新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

十干の別号…2

2021年09月04日 |  四柱推命(十干と十二支)


先回のブログに十干の別号について、今年(2021年)と10年前の2011年を題材に記入しました。
今回は、その続きです。
十干は甲・乙・・・癸で、全部で10個あります。
別号とは、これら十干を別の漢字で表記し、具体的に言い表したものとのこと。

甲の別号は押(オウ)、乙の別号は軋(アツ)、丙の別号は柄(ヘイ)丁の別号は停(テイ)、戊の別号は貿(ボウ)、己の別号は起(キ)、庚の別号は更(コウ)、辛の別号は新(シン)、壬の別号は任(ニン)、癸の別号は揆(キ)となります。…ここまでは、先回のブログの内容です。

今回は、この内容の説明です。
・「甲」とは、「押」のことで、押とは「押さえて封ずる」という意味があり、春になると開き、冬になると閉じることを示しているとのこと。
・「乙」は「軋」のことであり、「すれ合うこと」を意味している。…春になると万物が自ら擦れ合い軋(キシ)みあいながら、殻を破って抜け出すことを示しているとのこと。

・「丙」は「柄」または「炳」と表記される。柄の意味は、「それぞれの柄(エ)を取るように両側に広がる」ということで、万物の成長の様子を表している。「炳」とは、「明らかになること」を意味しており、夏になると万物の勢いが強くなり、その姿形を明らかにする様子を示したもの。
・「丁」とは、「停」のことで、一つの場所にじっとしている様子。万物の成長が止まり(休み)、次の成長に備える有様。
 (炭火で例えると、丙は炎をあげて燃えている炭。丁は炎は出さずにキンキンと燃える炭の様なものです。)

・「戊」には「貿」という別号があり、貿(カ)えるという意味がある。…万物の成長が極まることで、今迄の姿形から体を貿(カ)えようとする様子を示しているらしい。
・「己」は「紀(キ)」のことであり、「筋道」という意味を持つ。万物が成長し成就した時、そこに「筋目・筋道」が現れる様子を示している。
 (戊は茂る、己は起こること。…戊には貿や茂という別号があり、己には紀や起という別号があるらしい…)

・「庚」には「更」の別号があり、更(カ)わるいう意味が意味がある。…成長しきったものが、新しいものに生まれ変わることを意味している。
・「辛」とは、「新」のことであり、万物が皆縮んであらたまり、秀でた実が新たにできる様子を意味している。
 (昨年・今年は庚・辛の年。更新の年。今年は、忍耐強く辛抱して新しい秀でた実(人間)に生まれ変わらねばならない年とも言えますね…)

・「壬」は「妊」のことで、はらむことであり、陰の気が陽の気をはらんでいる様子を表す。壬も癸も季節は冬を表し、冬は陰の気が極まった状態。陰中の陽。
・「癸」は「揆」のことらしい…。「揆」とは、「はかること・のり」を意味している。…万物をいつ芽吹かせるか推し量っている状態を意味しているとも言える。

十干はただの符号ではなく、様々な意味があるのですね…。
実は、十二支(子・丑・・・戌・亥)にも様々な意味があるのですね…。
1. 陰陽の関係とその意味や作用。
2. 五行の関係とその意味や作用。
3. 十干の関係とその意味や作用。
4. 十二支の関係やその意味や作用。
それらを知って、命式表を見ると面白いと思います。
ミクロ(顕微鏡)の世界→ 人間界→ マクロ(望遠鏡)の世界、全ては相似でできています。
そして、原理原則も同じです。
陰陽五行と愛の法則を知ると、見えない世界が見えて来ると思います。

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十二支と四孟・四仲・四季

2015年06月18日 |  四柱推命(十干と十二支)
【春・木】
寅( 2月)=孟春・雑。生火(火が生まれるところ)
卯( 3月)=仲春・純
辰( 4月)=季春・余

【夏・火】
巳( 5月)=孟夏・雑。生金(金が生まれるところ)
午( 6月)=仲夏・純
未( 7月)=季夏・余

【秋・金】
申( 8月)=孟秋・雑。生水(水が生まれるところ)
酉( 9月)=仲秋・純
戌(10月)=季秋・余

【冬・水】
亥(11月)=孟冬・雑。生木(木が生まれるところ)
子(12月)=仲冬・純
丑( 1月)=季冬・余

寅巳申亥…四孟(四生)…生まれる。
卯午酉子…四仲(四正)…盛んになる。
辰未戌丑…四季(四墓)…墓に入る。

雑…他の五行と雑じり合っている五行。
純…他の五行の雑じり合いのない五行。
余…他の五行を保持している五行。

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十干の象意(この様な意味もある)

2014年05月07日 |  四柱推命(十干と十二支)
【木】
○ 甲(きのえ)⇒ 大木・生物・まき・こん棒・木片。「官:地位・身分」。気品があり、高尚なものが好き(で、プライドが高く独立心も旺盛で上に伸びようとする気持ちが強い。大器晩成型だが短気なところもある。堅いがポキッと折れやすい。

○ 乙(きのと)⇒ 花・草花・つる草・雑草・芝。「安:安定・平凡」。野に咲く可憐な草花で、大木の様な存在感は無いが人々の心を和ませる一輪の花の様な存在で安定とか平凡の意味もある。優しいが踏まれても立ち上がるしぶとさもあり、ソフトな物腰の中で自分のやりたい様にやりとげる。技術やスポーツ選手にも多く、穏やかさの中に秘めた強さを持っている。

【火】
○ 丙(ひのえ)⇒ 太陽・大きな火。「財:名声・金銭」。太陽の様に明るく朗らかな人が多く、生命力にも満ち溢れている。活発で感情も豊かで人生を謳歌する人も多い。しかし、忍耐力や持久力には欠けるきらいがある。名声や財運を呼び込む運もある。

○ 丁(ひのと)⇒ 人工の火・松明・たき火・ふいごの火・灯。「知:知恵・学問」。火は周囲を明るく照らしたり暖めたりするので、人との関係でも思いやりを示すことが上手。情熱的だがデリケートな面もあり、内面は繊細な神経を持っている。また、丁は「知」という知恵や学問を意味するものがあり、頭の良い人が多く勉学や研究を好む人も多い。鋭い感性と頭の良さからクリエイティブな仕事に向くが、やや協調性に欠けるところもあるので、フリーで活躍する人も多い。

【土】
○ 戊(つちのえ)⇒ 山・堤防・岩・炉・花びん。「信:移動・要領」。戊の性格は「器」のようなものを表しているので、人(生物)を自分の器の中で活かすことができる寛大な精神の持ち主が多い。現実的でしっかり者が多く、環境の変化にも対応でき、面倒見が良いので人から頼られる傾向もある。どの様な仕事もこなすが、人の能力を活かす仕事が向いているかも。

○ 己(つちのと)⇒ 田畑・田園の土・大地。柔らかい土。「情:色情・柔和」。柔らかく栄養素を含む土。母なる大地でもあるので、「情」があり庶民的で親しみやすいところがあり、人から好感を持たれやすい。そして、その事が色情や柔和という意味に繋がる場合もある。田畑には水や温度や苗木、そして開墾する人が必要なので、五行が揃っているのが望ましい。

【金】
○ 庚(かのえ)⇒ 鉄・斧・ノコギリ・はさみ・剣。「寿:強引・健康」。庚は鉄ですから鍛錬とか作り直す様な意識を持ち、機械や道具を使う人にも多い。頑固で一本気で行動力もあり、働くことも好きです。男性的で正義感が強く、自分に敵対するものには堂々と戦います。パワフルな性格なので、政治家・実業家・スポーツ選手等、活動的で全力投入できる仕事が合うかも知れません。また、がっしりして逞しい人が多いが自分で身体を害する場合もある。金の太過は怪我や手術等には注意が必要。

○ 辛(かのと)⇒ 宝石・剃刀・ハサミ。「道:極め・味覚」。辛は宝石を表し、その名の通り女性の場合は宝石が似合う人が多い。また、完全主義者が多く完璧性を求めコツコツと辛抱つよく研究する人も多い。デリケートな感性の中に品格とプライドを持ち、美的な世界を追求し道を極めることが上手で一流品や芸術品を好む。優雅で洗練された人が多く食べ物の味覚も優れているので、グルメの人も多い。

【水】
○ 壬(みずのえ)⇒ 大河・川・洪水。「勝:勝負・強引」。大きな流れる河の性質があり、自由を求め束縛されるのを嫌う。水には流れる習性があり、親元や故郷を離れて旅に出る暗示もあります。小さな流れが大河となり、最終的には大海へと注ぐ大器晩成型が多い様です。通常は柔軟に流れるが、大雨が降ると全てを呑み込む激しさを秘めている。また、地下水となって地に潜んでも、再び湧水となって流れ出す強さを持つ勝負師的な性格も持っている。様々な経験を繰り返し成長する人が多い。

○ 癸(みずのと)⇒ 雨・露・霧・大雨。「定:隠遁・安定」。天から大地へと降り注ぐ雨の様なイメージがあり、春の雨は植物を育て、夏の雨は夕立となって暑さを抑える。また冬の場合は雪となります。天から降り注ぎ万物を育む恵みの雨で、どの様な環境でも順応できる性質を持っています。正直で潔癖、また内面を見つめる深い思考力を持ち、教育者や宗教家にも多い干です。地味で風采が上がらない様に見えますが、内面にはかなりの実力を持った方も多い様です。

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十二支と時刻との関係

2014年04月20日 |  四柱推命(十干と十二支)
■十二支が時刻に配当されている。

・23時~ 1時:子の刻(夜半:やはん)
・ 1時~ 3時:丑の刻(鶏鳴:けいめい)
・ 3時~ 5時:寅の刻(平坦:へいたん)
・ 5時~ 7時:卯の刻(日出:ひので)
・ 7時~ 9時:辰の刻(食事:しょくじ)
・ 9時~11時:巳の刻(愚中:ぐちゅう)
・11時~13時:午の刻(日南:にちなん)
・13時~15時:未の刻(日昃:にっしょく)
・15時~17時:申の刻(哺時:ほじ)
・17時~19時:酉の刻(日入:ひいり)
・19時~21時:戌の刻(黄昏:たそがれ)
・21時~23時:亥の刻(人定:にんてい)

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十二支について(申~亥)

2013年12月07日 |  四柱推命(十干と十二支)
●申(しん)…(己25%・戊10%・壬10%・庚55%)
【語源】旧暦の7月。申は呻(しん:うめく意)で草木の果実が成熟して締めつけられ固まっていく有り様を表している。
・万物はすでに成熟して滋味を重ねているが、いまだ種核としては完全ではなく、更に一段の伸びを要するということから「伸」の「人偏」を略した。後に動物の猿にしたのは猿の進化(伸びる)したのが人間だからという説もある。
・陰気体を成し自ら申束(のびちぢみ)す。旧暦7月には物皆身体を成し各、之を申束し、(自ら屈伸して)備成せしむるなり。申は伸(のびる)に由来し、「伸びる」とは成熟する方向へ突き進むことをあらわし、これを「衰え、老いる」とも表現する。申は身であり、物はみな身体が完成すると記している。申は秋(金気)の始めである。一日で言えば申刻(午後3時~5時)に至れば温度も下がり日没となる。申は陰始・水始。
・易卦は☰☷「天地否」。天と地が隔絶して両者の交わる気配が一向に見えない。申月は下から増え続ける「陰」の気が「陽」の気を逐(お)いはらって勢いを見せるとき。表面よりも内面に陰の気が充実している。
【人物】初秋の金性で中に水を含むので外面は堅そうでも内面は柔らかく進取の気性に富む。
 知能機敏で進取の気性に富み、親切心もあり、人の信用を得て中には若くして出世する人も居ます。しかし、活動的なのは良いのですが、軽率な面もあります。したがって、軽口から心にもないことを言って敵を作る愚行のないように。軽挙妄動を慎めば発展します。
 (長所:進取的・機敏・完全性)(短所:利己的・軽はずみ・気難しさ)
●酉(ゆう)…(庚35%・辛65%)
【語源】旧暦8月。酉は(糸偏に酉、ちぢむ意)で、草木の果実が成熟の極に達した有り様を表している。
・酉は「醸す」のつくりを去った文字で「サンズイ」をつけると酒という字になります。
・酉は象形、酒を醸造する器の形に象る。酒は秋8月黍(キビ)が成熟してから醸造する故に、成る、老いる等の義に用いる。易卦は☴☷「風地観」…増え続ける陰の気によって、陽の気が衰弱している様す。
・酉とは、老・衰のことであり、万物の老いが極まり、万物が成熟することを意味している。万物がすべて委縮して成熟する。「老熟」。
【人物】仲秋の合金。小才があり、物事にソツがなく器用で交際上手なので長上の信用を得やすい。人の世話をやきますが、飽きやすいので親切を無駄にすることもある。改革の心あるも調子に乗り過ぎると身の破滅を招く恐れもある。保守的に身を守る方が賢明かも。(長所:保守的・感受性・思考力)(短所:口舌・トラブル・高漫)
●戌(じゅつ)…(辛30%・丁10%・戊60%)
【語源】旧暦9月。戌は滅(めつ:ほろぶ・切る意)で、草木の枯死する有り様を表している。「滅」の一部をとって「戌」とした。易卦では☶☷「山地剥」で、一陽が残るが、その一陽もやがて消える運命にある。
・繁殖の営みを終えた木の葉は地に落ちて万物凋落、生気の滅び去った「滅」の一部からとって「戌」とする。しかし、まったく枯死して滅び去るわけではなく、実は勢いを収めて根を守り、陽春に備え「まもる」意味から動物の犬が配されている(番犬)。
・戌とは、万物尽きて滅す…万物が成熟して役目を終える。しかし、終末ではなく、春に備えての備蓄。
・戌は閹茂(エンボウ)…閹とは「蔽う」ことであり、茂るとは「冒うこと」なので、共に「おおうこと」を意味する。つまり万物がすべて覆い隠されてしまう状態をあらわす。…地中や種や殻に覆われ、その中に隠れる。
・晩秋の土。丁を含む乾土で、秋の収穫した物の蓄蔵の意味がある。
【人物】義理人情があり高潔な性格だが強情で頑固さも強い。自分で確信したことは他人が何と言っても聴かずに意志を通す。何事にも熱心で持久力もあるが、人との和を上手く図れず偏屈に陥りやすい。他人の意見に耳を傾け、自己を振り返る心を持つと良い。(長所:剛毅・忍耐強い・義理人情を重んじる)(短所:怒気・頑固・慢心)
●亥(がい)…(戊25%・甲15%・壬60%)
【語源】旧暦10月。亥は閡(がい:とざす意)で、草木がすでに凋落して生命の力が種子の内部に閉蔵されてしまった有り様を表している。
・亥は「核」の「木偏」を去ったもので、草木の種核が土中に包蔵され、やがて訪れる陽春を待つという意からこの文字を当てています。
・亥とは核(シン)、閡(ガイ)「とざすことの意」のことであり、その意味するところは、旧暦10月(新暦11月)・孟冬になると、万物は閉蔵されてしまい(蔵の中=地中や種の中に閉ざされる)、万物はみな種の中に入ってしまう。この様子を捉えて「核」と表す。亥の易卦は☷☷「坤為地」で、陽の気が尽き果てて「純陰」の状態を示している。この象は母・従順・卑賎・狭小・暗所・空虚・無・衰微を暗示する象。(神無月)。
【人物】初冬の水で表面は陰の水ですが中に壬水がありますので、見かけは柔らかでも万事勇み足になりがち。猪突猛進で、考えないで進んでいこうとすると、思わぬ障害にぶつかり怪我をする場合もある。感情的にも、本来忍の性を持っていますが、一旦堰を切れば暴発する危険性をはらんでいる。爽快な性格で、寡黙の割には人の世話を良くするが、思慮が浅く配慮不足で反感をかわれることもある。また、カラッとした一面があるが愛嬌に乏しいので人の心を推し量れると良い。(長所:流通・率直・直進力・行動力)(短所:強引さ・ゴリ押し・独断)


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十二支について(辰~未)

2013年12月06日 |  四柱推命(十干と十二支)
●辰(しん)…(乙30%・癸10%・戊60%)
【語源】旧暦3月。辰は振(しん:ふるう・ととのうの意)で陽気動き、雷が声を発し、草木の形が整って活力が旺盛になった状態を表している。
・辰は「震」のことであり、震うことを意味している。…万物が凄まじいほどにその身を奮い立たせて、もとの体から抜け出す様子を表す。
・「辰は蜄(しん)なり」蜄は振で動く意。「辰とは春の陽気が一段と盛んになり万物振起するの意。辰の第一義は「振」「震」である。地上においては春の陽気が一段と盛んになり、物皆伸徐舒(しんじょ)して出て来る時、天上では雷が振動する時である。辰は星では北極星。易卦は「澤天夬」☱☰。「澤天夬」は上卦が☱澤で下卦が☰天である。澤とは水の集合を意味するから、この卦の象はその水の集まりが極めて高い処にあることを示す。「夬」は「決」と同じ意味があり、物を裂く、或いは物が破れるということである。高い処に上がった水は、容易に決潰(けっかい)して溢れ、下に降る。そうして地上の万物はその水によって大いに潤うのである。雨降って地上を潤す龍神。 
【人物】万物を育てる土ですから、自らを律する気持ちの反動として競争心が強くなり一念を押し通す強い信念となる。しかしこれが悪く出る場合もある。(長所:信用を重んずる・剛気・保守的)(短所:感情の起伏が大きい・波乱)
●巳(し)…(戊20%・庚30%・丙50%)
【語源】旧暦4月。巳は巳(い:やむ意)で草木が繁茂の極限に到達した有り様を表している。
・陽気、已(すで)に出、陰気 已(すで)に蔵(かく)れ、万物 見(あらわ)れ文章を成す。旧暦の4月は陰気は全く隠れ、万物が表面に現れ出るとき、蛇が地中から現れ出るときで、「巳」の字は蛇が曲がって尾を垂れた姿に象する。
 旧暦4月の卦は☰☰「乾為天」、一陰の影も無い全陽で、旧暦10月の☷☷「坤為地」に相対する。
【人物】火は礼を司り、良く働けば礼儀を大切にするが、陰火なので執念深いのも特徴。柔和で口数少なく思考力もあるが、決弾力に乏しく考え過ぎてチャンスを逸する傾向もある。(長所:明るい・研究心・自己顕示)(短所:執着心・嫉妬・刹那的)
●午(ご)…(丙35%・己30%・丁35%)
【語源】旧暦の5月。午は忤(ご:つきあたる・さからうの意)で草木が繁盛の極限を過ぎ、衰微の傾向が生じたことを表している。
・午は陰陽交わる…旧暦の5月には一陰、陽に逆らい、地を冒して出づ。午は忤(さか)らうなり。午は極盛の陽気の中に一陰が萠(きざ)し、陽気と陰気が相交わる。即ち「牾」(さからい)の状態になることを指す。旧暦5月の卦は☰☴「天風姤」。一陰が下に萌した象。
【人物】直情径行型で、表面は陽火だが内面は陰火。度量が広く決弾力にも富むが実意に乏しいところもある。(長所:明朗・華美・直感・冒険心)(短所:激性・短気・口舌・あきっぽさ)
●未(び)…(丁30%・乙20%・己50%)
【語源】旧暦6月。未は味(び:あじの意)で、草木の果実が成熟して滋味を生じた有り様を表している。
・「未は万物皆成りて、滋味あるなり」「未は味わいなり。五行の木は未に老ゆ。木の枝葉の茂れる象也」…未の字は象形文字で木の枝葉の茂った様を象る。6月は万物が成熟してその実に味わいが出る。またその気候を指す。
・夏の終わりの土性で火を含み乾土となる。易の遯(トン)とは逃れるの意で、下から陰の気が伸びてきて陽の気がぐんぐん退いていくことを意味する。☰☶「天山遯」。火生土で最も強烈な土気…未月土用丑日の鰻。
・卯亥を見れば木局となり垣根を作って暑さから草花を守る意味がある。
【人物】慈悲心があり、穏やかで正直な性格で執着心も強く、一つのものに熱中する性格のため、ややもすると念を入れ過ぎて苦労症になることもある。また潔癖で小心で臆病なところもあり、その為に進取性はない。そして真面目すぎて他人から侮られる場合もある。なるべく陽的な思考と行動を心掛けると運が開く。(長所:理論家・円満主義・柔順性)(短所:心が狭い・迷い・取越苦労)


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十二支について(子~卯)

2013年12月05日 |  四柱推命(十干と十二支)
『十二支』
●子(し)…(壬35%・癸65%)
【語源】旧暦11月。子は孳(じ:ふえる意)で新しい生命が種子の中にも萌し始める状態を表している。
・易象は☷☳(地雷復)…子は孳(し)の上部を略したもので、「うむ・つとむ」とも訓みます。すなわち。大地に蔵された植物の種子が新しい生命を生み出す意味がある。陰気極まって陽気の兆す一陽来復の「冬至」(12月)にあたり、暦では陽循開始の時候。
・「子」を解字すれば「了」終わりと「一」はじめ。つまり子とは終わりと始めを一つに束ねるところである。換言すればものの「終始」のところで中枢・中心。子は陽気と陰気の相混するところ、この混沌を「太極」、北極星とする
・子は「困敦」であり、「混沌」でもある。…陰の気に陽の気が芽生え、陰陽が混沌となった状態。
【人物】壬・癸を蔵した厳冬の水。…冷静で客観的に物事を見、智恵を働かせ、細かいところに気が付き、金銭物質を蓄える。また、水は流れて止まらないので流通や奉仕関係に向き、じっとしていることを嫌い、変化を好むので、生活環境にも変化を求める。仕事・異性関係にこれが出るのは良くない。水は色情にも通ずるので、異性問題には注意が必要。(長所:順応性・細心・冷静)(短所:あきっぽい・迷い・色情)
●丑(ちゅう)…(癸30%・辛10%・己60%)
【語源】紐という文字の「糸偏」を去ったもので、結んで解けないという意味。植物が地中に芽生え伸ばし、根を張っていく状態を象徴したもの。種子の萌芽が土中にあり、じっとこらえて春を待っ結紐(けっちゅう)の様相に似ている。地澤臨☷☱。
・丑は「紐(チュウ)」からきていて、「紐でしめる」あるいは「つなぐ」に通じ、万物が一斉に芽吹いて大きく成長するのを紐で縛って繋ぐことを表す。
【人物】厳冬の氷砂で、冬から春に向かう陰の湿土なので、万物を育て守るという性から保守的な面が強く、信用を重んじ、正直で忍耐強く堅実に牛歩の如く計画したことを実行に移して行こうとする気概があります。日干から観て蔵干の中に財星が入っていれば財運にも恵まれます。(長所:保守的・信用・堅実・忍耐強い)(短所:停滞・無口・細心)
●寅(いん)…(戊25%・丙25%・甲50%)
【語源】演(のぶる)の「サンズイ」を去ったもので、植物の芽生えが陽春の温気に養われて、地上に伸び長ずる様を象徴したもの。演とは前後左右に大きく伸び広がる威勢の良い意味を持っている。
・寅は「移」「引」に由来し、「うつす」とか「ひく」という意味がある。…万物の芽がようやく地面から出ると、これを引張り出して、伸ばし地から移しだす意味がある。
・「寅は万物始めて生じ、螾然たるをいうななり」螾然とはミミズやモグラが春気に誘われて地上に出ること、陽気と共に地中の生物が地上に現れることを意味する。地天泰☷☰。
【人物】初春の若木をあらわし、物事に積極性があり、行動力も抜群で自らの力で伸びて行こうとする。また人の上に立つ頭領運、独立運もあり、仁義にも厚い。金銭や物質には比較的淡泊だが、積極性が仇となり、人との和を欠く場合がある。(長所:積極性・仁義に厚い・決断力)(短所:強引さ・人との和)
●卯(ぼう)…(甲35%・乙65%)
【語源】卯は茂(ぼう:しげる意)または冒(ぼう:おおう意)で、草木が発生して地面を蔽う様になった状態を表している。
・旧暦2月(卯月)の易の卦は「雷天大壮」☳☰、つまり上卦が☳雷で下卦が☰天。つまり、天上に雷が轟く、要するに壮(さか)んな「陽」の気の進出を象徴する卦である。卦名の「大壮」も正にその様な強壮の陽気に由来する。
【人物】卯は仲春で、湿り気を持った草花で優しく弱くも見られるがしたたかな面もある。蔵干に甲もあるので、常に自分が頼れる人を見つけて計画して行動する。仁義に厚いが内面は自己主張が強く独立独歩のところもある。(長所:柔軟さ・社交性・明朗・計画性)(短所:エゴイスト・放任)


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十干について(3)

2013年12月04日 |  四柱推命(十干と十二支)
■十干(自然界で)
(木)・甲(大樹)        ・乙(灌木)
(火)・丙(太陽の光熱)     ・丁(提燈チョウチン・ロウソクの火)
(土)・戊(山・丘陵の土)    ・己(田畑の土)
(金)・庚(剛金)        ・辛(柔金)
(水)・壬(海洋・大河・洪水の水)・癸(水滴・雨露・小流の水)


■十干の象意(十干の中に万物の栄枯盛衰の象を内蔵している)
「甲」はヨロイで、草木の種子がまだ厚皮を被っている状態。
「乙」は軋(キシ)るで、草木の幼芽のまだ伸長し得ず、屈曲の状態。
「丙」は炳(アキ)らかで、草木が伸長して、その形体が著明になった状態。
「丁」は壮と同義で、草木の形態の充実した状態。
「戊」は茂るで、草木が繁茂して盛大になった状態。
「己」は紀で、草木が繁茂して盛大となり、かつその条理の整った状態。
「庚」は更(アラタ)まるで、草木の成熟団結して行きつまった結果、自ずから新しいものに改まってゆこうとする状態。
「辛」は新(シン)で、草木の枯死してまた新しくなろうとすること。
「壬」は草木の種子の内部に妊(ハラ)まれることを指す。
「癸」は揆(ハカ)るで、種子の内部に妊まれた生命体の長さが、度(ハカ)られる程になったという象。ついで帽子をかぶってムクムクと動き出す「甲」となるわけです。



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十干について(2)

2013年11月30日 |  四柱推命(十干と十二支)
●己…(田園の土・湿土)
【語源】己は、もともと紀(すじの意)をその語源とし、草木が充分に繁茂して盛大となり、かつその条理に整然となった状態を表している。
・「己」とは「紀」のことで、筋道という意味を持つ。…万物が成長し、はじめて物事が成就したとき、そこに「筋目」が現れる様子。
・自然界では田園の土、湿土。壬丙甲の配合が大切。
【人物】人間的な魅力もあるが、時には温かく、また、冷たい面もある。柔順さがあるので、融通が利きすぎて物事をまとめる力は減少する。大きな組織の責任者には向かないが、少人数の技術集団等には向いている。
●庚…(鉱石・鉱脈・斧)
【語源】庚(こう)はもともと更(こう:あらたまるの意)と同語で、草木が成熟固結して、行きづまった結果、自ら新しいものに改まっていこうとする状態を表している。
・「庚」は「更」で、更(か)わるの意味がある。…万物が成長しきった結果、次の新しい物に生まれ変わることを示している。
・水が多過ぎれば金は沈み、世の中に出られず、金水寒冷で肺や呼吸器の病気になる。また、土が多過ぎると埋金となる。
【人物】十干の中で最も剛健であるので、日干が庚の人は人を傷つけやすいので、鋭鋒をむき出しにしないで積極性を内に秘めておいた方が良いとされる(何事もありのまま、思いのままに行動し隠しだてが出来ないという陽性に富んだ性格)。しばしば精神の動揺や、目的の変更などの傾向があり、自己主張を曲げることが無いため誤解される場合もある。
●辛…(砂金・珠玉・貴金属)
【語源】辛(しん)はもともと新(あたらしの意)と同語で、草木が枯死して、新しくなろうとする状態を表している。
・「辛」は「新」で、万物が皆縮んであらたまり、秀でた実が新たに出来る様子を表す。
・砂金は、川底から採取して壬水で洗う。
【人物】協調性に欠け、周囲の影響を受けず辛抱強くて耐久力もある。苦労症だが、喜怒哀楽は顔には出さない、しかし、冷淡さと神経質な面が出る場合もある。命式が悪いと陰気や小心になる。女性の場合は宝飾が似逢う人が多い。
●壬…(大河、池・沼で、流れることが本能)
【語源】壬は、もともと妊(じん:はらむの意)を語源としており、草木の種子の内部に、さらに新しいものがはらまれる状態を表している。
・「壬」は「妊」で、任とは「はらむ」ことで、陰の気が陽の気をはらんでいる様子を表している。
【人物】見かけは柔らかでも、内面は情熱的で勇気があり決断力や統率力もあります。そして、決意したらやり抜く強い意志力がありますが、少々偏向するところもあります。急流の様な行動力を持った人が多く、そのせいか離婚率も高く水商売にも多い日干です。
●癸…(雨露・万物を滋生す)
【語源】癸は、もともと揆(はかるの意)を語源としており、草木の種子の内部にはらまれたものが、しだいに形づくられて、その長さを測ることができるほどになった状態を表している。また、地中がはらんだ種や陽の気を、いつ地上に吐き出せば上手く成長できるか、その時期を道筋立てて推し量っている様子を意味している。
【人物】雨露(陰水)ですので、いつかは消える形無いものですから、静かで柔弱そうに見えます。しかし、雨露も太過すれば独りよがりになりそれが他人との調和を欠くもとにもなります。知慮に富み芸術性にも優れているので、人への奉仕を心掛ければ大いに発展します。

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十干について(1)

2013年11月29日 |  四柱推命(十干と十二支)
■干支の持つ基本的な特性。
『十干』
●甲…(樹木、幹のある木)
【語源】甲は、もよもと鎧兜(よろいかぶと)の意で、甲冑の甲から導かれた語である。草木の種子を蔽う(おおう)厚皮のこと。種子が発芽するにあたって、種の殻を破って出る状態を表す。
・「甲」とは「押」のこと、押とは「押さえて封ずる」という意味があり、春になると開いて、冬になると閉じることを示している。
・自然界では幹のある木で、丙癸己で育て、庚で伐採して社会に役立たせる。伐採は秋・冬に行う。
【人物】落ち着きがあり、動ずることなく一念を遂行する人。慈悲心厚くグループの中心的な存在になる要素を持っている。
●乙…(草花、柔木)
【語源】乙は、もともと軋(あつ:きしるの意)をその語源にしており、草木の幼芽がいまだ自由に伸長し得ないで、屈曲している状態を表している。
・自然界では草花を表し、優しく注意深く枝葉を伸ばす。見た目はひ弱だが頑張りやで、柔木なので伐採の必要はない。雨水・太陽等、季節と密接に係わる。
・「乙】は「軋(アツ)」のことであり、すれ合うことを意味している。…春になると万物が自ら擦れ合い軋みあいながら、殻を破って抜け出すこと。
【人物】表面はソフトで優しく穏やかに見えるので人からの信用を得ます。そして何事も反抗する様なことはありませんが、内面は忍耐強く負けない気持ちを持っていて強情なところもあります。集団をつくる特質があります。
●丙…(太陽・溶鉱炉)
【語源】丙は、もともと炳(へい:あきらかの意)を語源としており、草木が伸長して、その姿形が著明とな
った状態を表している。自然界では燃え盛る火、又は太陽を表す。
・「丙」は「柄」あるいは「炳」で、柄はそれぞれの柄を取る様に両側に広がることで、万物の生長する様子を表し、炳とは明らかになることを意味しており、夏になると万物の勢いが強くなって、その姿形を明らかにする様子を示している。
・自然界では太陽を表し、地上を照らし、万物を育成する火。
【人物】明るい性格で、活発明朗で姑息なことを嫌います。そして一度チャンスを得れば輝きが増し、勢いに乗れば強引にもなります。しかし、忍耐心に乏しい傾向がありますので、軽はずみな行動は慎んで下さい。
●丁…(人工の火・灯火)
【語源】丁はもともと丁壮(壮年の男子の意)と同意で草木の姿が充実した状態を表している。
灯火や人工の火に例えられる。
・人工の火を表すので、甲木の燃料があり、それを切る庚金があると良い。
・「丁」とは「停」のことで、万物が成長していくと、ある時期にその成長が止まり、次の成長に備える有り様を表している。
【人物】緻密な計画性がある人で、やや神経質な面もあります。理性的で人に順じますが、丁の人に反逆されると、頭が良いだけに怖いです。
●戊…(山・堤防)
【語源】戊はもともと茂(ぼう:しげるの意)をその語源とし、草木が繁茂して盛大となった状態を表している。
・「戊」は「貿」で貿(か)えるという意味がある。…万物の成長が極まり、今迄の姿形を抜け出しこれまでの体を貿えようとする様子を表す。
・山岳の土、堤防、万物の根源をあらわす。
【人物】茂るの意味を持っていて、この気を得ている人は志操堅固で、世俗に迎合しません。その性質が良い方に発揮されれば不動の信念の人とみられ頼もしい人となりますが、悪く出ると、融通性のない、お高くとまった偏屈者と見られる傾向があります。また、頑固だが一度くずれると脆いところもある。

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日柱:丙

2013年11月05日 |  四柱推命(十干と十二支)
丙は自然界では太陽や溶鉱炉を表す。

五行の中で最強の陽火で、少々の水(官星)が却って水蒸気爆発を起こして、火の勢いが強くなる場合もある。
そのぐらい、丙の火は強烈なところがある。また、最強の丙火は庚の剛金を鍛錬する事ができますが、辛の柔金に対しては手を抜く傾向がある(丙辛干合=水の△)。故に日干が丙の人は庚の偏財を動かすことが出来るので、営業等の財の運用が得意な人が多い。
日干:丙で地支に寅午戌が揃うと火局して「炎上格」となる。明るい性格の人が多いが、何かと火に縁があるので年まわりによっては火事等には注意が必要。

○ 春生れの丙火

寅卯辰(234月)生れの場合は相令で良いが、四柱に木(甲乙寅卯)が多いときは火がくすぶるので注意が必要。
この場合は、木気を制する金気(庚辛・申酉)が必要。

○ 夏生れの丙火

夏生れ(巳午未)の丙(太陽)は暑過ぎるので良くない(丙は月令を得ない方が良い)。
丙午は帝旺羊刃となり、大変強い自我心を持つ場合が多い。
この季節生れの場合はある程度水が多い方が良いといわれている。また水源の金(金生水)もあれば、尚更良い。
最終的には五行のバランスがとれているのが良い。

○ 秋生れの丙火

秋生れ(申酉戌)は金気旺盛で火は衰えやすい。
火に応援を与えながら、五行のバランスが整えられるのが良い。

○ 冬生れの丙火

冬は寒いですね…。したがって、冬生れの丙火(太陽)は大変ありがたいものです。
他流派では、日干:丙に壬(水)が並ぶと、「反照の精」とか称して、大変良い意味としています。
ただし、水が多過ぎる場合は、戊(土)の堤防が必要となります。
この場合も最終的には、五行のバランスと均衡が大切です。


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日柱:乙

2013年11月03日 |  四柱推命(十干と十二支)
乙木は自然界では草花やつる草を表します。

○ 春生れの乙木

甲木(大木)は、斧やノコギリ(金)で切りだし、製材所で加工される事を通して、社会で有用な材になるので、大木を伐採できる秋・冬生れが良いといわれている。しかし、乙木は草花なので、斧やノコギリは必要ありません。
乙木(草花やつる草)の場合は、春・夏生れ、特に春生れが最良といわれています。
乙の場合は、丙(太陽の光熱)と、壬・癸の水分を必要とし、己(柔らかい土)も大切です。庚の斧は必要ありませんが、木(乙・甲)が多過ぎる場合は、ハサミで剪定をしたり、カマで切る事も必要です。
乙木=さつき・つつじ等の低木や田畑の苗や草花等を表します。

○ 夏生れの乙木

夏(巳・午・未)生れは、火気旺盛で暑いので、多めの水気(壬・癸)が必要です。

○ 秋生れの乙木

申・酉・戌月(秋)生れは、草木がその役目を終わる時期なので多量の金気は必要ありません。
乙木を育てる雨露(癸)と、太陽の光(丙)、そして肥沃な土(己)があれば良いとされています。

○ 冬生れの乙木

冬は、寒いので太陽の熱(丙)があることが特に大切です。

(ポイント)

・乙木は、春・夏生れが最良。
・庚の斧はいらないが、木太過の場合は、ハサミ(辛)での選定も必要。
・柔らかい田園の土(己)と、火(丙・丁)と水(壬・癸)が必要。
・雨(癸)が無い場合は、壬(川の水)を上手に使う。
・甲木は大きく堅いが、ポキッと折れやすい、乙木は細くきゃしゃだが、柔軟で折れにくく忍耐強くしぶとい。
・アスリート等に多いのが日干:乙木。身体が柔らかいので、怪我をしにくい。
・格闘技の寝技系に多いのが乙木、打撃系に多いのが庚。


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日柱:甲

2013年11月01日 |  四柱推命(十干と十二支)
甲は陽木、自然界では大木を意味します。
大木は、どっしりしていて、太陽に向かって真っすぐに育とうという気概があります。

○ 春生れの甲木(大木)

寅・卯・辰 月生れは月令を得た生れですので一応は強運となります。
この「甲」は陽木で、太い幹の大木となりますから、水分はたっぷりと根に蓄えている。
水はある程度あれば良い。しかし、太陽の高熱(丙)や大地の温気(丁)はたっぷりと欲しいですね(特に寅月は)。
すくすくと育ったら、伐採され、製材所で加工されて柱や板として世の中で役立ってもらう必要があります。
その為には加工される「庚」斧やノコギリが必要です。
また、大木がよって立つ土壌(土、出来れば己)があれば申し分ないですね。
日干:甲の人は、適度な水と熱(火)、そして、土壌(土)と、育ったら切り出す斧(金)のバランスですね。

○ 夏生れの甲木

巳(五月)・午(六月)・未(七月)生れの場合は、旺盛な火気の影響を受けるので、多めの水分(壬癸・亥子)が必要ですね。

○ 秋生れの甲木

秋生れ(申8・酉9・戌10 月)は甲木の成長は止まりますが、大木の伐採時期は秋から冬にかけて行います。
ですから、世の中で役にたつかどうかとう観点では、秋月生れの甲木は理に適っています。
したがって、甲木の秋・冬生れは、世の中で活用しやすい命式と見ます。
甲の場合は、月令を得ない方が良い場合が多いという理由の一つでもあります。

○ 冬生れの甲木

甲木にとって、亥(11)・子(12)・丑(1)の冬月生れは、水気に恵まれ、水生木と甲木が強くなると見がちですが、冬季は何事も不活発になり水の働きも鈍化します。ですから、冬生れには(丙丁・巳午)の火気(熱)がどうしても必要です。


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十二支蔵干内訳表

2013年02月25日 |  四柱推命(十干と十二支)
十二支・五行

●子(水)…壬35%、癸65% 【純粋な水】

●丑(土)…癸30%、辛10&、己60%

●寅(木)…戊25%、丙25%、甲50&

●卯(木)…甲35%、乙65% 【純粋な木】

●辰(土)…乙30%、癸10%、戊60%

●巳(火)…戊20%、庚30%、丙50%

●午(火)…丙35%、己30%、丁35%

●未(土)…丁30%、乙20%、己50%

●申(金)…己25%、戊10%、壬10%、庚55%

●酉(金)…庚35%、辛65%    【純粋な金】

●戌(土)…辛30%、丁10%、戊60%

●亥(水)…戊25%、甲15%、壬60%

※十二支の中には様々な五行が入っている。
特に土の中には様々なものが入っている。

※東西南北(卯酉午子)の十二支は純粋な五行(午は除く)。
ですから、四柱に東西南北(卯酉午子)の十二支を持つ人は写真写りが良いと言われている(純粋なので色彩がはっきりしている)。…色気がある人が多いと言われているが…?

※四柱に亥寅巳申の十二支が多い人は比較的若く見える人が多い…?また、丑辰未戌はその逆かも…? 

※四柱の十二運に墓が多い人は古いものに興味を持つ傾向がある。

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十二支の考え方

2012年09月01日 |  四柱推命(十干と十二支)
今回は十二支の考え方について書きます。

まず、1年には4つの季節があります。

1.最初に春ですね春の十二支は暦では寅(2月)・卯(3月)・辰(4月)です。
また、春には植物が芽を出すので、五行は木です。寅は陽木で卯は陰木ですね。
辰の五行は土(陽土)です…季節の変わり目を土用とします…春と夏の変わり目が辰(土用)ですね。また、一年の出発が春なら一日の出発が朝になります。そして、太陽は東から昇るので方位は東です。

2.春の次は夏ですね。夏は暑いので五行では火です。また、一日では昼になります。
そして、方位は当然南ですね。
夏の十二支は巳(陰火)・午(陽火)・未(陰土)となります。夏と秋の変わり目が土用となり、未がそれですね。
真南は午です。時間で言えば昼の12時ですね。ですから、昼の12時のことを正午(しょうご)といいます。また、午よりも前を午前、そして午よりも後を午後といいます。

3.秋の十二支は申(陽金)・酉(陰金)・戌(陽土)です。五行では金を表し、1日では夕方、方位は西になります。金は水を生じますので、秋の長雨ともいいます。

4.冬の十二支は亥(陰水)・子(陽水)・丑(陰土)ですね。五行では勿論水を表し、1日では夜を表します。水商売=夜の商売ともいいます。また方位は北ですね…北は寒いですね。冬と春の変わり目が土用(丑)となります。

5.1年の中で一番昼が長いのが夏至です夏至は6月(午月)にあります。反対に一番夜が長いのが冬至です。冬至は12月(子月)ですね。

6.東西南北の十二支が卯酉午子です。そして東南は辰巳(巽)、南西は未申(坤)、北西は戌亥(乾)、最後に、東北は丑寅(艮)といいます。丑寅(艮)は鬼門ともいいます。牛の角と寅のパンツでしょうか?…艮は墓を表します。

7.春の色は青(碧)、夏は赤、秋は白、そして冬は黒ですね。

十二支をこの表を使って覚えると応用が効きます。

新栄堂


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