼吸器の病気になる。また、土が多過ぎると埋金となる。
【人物】十干の中で最も剛健であるので、日干が庚の人は人を傷つけやすいので、鋭鋒をむき出しにしないで積極性を内に秘めておいた方が良いとされる(何事もありのまま、思いのままに行動し隠しだてが出来ないという陽性に富んだ性格)。しばしば精神の動揺や、目的の変更などの傾向があり、自己主張を曲げることが無いため誤解される場合もある。
●辛…(砂金・珠玉・貴金属)
【語源】辛(しん)はもともと新(あたらしの意)と同語で、草木が枯死して、新しくなろうとする状態を表している。
・「辛」は「新」で、万物が皆縮んであらたまり、秀でた実が新たに出来る様子を表す。
・砂金は、川底から採取して壬水で洗う。
【人物】協調性に欠け、周囲の影響を受けず辛抱強くて耐久力もある。苦労症だが、喜怒哀楽は顔には出さない、しかし、冷淡さと神経質な面が出る場合もある。命式が悪いと陰気や小心になる。女性の場合は宝飾が似逢う人が多い。
●壬…(大河、池・沼で、流れることが本能)
【語源】壬は、もともと妊(じん:はらむの意)を語源としており、草木の種子の内部に、さらに新しいものがはらまれる状態を表している。
・「壬」は「妊」で、任とは「はらむ」ことで、陰の気が陽の気をはらんでいる様子を表している。
【人物】見かけは柔らかでも、内面は情熱的で勇気があり決断力や統率力もあります。そして、決意したらやり抜く強い意志力がありますが、少々偏向するところもあります。急流の様な行動力を持った人が多く、そのせいか離婚率も高く水商売にも多い日干です。
●癸…(雨露・万物を滋生す)
【語源】癸は、もともと揆(はかるの意)を語源としており、草木の種子の内部にはらまれたものが、しだいに形づくられて、その長さを測ることができるほどになった状態を表している。また、地中がはらんだ種や陽の気を、いつ地上に吐き出せば上手く成長できるか、その時期を道筋立てて推し量っている様子を意味している。
【人物】雨露(陰水)ですので、いつかは消える形無いものですから、静かで柔弱そうに見えます。しかし、雨露も太過すれば独りよがりになりそれが他人との調和を欠くもとにもなります。知慮に富み芸術性にも優れているので、人への奉仕を心掛ければ大いに発展します。

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十干について(1)

2013年11月29日 |  四柱推命(十干と十二支)
■干支の持つ基本的な特性。
『十干』
●甲…(樹木、幹のある木)
【語源】甲は、もよもと鎧兜(よろいかぶと)の意で、甲冑の甲から導かれた語である。草木の種子を蔽う(おおう)厚皮のこと。種子が発芽するにあたって、種の殻を破って出る状態を表す。
・「甲」とは「押」のこと、押とは「押さえて封ずる」という意味があり、春になると開いて、冬になると閉じることを示している。
・自然界では幹のある木で、丙癸己で育て、庚で伐採して社会に役立たせる。伐採は秋・冬に行う。
【人物】落ち着きがあり、動ずることなく一念を遂行する人。慈悲心厚くグループの中心的な存在になる要素を持っている。
●乙…(草花、柔木)
【語源】乙は、もともと軋(あつ:きしるの意)をその語源にしており、草木の幼芽がいまだ自由に伸長し得ないで、屈曲している状態を表している。
・自然界では草花を表し、優しく注意深く枝葉を伸ばす。見た目はひ弱だが頑張りやで、柔木なので伐採の必要はない。雨水・太陽等、季節と密接に係わる。
・「乙】は「軋(アツ)」のことであり、すれ合うことを意味している。…春になると万物が自ら擦れ合い軋みあいながら、殻を破って抜け出すこと。
【人物】表面はソフトで優しく穏やかに見えるので人からの信用を得ます。そして何事も反抗する様なことはありませんが、内面は忍耐強く負けない気持ちを持っていて強情なところもあります。集団をつくる特質があります。
●丙…(太陽・溶鉱炉)
【語源】丙は、もともと炳(へい:あきらかの意)を語源としており、草木が伸長して、その姿形が著明とな
った状態を表している。自然界では燃え盛る火、又は太陽を表す。
・「丙」は「柄」あるいは「炳」で、柄はそれぞれの柄を取る様に両側に広がることで、万物の生長する様子を表し、炳とは明らかになることを意味しており、夏になると万物の勢いが強くなって、その姿形を明らかにする様子を示している。
・自然界では太陽を表し、地上を照らし、万物を育成する火。
【人物】明るい性格で、活発明朗で姑息なことを嫌います。そして一度チャンスを得れば輝きが増し、勢いに乗れば強引にもなります。しかし、忍耐心に乏しい傾向がありますので、軽はずみな行動は慎んで下さい。
●丁…(人工の火・灯火)
【語源】丁はもともと丁壮(壮年の男子の意)と同意で草木の姿が充実した状態を表している。
灯火や人工の火に例えられる。
・人工の火を表すので、甲木の燃料があり、それを切る庚金があると良い。
・「丁」とは「停」のことで、万物が成長していくと、ある時期にその成長が止まり、次の成長に備える有り様を表している。
【人物】緻密な計画性がある人で、やや神経質な面もあります。理性的で人に順じますが、丁の人に反逆されると、頭が良いだけに怖いです。
●戊…(山・堤防)
【語源】戊はもともと茂(ぼう:しげるの意)をその語源とし、草木が繁茂して盛大となった状態を表している。
・「戊」は「貿」で貿(か)えるという意味がある。…万物の成長が極まり、今迄の姿形を抜け出しこれまでの体を貿えようとする様子を表す。
・山岳の土、堤防、万物の根源をあらわす。
【人物】茂るの意味を持っていて、この気を得ている人は志操堅固で、世俗に迎合しません。その性質が良い方に発揮されれば不動の信念の人とみられ頼もしい人となりますが、悪く出ると、融通性のない、お高くとまった偏屈者と見られる傾向があります。また、頑固だが一度くずれると脆いところもある。

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テレビニュースを観て・・・60年前の・・・

2013年11月28日 | 今日の出来事
上図は、ここ数日テレビで流れたニュースの男性の命式です。
本人のプライバシーもありますので、ぼかしながら簡単にポイントを説明します。
ポイントは、命式の十二運にあります。

・生月に「胎」がある場合…養子縁組に縁があり、兄弟や肉親の面倒を看ることがある。
・生日に「養」がある場合…養子運があり、幼児期に実母以外の人に養われる人も居ます。

・大運:数え歳49歳~56歳に己酉 印綬 帝旺が8年間巡ってきます。印綬には母や生れた元という意味があり、4年前から、大運に戊申(申は天徳星=先祖の導き)の偏印が巡り、この時期に「60年前の取り違い」が発覚した。

※もう一人の男性も、この男性の13分後に産まれたとありましたので、命式は一緒ですね。
お互いに月支や日支に「養子運」の「胎や養」が有ったので、新生児から実母以外の人に養われる運があったと思われます。
同じ命式ですが、育った環境(親の経済的土台)が違いますね、特に成人するまでは親の影響は強く作用します。
この様に、同じ命式で産まれた人は、似た様な運をもっています。
上図の方は、共に実母以外に養われる運の十二運を持っていました、そこでこの様なことになったのだと思われます。
ただし、親の運勢(経済力)は違ったようですね。
タンポポの種も風に飛ばされて、着地した土地によって変わってきます。




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辛未(60干支)

2013年11月27日 | 日干・納音・生日観法
辛未(衰-偏印)扶干干支(土生金)…地支が天干を生じる。生じられた天干星が強く働くことが多い。
① 辛…「陰金」
【語源】辛(しん)はもともと新(あたらしの意)と同語で、草木が枯死して、新しくなろうとする状態を表している。
 自然界では砂金・珠玉・貴金属であり、壬水で洗う。
【人物】この気を持つ人は沈着で淡泊、そして理想が高く礼節を重んじ実より名を取る傾向があります。肉親縁は薄い方で、時や人を見る目を持っています。
② 未…「陰土」
【語源】旧暦6月。未は味(び:あじの意)で、草木の果実が成熟して滋味を生じた有り様を表している。
【意義】未は万物皆成りて、滋味あるなり。未は味いなり。6月(旧暦)は滋味まり。未の字は象形文字で、木の枝葉の茂ったさまを象る。旧暦6月は万物が成熟して、その実に味わいが出る。またその気候を指す。
 未月は1年の中央で、土用の中でも強力な力を持ち、土用といえば この夏の土用を指すほどである。それは、「火生土」と、土気が火気によって相生されているからである。未の土は燥土。旧暦6月は☰☶「天山遯」。山の土気は最大の土気。
【人物】慈悲心があり穏やかで正直な性格で、強い執着心があります。一つのものに熱中する性格のため、ややもすると念を入れ過ぎて苦労性になる傾向があります。潔癖で小心のため臆病になりやすく、そのために進取性はありません。また真面目過ぎるために他人からあなどられることもあります。自分の殻の中で心配せずに、なるべく陽的な思考と行動を心掛けると運は開きます。
 <長所>理論家・円満主義・柔軟性。<短所>心が狭い・迷い・取り越し苦労。
③ 十二運:衰…十二運(地支星)の一つで、衰運を表しています。人の一生から見た場合には「最盛期を過ぎ、衰えが出てきた秋のような」時期を表し、基本的な意味として「消極的、控え目、内向、淡白、学者、技術者」等があります。
内向的な傾向性があり、消極的で大きな事を嫌うものです。あまり目立たず、迫力はありませんが、周囲に適応できる順応性は持っていますので、比較的愛される性格です。性格は淡泊で温和で、保守的な傾向があります。どちらかというと、学者、医師、技術方面に向いています。女性には一番良いと言われていて、控えめで優しさがあり、主婦に向く性向があります。地道な歩みをする星です。
④ 納音:路傍土(土)…「中の中」
この星の人は、もともと情に厚く、思いやりの気持ちや同情心も強いのだが、心配性のためか、考え過ぎたりして、物事を悪く取る傾向があります。そのためか、人の為に良いと思ってしたことが、逆になって受けとめられる場合もある損な性格のところもある。特に四柱や五行が悪い場合にはその傾向があり、内気でもの思いに耽る場合もあります。気が弱く世渡りも上手くないのですね…。この様な方は自分の判断や人生に自信を持つことが大切で、その為には世の道理や常識を深くすることが一番で、勇気を持って一事を貫徹する努力をすることです。
【納音十二運】自養…真面目で争いを好まない円満主義で控えめ、他人に隔てなく愛情を注ぐので人から愛される。意思が強く依頼心も少なく、実力を持って生活する。
⑤ 地支中の蔵干…丁30%(偏官)、乙20%(偏財)、己50%(偏印)…財官印
⑥ 神殺 なし
【生日観法】
 控えめでおとなしそうな人ですが、内面は善良で芯が強く辛抱強い人が多い様です。男性は温厚で、自分の感情をあまり表には出さないので、掴み所のない人が多いのですが女性の場合には確り者が多い様です。男女共に表面は穏やかですが、内面には鋭い観察眼と批判力は持っています。
緻密で頭の良い学者肌の人が多いのですが、慈悲心の強さと考え深い為に人のことで苦労する傾向があります。修養に励み、はやる心の迷いをなくすことに努力すれば、やがて徳を得て大成します。


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庚午(60干支)

2013年11月24日 | 日干・納音・生日観法
庚午(沐浴-偏官)截脚干支(火尅金)地支が天干を剋する関係
① 庚…「陽金」
【語源】庚(こう)はもともと更(こう:あらたまるの意)と同語で、草木が成熟固結して、行きづ待った結果、自ら新しいものに改まっていこうとする状態を表している。
 自然界では鉱石・鉱脈。丁火で精錬する。水が多過ぎれば金は沈み、世の中に出られず、金水寒冷で肺や呼吸器の病気になる。また、土が多過ぎると埋金となる。
【人物】十干の中で最も剛健であるので、日干が庚の人は人を傷つけやすいので、鋭鋒をむき出しにしないで積極性を内に秘めておいた方が良いとされる(何事もありのまま、思いのままに行動し隠しだてが出来ないという陽性に富んだ性格)。しばしば精神の動揺や、目的の変更などの傾向があり、自己主張を曲げることが無いため誤解される場合もある。
② 午…「陽火」
【語源】旧暦の5月。午は忤(ご:つきあたる・さからうの意)で草木が繁盛の極限を過ぎ、衰微の傾向が生じたことを表している。
【意義】午は陰陽交わる…旧暦の5月には一陰、陽に逆らい、地を冒して出づ。午は忤(さか)らうなり。午は極盛の陽気の中に一陰が萠(きざ)し、陽気と陰気が相交わる。即ち「牾」(さからい)の状態になることを指す。旧暦5月の卦は☰☴「天風姤」。一陰が下に萌した象。
【人物】度量が広く容易なことでは怒りを見せません。また決弾力にも富んでいて恬淡(てんたん:欲がなく物事に執着しない)とした気風なのは良いのですが、それが実意に乏しいという型になって現れることがある。また調子よく褒めるかと思うと、その口で罵りそしる場合もあります。元来気が多く、何事にも手を出して失敗する場合もあります。根が陽性ですからくよくよしません。
 <長所>華美・直観力・冒険心。<短所>激性・短気・口舌・あきっぽさ。
③ 十二運:沐浴…荒れる運で成長に伴って反抗期があったり荒波を通過する時期。色情・酒色・肉親の生死別・曖昧等がある。また敗神とも呼ぶ。沐浴が生日にあると、前向きでチャレンジ精神も旺盛だが、その分だけ波乱も多くなり気苦労もある。印綬星が少ないとオッチョコチョイになる場合もあり、鈍重な人を嫌う。肉親関係の生死別に逢う傾向にあり、離婚率も高くなる。性格も我儘でマイペースで感受性も強くなる。女性の場合は結婚の相性に注意。
④ 納音:路傍土(土)…「下の上」人々に踏み固められた道の土のことです。人に親しまれ、真面目で、今は役立たずとも成長株で、やがては有用の大器となるものを蔵しているという意ですが、柔軟性にかけ、意識の切り替えが下手なところがあります。人生に無駄やムラが多く、運命的に活気が無く発展が薄い。明朗で愛嬌はあるので、世の中の道理をわきまえて、誠実誠意に生きると良い。色情は慎むように。
【納音十二運】自胎…争うことは嫌い、物事を恐れずに冷静な人。同情心に富むが強引な無理を言ったり自分に刃向かう者が現れると噛みつく。時々気が変わりやすく永続性に欠けるが、義侠心があり、曲がったことは嫌い。
⑤ 地支中の蔵干…丙35%(偏官)、己30%(印綬)、丁35%(正官)…官印
⑥ 神殺
☆福生貴人…生来の福分が厚く金銭的にも恵まれ、生涯大きな困難に逢う事が少ないとされる。難事に遭遇しても、人からの援助引立てを受けるとされている。
 ☆学士…「学士」は学問、芸術を意味する星です。学事及び技芸が発展し、また学才があり、一を聞いて十を知るとも言われています。感受性が強く神経質な面はありますが、学究肌の徳を有する星です。
【生日観法】
外見は品が良くカラッとしていて正直な人が多く、女性の場合はスポーティーでボーイッシュなところがあります。また、内面は正義感と激しい自負心の持ち主で曖昧なものを嫌います。頭も良くシャープな感性と分析力も持ち合わせていますが人間的な思慮ではやや浅いところがあります。
気に入らない人や気分を害した場合には嫌味な部分が現れ、その結果敵を作る場合もあります。
また、親との縁は薄い方で、小さい頃から苦労をする場合もあります。結婚後は夫に対する不満が生じやすく、家庭よりも仕事に意識を持つ女性も多いです。男女共に色情問題には気をつけて下さい。概して心に迷いが多いときがあり、そのために落ち着きが不足します。迷ったり方向性が定まらない場合は軽率な挙動を慎み、協調心を養えば盛衰の変化が多くても大成します。


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己巳(60干支)

2013年11月22日 | 日干・納音・生日観法
己巳(帝旺-偏印)扶干干支(火生土)…地支が天干を生じる。生じられた天干星が強く働くことが多い。
① 己…「陰土」
【語源】己は、もともと紀(すじの意)をその語源とし、草木が充分に繁茂して盛大となり、かつその条理に整然となった状態を表している。
 自然界では田園の土、湿度。癸丙甲の配合が大切。
【人物】義理人情に厚く温和、しかしその胸中には常に知と謀を秘め、それは外には表しません。
 知が良い時と場所を得れば成功しますが、間違えれば陰湿で愚鈍な人と見られます。
② 巳…「陰火」
【語源】旧暦4月。巳は巳(い:やむ意)で草木が繁茂の極限に到達した有り様を表している。
【意義】旧暦4月陽気、已(すで)に出、陰気 已(すで)に蔵(かく)れ、万物 見(あらわ)れ文章を成す。旧暦の4月は陰気は全くかくれ、万物が表面に現れ出るとき、蛇が地中から現れ出るときで、「巳」の字は蛇が曲がって尾を垂れた姿に象するとする。
 旧暦4月の卦は☰☰「乾為天」、一陰の影も無い全陽で、旧暦10月の☷☷「坤為地」に相対する。
【人物】性格は柔和で口数少なく注意力も思考力もあるが、寡黙で内心を人にさらけ出さず、他人に事を任せることが出来ない性分です。表面が柔和な割には志操堅固で規律を重んじ、自分で納得できるまで決まりをつけたがります。思慮深いが決断力に乏しく考え過ぎてチャンスを逸する傾向があります。<長所>明るさ・探究心・自己顕示。<短所>執着心・嫉妬・刹那的。
③ 十二運:帝旺…「帝旺」とは十二運(地支星)の一つで、旺相運を表しています。人の一生から見た場合には「トップに昇りつめた状態で、あとは下り坂に向かう兆しのある」時期を表し、基本的な意味として「勝ち気、浪費、頭領運、強過ぎて凶、養子」等があります。
「強気の失敗」と言う意味があり、強運ですが、強引に物事を進めると足元をすくわれる場合があります。個性的で自信家で、傲慢に見られる傾向もありますが、若い頃に苦労しておけばトップに立てる星です。逆に若い頃から恵まれていると、中年以降に運が急落する傾向があります。時に思い込みが激しく、自己の主張を他に押し付けてしまっているのに、自分はそのことに気がついていないこともあります。また、人の言動が気に入らないと、文句をつけてしまうこともあります。四柱に死・墓・絶が共に並ぶ事を嫌います。たとえ長男に生まれても、生家を継がず、他に一家を成すか、養子に行く場合もあります。女性は夫との生死別の可能性があるので夫婦縁に要注意です。四柱に帝旺が2個以上ある場合や沐浴と並ぶ場合には、特に問題が大きくなります。
④ 納音:大林木(木)「上の中」大きな土地に樹木が繁茂している場所という意味です。バランス感覚がよく、天を目指す理想を持ち、賢明な性格によって成功する意味。
【納音十二運】自病…物静かで楽天的。風雅を好み人情が厚い。健康状態には注意(神経痛等)。人に尽くしても返ってこないところがある。憐れみの情が深いが嫉妬心もある。
 女性…嫉妬心が深い。
 男性…芸術家に向くが自由を束縛されると伸びない。
⑤ 地支中の蔵干…戊20%(劫財)、庚30%(傷官)、丙50%(印綬)
⑥ 神殺
 ☆学士…「学士」は学問、芸術を意味する星です。学事及び技芸が発展し、また学才があり、一を聞いて十を知るとも言われています。感受性が強く神経質な面はありますが、学究肌の徳を有する星です。
【生日観法】
知的な分野が豊で才能があり、一芸に秀でたところを持っています。物腰は柔らかいが、柔和な割には内面には頑固さがあり感情にも変化が多いので人の反発を受ける場合もあります。旺運のため社会的な名声を得ることも出来ますが、運が頂点に達すると急落する恐れもあるので、トップよりも二の位置にある方が良いとされています。


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戊辰(60干支)

2013年11月20日 | 日干・納音・生日観法
戊辰(冠帯-比肩)専旺干支…天干と地支が同じ五行。五行が固まる場合もある。
① 戊…「陽土」
【語源】戊はもともと茂(ぼう:しげるの意)をその語源とし、草木が繁茂して盛大となった状態を表している。
 自然界では山や堤防、万物の根源を表す。
【人物】茂るの意味を持っていて、この気を得ている人は志操堅固で、世俗に迎合しません。その性質が良い方に発揮されれば不動の信念の人とみられ頼もしい人となりますが、悪く出ると、融通性のない、お高くとまった偏屈者と見られる傾向があります。また、頑固だが一度くずれると脆いところもある。
② 辰…「陽土」
【語源】旧暦3月。辰は振(しん:ふるう・ととのうの意)で陽気動き、雷が声を発し、草木の形が整って活力が旺盛になった状態を表している。
【意義】「辰は蜄(しん)なり」蜄は振で動く意。「辰とは春の陽気が一段と盛んになり万物振起するの意。辰の第一義は「振」「震」である。地上においては春の陽気が一段と盛んになり、物皆伸徐舒(しんじょ)して出て来る時、天上では雷が振動する時である。辰は星では北極星。易卦は「澤天夬」☱☰。「澤天夬」は上卦が☱澤で下卦が☰天である。澤とは水の集合を意味するから、この卦の象はその水の集まりが極めて高い処にあることを示す。「夬」は「決」と同じ意味があり、物を裂く、或いは物が破れるということである。高い処に上がった水は、容易に決潰(けっかい)して溢れ、下に降る。そうして地上の万物はその水によって大いに潤うのである。 
【人物】気位が高く勝気な性格で、難事に身を持って当たり、またよくそれに耐える人です。競争心が旺盛で、一念を押し通す強い信念があります。時としてこれが事の善悪、事故の力量を考えない結果となり、失敗を招くことになりかねません。運命的には随分と変化のある人で、旭日隆盛の勢いがあるかと思えば、一変して衰運の憂き目を見ることもあります。自分の性格を良く知り、謙虚な徳を心得れば、元来が強い運気なので大成します。
 <長所>信用を重んずる。剛気・保守的。<短所>感情の起伏が大きい。波乱。
③ 十二運:冠帯…「冠帯」とは十二運(地支星)の一つで、旺相運を表しています。人の一生から見た場合には「苦労の末に評価されるようになり、地位名誉を得て冠をかぶる」時期を表し、基本的な意味として「智徳、人気、地位名誉、強気、宗教性」等があります。
 智あり徳あり、慈悲心も厚く社会の上位に立ちます。自信家も多いので四柱が悪い場合には勝気な性格が却って仇になる場合もあります。高い倫理観や宗教性もありますが、行き過ぎには注意が必要です。プライドが高いので自分の位置や面子に拘ることもあります。物事の手際が良いので、要領の悪い人や優柔不断な態度は嫌います。若い頃苦労すれば中年以降は発展します。
④ 納音:大林木(木)…「中の上」大きな土地に樹木が繁茂している場所という意味です。バランス感覚がよく、天を目指す理想を持ち、賢明な性格によって成功する意味。
強い意志を持って積極的に行動し、大きく成功する人も居ますが、しかし、怒気、短気、乱暴という悪い性格がある場合には、それを治す様にしないと成功しません。人との協調性や独断独行を抑えることが出来れば良いでしょう。意思強固と熱心さは大きな特徴です。
【納音十二運】自衰…温厚篤実で自制心に富み自らの分を守る。常に猜疑心が強く苦労性。取り越し苦労が多く、婚期の遅れる人も多い。
⑤ 地支中の蔵干…乙30%(正官)、癸10%(正財)、戊60%(比肩)
⑥ 神殺
 ★紅艶…愛嬌はあるが、色情の過ちをおかしやすい。
 ☆日徳…性格が温和で礼儀正しく粘り強い人。
【生日観法】
旺盛な気が強く、我が道を進み他人の言葉に耳を貸さないところもあります。また自由に情熱的に生きようとするので、束縛されたり細々したことを指摘されるのは好きではありません。大言壮語的で時として他人を見下げた様な言葉や態度をとることもあり、短気で大雑把な性格と人情の機微にも疎い性格から恨みを買うこともあります。包容力と情熱からくる人間的な魅力はあるので、過激な心とひとり合点の性格を慎むことができれば発展します。存在感と個性が強く、人に歩調を合わせることが苦手なので、組織の中では勤まり難いところがあります。肉親思いで家族に対する責任感は強いですが、結婚運はあまり良くない星です。


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丁卯(60干支)

2013年11月19日 | 日干・納音・生日観法
丁卯(病-偏印)扶干干支(木生火)…地支が天干を生じる。生じられた天干星が強く働くことが多い。
① 丁…「陰火」
【語源】丁はもともと丁壮(壮年の男子の意)と同意で草木の姿が充実した状態を表している。
灯火や人工の火に例えられる。
自然界では灯火。甲木の燃料があり、庚金で適当に切り、火を絶やすことのないように。
【人物】綿密な注意力があって、神経質な人といえます。人を導き、人に順じ、理性にも富んでいますが移り気のところもあります。
② 卯…「陰木」
【語源】旧暦2月。卯は茂(ぼう:しげる意)または冒(ぼう:おおう意)で、草木が発生して地面を蔽う様になった状態を表している。
【意義】「卯は茂るなり万物茂るなり」2月は万物冒して出づ。開く。卯は象形文字で開門の形。新芽が二つに分かれて、地上に出ている形ともいう。旧暦2月(卯月)の易の卦は「雷天大壮」☳☰、つまり上卦が☳雷で下卦が☰天。つまり、天上に雷が轟く、要するに壮(さか)んな「陽」の気の進出を象徴する卦である。卦名の「大壮」も正にその様な強壮の陽気に由来する。旧2月
【人物】福徳備わり、性質誠に温厚で愛嬌もあり交際も巧みです。しかも容易には怒らないので、人との協調面はいうことがなく、それゆえの引立ても期待できます。しかし、軽率に走ると交際上図ともいえる自分の口から災いの種をまいて後悔することもあります。一面には気まぐれで移り気なため、一つのことに集中できないこともあります。
 <長所>柔軟さ・社交性・明朗・計画性。<短所>エゴイスト・放任。
③ 十二運:病…「病」とは十二運(地支星)の一つで、衰運を表しています。人の一生から見た場合には「衰えとともに、病を得る」時期を表し、基本的な意味として「病気、敏感、芸能」等があります。
 小さい頃は、病弱な場合もあり、また、両親との縁も薄い場合もある。しかし、小学校に上がる頃から健康体となります。男性は迫力を欠く風貌ですが、内面は進取性があり、気性の激しさや短気な面を内在する。また、反面繊細で神経質な面があり、急かされたりアクセク働かされることは嫌い。芸能的な面に才能を発揮する人も多く、医療関係やボランティア、福祉関係に進む方も多い。
④ 納音:爐中火(火)…「上の中」男女共に性質柔和にして言行ともに穏やかで、顔かたちとも美しく、そのために異性から恋い慕われるものです。そのために色情から身を誤る人があります。また、嫉妬や妬みの心が有って、人の信を裏切って失敗する人も居ます。運気は草木が延び育つ様に順調で、その順調な行運による怠け心から老いて不幸を招く人もいます。若い頃から日々の勤めに励むように心掛けて下さい。性格は思慮深く、決弾力も早く物腰も柔らかく人付き合いも良いので、目上の引立てによって大いに出世して財冨を得る人も居ます。
【納音十二運】自敗…敗れの意味があり、敗財星の感覚で判断。表面は従順そう。初めは熱心だが後に怠慢になりやすく軽はずみで失敗する傾向もある。風流な面があるが、熱しやすく冷めやすい。酒色に迷い家庭問題が生じやすい波乱運。
⑤ 地支中の蔵干…甲35%(印綬)、乙65%(偏印)
① 神殺 なし



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丙寅(60干支)

2013年11月18日 | 日干・納音・生日観法
■丙寅(長生-偏印)扶干干支(木生火)…地支が天干を生じる。生じられた天干星が強く働くことが多い。
① 丙…「陽火」
【語源】丙は、もともと炳(へい:あきらかの意)を語源としており、草木が伸長して、その姿形が著明となった状態を表している。自然界では燃え盛る火、又は太陽を表す。
自然界では太陽や溶鉱炉。壬水があればキラキラと照り輝く。
【人物】らん漫と花が咲く様な明るい性格で、活発明朗で姑息なことを嫌います。そして一度チャンスを得れば輝きが増し、勢いに乗れば苛烈になまでになります。しかし、忍耐心に乏しい傾向がありますので、軽はずみな行動は慎んで下さい。
② 寅…「陽木」
【語源】旧暦1月。寅は螾(いん:うごくの意)で草木が春の初めにおいて発生する状態を表している。寅の月はすなわち正月であり、立春の季節である。
【意義】「寅、正月陽気動き、黄泉を去り、上出せんと欲するも陰、なお強きか也」「寅は万物始めて生じ、螾然たるをいうななり」螾然とはミミズやモグラが春気に誘われて地上に出ること、陽気と共に地中の生物が地上に現れることを意味する。地天泰☷☰。
 「寅」が負っている最も重要な象は「螾」(いん)、即ち「動」くことである。動き始めることとは、つまり生れること、現れ出ること、これらの要約が「螾」。「寅」を木気の始めとするが、木火土金水の中で生命のあるものは木気だけなので、この様な「動」「曲直」を本性とするものも木気に限られる。或いはまた、きちんとした形を持つものも木のみである。張り子の虎の首は動く。首は身体の中でいわば始まりのところ、「首」の字は「はじめ」と訓(よ)まれる。1年、1日、それらの全ての始まりの「寅」。「寅」は①陽気の伸長、②陽気の権現、③陽気の震動。
【人物】才知にたけ、実行力があり、義侠心に富んでいる。進取の気象があり、独立運や頭領運もあるので、大成功をおさめる人もいますが、負けず嫌いや積極性が仇となり人の和を欠きトラブルを起こす場合もあります。また、冒険的・投機的なことを好む傾向もありますが、それを慎むことも出来るので、ムリヤリ大望を狙わなければ晩年の成功はあります。
 <長所>積極性・仁義にあつい・決弾力。<短所>強引さ・人との和。
③ 十二運:長生…人の一生から見た場合には「子供が成長し背丈も伸びてくる」時期を表し、基本的な意味としては「温和発展、長者風」とがある。また長生には「学童:文章をよくする」的な働きがある。性格は素直で長者の風格があり、動きまわることが多い星で、じっとしていられず落ち着きに欠けるが、明るさを持っている。新しいものに関心があり、新しく良いものであれば積極的に取り入れようとする姿勢を持っている。素直さが取り柄で嘘は嫌い。行運が良ければ運は人一倍伸び、一旦運が落ちても再びリターンマッチが出来る運気を持っている。しかし、煽てに乗って苦労することもあるので、目先にとらわれずに軽挙妄動は控えて慎重に行動することも必要。
④ 納音:爐中火(火)…「中の上」爐の中にある火の意味です。薪(寅卯=木)の助力によって火(丙丁=火)が盛んに燃え状態を意味します。炉の中の火ですからコントロールはされていますが、前進のみを考え、後に退いて考えることが少ないかも知れません。そして強引に進み過ぎて失敗する傾向もあります。これは「締めくくり」の心遣いが欠ける傾向があるからです。自己の実力を確かめながら前進すれば、進取的で愛嬌もあり衆望を得ることも出来るので、この特徴を活かして幸福を得ることも出来ます。色情問題は注意。
【納音十二運】自生…性格は素直で長者の風格がある。明るい性格だが動き回ることが多い星でじっとしていられずに落ち着きにかけてしまうところがある。新しいものに関心を持ち、それを積極的に取り入れる姿勢がある。素直で嘘を嫌い、運が落ちてもリターンマッチは可能。
⑤ 地支中の蔵干…戊25%(食神)、丙25%(比肩)、甲50%(偏印)
⑥ 神殺
☆福生貴人…生来の福分が厚く金銭的にも恵まれ、生涯大きな困難に逢う事が少ないとされる。難事に遭遇しても、人からの援助引立てを受けるとされている。
 ★紅艶…愛嬌はあるが、色情の過ちをおかしやすい。
【生日観法】
素直で親切で明るい人で性格が良い人が多いです。また、目的に向かって一直線に動く人ですが、情緒性や深謀は無く落ち着きに欠けるところはあります。また凶星や五行の偏りがなければ若い頃から運気は発展し、人からの援助引立てを受けることができます。


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12という数字

2013年11月13日 | 四柱・その他
日本では十二支が生活の隅々に係わりを持っています。
今回は、12という数字について記入します。

・天の数=3数(過去・現在・未来…永遠性がある)
・地の数=4数(東西南北の四数)
・3+4=7(完成数)
・3×4=12数
宇宙は数理性でできています。

・12という数字は木星が黄道を1周するのに約12年(11.86年)。
 水星・金星・地球・火星は密度も水の4~5倍ぐらいで地球型惑星と言われている。
 木星・土星・天王星・海王星は図体は大きいが密度は水と同じぐらいで、衛星は多いが硬い地面は無い。(木星型惑星)
 これらの星は水素やヘリウムから出来ていて大きい。特に木星は太陽の成り損ないの様な星とも言われている。
 
 太陽+(天:無形)、月(太陰)-有形、地球型惑星(人とその兄弟)、木星型惑星(人を守る霊的存在)…という見方も…?

・太陽暦の1年=12ヶ月
・1日が午前と午後の12時間
・1日は5分ずつの12倍で60分。
・1点を中心としてそれを1周する角度が、30度の12倍で360度、地球を区分するのに東経・西経合わせて360度。
・1ダースは12個、その12倍が1グロス。
・12インチが1フィート。
・その他、12という数字はいろんなところで使われています。

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乙丑(60干支)

2013年11月11日 | 日干・納音・生日観法
●乙丑
・十二運(衰)
・納音12運(自墓)
・納音(海中金:金)
・日柱の神殺(福生貴人)

○乙…柔木(草花)で湿土にも燥土にも根を張ることが出来る。女性的な干で柔らかく辛抱強い。男性の場合は技術系にも多い。乙の語源は軋(あつ:きしるの意)で、草木の幼芽が、いまだ自由に伸長しえないで屈曲している状態。
○丑…手の先を曲げてつかむ形を描いた象形文字で、すぼめ引き締める意味を持っている。保守的で信用を重んじる。正直、堅実、けちで、人懐っこく涙もろい。財運はあるが、大金持ちになれる方ではない。丑は紐(ちゅう:ひも・からむの意)で、萌芽が種子の中に生じてまだ十分に伸び得ない有り様。
○衰…最盛期を過ぎ、衰えが出てきた様な秋の様な時期。「消極的・控え目・内向・淡泊・学者・技術者」等の意味もある。しかし、周囲に適応できる順応性は持っていて、比較的愛される性格。控え目で優しさがあり主婦に向く。
○自墓…質素、物質・金銭運良く、物を集める。争いを好まず物事の円満解決が出来る。五行が悪いと偏屈。
○福生貴人…生来の福分が厚く金銭的にも恵まれ、生涯大きな困難に逢う事が少ないとされる。難事に遭遇しても、人からの援助引立てを受けるとされている。

■控えめで優しく内気で消極的な性格で辛抱強い人が多い様です。しかし、内面には鋭い観察力を持っています。真面目で淡泊なところがあり、地道に人生を歩む人が多く、学者や技術者等で成功している人が多い干支です。何事も積極的に行動することが開運の道で、物質や金銭運は良い方です。物を集める性格もありますが、命式が悪いと偏屈になります。異性問題には注意して下さい。

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日柱:庚

2013年11月11日 | 日干・納音・生日観法
庚は三秋粛殺(秋の厳しい気候が草木を枯らすことをいう。三秋は秋の三カ月の申酉戌)で十干の中で最も剛健。剛堅にして万物を裁断する。
作用としては…
緊縮(陰気進んで万物を緊縮させ大成させる力)収斂(万物の膨張する気をとどめ内部に納蔵させる力)更革(陰陽の二気を変革させる力)銷殺(しょうさつ 万物の気を涸落させる働き)成熟(生物の伸張を制圧し成熟させる力)がある。
また、木の蔓延を抑え形を整え、土の秀気を吐出させ、水を生じ、火勢を奪って土を土を涸らします。
庚は陽金なので剛金、鉱金なので鍛え上げられた名刀にもたとえられる。名刀を作るには多量の火気と水気が必要で、火の燃料の木や金を生む土も必要。

○ 春生れの庚金

春生れなので燃料は十分有ると見ます。あとは水と火があって金を生む土があれば最高です。
庚金の場合は、丑辰の湿土の方が未戌の燥土よりも良い。燥土の場合は庚金は乾燥して脆くなる。

○ 夏生れの庚金

夏(巳午未)月生れの場合は死令となり金は弱くなりやすい。この場合は土・金の生扶が必要。また夏は火熱が強いので、多量の水があると良い。

○ 秋生れの庚金

秋生れ(申酉戌)は月令を受けて強いので、強い金を洩らしたり尅す水と火があると良い。また火の燃料の木があればなおさら良い。土と金の生扶があると強過ぎる。

○ 冬生れの庚金

冬は寒いし金も冷たいのでとても冷えます。ですから丙丁の火を必要とします。また、本来、庚は火によって鍛錬されることを喜びます。冬生れの場合は土もあると良いですね、土尅水と多い水を抑えながら金の扶助も行います。

・庚に一番必要なのは火、そして次に水が必要(鉱金を火で溶かして水で固める)。
・庚に火・水・木有って、日主を生扶する土があればとても良い(鼎鐘の材)。
・五行で音を発生するものは金、故に音感を表す場合もある。
・金は筋・骨・神経・癌なども表す。現代は癌が多いが、火尅金で身体を温めることも大切。


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日柱:己

2013年11月10日 | 日干・納音・生日観法
戊土が山頂の岩石ならば、己土は低地の湿地(田畑)です。
戊度は水の保有力が劣りますが、己土は水の吸収力や保有力には優れているので財運豊厚と言われている?故に多少の水は何とかなる。また、命式に木が多いと、木剋土と己が尅され不利な様に見えるが、己は甲(大木の)の根を受け容れ、甲己化土(干合)して剛木も自分の味方にしてしまう。
己土が万物を育成するためには、火(丙丁)によって己土を温めるとよい。

○ 春生れの己土

寅卯辰の春生れは木剋土と死令になるので悪いと思いやすいが、己土は田畑を表すので春の季節には適しています。ですから苗木(乙木)と雨(癸水)と太陽(丙火)があれば、社会で用を成す良い命式になるでしょう。己に関しては、強弱よりも自然に適した意と五行がそろっているいることが良い命式となる要素になります。

○ 夏まれの己土

夏生れ(巳午未)は火熱が強くなり田畑はひび割れる傾向があります。ですから、この季節は水が多めで五行のバランスがとれているのが良いですね。

○ 秋生れの己土

やはり、五行がバランスよく揃っている命式がベストです。
金が強過ぎる場合には、やや火や土が多い方が良いですね。
当流派では、土日干の金の傷官の場合は、官と尅す場合は注意が必要です。
また、水が多過ぎる場合も流土で土が流されやすくなるので注意が必要です。

○ 冬生れの己土

亥子丑の冬生れは当然寒いですが土の内部は比較的暖かいものです。ですから星の強弱よりも五行が揃っているのが良いですね。また、冬ですから丙の太陽は必要ですね。

・田畑の土は苗木(乙)と雨(癸)と太陽(丙)があると良い。
・己は五行が揃っているのが理想。


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日柱:戊

2013年11月08日 | 日干・納音・生日観法
五行(木火土金水)を地表の方位や形状で表すと次の様なイメージになるかも知れません。(丸い島で表すと…。)

「木」は島の東側にある平地の植物地帯を表します。
そして、甲は喬木(大木)地帯を表し、乙は灌木(低木)や草本地帯を表します。

「火」は島の南側の陽当たりの良い丘陵地帯を表し、丙は南斜面の暑過ぎるぐらいに陽が良くあたる斜面の様なものです。そして丁は快適な暖かさの地域を表します。

「土」は島の中央の山(山岳地帯)を表し、戊は山頂の草木の生えていない岩石地帯を意味します。そして、己は、山頂の岩石地帯(戊)から断崖絶壁を下った低湿地地帯で、多くの水分を吸収し保有している。己は低湿地で土壌も柔らかいが、戊の土は固い岩肌で水分も少ない。

「金」は戊己の山岳地帯と、壬癸の河川小沼地帯の中間地帯で西側に面した鉱質地帯で地下資源が豊富にある。庚は鉄鉱石や重金属が埋蔵された地帯。辛は柔金や軽金属等を含んだ場所である。

「水」は島の北側に面した河川小沼地帯で、河や沼が多い。

■戊…陽土・燥度で、自然界では山や堤防(固い土)を表します。
上記にも書きましたが、戊はどっしりとした固く乾いた山を表し、己は水分を含んだ平らな田畑を表します。己は水を吸収し保有することが出来るが、戊は水の吸収保有力は劣ります。戊は山を表すので、秋や冬は万物を土の中に静かに収蔵する作用があり、春夏の戊は活気を帯びて万物を発生させる作用がある。

○ 春生れの戊土

戊土は「山」ですから、春生れの人は命式に水(壬癸・亥子)があると、草木が良く生育する。水が無ければ草木は育ち難い。

○ 夏生れの戊土

夏は暑いので、土も乾燥して万物(草木)を育成するこが出来ない。しかし多めの水があれば、暖かさと水分によって万物(草木)の育成が良くなる。

○ 秋生れの戊土

命式に水が多い場合は火の暖が必要。そうでないと草木は枯れる。

○ 冬生れの戊土

水が多過ぎると山が凍ってしまったり、水によって土砂が流される場合もある。
「土」の扶助や「火」の応援が必要。

※戊土は山です。
・月令(土用生れ)の山はどっしりした大きな山。
・山は、そこにあるだけでも存在感はある…
・しかし、山に木が生えていれば、その山から材木を得ることが出来る。
その場合はその木を育てる水分(水)と暖(火)も必要で、大木が育ったらそれを切り出す斧も必要となる。
・山の地下に鉱石(金)があっても良い。それを掘り出せば良い。
・木(大朴)も金(鉱石)も無い山は「ボロ山」かもしれない…。


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日柱:丁

2013年11月07日 | 日干・納音・生日観法
丁は自然界では月や灯、またたき火などを表す(人口の灯)。

陽火の丙は太陽なので燃料は必要ありません(核融合)。しかし、丁は灯やローソクなので、燃料(木)が必要です(木生火)。また、灯は夜(水)に灯すので、水も少々有った方が良く、燃料の薪(甲)を切る斧(庚)もあると良いでしょう。
丁は、もともと丁壮(働き盛りの男性の意)と同意で、この日干の人は緻密な神経を持ち、常に冷静な判断が出来る人が多い。慎重・理性・企画・計画を司る…天干従化(作正官)。

(主君)―(家臣)

 壬―――丁(干合)木は主君の大敵(戊)を制する。(木剋土)…主君が守られる(忠)。

 甲―――己(干合)土は主君の大敵(庚)を生じる。(土生金)…敵に味方する。

 丙―――辛(干合)水は主君の大敵(壬)に内通する。(比和)

 故に、丁は、徳を持っていて、聡明で協調性に富み、人倫を守り情義に厚い。

○ 春生れの丁火

寅卯辰(234)月生れの人は、木生火と「相令」ですから、順調な伸びが期待できる。

○ 夏生れの丁火

巳午未の夏季生れは、火気の最も旺盛な時なので、何よりも多くの水(壬癸)を必要とする。
また、その水源の金も欲しい。

○ 秋生れの丁火

申酉戌(8910)月生れの場合で四柱の配置で身旺で火(丁)と金(庚辛)の力が伯仲し水があり五行がバランスよく揃うのもおもしろい。

○ 冬生れの丁火

亥子丑生れは、死令で水尅火の関係になる。
しかし、丁は灯
水気は夜と考えれば、夜の灯台の灯火ともなる(緊密な相互関係となる)。
冬は寒いので火の扶助が必要。

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