■節気とは気候の変わり目を表す節目です。
古代中国において、二月始めに立春、五月に立夏、八月に立秋、十一月に立冬という四季の区切りが生まれました。
更にそれを細分化して気候の推移が正しく解る様にする為に考え出されたのが二十四節気です。
地球から見た太陽の通る道のことを黄道といいますが、この太陽の黄道360度を二十四等分して一年を二十四分し、季節にふさわしい名称をつけて二十四節気と呼んでいます。
日本では、旧暦明治五年十二月三日に太陽暦に改暦し、現在に至っているので、旧暦と季節感に一ヶ月のずれが生じています。
以下は二十四節気の表す季節と時期です。
【立春】:(りっしゅん) … 太陽黄経315度
春の気が立つ時期という意味で、節分の翌日で、毎年二
月四日または五日に当たり、四柱推命学等の東洋占術・暦
法ではこの日から新年が始まります。
【雨水】:(うすい) … 太陽黄経330度
旧正月の中気で、毎年二月十九日か二十日頃。氷雪が
溶け雨水がぬるみ、草木が芽をふき出す頃。
【啓蟄】:(けいちつ) … 太陽黄経345度
冬ごもりの虫も春を感じて穴から這い出す頃。野山の草木
も発芽する季節。毎年三月五日、六日頃。
【春分】:(しゅんぶん) … 太陽黄経0度
春の最中で地球上の昼夜が等分になる日で彼岸の中日。
太陽が黄経0度に達したときが春分で、この日を境に昼が
長く、夜が短くなってゆく。
【清明】:(せいめい) … 太陽黄経15度
草木清明の気が天地間に満ち、かげろうが立つ四月五日
頃にあたる。桜の花咲く季節となる。
【穀雨】:(こくう) … 太陽黄経30度
五穀を潤す春の雨が降る種播の季節。
【立夏】:(りっか) … 太陽黄経45度
毎年五月五、六日頃。野山に若葉が茂り一番茶の茶摘み
の頃。
【小満】:(しょうまん) … 太陽黄経60度
毎年五月二十一、二日頃。陽気漸く満ち、桃、梨の花が
実を結ぶ頃。
【芒種】:(ぼうしゅ) … 太陽黄経75度
毎年六月五、六日頃。麦を穫り入れるとき。入梅を間近
に控え五月雨が降り田植えの始まる頃である。
【夏至】:(げし) … 太陽黄経90度
六月二十一、二日頃。一年でも最も昼が長く夜が短い夏
の盛り。
【小暑】:(しょうしょ) … 太陽黄経105度
暑気が増す七月七、八日頃。夏の土用の入りは二十日
頃から。
【大暑】:(たいしょ) … 太陽黄経120度
七月二十三日頃で酷熱炎暑の絶頂期。土用の丑のうなぎ
で、スタミナ補給の必要性も納得できる。
【立秋】:(りっしゅう) … 太陽黄経135度
残暑はまだ厳しいが、朝夕は涼しくなる八月八日頃。暑中
見舞いに。
【処暑】:(しょしょ) … 太陽黄経150度
農作物の収穫期、暑さはおさまり、涼しくなる八月二十三日
頃。そろそろ台風のシーズンが始まる。
【白露】:(はくろ) … 太陽黄経165度
陽気退き陰気が増し、朝夕草木に白露が宿る九月八日頃。
【秋分】:(しゅうぶん) … 太陽黄経180度
昼夜が同じ長さで、この日を境に夜が長くなっていく。
彼岸の中日。太陽は赤道上にある。
【寒露】:(かんろ) … 太陽黄経195度
朝夕肌寒い十月八、九日頃。秋も深まり農作物の取り入
れや、みかん狩のシーズン。
【霜降】:(そうこう) … 太陽黄経210度
冬が近づく秋の終わりで、早朝に霜を見始める十月二十三
日頃。
【立冬】:(りっとう) … 太陽黄経225度
日差しも短くなり、冬の気が立ち始める。朝晩の寒さが増
し、野山に木枯らしが吹く十一月七日頃。
【小雪】:(しょうせつ) … 太陽黄経240度
雪が降り始める十一月二十二、三日頃。勤労感謝の日の
付近。各地の神社で例大祭も多い。
【大雪】:(たいせつ) … 太陽黄経255度
冬将軍の到来で、各地に降雪、木枯らしが吹き寒さの厳
しい十二月七、八日頃。
【冬至】:(とうじ) … 太陽黄経270度
一年中では昼が最も短い、十二月二十二、三日頃。冬
至祭の風習では一陽来復を祝い、無病息災を祈る。この日
以後、日脚は少しずつ伸びていく。
【小寒】:(しょうかん) … 太陽黄経285度
冬至から約十五日目が寒の入り。冬が本格的になる一月
六、七日頃。寒風と積雪の季節となる。
【大寒】:(だいかん) … 太陽黄経300度
小寒から大寒の季節の三十日間を寒中といい、寒さの絶
頂期を迎える一月二十日、二十一日頃。
新栄堂
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