新栄堂の占い日記

私はプロの占い師ですが、鑑定をしながら日頃感じる事…を書いております。

変通星について…食神・傷官

2020年03月29日 | 四柱・その他
比肩が、自己主張をする子供ならば、
食傷は思春期や多感な年頃の青年の様な星とも言えます。
また、比肩が冬の様な季節の星ならば、食傷は春の様な星とも言えるでしょう。
春になれば桜やチュリーップ等、沢山の花が咲いて、蝶々もひらひらと飛んできます。
のどかな良い雰囲気ですね…。
また、人で例えるなら、思春期の時は恋の芽生えが生じる場合もあります。
この様な雰囲気の星(変通星)が食神の様なものです。
それでは、傷官はどんなものかと言いますと…
多感な感受性の強い反抗期の様な星が傷官とも言えます。
また、春の季節は春一番という嵐の様な風が吹く場合もあります。
のどかな食神と、春一番の様な荒れる傷官ですね…。
エロスとタトナスの様なものとも言えます。
・エロス:性本能、自己保存本能。
・タトナス:攻撃、自己破壊に向かう死の本能。
生きる情動と死の衝動…
思春期の表と裏の様なもので、前者のエロスが食神、後者のタトナスが傷官に近いかも知れません。
どちらにせよ、感じやすい星です…
また、食傷は財を生じる星ですので、この食傷と財星が並んでいると、「傷官正財」と言って、無から有を生み出す運を持ちます。
特に、良い食神を持った方は、好きなことをやりながら生きていける運があると言われています。
あくせくせずに食べていける運を持っています。
食神が良く働けば、人から好かれる人気運が出てきます。
しかし、人に悪くは思われたくないので、内面は気を使う場合もあります。

食神はホワンとした感受性、傷官は鋭角な感受性の持ち主です。
特に傷官は、感度の良い繊細なガラス細工の様な星です。
人の気持ちを敏感にキャッチします。
良いものをキャッチすれば、技芸の才能が開花し、雑音をキャッチすれば、心に傷が入り、様々な問題へと繋がります。
人との相性や環境が大切な星なのだと思います。
傷官に付く12運は弱い方が無難です。沐浴や帝旺が付くと、少々敏感になりすぎる傾向が出てきます。
傷官のエネルギーは財星で抜くのが良いかも知れませんね…。
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変通星について…比肩・劫財(敗財)

2020年03月25日 | 四柱・その他
変通星は全部で10(11)個あります。
(偏グループ)・・・比肩・食神・偏財・偏官・偏印。
(正グループ)・・・劫財(敗財)・傷官・正財・正官・印綬。
劫財と敗財との違いは、日干が陰干の場合は劫財、陽干の場合は敗財となります。

◎ 比肩・・・自我が強く、生一本の性格。良い面では自分の意思を貫くことができ、ブレ難い。悪い面が出ると、人間関係が下手で、人との関係に紙一枚入れる。
比肩には分離という意味があり、一つの段階が終わり新しい生き方の出発の様な意味もある。
命式本体に比肩が強い方は故郷を離れて新天地で開拓という意味も出てくる。
また、この世が終わると、あの世の出発という様な意味もある。
サラリーマン等は、比肩が休囚する年に、リストラになる場合も多い。(休囚=死墓絶)
命式を見る場合は、命式全体を看る必要がありますが・・・、部分的な看方(部分推命)では、比肩 墓の時に、家族の中のお年寄りが亡くなったり入院したりする場合もあります。
墓は「墓庫」といって、入れ物という意味もあります。
その墓(入れ物)の蓋を開く鍵が「冲」ですので、墓を冲する冠帯(蓋)が来た年は、入れ物の蓋が開きやすい年ともいえます。
そして、入れ物には様々なものがあります。
お金を入れるのは金庫、病人を入れるのは病室、罪人を入れるのは牢屋、死人を入れるのはお墓。
どんな入れ物が開くかは、命式全体や、年齢等を見ながら判断する場合が必要です。
また、比肩に付く12運によっても雰囲気が違ってきます。
例えば、比肩 死と比肩 帝旺では、少々雰囲気が異なります。
そして、比肩の隣にどんな変通星が並んでいるかによっても、雰囲気や意味が異なってきます。
比肩を抑える官星が並べば、比肩の悪さが抑えられますし、比肩の気を抜く食神が並べば、食神が強められてラッキーさも出てきます。
ちょっと嫌なのが、強い比肩の隣に偏財が並ぶことかも知れません…。
比肩は偏財という吉星を強く剋しますからね…。
しかし、時柱に、それを中和する食傷が出れば、良い命式へと変化します。
陰陽五行の相生相剋の関係は面白いですね…。
自然界や人間界に全て応用できますね…。

◎ 比肩の仲間に劫財と敗財とがあります。
劫財は強気、敗財は少々人情的で弱気なところもあります。
そして、比肩が自我や生一本な性格なら、劫財や敗財は、表面的には人に合わせながら、内面には自我を持ちます。
そして、比肩が竹を割った様に真っすぐなら、劫財や敗財は針金を曲げた様なところもあり、比肩よりも劫財や敗財の方が欲が強いです。
劫財にはかっさらう様な意味もあります。
命式本体に強い劫財が太過し、行運に再び劫財 帝旺(沐浴)等が廻ると、賭博的な要素が強くなります。
上昇志向の強い劫財ですので、おとなしいが財を生ずる食神と並ぶと、「劫達」の形となって、特殊な財に恵まれる場合もあります。
しかし、劫財と正財とが並ぶと、大切な宝を剋す命式となります。

また、命式に敗財を持つ方は、人情に流される場合が多い様です。
頼まれると嫌と言えずに人情に流されて苦労する場合もあります。
敗財を持たれた方は、進んで奉仕をする気持ちを持つと良いかも知れません。
そして、人様から「ありがとう」と言われる様な仕事に就くと良いと思います。
人情的な敗財と、裏方を表す偏印とが並ぶと、縁の下の力持ち的な立場に就く場合もあります。
評価されにくい裏方ですが、「陰徳」を積んだと、捉え方を変えると運気は上昇します。
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この様にも考えられる…?

2020年03月21日 | 四柱・その他


上図はある架空の女性の命式です。
彼女の命式は・・・
・日柱:戊午 帝旺(羊刃)
・天干の並びは、比肩と印綬の並び。
・十二運は全て旺相している。
・五行火の印星と土の比肩のみに星(●)が固まっている。

命式本体の天干の並びは表で、五行は中身(裏)と見ることもできるので、この様な命式の方は表と裏とが一緒の人ともいえます。
その様な観点では、分かりやすい人(命式)ともいえます。
印綬には学問等の意味があり、知的好奇心に関心を持つ方が多く、その印綬が文化・文明を表す火で出来ているので、才能が豊かな人が多い様です。
この命式は、太過した火の印星が火生土と土の比肩を生じ、生じられた土の比肩が、土尅水と水の財星を強く剋します。
火の印星(学問・知)の天敵は水の財星(遊び・情)ですので、土尅水と財星が剋され、力を失うことを通して、火の印星の天敵が無くなります。
自由を得た印星は、思う存分に働くことができ、財星(家庭や情)を忘れて学問や知的な世界に没頭することができます。
比肩は自我ですし、印綬は学問ですので、自分のペースで能書きを言いたいタイプの人も多い様です。

研究や仕事に没頭して、家族(子供や夫)との情的な時間が疎かになる場合もあるかも知れません。
また、情で受け止めずに、理屈(知)で対応し、口うるさくなる場合もあります。
小さなお子さんは、自分の情を受け止めて欲しいのだと思います。

月柱が比肩 帝旺(羊刃)ですので、大運の最初は旺相する比肩となります。
小さい頃の環境が少し寂しかったかも知れません。
「三つ子の魂百まで」とも言いますが…
それで、「私、私」が強くなるのかも知れません。
愛情は魂のご飯とも言えます…。

この様な命式の方は、平凡な生き方は出来ないのかも知れません…。
非凡な星ですので、世に出るしかないのかも知れません。

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印星が欲しい。

2020年03月15日 | 四柱・その他


上図はある男性の命式。
彼の命式は・・・
・日干:戊。
・天干の並びは、月上の正官を中心とする正財と偏官との並びの命式。
・五行を見ると木の官星に星(●)が5個分(●=1、△=0.5)と太過。
・太過した官星が、木尅土と土の比肩を強く剋す。
・土の比肩に星が1個(身弱)。
財官はお金や仕事という現実的な星。
目先のお金や仕事に意識を持ちやすく、常に仕事や社会からのプレッシャーを強く受けている。
故に、ノンビリ・ゆったりと出来ずに、常に動き回っている人が多い。
ノンビリしているとそれが却って不案になるのだろう…。
プライドも高く、瞬間湯沸かし器の様に、カッとなることも多い。
この様な命式には印星が必要。
印星があれば、太過した木の官星の気を木生火と漏らし、生じられた火の印星が弱い土の比肩を火生土と生じることが出来る。
印星、己を内観し、生き方を学ぶと良いと思う…。
官星がアクセルなら、印星はブレーキの様なもの。
アクセルとブレーキのバランスが大切だと思う。

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ボーイッシュな美人さん

2020年03月12日 | あのひとの命式


上図は人気女優さんの命式です。(全て生時不明の三柱ですが・・・?)
向かって左のK.Sさんの命式は・・・
月上の比肩を中心とした偏官との並びの命式。
比肩も偏官も男性的な星ですので、さっぱりした性格かもしれない。
また、何かと面倒見も良いと思う。
少し、優しい男性との相性が良いかも知れない。

真ん中のG.Gさん。
イスラエル出身のモデル・女優さん。
イスラエルでは兵役義務があるため、18歳から2年間、イスラエル国防軍で戦闘トレーナーの職務に就いていたらしい。最近の主演作「ワンダーウーマン」では、軍での経験が役にたったとか…。
また、2004年のミス・イスラエル。
天干の並びは、月上の傷官を中心とする偏官との並びの命式。
アクションものの映画が多いので、中身は男性的な人だと思う…。

右側のN.Pさん。
イスラエル出身の女優・モデル・映画監督。
映画出演ではレオン・スターウオーズ・ブラックスワン等が有名。
天干の並びは、月上の旺相する偏官を中心とする傷官との並び。
年上の傷官と地支の印星とで、五行では印綬傷官ともなる。
12運では、帝旺双並びが目を引く。
なかなかの女性なのだと思う…。

天干に男性的な星が並ぶ女性は、さっぱりしたボーイッシュな美人が多いと思う…。
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内的世界と外的世界。

2020年03月06日 | 四柱・その他


上図は或るお二人の命式です。
分かりやすくする為に、日干を同じ辛にしてみました。
向かって左の命式は・・・
・天干の並びは月上の偏官を中心とした正財と正官との並びの命式。
・五行図(丸い円)を見ると、財星と官星に星(●)が多く、比肩(金)にも星が3つある。
・食傷と印星には星(●)が不及か弱い。
・年月の12運は少々弱いが、日時の12運は建禄・帝旺と旺相している。
※ お金や仕事という現実(外的世界)に関心が向きやすい命式でもある。

向かって右側の命式は・・・
・天干の並びは月上の傷官を中心とした食神・傷官の並び(仮傷官)。
・五行図を見ると食傷と印星とに星が固まる(五行上の印綬傷官の形となる)
※ 何らかの才能で生きる方が多い(技術やスポーツ等のスペシャリストに多い)

財星や官星にはお金や仕事、優しさや責任感という意味があり、現実世界(サラリーマン等)で生きやすい星。
また、その12運が旺相(冠帯・建禄・帝旺)していると、より現実的な思考をしやすくなる場合が多い。

食傷や印星は、感じたり考えたりという、どちらかというと精神的な星で、その12運が休囚(死墓絶)していると、より内的世界に関心を持つ傾向が出てくると言われています。

人にはタイプがあるのですね・・・。
外的現実世界に意識を持つ方や内的精神世界に意識を持つ方。
また、その中間型もあります。
この世界は、目に見える世界と目に見えない世界で出来ているのですね・・・。
人間にも心と身体がある様に・・・。
内的な目に見えない世界が原因で、外的な目に見える世界が結果の世界とも言われています。
心(内面)が変わると、見える世界も変わってきます。
ポジとネガでは、同じ現実を見ても見え方が異なるのですね・・・。
男性の場合、父親との関係が良いと、社会運(上司との関係)が良くなると言われています。
また、兄弟との関係が、社会に出てからの同僚との関係に繋がるとも言われています。
家庭内で築いた情の関係が基になって社会での情関係に繋がります。

命式では月柱は親の柱、日柱は自分の柱と言われています。
月柱と日柱とが天戦地冲で剋しあっていると、親との相剋が生じる場合も多いものです。
特に月上に旺相する比肩等が出ている場合は、大運の最初が比肩となり、小さい頃に寂しい思いをする場合もあります。
人は愛されると素直になります。
愛を感じて、素直になると見える世界が変わってきます。
素直になりたいものです・・・。

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現代は財殺状態?

2020年03月03日 | 今日の出来事


上図の命式は「財殺の命」と言われる命式です。
財殺の命とは・・・?
「財殺の命」とは、四柱上の天干星に財星と官星が並び、且つ五行の財と官の処に7つ以上の星(●)が固まった命式を財殺の命といいます。
表(天干の並び)は財官双美の形ですから、一時的には地位名誉や財に恵まれても、お金の問題で身を滅ぼすことがあると言われ、金銭問題や、男性の場合は女性問題、また、目先の現実(お金や仕事や社会)に振り回されて自分自身を失う場合もあります(目先の外的問題に振り回されて疲弊する)。

変通星は比肩(劫財)から始まり、食傷→財星→官星→印星と全部で10(11個)あります。
・比肩(劫財)は自分自身を表し、この比肩(劫財)に星が固まる人は自我が強い人が多いです。
・食傷は感受性の強い青少年の様な星で、敏感な心の様な星です(精神的な星ともいえます)。
・また、財星は情的な優しい星で文字通り財産(お金)という意味もあります(お金ですから現実的な星といえます)。
・官星はプライドや責任感の星で、仕事や社会ルールという意味もあります(この星も仕事という現実的な星かも知れません)。
・最後の印星ですが、これは学問や思想観念の星で、精神的な星ともいえます。

この様な考え方もできます。
人間の構造は魂(本質)と精神と肉体とで出来ています。
それを五行図で例えるなら・・・
・その人の本質は比肩(自星)・・・上図の場合はVマークの土(戊)です。
・そして内的な精神は食傷と印星とも見ることが出来るかもしれません。
・また、外的な現実世界を表す肉体を財星や官星と考えることが出来るかも知れません。
上図の命式の場合、五行図(丸い円)を見ると…
・比肩(自星)が戊(土)で、星(●)が1つしかありません。通常男は3個、女は2個ぐらいが良いと言われています。・・・この世の中を生きるには多少の自我が必要です。
・感受性(精神)を表す食傷には星(●)が不及、思想観念を表し印星には星が0.5(△)しかありません。
・お金や仕事を表す現実世界の財星と官星とには、星がそれぞれ3こ(●●●)と4個(●●●△△)と、星が固まっています。
その様な、ことを総合すると、この方は、目に見えない精神世界よりも、目に見える現実世界(お金や仕事)に意識を持つ命式といえます。
内的なものよりも、外的なものを意識しやすい命式といえます。
しかし、本来の人間は、魂が精神を管理し、その精神が肉体を管理する様に出来ています。
図で書けば魂>精神>肉体ともいえます。
肉身の寿命はわずか100年、肉身が生きるには食べ物や便利な環境が必要です。
その為には、お金や仕事等の経済活動が必要です。
しかし、魂の寿命は永遠です。
その魂は、何によって成長するかといいますと、正しい真理と愛ともいわれています。
特に必要なのは、家庭を通して得られる親子や夫婦の愛の関係かも知れません。
家庭での情が満たされない場合、外的な刺激に走るのかも知れません・・・。
また、魂はわずか100年の肉身生活を土台にして育つと言われています。
ちょうど、胎児が母体を土台にして成長するのと同じかも知れません。
人生はアッという間に過ぎ去ります。
時間に追われて忙しく活動する現代ですが、忙しいとは心が亡ぶとも書きます。
もう少し、自分自身を内観することも大切かも知れません。

上図(財殺の命)にとって、一番必要なのは「印星」と言われています。
財星と官星の並びですので、印星が廻って来ると「財官印三宝」の形となって運気が上昇します。
財星が官星を生じ、そこに印星が来ますと、生じられた官星が印星を生じ、その印星が弱い比肩にエネルギーを与え、自分軸が安定して来ます。
印星は思想観念の星ですので、以下の事を意識すると良いのかも知れません。
例えば・・・
・人は何の為に生きるのか?
・人は何の為に結婚するのか?
・私の人生の目的は?
・家庭とは?
・愛とは? 仕事とは?
・等、本質を考えると良いと思います。

テレビニュースでは、毎回新型コロナウイルスの問題を取り上げています。
・最近では学校の休校。
・屋内イベントの自粛。
・観光客の減少から、飛行便数の減少等、
様々な市民活動に影響が出て、経済活動のダメージも大きいとのこと。
飛行機の便数も減り、走行する自動車の数も減ったかも知れません。
学校が休みになると、親も有給休暇を採る場合もあります。
不要な外出は控え、なるべく家で過ごすように・・・。
家族で、家に居る時間を与えられた様なものです。
もう一度、生活や人生の根本である家庭や親子、夫婦関係の在り方を考えるチャンスとも思えます。
本当の幸せは、近い人との情の関係かも知れません。
確かにお金も重要ですが、自分自身の魂いの成長や家庭の在り方を見つめ直す時間を与えられた様にも感じられます。
今年の干支は庚子・・・新しく生まれ変わって出発する暗示を感じます・・・。
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