上図は月上 偏官の或る女性の命式です(生時不明)。
日干:辛で、天干星(変通星)の並びは偏官と劫財とが並び、五行のバランスは良い方です。
数え歳9歳ぐらいから32歳ぐらいまでは、旺相した財官の並びの大運で自立心も強く、比較的運気は安定し優しいご主人とも結婚されて幸福な家庭生活を営んでいた様に見えました。
しっかりもので手際の良い彼女は、家庭の中でテキパキと家族をリードし、家事も仕事もこなす働きものでした。
しかし、彼女がテキパキと頑張るほど、夫は安心しきって、好きな遊びに夢中になる傾向が出てきた様です。
「妻に任せておけば上手くいく」と思い、いつの間にか主人や父親の役目を忘れやすくなり、好きな趣味に夢中になる日々が続きました。
一時なら良いのですが、その様な状態が何年も続くと、さすがに不満も募るものです。
41歳ぐらいの大運 傷官の頃から様々な気持ちが湧きあがってきたようです。
その後、比肩・劫財の分離の運気となり、二人の間にはすきま風が吹きはじめたと思います。
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月上に偏官を持つ女性は、少々仕切る傾向があります。
そして、夫の代わりに仕事をする様な運を持った人も多いものです。
この場合、少々優しい男性の方が相性が合います。
優しい男性の命式は天干に財星や印星、食神等が並ぶ人が多いものです。
偏財や食神が並ぶ男性は、優しいですし女心も良くわかります。
また、人生を楽しみたいと思い、遊ぶのが大好きな人が多いです。
この様な男性の場合は、女性がしっかりし過ぎて全てを行うと、責任を持たなくなる傾向が出てきます。
女性から見れば、自分でやった方が物事が進むと思うかもしれませんが、その辺は出来ないふりをして、男に責任を持たせる工夫が必要となります。
推命的には、月柱の偏官 沐浴と年柱の劫財 胎、そして、41歳以降の大運が気になります。
偏官 沐浴を持つ女性は、責任を持つ男性を選び難い傾向があるかも知れません…。
彼女の命式に必要な変通星は印綬と食神。
印綬(古典)を学んでいれば良かったかも知れませんね…。
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